こないだBS放送でやっていましたね。
そんなに特筆に価することがある作品でもなんでもないですが、全体的になんとなく進んでいく感じで、変に装飾してないところが「ロボコン」というものを題材にしている映画という雰囲気を壊さないで良かったんじゃないかな。
「ロボコン」を一度でもTVで見たことがある人は分かると思うんですけど、「ロボコン」ってやっぱり地味ですよね。いや、ワタクシは好きなんですよ。ロボット工学とかそういうのには興味ないけど、「ロボコン」って見てるとすごい面白いですもん。この作品でもあるけど、なんかブロックを台に乗せるとか人間がやったほうが早いやんっ!みたいなことをロボットにやらせてその実力を競うんですけど、やっぱりロボット工学ってワタクシみたいなド素人には分からない繊細な要素がいっぱいあって、しょうもないところでコケたりとか、部品が取れたりとか、いきなり動かなくなったりとかするんですよね。そういうトラブルも見ているこっちにしたらすごい地味なんですよね。やってるほうとすれば、めちゃ焦るようなことなんでしょうけど、そういうこともなんだかユーモラスに見えてしまう。
そういった「ロボコン」独特のなぁんか不思議な雰囲気をこの作品はうまく出してると思います。すごく派手なことが起こる青春映画とは一味違う、それでいて青春映画独特の甘酸っぱさを感じることもできる作品です。長澤まさみちゃんも出てることだし、彼女につられて見た人たちが本物の「ロボコン」に興味を持つかもっていう効果もあるかもしれないですね。
エリート集団の第1ロボット部も最後にはなかなかお茶目な一面も見せてくれて、第2ロボット部の顧問の先生鈴木真一みたいな先生もなんとなくいそうな感じで地味だけど(何回言うねん)後味のいい作品でした。
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