これはもう完全にアマンダ目当てです。
1年前何者かに誘拐され森に監禁されたが自力で脱出してきたジルアマンダサイフリッド。他にも犠牲者がいたことを目撃したジルは警察に訴えるが森は広大で無我夢中で逃げたジルには場所がはっきりと分からず遺体は見つからず事件は頭のおかしいジルの妄想として片づけられてしまう。
いまでも森を一人で捜索しているジルは妹モリーエミリーウィッカーシャムと暮らしている。ある日深夜のウェイトレスの仕事から早朝家に戻るとモリーの姿が消えていた。犯人が家にいなかった自分の代わりにモリーを誘拐したのだと考えたジルは警察へ行くが狂人扱いされるばかりで取り合ってもらえない。
こうなったら自力でモリーを探すしかないジルは銃を手に近所の人の目撃情報から一台のヴァンを追う。一方、精神病を患っている(とされている)ジルが銃を持っていることを掴んだ警察はジルを追い始める。
一応刑事たちはマイケルペレ、ダニエルサンジャタ、キャサリンメーニッヒ、ウェスベントリーと映画ファンなら顔はよく知ってる人たちなんですけど、彼らがまーーーーったく活躍しない。ウェスベントリーなんて一人で「協力するよ」なんてジルに近づくもんだから、コイツなんかあるのか?はたまた後半ですごく役に立ってくれるのか?と思いきやほんとに何もしない。物語はほぼジルの独壇場。
このジルがねー、一途に妹を助けようと必死になるんですが、手掛かりを追う過程でまぁ感心するほどべらべらと嘘八百並べ立てて色んな人から協力を得るんですよ。しかもほら、あの美貌にあの瞳にあのブロンドでしょ。いろいろ聞かれるほうも普通に協力してあげたくなるんだろうな。
純粋にアマンダを見に行っただけのワタクシとしては大満足でした。だってもーアマンダ独り芝居みたいなもんだもの。刑事がまったく活躍しなかろうが、犯人が唐突に登場しようが、いいーーーーんです!!!by川平慈英ってな感じですよ。ここまでアマンダだけが一人で出ずっぱりっていう作品は初めてじゃないかなぁ。途中警察に追われてカモフラージュのために下校中の中学生くらいに混じるシーンとか面白かったですね。彼女背が低いから全然違和感なくて。最後も犯人と対峙したとき躊躇なく殺してしまうってのも映画的ファンタジーの世界としてはスッキリしました。
これ映倫さん「G」なんですよね。確かに内容も「G」止まりでした。これがせめて「PG-13」くらいの内容にしておいてくれたらもっと楽しめたんじゃないかなぁという気はします。日本でいうなら「R15」くらいまで過激にしてくれても良かったかなぁと思います。