2006年の作品です。ケーブルテレビで放映されていて、ジョントラヴォルタが好きなので録っていたんですが、こんな映画、公開されたっけ?
1940年代のアメリカで20人以上の女性を殺したカップル・レイモンドフェルナンデスジャレッドレトとマーサベックサルマハエックを追うロビンソン刑事(トラヴォルタ)の姿が描かれます。ロビンソン刑事の相棒として今は亡きジェームズガンドルフィーニも出演しています。トッドロビンソン監督はこのロビンソン刑事の孫なのだとか。
ロビンソン刑事は奥さんに自殺された経緯があり、自殺として処理されようとしていた女性の事件に興味を持つ。これはどうも自殺だとは思えない。その女性について詳しく調べていくうちにある男の姿が浮かび上がる。
ロビンソン刑事の捜査とともに犯人たちの犯行の様子も描かれていく。「ロンリーハート」(交際求ム)という広告欄から女性を選び、文通をし(1940年代だから文通)お金を持っていそうな女性と分かるや会いに行き大金をせしめてドロンというプレイボーイ的な詐欺を繰り返していたレイモンド。本当はハゲた頭にカツラを乗せ、チャーミングな笑顔を振りまいては寂しい中年女性を騙していた。そこへ被害者候補として現れたマーサ。しかし、マーサはそんな被害者になるような女ではなかった。レイモンドのインチキな詐欺に気付き、彼を責めるのかと思いきや自分もパートナーとなって一緒に犯罪を犯すようになる。どころか、実はマーサのほうがレイモンドよりもよっぽどイカレていた。
いままで中年女性からお金をせしめるというケチな犯罪でゴキゲンに暮らしていたレイモンドの生活はマーサに出会ったことで一変する。レイモンドが女性を騙す間、マーサはレイモンドの妹と称してついて来るのだが、このサイコ女がレイモンドのことをとても愛しちゃっているもんだから、嫉妬に駆られて恐ろしい事態となる。レイモンドがいくらお金をせしめるためだと言ってもマーサは嫉妬の炎を押さえられず、ターゲットの女性を次々に殺してしまう。
それで殺した女性が20人以上って、それなら途中で女性相手の詐欺をやめりゃあ良かったんじゃないの?と思うのだけど、実際の事件簿を見るとマーサだけではなくてレイモンドもなかなかのサイコだったみたいだから、やめる気はなかったのかもしれない。
この作品上の性格としては逮捕されてからの態度や死刑になる直前の態度で2人の性格の違いがよく表れていました。逮捕されてからのマーサなんてちょっとカッコいいとさえ思ってしまいそうな堂々とサイコっぷりでした。いかんいかん。
サルマハエックは見た目もラテン系で情熱的な雰囲気だから、こういう嫉妬に駆られる女性というのはまぁ、普通って感じだけど、レイモンドを演じたジャレッドレトがなかなかに面白い。彼って可愛い顔して結構クセのある役をやってきてますよねー。今回のハゲにカツラ良かった。本家(?)のジョントラに気ぃ使わなかったかな~なぁんて関係ない心配してしまったよ。
ジョントラとガンドルフィーニは2人して巨体を揺らして頑張ってたね。ジョントラはあーゆー切ない演技がうまいし、ガンドルフィーニも気のいい相棒っていうのがピッタリだった。
実際のところとはちょっと違うみたいだけど、マーサっていうサイコな女に出会ってしまったケチな詐欺師レイモンドという構図が結構興味深かったし、事件はどろどろした内容ですが、1940年代ということでファッションなどは素敵でした。
実際の事件の映画化としては「ハネムーンキラーズ」というB級映画があるようですので、興味ある方はどうぞ。
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この「ロンリー・ハート」は 実際に発生した事件を基にしてらっしゃいますので バラエティ番組「ザ世界仰天ニュース」、「ザ ベストハウス1,2,3」で マーサ&レイ事件の紹介がされていました。 いきさつは おおよそは 把握していますよ。 もちろんDVDでもみました
このふたり、自分たちのロマンスのために殺人を繰り返したわけですので ひどいもんです。
あ、そうそう マーサ ハエックのようなセクシーラテン系じゃないもんな~ ひで~ ブサイク&デブ
>実はマーサのほうがレイモンドよりもよっぽどイカレていた。
>実際の事件簿を見るとマーサだけではなくてレイモンドもなかなかのサイコだったみたいだから、やめる気はなかったのかもしれない。
ふたりとも こういった詐欺と殺人に味を占めたってコトっですよね。最後の犠牲者に至っては 子供まで殺してるのだから 容赦もクソもなかった・・・
この異常さもそうですが 監督が当時の事件を担当した刑事だったことが縁で 一本の映画作品としてできたのですから 不思議なものですね。
知りませんでした。
映画などに登場する美女とは違って
現実世界の魔性の女ってやつはえてしてブサイクだったりしますね。
最近、日本でもそういう魔性の女の事件がちらほら。
どこかに不思議な魅力を持っているのでしょう。