シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

マイハート、マイラブ

2005-04-07 | シネマ ま行
あまり、メジャーではないですね。1999年、まだアンジェリーナジョリーが「17歳のカルテ」や「ボーンコレクター」で注目される前のものです。

11人の群像劇なのですが、結構渋いメンバーが出ています。一般的になじみがあるはショーンコネリージリアンアンダーソン(「X-ファイル」のスカリーね)ですが、他のキャストも名前は知らなくても顔は見たことある人ばかりでは?映画ファンからすると、豪華な顔ぶれです。

お話は、それぞれの登場人物の恋愛が描かれるのですが、それを描きつつ恋愛だけではないそれぞれの生き方やキャラクターをうまく描いていて、その11人のつながりをうまく見せていきます。素敵な台詞も結構あって演出の力を感じますね。あんまり、ネタバレしたくないので、ひとつひとつについては書かないでおきますが。

決して順風満帆ではないそれぞれの人生ですが、最後には希望があって見終わったときには、すがすがしい気分になります。なんか、自分も肩の力抜いて頑張ってこう、人生捨てたもんじゃないよなーみたいな感じかな。

ワタクシが気に入った台詞&シーンを3つ紹介
ひとつは、ライアンフィリップとデートに出かけたアンジェリーナの車が映画館で盗られてしまいます。この映画館の駐車場のフロアーはP1、P2ではなくそれぞれの階にマイケルジャクソンとか、マドンナとかミュージシャンの名前が付いています。なので、彼は「マドンナの階に停めたんじゃないの?」と言うと、彼女は「マドンナの階はいつも一杯なのよ!!!」と言い返します。
ワタクシ、マドンナのファンなので…それで気に入ってるだけです

もうひとつは、真面目に。
これもアンジェリーナ。自分の知り合いのミュージシャンがこう言ってたとライアンに言います
「音楽を語るのは建築を踊るのと同じことだ。愛を語るのもそれと同じだ。」
そんなことしても、ムダってことなんだけど、
でも、ラストシーンでアンジェリーナはこれを見事にひっくり返してくれるのです。
「それでも、私は…」と。

最後は、ちょっとネタバレになるので申し訳ないですが、
ゲイの息子をエイズで亡くした母親が、それより先に同じくエイズで死んでしまった息子の恋人に会うことがなかったことを「私だって息子の恋人がどんな人か知りたかったわ」と、かたくなだった自分を振り返りつつ涙するところになんかジーンときました。

★ビデオ屋さんでは、ちょっと探しにくいかも知れませんがアンジェリーナがフューチャリングされている棚とかにあるのでは?