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シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

トゥーウィークノーティス

2005-04-24 | シネマ た行

これも、まーーーーーったく期待してなかった映画。
ストーリーもありがちっぽいし、サンドラブロックってもうええでって感じやし、第一、彼女にロマンチックコメディなんて似合わないじゃん。

と思って見ていくとこれが結構イケる。
ホントにありがちやし、ヒューグラントなんて完全にタイプキャストなんやけど、それがまた。サンドラがいないと服も自分で決められない情けなさ爆発!で完全にはまっててGOOD。最近の彼、大好きですね。

こういうタイプのコメディは脇役でおもしろパート担当が必ずいるものですが、
サンドラの両親役のおじさんロバートクラインとおばさんダナアイビーがとってもいい味出してます。

やっぱり、サンドラのドレスアップ姿はいまいちなんですが。
ストーリーもビックリするくらいありがちですが、全体的にあんまり期待しないで見ると結構面白いでしょう。

注)ヒューグラントの情けな顔が嫌いな人は絶対無理ですので気をつけてくださいませ。


太陽の誘い

2005-04-23 | シネマ た行
1998年のスウェーデン映画です。マイナーですみません。

不器用で字が読めない不細工な中年農夫のところに家事手伝いとしてやってくる薫立つようなフェロモン全開のそれでいて下品でない女性。この農夫、女性経験がなくこの二人お互いに惹かれるのですが初めはうまくいきません。でも、いったん愛し合うと「えっ?女性経験なかったんじゃ?いや、だからか」というくらい激しく愛し合います。あ、別にエロいのがメインの映画ではありません。この二人の気持ちが純粋なんです。恋人同士でいながらも、恥ずかしくて字が読めないことを隠し続けた彼。彼女の秘密。そのために起こる悲劇…

スウェーデンの田舎の風景の中に現れる色香漂う女性によって発生する周囲の妙な緊張感がうまく作品全体を覆っていて、普通のシーンでもなんだかドキドキ 
英語じゃないのも手伝って独りで雰囲気盛り上がっちゃいました。
そして、不細工だけど(もしかしたら、キモいおっさんかもしれんけど)純粋な農夫を応援しちゃいました。美しい作品です。最後は涙が出ました。弱いんですよねー、「実は字が読めないのを隠してる」とかいう設定。切ないの好きなんです。

最近はケーブルテレビ入ってるおうちも多いと思いますので、ひょっこりやっていたら見てやってください。

Dr.Tと女たち

2005-04-20 | シネマ た行
主演リチャードギアのわりには、公開されたのかどうかさえ覚えていない。公開に気づかないままビデオ発売になってしまった作品。

なので、あんまり知名度もないのですが、ギア様ファンなら知っているかもしれません。(ヨン様よりずーーーーっとずーーーーっと前から彼は映画雑誌ではそう呼ばれている)

ワタクシは別にギア様ファンではない。どちらかというと、彼がカッコイイ役をやっていたら「この人ってカッコイイか?」と思っていた。しかし、最近の彼はイイ。ジゴロを卒業してあのたれ目でちょっと情けない役をやる。ワタクシは彼にはその方が似合うと思う。

このドクターTは、彼にピッタリだ。優しくてお金持ちで頭が良くて。なんせ優しすぎてお金にも不自由しなさすぎて奥さんが病気になっちゃうくらいなんだから。本当にこんな病気があるのかどうかワタクシは知らないが、(きっとあるんだろう)何不自由なく物も心の安定も与えられて何も欲しがる気持ちもなくなって、奥さんが子供返りしちゃうのだ。

ドクターTは、産婦人科医。患者にもすごく親切で優しいから大忙し。ほとんど有閑マダムのお相手みたいになっている。

娘たちにも振り回されるし、新しく出会ってほのかに恋する相手にも結局本気じゃないと言われてまさに「Dr.Tと女たち」

ドクターTには、男性でなくても同情したくなるだろう。

そんなドクターTをギア様があのたれ目でやってくれちゃうから、なんか変に信憑性がある。

娘の結婚式もわやくちゃになってもう、こうなったらやけっぱちーーーっな彼にもなんかナットク。

ネタバレしないでおきますがラストには彼にとってはものすごい“救い”が。見てるほうとしては、彼には「良かったね」でも、映画としては彼に救いがなかったほうが面白かったかも。

テープ

2005-04-18 | シネマ た行
ご存じない方が多いと思います。マイナーですみません。ワタクシはケーブルテレビで見ました。

2001年の作品でイーサンホークロバートショーンレナードウマサーマンが出ています。公開当時もたいしてメジャーな話題には取り上げられなかった低予算の作品です。監督は、「スクールオブロック」リチャードリンクレイター。3人の出演者の名前を書きましたが、本当にこの3人しか出ていません。舞台もとあるモーテルの一室から動かない、舞台ふうの映画です。

舞台が動かず、出演者も3人のみという限られた中での物語ですので、お話&演技に相当引っ張る力がないと退屈します。その点この作品は大丈夫。
本当は頭良くて繊細なイーサンが粗野なドラッグの売人役、その高校時代の同級生にイーサンのお友達のロバート、高校時代の恋人にイーサンの当時の奥さんのウマです。お友達同士と奥さん。つまり、俳優同士の息がぴったりなわけです。

ウマは後半にしか出て来ず、物語のほとんどが男二人の会話で成り立っています。
二人の会話をカメラワークがうまくテンションを盛り上げて一気にラストまで突っ走ります。なかなかに息詰まる展開で、「えっ?この話どこへ向かうのん?」といった感じで食い入るように見てしまいました。
高校時代のひとつの「事件」を掘り返そうとするイーサンとその「正義」に振り回される男と女。
イーサンの振りかざす「正義」にもう一度傷つけられるウマが取った行動とは???

っとネタバレしないで話すとなんのこっちゃ?と思われるやろうし、ここで紹介しても見る機会のある人もほとんどいないだろうなぁ…と思いつつ…ですが演劇好きな方は是非どうぞ。




TAXI NY

2005-04-05 | シネマ た行
去年の末だったかなー、試写会行ったのは。
少し先ですが、5月にDVD発売みたいです。

なんか似たようなタイトル知ってるなーって方、正解です
リュックベッソンのTAXIシリーズのアメリカバージョンです。そして、主演はクイーンラティファジミーファロン。共演、ジゼルブンチェン

クイーンラティファは知ってるけど、主演はるようなタイプの女優じゃないよなー。そして、ジミーファロン???「誰やねん?」ジゼルってあーあのディカプリオの恋人の?ブンチェン?変な名前…TAXIのリメイクかぁー、別に嫌いじゃないけどなんかしれてんなー。

と、試写会応募したくせに、あんまり乗り気でもなく会場へ向かったワタクシ。

そして…見事に裏切られましたっ、いい意味で!
もちろん、ほとんど期待してなかったからじゃ?という思いは否めませんが、
フランス版の野暮ったさを全部とっぱらって、主人公も犯人も警察のボスもみんな女性にして華やかにして…
狙いは、バッチリ成功でしたね。

カーチェイスって何がどうなってるのか、途中からいつも分からなくなって長すぎてどうでもよくなってくるっていうのが、ワタクシのパターンなんですが、この作品ではそれがうまく撮れていて、車のことなんかよく知らない人にでも楽しく見れるようになってます。
何も考えないで、痛快な気分になれるし、笑いもアメリカン過ぎなくて、日本人にも結構ウケると思います。

「誰やねん?」と思ったジミーファロン、アメリカでは有名なコメディアンみたいですね。映画はこれが初めてのようです。ちょっとここで名前を覚えておくとこれからも登場してくるかも。でも、アメリカのコメディアンって日本では受け入れられないことよくあるので、ロビンウィリアムスや、エディーマーフィーほど、日本人に知られるようになることはない可能性も…

クイーンラティファは黒人女性っぽーい姉御肌でいい味だしてます。

ジゼルの演技は、英語が母国語じゃないからなのか、単にヘタくそなのかよく分からないスレスレの線ですが、今回の役どころには合っていたと思います。

あ、それから、音楽もゴキゲンです

最後のオマケのNG集も見逃さないでね






ターミネーター3

2005-03-22 | シネマ た行
こないだ、地上波初登場でした。

これ、テレビだから見たけど本当はまったく興味なかったんです。
まず、基本的にシュワちゃん好きじゃないです。パート1と2は、面白かったけど、
正直、「もう、ええやん」って思ってたし。
あんな、きれいな顔のエドワードファーロングが、こんなぶちゃいくな子(ニックスタール)になるわけないやーんって思ってたし。

でもでも、見てみるとこれがなんと、「お、結構やるやん」って感じで。T-800(シュワ)が1、2のとは、違う個体で、昔をなつかしむことができないのは、少し残念やけど、人間味がないT-800もなかなかかわいいところもあったりして

女ターミネーターもえげつないほどに強くてむちゃくちゃやってくれるし、あそこまで現実味のないアクションをやってくれるとかえって爽快でしたね。

脚本も1、2を踏まえてうまくできてます。もちろん、こういうタイムスリップものにはタイムパラドックス(*1)なるのもが必ず存在するわけで、
「ジョンコナーやお母ちゃん(サラコナー)が戦える年齢になってからじゃなくって、赤ちゃんのときにタイムスリップして、殺しゃあええやん」
とか、その他もろもろナンセンスなことは、言ってはなりませんヨ

とにかく、ワタクシのあまり好きではない要素をたっぷり備えながら、かなり気に入る映画でした。このターミネーターシリーズは、数少ない“続き物”成功例ですね。
もうすでに、見ていた人も多いかもだけど、アクションものお好きな方です。好きでない方も暇があればどうぞ。


*1タイムパラドックス…タイムスリップにともなって起こる矛盾のことです。(んなもん、知っとるわいという方ゴメンなさい。念のためです。)




トリコロールに燃えて

2005-03-18 | シネマ た行
去年、試写会で観た「トリコロールに燃えて」です。
そろそろDVDが出るころかと思うので、ちょっとコメントを。少しだけ、ネタバレありです。

まず何と言っても、シャーリーズセロンペネロペクルスの組み合わせ。なんて美しいデコボココンビですかねぇ。またこの美しい二人が元恋人同士なんだよな。あぁ、美しい!!!そして、そのことはC.セロンの役が自由奔放な女性だったってことをよく表しているのです。
時代背景も、第二次大戦前後のヨーロッパということで、私の好きなジャンル、ドンピシャ

大戦が背景ということで、当然エグいシーンも登場するんだけど、映像的にはほとんどが「寸止め」なので、気持ちよく観れますね。

ストーリーは、はなはだ都合がいいところもあって、「んな、アホな」とツッコミたくなるのは否めないけど、それでも、大河ドラマ的に楽しめると思います。

ただ、スチュワートタウンゼントがねぇ、ワタクシはいまいち好かんな。C.セロンの恋人という以外になんか取り柄あんのか?(あーそれだけで十分と言えば十分

監督のジョンダイガン、あんまりメジャーな映画はまだ撮ってないけど、エグい映像寸止めなあたり、結構いい人&頭よろしかも。「キャメロットガーデンの少女」とか見てみんとあかんなぁ。