シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ジュラシックワールド

2015-08-20 | シネマ さ行

あまり見に行くつもりはなかったのですが、IMAXでなら迫力があって面白いかもしれないと思い、近所のIMAXで見てきました。

前の作品からつながっている設定なのでリブート版というわけではありませんが、20年以上前の一作目はもう今の世代は見ていないだろうし、CGの技術も進歩しているしということで作りたいということになったのでしょう。ラプトルの扱いなどは前のを見ていれば、どうしてあんな扱いになっているのか分かりますが、特に前のを見ていなくても全然問題のない作りになっていると思います。

んーーー、ちょっと期待し過ぎたかなぁ。ストーリーはどうでもとにかく大迫力の恐竜たちが見たかったんですが、映像的にそこまですっげーーー!って思ったところなかったような…強いて言えば、あのイルカショー的なシーンで水から出てきた恐竜が肉をばくーーーーってやるシーンが一番だったかな。まぁそれもテレビCMで流しちゃってるし…ばくーーーのあと、客席ごと下に沈んでいって水中での捕食の様子が見られるのはすごいと思いました。あの設備本当にどっかの水族館で作ったらいいんちゃうん?って思ったけど、それは本編には全然関係ないとこでの感動でした(笑)

このシリーズのお約束で運営側は神をも恐れぬ所業でハイブリッド恐竜を次々に世に送り出しているようです。パークの責任者であるクレアブライスダラスハワードを訪ねてきた甥っ子2人ザックニックロビンソンとグレイタイシンプキンスの兄弟でしたが、クレア叔母さんは新しいハイブリッド恐竜を株主たちに売り込むのに忙しくて助手に2人の子守りをさせていた。

元軍人の飼育員オーウェンクリスプラットは次々とハイブリッド恐竜を生み出すパークのやり方に警鐘を鳴らしていたが、聞き入れてはもらえなかった。彼は厳重に監視下に置かれているラプトルたちを訓練し、手なずけていたが、彼らは野獣だからと決して気を緩めることはなかった。ホスキンスヴィンセントドノフリオというリーダーはそんなラプトルたちを兵器として利用することを考えていて、オーウェンはもちろん反対しているが大企業の思惑に勝てそうもなかった。

ま、パークが良識のある人たちの意見を無視して神を気取るっちゅうのはお約束の展開ですな。そして、もちろんそのハイブリッド恐竜が暴れ出すのもお約束。

そこでパークの中で行方知れずになった甥っ子たちをオーウェンの助けを借りて必死で探すクレア叔母さんなのですが、、、え?あなたパークの責任者ですよね?何千人って客のことはほったらかしで自分の甥っ子探しに行っていいの?ほんでそんなピンヒールでジャングル駆け回って恐竜から逃げ回ってって無理でしょー。

CEOイルファンカーンも勇気のある行動でインドミナスを止めようとはするけど、翼竜を放しちゃうわ、自分はヘリ墜落であっけなく死んじゃうわ。コントロールルームで指揮を執るのは一体誰が???恐竜オタクのスタッフ以外はコントロールルームのみんなも船に乗って避難するとか言ってたけどさ、お客さんまだいっぱいいるよ?翼竜に食われてるよ?ってなんかもーめちゃくちゃ。

救いはザックとグレイの兄弟が可愛かったこととオーウェンがカッコ良かったことくらいかな。ワタクシはクリスプラットもブライスダラスハワードも好きだからまだ見れたって感じでした。ところどころ入る笑いのシーンは良かったと思います。兄弟が「僕達と一緒にいて!」と頼むシーンで「もう離れないわよ」とクレア叔母さんが言うと「いや、オーウェンのほう」と2人で声を合わせて言うシーンが一番笑いました。2人で声を合わせて言ったあとに弟君が「絶対オーウェンのほうだよ」ともう一回言うのも良かった。あとは恐竜を追っていくオーウェンを見て「叔母さんの彼氏かっこいいね!」とザックに言われてニマっとするクレア叔母さんが良かったな。

そしてラプトルを兵器として使うことには反対だったオーウェンもインドミナスの退治にはラプトル使うんだね…まぁ背に腹は代えられないという状況ではあるか。でもなんか結局ラプトルはインドミナスのことをアルファだと思ってついて行っちゃったけどな。でも最後にはオーウェンの味方をしてくれるのな。。。気持ちが通じ合ってるんだか合ってないんだかよく分からん。。。

ホスキンスがラプトルに襲われるのを黙って見ていたオーウェンもよく分からんかったしな。いくら敵でも恐竜に食われそうになっていたらさすがに助けないかな?銃持って目の前にいるのにさ。

最後は結局クレア叔母さんがT-レックスを連れてきて対決させるんだけど、水から出てきた例のヤツが最後はおいしいとこを持って行きましたね。お前かいっ!ほんで、T-レックスはすべてが終わっておとなしく自分のゾーンに帰っていくってのも不思議でした。奴は人を襲わんのか?そういうふうに手なずけられているのか。

大勢の負傷者たちが治療を受ける中クレアとオーウェンがロマンティックに去って行きましたけど、あーたたちもっとやることあるでしょうよ。パークの責任者がそんなとこのんびり歩いてたら怒り心頭のお客さんたちにボコられちゃうよ?気を付けて。