ロッテもリリーフ陣の不調に苦しんでいますが日本ハムも増井が絶賛炎上中のようで、やはり7月に入ったところでの30試合超の登板がいかに過負荷かを表しているかのようです。
森福もやらかしたようですし、予想どおりに投高打低とは言いながらも接戦が多いことでの逆転現象が徐々に現実のものになりつつあります。
そうなれば多くの選手を上手く使い回してこそ長いペナントレースを戦い抜けるわけで、その意味では吉見の頑張りはチームの大きなオアシスになるかもしれません。
無事に11年連続の白星を手にした吉見は開幕二軍スタートでしたので、見返してやったぐらいの気持ちでよいと思います。
昨年、そして一昨年とチームに貢献をしながらの冷たい仕打ちでしたから、打が角中であれば投は吉見です。
ストレートは130キロ台前半で里崎が飛びついて捕るようなボールも少なくはありませんでしたが、そういった高めに抜けるボールが打者が手が出せるコースになかったことが結果的にはよかったと思われ、それ以外はやや甘めながらも低めに投げられたことが功を奏したのでしょう。
決め球にできるようなものではありませんでしたが緩いカーブも打者を惑わすには充分で、まずまずナイスピッチングでした。
味方が点を取ってくれた直後に失点をするところなどは反省材料ですが、勢いに乗るオリックス打線を相手に5回4安打1失点ですから文句はつけられません。
その五回で交代となるのですから前回と同様にベンチの信頼度はまだ低いままのようですが、それにめげずに頑張ってもらいたいです。
吉見が幸せになることはロッテの幸せとイコールだと考えていますので、その吉見の笑顔が多く見られることを願っています。
六回からは荻野忠、藪田、益田、内とオールスターリレーで、やむを得ない状況ではありながらも1点リードの場面で荻野忠と藪田を使うのですからベンチも勝負師です。
吉見をそのまま投げさせるよりはと判断をしたのでしょうが、かなりのギャンブルだったと言わざるをえません。
その荻野忠、藪田、そして益田までもが二死から走者を出すというキレの悪さで、それでも先頭打者を出すよりはマシです。
荻野忠はボールが全体的に高めでひやひやとしましたがマウンド上での躍動感が心地よく、藪田はやっぱり怖いなと、益田は間隔が空いたことで多少は戻ってきた感じがあります。
そして新守護神としての記念すべき初セーブを手にした内は僅か7球で締めくくり、ここからセーブ王争いに殴り込んでもらいましょう。
ファルケンボーグが再び登録を抹消されたことから当面のライバルは涌井でしょうから、全くの可能性がない話でもありません。
セーブがつく場面だけに限定をすれば病み上がりの内にとってもいいポジションですので、今度こそ幕張の防波堤の襲名となってくれればと思います。
吉見に負けじと角中がマルチヒットで、田中を抜いて首位打者に躍り出ました。
シーズンの半ばも終わらない時点での首位打者などに大した意味はありませんが、それでも角中にはいい刺激になるはずです。
昨日に抑えられた吉野の甘いボールを見逃すことなく初球から積極果敢に打っての勝ち越しタイムリーは澱んだ空気を一掃するのに充分で、ダメ押しのきっかけともなったツーベースも148キロのストレートに力負けをすることなく振り抜いた伸びのある打球はあっという間にライトの頭上を越えていきました。
これで右腕からは.336、左腕からも.317とともに大きく3割を超えており、しかも左腕に対しては68打席とそれなりの数をこなしていますのでかなりの価値があります。
同じくライバルの田中も右左に関係なく打ちまくっていますので、今後もこの両選手を軸に首位打者争いが繰り広げられていくと思います。
また昨日のゲキが効いたのかサブローが先制アーチはもちろんのこと、八回に今江の一塁ゴロで目を切ることなく李大浩が弾いたのと同時にスタートをしてのホームインが試合の流れとしては大きく、当たり前のプレーを当たり前のようにできたことを喜んでいます。
少しでも気を緩めればスタートが遅れた可能性がありますので、地味ですが貴重な追加点でした。
また六回の勝ち越し点もしっかりと送ったからこそもたらされたもので、継続こそ力なりです。
ちょっとダメだからバントは意味がないとしてしまえばこれまでの繰り返しになりますので、一方で盗塁やエンドランが激減をするなど偏りすぎの嫌いがないわけではありませんが、こういった堅実な作戦をとり続けていけば一時の落ち込みはあってもトータルで見れば得点力は上がります。
最終回に井口に守備固め、早坂で固めたことになるかどうかは置いておくとしても、これでフル出場の呪縛から完全に脱したことは間違いないでしょう。
あとは満遍なく選手を使ってくれればこと攻撃面については大きな不満もなくなるのですが、大松のアクシデントが禍を転じて福となすのきっかけになればと思います。
久しぶりにスタメン出場の福浦がマルチヒットでこれまた大きすぎるダメ押し点を叩き出しましたから、やはり俺たちの福浦です。
大松の膝の具合さえ戻ればここまで我慢をしたのですからレギュラーに復帰をするのでしょうが、いろいろな選択肢があることがプラスになることは言うまでもありません。
そういう意味ではオフに捕手を補強するべきかどうかを判断するためにも、もう一歩踏み込んで小池に白黒をつけるベンチであってもらいたいです。
週明けからQVCマリンでの6連戦は藤岡の抹消がありませんでしたから、成瀬に唐川、渡辺俊にグライシンガー、そして藤岡に吉見で乗り切るのでしょう。
今ひとつの天候ながらも雨で中止にはなりそうにもない予報ですから、願わくば4勝2敗で勝ち越したいところです。
その後も一日おいて9連戦とオールスター前の過酷な日程が続きますが、今日にフューチャーズを相手に小野とペンが投げましたので、くどいですが積極的な入れ替えを願います。
小野らに限らず使ってダメなら戻せばいいだけの簡単な話で、あるいは第二の角中、吉見が眠っているかもしれません。
野手では先の小池に高濱、投手では上野に秋親あたりを抜擢してくれればと、是非とも検討を願います。
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