生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月30日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
たまたま愛した相手が心理療法の世界でいう<自己愛パースナリテイ障害>の人だったら、どうするか?逃げ出すか、覚悟して生涯つきあうか、その選択肢は難しいものです。この病気の特色は:*自分は重要人物である*限りない権力、知性、美、理想の愛という空想の世界に没入しがちな人*絶え間なく注目されていることを要求する*批判されると怒り出す*対人関係の中で自分の権利のみ主張、他人を極端に利用する、勝手に相手を尊敬したと思うと急に馬鹿にする*共感能力の欠落、以上の特色を同時に殆ど、この特色を兼ね備えている人がこの病気の特色です。大企業、官庁にも時々いるタイプで、カリスマ性があり、早く出世していきますが、その部下が自殺したり個性の美を押さえ込まれたり、あまりにも人望がないので、そのうち、その変な病理に気付いた幹部が病院に連れてきたりします。この病気を持つ人を愛してしまうと悲劇です。しかし深い愛があれば治療に成功する場合もあります。希望を失わないように。
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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月29日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
赤ちゃんから老人まで。マフィアをはじめ、どんな職業の人間でも、それぞれプライドを持っています、意識、無意識にかかわらずです。プライドなんて、と馬鹿にする人がいましたら、よほど人間を知らない人でしょう。プライドを傷つけられた場合は感情を持つ人間ですから、その感情が収まるか、または復讐を豪快になしとげるか、それまでは何をしても、もうその二人の関係は駄目になるみたいです。表面上は平穏でも心の奥底ではじくじたるものがありそうです。回復には時間がかかります。仮に忘れてもその二人はもうしっくりいきません。このように相手に対してどんな思考、感情、行動がその見えないプライドを傷つけるか、識別するのは難しいものです。謝られるほど、益々怒りがこみ上げてくるものです。誰もがもつプライドを傷つけぬように平素から親友のプライドを観察しておくのも愛情の一つです.
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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月28日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
私は今、何と幸せなんだろうと感謝しています。私が今、親しくしている人々は決してあからさまに自己主張して私を困らせるようなことはしません。面と向かって強引に、恥ずかしげもなく自己主張する人々に辟易した時代もありました。仕事をしていれば利害得失がぶつかり合うのが当たり前ですから当然自己主張戦争に巻き込まれます。さて今の仕事はNPO法人という仕事柄もありますが奉仕精神の人々と仕事が出来るようになると醜い自己主張戦を目にする必要がありません。NPO法という法律が日本社会でも正しく理解されるともっと社会が良くなるはずです。アメリカで一番有名なNPO法人はハーバード大学ですが、この法律は資本主義とキリスト教から生まれました。資本と正義と愛が上手に折衷され、妥協点を生み出し、調和された自己主張がこの法律です。案外、NPO法は人々を幸せにする原動力になるかもしれません。
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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月27日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
日本人はイエス、ノウが、言えないとか、何と気のきいた気配りのよい人でしょう、とか色々云いあって生きています。的確に憶測、推察して名秘書と言われる人もいますが、微妙な困難を伴います。さて、相手の感情を把握するのは至難の技ですので、先ずは、自分の混沌とした感情をいかに整理するかを考えたいものです。フォーカシングと言う手法がありますが、その第一段階で、自分は今、どんな問題を抱えているか、幾つくらいの気がかりな問題を所有しているか、という作業があります。この幾つくらいの気がかりがあるか、と心を整理する習慣をつけると、自分の複雑な感情が段々と見えてきます。更に幾つかある気がかりな問題から一番重要なものを一つ選ぶとすると、どれだろう?その選んだものは、どんな感情を自分に発生させているか、を考えると益々心は整理されていきます。微妙で重要な問題は相手に嫌われても確認して生きるのが本当の愛情でしょう。
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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月26日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
患者さんで一番多いのが自分の感情なのか、他人の感情なのか、不明な人が実に多いのです。特におせっかいやきのタイプ、親切のつもりで相手に迷惑をかけるタイプ、自分の問題なのか社会の問題なのか識別できない評論家タイプの患者さん、自分の日常生活の中で人は思索したり、感じたり、行動して生きていますが、何故か政治問題、社会問題、友人の悩み、子供の悩み、などなどを自他混合し、かつ、混同している自分を意識出来な人々が沢山います。自分の問題とはなんでしょう?相手の悩みをあたかも自分の問題かのように真剣に悩むのは一見、愛の人、隣人愛、親らしい、親友らしい、と見えますが、この自他混濁、理想と現実の混濁は人と社会を混乱させていきます。共に悩むのは大切ですが、混濁しないでことの処理に当りましょう。
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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月25日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
<自己愛パースナリテイ障害>という心の病気になると、愛し方、愛され方、が普通の人と違ってきます。この心の病気は私の著作<生き甲斐の心理学>第1章に説明したありますのでご興味のある方は読んでください。成育史に関係していて人格障害の一種で精神科医やセラピストはこの患者さんが来ると、ていよく断るのが世界の傾向です。赤ちゃんが生まれたけれど、どうして愛していいか分からない、恋人ができたが、どうしていいか分からない、この段階はだれにでもありますが、大人になり、職場で、家庭で、自分のことばかり考え、感謝する事を知らず、相手の感情の微妙な動きを平然と無視しつつ、自分の成功ばかりをひたすらに走る人物がいたら要注意です。このタイプの人と交際すると生き血を吸いつくされたような気分になるのが特徴です。素人判断は危険なので軽率に判断してはいけませんが、自己愛パースナリテイ障害の恋人だけは危険です。愛し愛されるノウハウは人生で一番大切な領域なので関心を深め研究していきましょう。
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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月24日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
好きか嫌いか、怖いか怖くなのか、この二つの感情はホモサピエンスが所有する感情の2大要素といわれています。人類の祖先たちがアフリカを放浪していたころ、まだ言語が誕生したばかりの人類は今のような複雑な感情表現は出来ませんでした。文明が発達し、科学が極限にまで延びて、もはや素人には専門知識の領域では訳がわかりません。音楽、美術、文学も豊かになると言語も豊かになり、どれが人間に必要な最小限の感情か、分からなくなりました。好きか嫌いか、怖いか怖くないか、この二つだけは相手に正確に伝達しないと悲劇が生まれます。好きなら好き、嫌いなら嫌い、と相手に伝達出来ない男性が現代では増えているようです。愛情の分野ではオスがメスに愛を伝達し、それを受けるのが生物の原則ですが、何故か現代のオスは人間に限らず、オスの生命力が減退しているようです。せめてその現象を意識し知覚して男性らしく努力したいものです。
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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月23日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
あまり意識しすぎるのではなく、日常生活の流れの中で、時々立ち止まり自分の感情の流れを意識すると人は幸福感を感じ、益々幸せな日々を送れるようになります。日常生活は多忙なので心がだんだんとイライラしてきます、つまり荒れてきます。肌が荒れると見苦しくなるように心が荒れると大変見苦しくなります。自分の感情は自分が十分知っているように思いがちですが、とんでもありません。自分の感情を正確に意識し感情を正確に表現出来る人は賢人です。しかも心が健康な時と不健康な時とでは意識化の過程で感情が歪められ真実ではない感情を誤って感じ取り人生をゆがめていきます。この感情把握について考えます。周囲に不快感をなぜか与える人がいますが、多分この人は自分のイライラ感に気付かずにあたりちらしているのでしょう.
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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月22日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
ユングが言う<グレートマザー>は私の心理療法での治療の立て方を随分助けてくれました。母という存在は子供を育てる際に、あらゆる犠牲を払いながらわが子を育てていきますが、そのうち自他混合、理想と現実の混濁現象、自分の感情なのか子供の感情なのか、識別できないくらい混濁していきます。身近に沢山の事例があります。母の愛は自己犠牲をしても自分の子供を守り抜く偉大なところもありますが、子供の人権を無視し自分のものとして飲み込む恐ろしいところもあります。善も悪も子供の権利まで、あたかも、自分の所有物かのようにふるまう怖さも母性には存在しています。女性性と母性性を所有する女性の美しさでもありますが、怖さでもあります。このグレートマザーという意味を意識すると母と子のカウンセリングが成功する場合が多いようです。
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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月21日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
子供の頃、素直な人が社会に入り困難に遭遇した途端に心が歪む人がいます。
心が歪むとどんな現象が出てくるかといいますと、疑い深く、他者を否定し、こちらがどんなに誠実に交際し努力してもこちらの愛を信じません。自己否定、他者否定となり友人も離れ、社会もその人を毛嫌いしだします。さて14の防衛機制という言葉があります。素直な時は心をあまり抑圧せず、合理化もせず、感情の転移、反動形成もありません。この治療は心理療法家が相当努力しないとうまくいきません。治療はその患者さんの14の防衛機制をひとつづつ解放していきます。時間はかかりますが、心のゆがみは必ず修正できます。心が健康ですと厳しい現実も素直に受け入れられます。理想と現実の混濁現象、異常な母子一体のような自分と相手の混濁現象が人生を悲劇に追い込んでいきます。理想と現実、わたしとあなた、の自他混合だけは避けたいものです。
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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月20日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
ニューギニアの人食い人種出身の人の話によると、その村では迷い込んだ人を食べるのが習慣のようですが、人肉を食べるのが変な習慣だと気づき、人肉を食べないと、その人が苛められ段々と神経症状が出てくるようです。ニューヨークで生活する人、アフリカやアフガニスタンの戦場で生まれ育った少年の考え方、色々の文化圏により発病の契機も違います。つまり人間はそれぞれの環境に適応しないと心を病む傾向があります。その文化圏での倫理道徳に従わないと神経症状を呈する意味を考えたいものです。フィリピンのストリートチルドレンは帰る場所が医療品廃棄物の場所、という場合、その子供たちの治療方法は帰る場所、ねぐらを考えた上で現実適応を意識した上で治療していかないと成功しません。その人の現実適応能力があれば生き抜いていきますが、厳しい現実に適応できない人は死んでいきます。何が変な考え方か、難しい問題です。
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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月19日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
無理にかがされた香り、無理やり食べさせられた味覚、無理に見せられた場面、無理に触られた感触、嫌な音を聞かされた不快感、このように好んで感じた五感の喜び以外は全て心の傷となり生涯消えません。そこで心理療法では五感で傷ついた思い出を別の新しい五感の喜びについて語り合います。五感は知恵の泉、人生の大きな喜びと感動の源泉、これが傷ついたら生きている価値が半減していきます。理性も大切ですが、美しい詩を愛し音楽を堪能し大自然の森を五感で感じ取りながら生きていきましょう。

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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月18日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
スタンダールの小説に<赤と黒>があります。信仰と恋愛が人間らしく織りなされていく小説です。日本人は赤と黒からどんなイメージを受けるのでしょうか?大学病院を訪れる患者さんの中には訪問しておいて何も語らない人がいますので、色についてのイメージを話題にしつつ病理を探ろうとするのですが、鹿児島出身の人と新潟出身の人とでは色のイメージがまた相当違いますので、とても勉強になります。どんな色にどんな感情を持つかを徹底して聞かないと、どんでもない誤診をしてしまいます。香り、感触、味覚などの五感の解釈は非常に神秘的で、それぞれの成育史が違うように五感の解釈も違います。この違いから人間の美しさ、偉大さ、魅力を感じるようになると退院していきます.
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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月17日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
美味しい料理をいただくと何故ストレスが解消するのでしょうか?西行法師も一番幸せな時は美味しいものを頂いている時だと、言いきっています。段々美食に昂じたローマの貴族たちの一部はクジャクの羽で喉を刺激し吐いてはまた食べ続けた記録もあります。行き過ぎて糖尿などの病気になる場合もあります。美味しい料理は人を幸せにもしますが不幸にもします。何事もバランスに配慮しつつ、美味しい料理をストレス解消に役立たせたいものです。さて自分の五感を改めて意識し、その五感がもたらす生命力をふんだんに活用しましょう。理性も重要ですが生命力は五感が源泉です。

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自分は何処へ旅しているのだろう?:幸福な日々の為の自問自答

2020年09月16日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
私は薔薇の香りを感じると何とも言えない大きくて深い幸福感に満たされます。どんな香りから幸福感を感じるか、人により違います。80億の人類がいるとすれば、全部違います。幸福感をどんな香りから感じ取るか、その違いの意味にも深いものがあります。香りからの喜び、この喜びを意識すると生き甲斐が倍加します。香りから喜びを感じると心が平安になります。この平安感を意識すると心の奥底から色々の幸福を渇望する想いが泉のように湧きだします。大脳の緊張がほぐれ、知恵が湧いてきます。どんな香りが自分を幸福にするか、どんな香りが自分を不幸にするかを考えるだけで心の整理がついてきます。心が整理されてくると、ますます生き甲斐の方向性が見えてきて人はどんどん幸福の原型を意識しだし、生きる意欲が強くなります。
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