前作からすでに続編ができるであろうと分かっていた作品ですね。キャスティングの意外さとかアクション、シャーロックホームズのキャラクターの意外さなどはすでに分かっていることなので、今回はどこで勝負するかが難しい続編だったと思います。
シャーロックホームズロバートダウニーJr.の宿敵と言えば、ジェームズモリアーティ教授ジャレッドハリスですね。今回は彼との直接対決です。
前回はアイリーンアドラーレイチェルマクアダムズがホームズ、ワトソン君ジュードロウに加えての第3番目のキャラクターでしたが、彼女はモリアーティ教授に殺されてしまい、今回の第3のキャラとしては兄がモリアーティ教授にはめられてしまった占い師シムということでノオミラパスを迎えています。なんかでもちょっとこのノオミラパスの使い方はもったいない感じがしました。どうしてもホームズとワトソン君の友情(愛情?)が優先されるシリーズですから、女性のキャラはないがしろにされがちですね。レイチェルマクアダムズがもう登場しないのも悲しいな。
ワトソン君がついにメアリーケリーライリーと結婚してしまうということで、ホームズはもう嫉妬の炎がメラメラ。モリアーティ教授がワトソン君夫妻を狙っているのをいいことに新婚旅行について来て、追手から二人を守るという名目でメアリーを汽車から突き落としてしまいます。もちろん、湖に落としてちゃんとお兄ちゃんスティーブンフライに助けに来るように手配していたんですけどね。それでもワトソン君と二人っきりになりたかったとしか思えない。メアリーはもっともないがしろにされている女性キャラですが、今回ホームズを手伝ってちょっと活躍の場面があるので良しとしましょう。
今回もアクションシーンはすごいです。ホームズが武術の達人ということでドンパチだけじゃなく、殴り合いも結構あって面白い。予告編にもありますが、みんなで敵の攻撃の中、森を駆け抜けていくシーンはすごくカッコ良かったです。アクションのときにガイリッチー監督が使う、カメラワークもワタクシ好みですね。専門的になんていうのか知りませんが。
あとはやっぱり笑いのシーンもよくできています。ホームズの女装とか背景になって隠れているシーンとか、ワトソン君の飼っているブルドッグとか、乗馬が苦手で一人だけポニーに乗って荒野を行くホームズとか。原作でも乗馬が苦手な設定なのかな?
物語はちょっと途中でダレる部分もあったかなー。まぁこの手の作品にはつきものな感じもしますが。ホームズの頭の中で展開する謎解きや相手との駆け引きをのぞいているような気持ちにさせてくれるシーンがワタクシはとても好きでした。観客は見逃しているかもしれないけれど、ホームズは決して見逃していない。そして、それをきちんと観客にも説明してくれる作りになっています。
またやっぱり続編があるのかな?The End にはクエスチョンマークがついてたしね。最後にホームズも生きていたようにモリアーティ教授もまだ死んだと決まったわけではないですもんね。それにしても最後に登場したホームズのあのコスチュームは笑えます。
「映画」もいいけど「犬」も好き。という方はこちらもヨロシクです。我が家の犬日記「トラが3びき。+ぶち。」