夜、多忙な一日が終わりお風呂に入り美味しい生ビールを飲み布団に入る、そんな時、忙しいばかりで自分は何となく忙し過ぎて生活が乱れているなあ、と思う人が案外沢山います。自分を見失っていて、こんな人生を送っていていいのだろうか?と心配する人もいます。人間が幸福になる為には、この微妙な不安感と自己混乱感は大事だ、と言われています。エリクソンが言う「自己混乱感」がこれですが、この混乱感は何かを信じると、例えば、神仏、恋人、兄弟、先生、嫌な親等、案外、すんなりとアイデンティティが統合され、すっきり気分になる事もあります。この自己混乱感が何故、存在するかと言いますと、この機会が「自己実現への道」を示唆するチャンスだから、と言われています。私の場合も、恩師に教えていただいて、初めて自分の自己混乱感を恐れずに正面から静かに見守る事が出来たのは、この考え方を意識化出来たおかげです。自分が生きている意味を探る良い機会のようです。人生でも、それぞれの答えは自分で探し納得しないと意味がありません。これがあなたの答えです、と人に言われて、大事な方針を決めるような、そんな他者依存の人生だけは送りたくありません、自分で苦労して探しだした答えが人生での大きな宝物です。この自分で獲得した答えに生きているので、私の人生は悔いがありませんし、人生を楽しむ事が出来ます。自己混乱感こそ自己実現への道を知る為の重要な恵みかもしれません。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:5>
自分の生き甲斐を探究されている方々へ:
(1)テキスト「生き甲斐の心理学:ISBN 978-4-9903527-2-1」はアマゾンでもサンパウロ書店でも全国の書店で販売されています。
(2)気楽に広く理論だけを学習したい方は、この私のブログの左記の「カテゴリー」欄をご覧下さい。
その第1章「愛の領域」から11章(カリタス カウンセラーの基本とは)を見ながら思索すると楽しみながら勉強することが出来ます。
(3)この記事は6年間にわたり私が全力投球して系統的に理論を分かりやすく解説した2275回分の記事です。第1章から11章までを日常の言葉を使用ながら書いたものです。
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