これも以前から楽しみにしていた作品です。なんだかんだ言ってもワタクシ結局クエンティンタランティーノ好きだし。今回はレオナルドディカプリオも出てるしね。
1858年アメリカ南部。奴隷のジャンゴジェイミーフォックスは賞金稼ぎのドイツ人医師キングシュルツクリストフヴァルツが狙っている男たちの顔を知っているという理由でシュルツによって自由の身を与えられる。そのターゲットを殺したあとも2人は一緒に組んで賞金稼ぎをすることに。ジャンゴには離ればなれに売られてしまった妻ブルームヒルダケリーワシントンを取り戻すという計画があり、シュルツもそれに協力することにしたからだ。2人で賞金稼ぎをしながらお金を貯めてブルームヒルダが悪徳領主カルヴィンキャンディ(レオ)のところに売られたことを突き止めた。
2人で賞金稼ぎをしていくシーンがすこぶる面白い。痛快だ。お尋ね者たちを殺していく間に出会う白人至上主義者たち(当時の南部ではそれが普通だっただけなんだろうけど)のこともバカバカ殺していっちゃう。そして、血が飛び跳ねまくっちゃう。あー、これは「イングローリアスバスターズ」西部劇バージョンだなと思った。前者ではナチを懲らしめまくり、今回は人種差別主義者を懲らしめまくってる。さすがタランティーノだねー。
このコンビがカルヴィンキャンディのところに乗り込んで、ブルームヒルダ奪還のために一計をめぐらせる。これがまたドキドキ。何かあったらすぐにキレそうなカルヴィンキャンディ相手にシュルツとジャンゴが渡り合う。ここに絡んでくる一筋縄ではいかなそうなカルヴィンキャンディの黒人執事スティーブンサミュエルL.ジャクソン。この執事、カルヴィンの父親やカルヴィンを育ててきた黒人で家のことを全部仕切っているし、カルヴィンはスティーブンに奴隷とは言え絶大な信頼を寄せている。スティーブンはキャンディ家に忠誠を尽くすあまりか、ただのサディストか、他の黒人のことをまるで白人が奴隷の黒人を扱うかのように扱う。当然自由の身であるジャンゴのことも、黒人を平等に扱うシュルツのことも気に入らない。そんな目で見ているせいか、2人の策略はスティーブンを通してカルヴィンにバレてしまう。
それでも、なんとか商談をまとめてブルームヒルダを取り返した2人だったのだが、、、ここでシュルツの良心が思いがけない形で爆発する。商談を終えたカルヴィンが握手を求めるとシュルツは頑として握手はしたくないと言いだしたからさぁ大変。残忍な奴隷商人などとは握手をしたくないというわけか。あそこで素直に握手しときゃあねぇ、、、あんな騒ぎにならずに済んだものを、、、さんざん固辞したあげくやっと握手に応じるシュルツが握手の代わりにカルヴィンを撃ち殺しちまったよーーーーー!!!わー!!!これまでカルヴィンにははらわたが煮えくり返るような気がしながら見ていたからはっきり言ってスッキリしちゃったんだけど、なんと直後にシュルツもカルヴィン一味に撃たれちまった。あーあ、、、シュルツ好きだったのに。いままでクリストフヴァルツが演じた中で初めて好きになったのにぃ!
ここで、カルヴィンもシュルツも死んじゃってあともう少しで終わるのかと思いきやこのお話165分もあるのよ。長いのよ。ガンガンにカルヴィン一味と撃ちあったあとジャンゴ捕まっちゃうし。。。えー!みたいな。ここからもうひと展開、頭のいいジャンゴがまた自由の身になってもう一度妻を奪還しに行くのがまたカッコ良かったよ。タランティーノがカメオ出演で木端微塵に吹き飛ばされるのも見られたしね(笑)シュルツが死んじゃった以外はかなりスッキリ、スカッ!な作品でした。
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しちまったよーーーーー!!!わー!!! と叫んだ気持ちがよく伝わります。直後に、哀しいことも起こります。
木端微塵に吹き飛ばされるシーンは、CG合成ではなく実際に爆薬を使ったのだそうです。凄い!
「一粒で3度おいしい」
まさにその通りだと思います。
タランティーノのエンターテイメント性爆発でしたね。
実際に爆薬を使ったのもタランティーノらしいと思います。