シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

アビエイター

2005-04-02 | シネマ あ行
本日、にゃおと見て参りましたので、にゃおが晩ご飯作ってくれてる間にさっそく感想をします。

と言ってもねぇ…伝記ものですからね感想といってもムズカシイです。
大監督マーチンスコセッシのロバートデニーロに続く最近のお気に入りレオナルドディカプリオくん、この作品でアカデミー賞を逃して相当くやしがってたという噂は、本当っぽいなぁっていう感じの熱の入った演技です。童顔なので、ハワードがいくつか分からんっていうのは正直ありましたけどね
賞を受賞したジェイミーフォックスの「レイ」は、見ていないので、レオが取るべきだったとかは言えないけど、ほんとに受賞してもいいくらいの演技でした。

このレオくんについては、いろいろ言われていて好きな人、嫌いな人いると思いますが、デニーロやスコセッシが気に入っているあたりやっぱり「ギルバートグレイプ」で「コイツ、ただもんやないな」と思わせてくれた才能はホンモノってことでしょう。だから、今回はアカデミー逃したけど、これからだっていくらでもチャンスはあると思います。

さて、お話のほうにいきますと、ワタクシは好きですね。やっぱスコセッシはうまいと思うし。
長いけど、あまりそれを感じなかったです。脇をかためるメンバーもこの作品でアカデミー賞受賞のケートブランシェットはもちろんのこと、ケートベッキンセールジョンC.ライリーも良かったし。
ハワードは、BIG BABY WITH SHIT LOAD OF MONEYなわけで、莫大な遺産でも足りなくて自分のやりたいことのために会社を担保にしてしまったりするわけですが、それでもこの人ただのアホやないんですよね。自分で飛行機設計しちゃうんですから。それに、大金持ちなくせにかなりの反骨精神がある人で、権力に屈しないところが見ててスッキリします。

そんな彼もヒーローになりきれないところが、伝記なので仕方ないと言おうか…
だからこそこの映画は面白いのかも。

最後に素敵なセリフをひとつ
病的潔癖症のハワードが水道の水を「クリーンか?」と聞いたときのエバガードナーのセリフ
「クリーンなものなんてないわ。ベストを尽くすだけよ。」
「クリーンに決まってるやん」とか、「だいじょーーーぶやってぇ」ではハワードは救われなかっただろうなー。セクシーダイナマイトなのに男に媚びないエバの芯の強い優しさを感じます。

最後の最後に…
結構、ダメな人はダメやろなーっていうタイプの映画ですが、見る予定のある方は、
ちょびっとハワードヒューズについて、キャサリンヘップバーンって誰?エバガードナーって誰?パンナムとTWAって何?くらいは、チェックしてからのほうがいいかも。