goo blog サービス終了のお知らせ 

オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

さて西岡の来季は

2012-07-21 22:48:17 | 千葉ロッテ

例によって名も無き球団幹部のコメントではありますが、機関紙だけに信憑性があります。
西岡が遺した背番号7を根元に与えるとのことで、あまりに分かりやすくて笑いも出てきません。
これまで球団を支えてくれたロッテには感謝の言葉もないぐらいに頭の下がる思いですが、やはりそろそろ撤退を考えているのでしょう。
あるいは経理屋らしいコストカットが理由なのか、いずれにせよ自分としては面白い話でないことだけは確かです。

根元 ポスト西岡に浮上!球団が背番号「7」検討 (7/21 スポーツニッポン)

ロッテは遊撃の定位置をつかんだ根元へ、今オフ背番号7の提示を検討する。
7はツインズに移籍した西岡が10年まで背負った番号。
チームの1桁番号では唯一の空き番だ。
球団は「ポスト西岡」にふさわしい活躍をした野手に背負わせたい意向。
根元は今季79試合に出場し、ともにチーム2位の打率.275、7本塁打の好成績を残している。
球団幹部は「打撃に関しては去年より脱皮した感じがある。みんなの意見を聞いて考えたい」と話した。

根元の頑張りは想像以上のものがありますが、それであれば年俸で報いてあげたいです。
もちろん背番号7を与えるから年俸アップを抑えるなんて話ではないでしょうが、今の32だって悪い番号ではありません。
むしろ32をこそ根元の番号として育てて欲しいと、このあたりは嗜好が絡んではいますが、そうあってもらいたいと考えています。
そして何より根元をだしにして「西岡切り」をしようとしているのではないかと、その球団の思惑が透けて見えるように思います。
もしそうであれば、根元は背負わなくていいものを背負うことにもなりかねません。

3年契約ではありながらも2年目の今季に3Aですら結果が出せていない西岡は、場合によっては今季中にもリリースをされるかもしれません。
今ひとつルールが分からないまでもポスティングですから日本の球団が獲得をするに際しての障壁はないのではないかと思いますので、もし西岡が渡米の際のプライド高き発言を引っ込めて現実路線に立ち返ってNPB復帰を表明すれば、余程の根回しがなければおそらくは争奪戦となるでしょう。
そうなればロッテとしては手を挙げざるをえず、それはもちろんファンの西岡への思いが理由で、井口に対するソフトバンク、井川に対する阪神など、元所属球団のファンからすれば「なぜにチームの顔だった選手を獲らないんだ」と怒っている向きも強いのではないかと見ています。
しかしここで根元が7を背負えばロッテが西岡にはもう興味がないとの免疫を予めつけることにもなり、あるいは観測気球を飛ばしたのかもしれません。
その反応で球団がどう動くかは分かりませんが、西岡に強い思い入れを持つファンの反発は球団だけではなく、根元に向くことも覚悟をしておかなければならないでしょう。
今のロッテに西岡の居場所があるかどうかではなく、そういったリスクを取ることなく根元には7年間の歩みが刻まれた32を背負って今後も頑張ってもらいたいです。

 

コメント (19)

その意志を貫け

2012-07-20 23:57:58 | 千葉ロッテ

本家本元のオールスター戦は対馬からの帰りのフェリーのテレビに映っていたため、思い出せないぐらいに久しぶりにナマで中継を見ました。
井口も角中もノーヒット、益田は満塁のピンチを招いての1失点とパッとしませんでしたが、結果ではなく過程で何かを掴んでくれればと思います。
レギュラーシーズンと同様に追い込みながらも攻めきれない益田のピッチングには不安を感じたものの、今は考えても仕方がないので暫くは様子見です。
むしろ今日の対馬の驚くような快晴の代償として明日の福岡が雷雨にならないか、そちらの方が心配で夜も眠れそうにありません。

そんな中で選手会がWBCへの不参加を表明しました。
やや動機が不純ではあるものの、その意志を貫いて批判を覚悟での決意を示したことは高く評価をします。
球団は侍ジャパンを通年で維持することで収益源を確保したとほざいて参加表明をしていましたが、WBCIとしての利益分配の構造を改善しなければ意味がありません。
例によってメジャーかぶれの能なしコミッショナーが金銭ではない価値があるとわめいているようですが、そもそもWBCが金目当ての開催ですからお門違いも甚だしいです。
開催時期にしても何にしてもアメリカ中心のWBCに主義を曲げてまで参加をする必要はないと考えますし、貴重な収益源を失いたくないオーナーたちが今後に恫喝や懐柔を働きかけてくるでしょうが、どんな批判があろうとも選手会には自らがぶち上げた要求が通らなければ不参加の意志を崩さないでもらいたいです。
プロ野球選手の本分はあくまでペナントレースだと、その原点回帰であってくれることを願ってやみません。

 

コメント (23)

フレッシュ若鴎の桧舞台

2012-07-19 21:23:42 | 千葉ロッテ

懲りもせずに雨予報に怯えながらも、先ほど博多に着きました。
幸いにも現時点では降っていませんが当てにはならない予報を信ずれば三日間のうち一日たりとも傘は手放せないようで、まあ仕方がありません。
これからラーメンでも食べて腹ごしらえをした後に、フェリーで対馬に向かいます。

オールスター休みの初日は恒例のフレッシュオールスター戦が開催をされて、ロッテの所属するイースタンは完封負けを喫しました。
スタメン出場をした鈴木と翔太はともにノーヒット、しかし南昌は1回をパーフェクトに抑えてくれたようです。
残念ながら賞を獲れるような派手な活躍は出来ませんでしたが、こういった大舞台での出場は貴重な経験になるでしょう。
後半戦に向けて鈴木は一軍でレギュラーを目指して、そして翔太と南昌は一軍を目指して頑張ってもらいたいです。
またその一軍とは違って疲労などを気にせずに観戦ができますので、いつかナマで見てみたいフレッシュオールスター戦です。

 

コメント (7)

雨と城の大分 おみやげ篇

2012-07-19 00:32:55 | 独り言

 

ここのところはシリーズもののおみやげが多く、あまり珍しいものはありません。
そもそも全国的な傾向なのかお菓子が占めるスペースが異様に広く、そしてワンピースやキティなどのご当地ものが我が物顔でアピールをしていますので嘆かわしくもあります。
そんなこんなでどうにも数が減り気味で、しかも仕方がなく中学生レベルに落ちつつもあります。

竹田では竹皮ふくろうと、ミニ提灯です。
ふくろうが竹田とどういった関係があるのかは分かりませんが、やたらと種類が並んでいたので手を出してみました。
ミニ提灯は正直なところかなり躊躇をしたのですが、岡城の名前が入っているものがこれしか無かったので仕方がありません。

小倉では貯金箱にもなる下駄と、シリーズもののうちわです。
さすがに我ながら大人げないと思ったのですが、やはり小倉城の文字が入っているものがほとんどありませんでしたので選択の余地がありませんでした。
うちわは裏に宛名を書けばハガキのように送れるのですが、もちろんそんな使い方をするつもりはありません。

中津ではクリアファイルとシールで、おっくんとは奥平忠昌、ひーじじとは徳川家康のことです。
忠昌の父の家昌の母が家康の長女の亀姫ですので、よっておっくんはひーじじの曾孫になります。
ただなんで忠昌なのか、中津藩を興したのは忠昌の娘の孫である昌成ですからかなり遠く、このあたりの経緯はよく分かりません。

同じ中津城で買った小冊子が、今回で一番に自分らしいものでした。
白黒でコピーをされたようなチープな作りではありますが、中津城の歴史や藩主の説明が載っていてまずまずの出来に仕上がっています。
この手のものはどの城跡にも置いて欲しいのですが、あまりニーズが無いのか巡り会うことはあまりありません。

大分空港では招き猫の日出人形と、かぼすのぬいぐるみです。
日出人形は土の質感を活かした風合いが特徴とのことで、また愛らしさがあります。
この愛らしさで今夏のサマージャンボの運を招いて欲しいと、願いはもうそれしかありません。
そして不本意ながらもすっかりと魅力に取り憑かれてしまったぬいぐるみは今回は大分名産のかぼすで、前回の黒豚と桜島大根と同じメーカーでした。

そして日本100名城スタンプです。
今回は岡城と府内城で、これで九州はあとは福岡と佐賀、そして長崎を残すのみです。
次は福岡を、そして締めは佐賀と長崎を一気に攻略をする予定ですので、今年中に九州制覇を成し遂げることは確実でしょう。
そしてトップの写真の記念スタンプも今回は大漁で、適当に押しながらもいい感じに収まってくれました。
残りは北九州をもう一枚に押しまくれば一丁あがりですので、いい感じのスタンプが待っていることを願っています。


【2012年6月 大分の旅】
雨と城の大分
雨と城の大分 旅程篇
雨と城の大分 旅情篇
雨と城の大分 史跡巡り篇 竹田の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 小倉、中津の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 津久見、佐伯、臼杵の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 大分の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 暘谷、杵築の巻
雨と城の大分 グルメ篇
雨と城の大分 スイーツ篇

 

コメント (2)

俺たちの福浦

2012-07-18 23:41:36 | 千葉ロッテ

昨日に梅雨明けをした関東はさっそくに猛暑がやってきましたが、取り残された九州は台風の影響もあってか雨模様、しかしそれでも旅の予定の三日間は曇り時々晴の降水確率が30%の予報だったので喜んでいたのもつかの間で、一晩明けてみればまたしても雨具を持っていかなければならないようです。
女心でも秋の空でもないのに気まぐれな雨続きなのはすっかりと雨男になった自分が悪いのか、明日の朝で降水確率が70%にでもなっていたら再度の延期にするつもりです。

そんな急変をする空模様のような晴天から豪雨といった試合展開が連日ともなると、さすがに心身ともにヘロヘロです。
今日は辛うじてのサヨナラ勝ちながらも3タテができたはずだと嘆くべきか、はたまた勝ち越せてよかったと喜ぶべきか、ここは人それぞれでしょう。
自分としてはどちらかと言えば前者のスタンスですが、何はともあれ貯金が9もあっての首位ターンですから贅沢も言ってはいられません。
もやもやしたものが最後にスッキリとしたことでベンチも選手も、そしてファンも気持ちよくオールスター休みに入れると思います。
ただベンチと選手にはしっかりと休養をとってもらうことはもちろんですが、後半戦に向けて自分がなすべきことを考える日々を送ってもらいたいです。
前半戦を総括する西村監督の表情からすれば多少なりとも変化の兆しが感じられましたので、ニュー西村の変わりっぷりを見せてもらいましょう。

とにかく上野が見事でした。
73球を投げて6回1失点だった前回の登板から中4日での今日は76球で7回1失点ですから、もう100点満点で言うことはありません。
低めに丁寧に投げようとしているところが見て取れましたし、まさに魂のピッチングと言えるぐらいの気合いの入ったその姿に心が震えました。
ピンチを脱したときのガッツポーズもやり過ぎないように気配りをしていたことも好印象で、打が角中なら投は上野が遅れてきたヒーローでしょう。
それだけに昨日の小野と同様に2試合連続しての好投に白星で報いることができなかったのが申し訳なく、球団には査定で報いてもらいたいです。
そして今日はフォークがいいと見たのかスライダーとのコンビネーションがgoodだった里崎のリードも見逃せないポイントで、今日はバッテリーの勝利だと思います。
これでストレートがもう3キロでもスピードが出れば文句はないのですが、課題のコントロールがまとまってきたのとトレードオフかもしれませんので、このあたりは今後に上野がどういった姿を見せてくれるのか、調子が悪いときに悪いなりにまとめることができるのかに懸かっているでしょう。

その上野が晴天をもたらしてくれた直後の豪雨は、今日も益田の乱調から始まりました。
昨日に続いてピッチャーゴロでの送球が乱れてのエラーがきっかけとなり、制球を乱して僅か2打者でのノックアウトです。
ベンチに戻ってからの益田の目線は虚ろで泳いでいましたし、これはオールスター戦どころではないかもしれません。
そのピンチに藪田かと思いきやベンチのチョイスは中郷で、これは自分としては拍手を送りたいと思います。
しかし中郷は二死までこぎつけながらも詰めが甘く、枡田はともかくとしても横川のタイムリーはコントロールミスで余計な失点でした。
それでも大胆に緩いカーブを使うなど経験値は積んできているようですから、どのみち藪田であっても今日の出来を見れば結果としてはさして変わらなかったと思われますので、ここで諦めずに中郷を一人立ちさせることがベンチの使命だと思って辛抱をしてもらいたいです。

そして福浦です。
今日はスタメン落ちとなりましたがここぞというところで代打の切り札としての役割をしっかりと果たしての、見事な犠牲フライでした。
低めの抜いたボールにややタイミングが外れて定位置までしか打球は飛びませんでしたが、荻野貴の足を考えれば充分でしょう。
その荻野貴は牧田の強肩をものともせずに頭から突っ込んでのサヨナラのホームインで、あそこは足からいっていたら弾き飛ばされて膝を痛めたかもしれませんので正解でした。
地蔵さんにならずに控え組がもたらした決勝点には大きな意義がありますので、この1勝が地殻変動をもたらしてくれることを願っています。
そして鈴木をそのまま打たせたベンチには感謝感激で、前回には結果を残せませんでしたが今日はしぶとく内野安打でチャンスを広げたことが勝利に繋がりましたので、もしお立ち台が3メートルぐらいあれば福浦に加えて上野、荻野貴、西村監督、鈴木で万歳三唱でしょう。
あるいは2点タイムリーにきっちりとバントを決めた里崎と、大飛球に余裕すら見せた岡田も呼びたいぐらいです。
すんなりと勝てなかったことは悔しくもありますが、こういった総力戦での勝利も悪くはありません。
またこの勝利に一番に安堵をしているであろう大松には上野を晩ご飯に呼んであげて、そして永平寺での一泊二日をお奨めします。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 楽天

0 0 0 0 0 0 1 2 0 3 7 0

千葉ロッテ

0 3 0 0 0 0 0 0 1X 4 10

2


◆7月18日(水) 千葉ロッテ-楽天13回戦(ロッテ8勝4敗1分、18時15分、QVCマリン、23,562人)
▽勝 藪田 37試合1勝3敗17S
▽敗 小山伸 35試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 上野、益田、中郷、藪田―里崎
楽天 田中、ハウザー、小山伸、片山、ラズナー―岡島

 

コメント (31)

雨と城の大分 スイーツ篇

2012-07-18 01:28:44 | 独り言

 

すっかりと存在感を増したスイーツ篇ですが、それなりに意味があることを身をもって体験をしたのもこの旅の収穫です。
昼をまともに食べられずに雨の中を必死に自転車をこいだ大分で、しかしそれほど疲れてもいないのに動悸と妙な眠気に襲われて、これはもしかしたら低血糖症ではないかと思い至り、慌ててカバンからスイーツを引っ張り出して食べて少しじっとしていたら症状が治まりました。
大分は駅にスイーツを売っている店がたくさんあったので買い込んでちょこちょこ食べていたのですが、これが実は正解だったのかもしれません。
さすがに今回は食べ過ぎたのか珍しくも体重がちょっとだけ増えてしまいましたが、今後もバランスを考えつつ楽しんでいきたいと思います。

とんちで有名な吉四六は実在の人物で、出身がここ大分です。
豊後野津院の生まれですから今の臼杵で、大友義鑑の墓があった辺りだと思います。
いろいろな商品に名前が使われており、しかしこの吉四六せんべいは普通の歌舞伎揚げと何ら変わりはありませんでした。

瑠異沙のネーミングの由来はよく分かりませんが、白あんがカステラのようなものでくるまれています。
ちょっとお酒のような香りがしましたが、気のせいかもしれません。
アルミホイルに包まれていたのですが外側がひっついてしまっていて、ボロボロになってしまったのが残念でした。

ざびえるはそのものずばりのフランシスコ・ザビエルで、しかし例えば土佐で元親と名付けるのと同じで関連性はありません。
やはりカステラのようなものに包まれた白あんですから瑠異沙と似たような感じで、舌触りは違いましたが作りはほぼ同じお菓子です。
甘さがこちらの方が強かったようにも思いますが、材料が同じであれば同じようなものが出来上がるのでしょう。

小倉ではぎおん太鼓で、もちろん祇園太鼓にちなんでいます。
パイ生地に粒あんが包まれていて、ただもう少し食べ応えと言いますか厚みが欲しかったりもしました。
甘さはかなり控えめで、粒あんよりもパイの味が強かったです。

同じく小倉のくろがね羊羹は、逆にかなりのボリュームがありました。
八幡の名産品として売り出されたもので、これは小倉城で買ったものです。
抹茶や柚などいろいろな味がありましたがオーソドックスなものを選んだのですが、緩く切れの悪い歯ごたえが今ひとつではありました。

中津ではもちろん諭吉焼、誰にも文句は言わせません。
銘菓というよりは観光客向けの単なるお菓子で、そしてただのどら焼きでしかありませんでした。
粒あん派なので白あんはどうよ、などとぶつぶつと言いながらも、どら焼きはドラえもんに負けず劣らず好物ですのでノープロブレムです。

ざぼん漬は柑橘類のざぼんの皮を干したものに砂糖をまぶしたようなもので、半端なく甘かったです。
ざぼん自体には苦みがあるのですが、とにかく全体としては甘すぎます。
兄弟商品と思しきかぼす漬の方が試食では美味しかったのですがパッケージが倍以上だったのでこちらを選んだものの、申し訳ないのですが食べきれませんでした。

挽茶饅頭は佐伯銘菓で、抹茶が練り込まれたあんが薄皮に包まれています。
渋さと甘さのバランスが絶妙で、これは美味しかったです。
1個が小さいのでどうにも物足りなさがありましたが、腹八分目がよいのでしょう。

かぼすは大分の名産で、その生産量は全国の97%だそうです。
柑橘類の一種ですが、しかしこれといった味がないのはグルメ篇で食したときの感想です。
どちらかと言えば味よりも香りを楽しむのが本筋かもしれず、白あんにかぼすが練り込まれてはいましたが酸味がちょっと微妙ではありました。

臼杵煎餅もまた微妙な味わいです。
これまたやたらと甘いのですが、生姜の風味が食をそそります。
甘い瓦せんべいに生姜がまぶしてあるといった感じで、食べ出すともう止まりません。
単品売りをしていなかったので5袋入りを買ったのですが、危うく一気に食べてしまうところでした。

同じ臼杵のみそソフトも、かなり衝撃的でした。
ソフトクリームと言うよりはバニラアイスに近いものに、酸味と甘みが同居したみそソースとみそパウダー、そしてみそクランチがかかっています。
みそソースがやたらと垂れまくるのに閉口をしましたし、みその味が強すぎるかなとは思いましたが、これはこれでありな珍味ではありました。

鯛最中はほとんど勢いです。
大分銘菓とあったので買ったのですが大分と鯛の関係はよく分かりませんし、ただの鯛の形をした最中でしかありませんでした。
今さらながらに気がついたのですが、最中が実はあまり好きではなかった自分、本当に今さらです。

こちらは荒城の月で、しかし買ったのは竹田ではなく大分です。
ちょっと材料が何かがよく分からないお菓子で、とにかく歯にまとわりつく食感が不快でした。
中身はやはり白あんがベースなのでしょうがねちょっとしていて気持ちが悪く、申し訳ないながらもこれが今回のワーストです。

杵築ではみそまんじゅうです。
中は普通のこしあんで、外皮にみそが練り込んであるといった感じでした。
ただそれほどみその味がするわけではなくほのかな香りがする程度で、ちょっとした塩っ気が意外なぐらいにこしあんとピッタリな味わいでした。

豊後三百年の恋はやはりかぼす系で、白あんにかぼすが練り込んであります。
ただやはり同じ柑橘類であるみかんなどに比べるとインパクトが弱く、香りと酸味が勝負のかぼすなのでしょう。
緑っぽいのがかぼすなのだと思いますが、それよりも三百年の恋とはなんぞや、とのネーミングの方が気になりました。

そんなこんなで最後はかぼすで締めくくってやろうと、大分空港でのかぼす三昧です。
トップの写真のかぼすスカッシュを片手に、まずはどら焼です。
これまた白あんにかぼすが練り込んであるものなので変わり映えはしないのですが、これもかぼすと思って受け入れることにしました。
立ち位置的にはすだちに似ているのかなと、そんな気がします。

最後はこれまたネーミングの由来が不明の、ゴーリューの空です。
焼き菓子の上にかぼすのスライスが、せこいことに半分にカットをされたものが鎮座しています。
ただかぼすが乗っているだけではなく焼き菓子にも練り込んであるようですが、やはり押し出しが弱いように感じました。
焼いてしまってあるので仕方がないのでしょうがかぼすのスライスもこれといった味はなく、やや苦みのある酸味が必死に存在感をアピールしているようではありましたが、たぶんシナモンだと思うのですが、そちらに完全に負けてしまっていたのが哀れでもありました。


【2012年6月 大分の旅】
雨と城の大分
雨と城の大分 旅程篇
雨と城の大分 旅情篇
雨と城の大分 史跡巡り篇 竹田の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 小倉、中津の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 津久見、佐伯、臼杵の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 大分の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 暘谷、杵築の巻
雨と城の大分 グルメ篇
雨と城の大分 おみやげ篇

 

コメント (6)

ピーゴロゴロゴロ、ミスミスミス

2012-07-17 23:43:17 | 千葉ロッテ

今日はちょっと出遅れて異様な試合のペースに球場に行くのを断念したのですが、終わってみれば普段とさほど変わらない時間だったので惜しいことをしました。
もっとも行っていれば相当な落胆を味わうことになったでしょうから、どちらがよかったかはよく分かりません。
明日は嫌いなビアスタジアムですから最初から行く予定はなく、結果的に昨日が前半戦の最終観戦です。
ここまで21勝10敗2分ですからかなりの上出来で、何とかこのペースで35勝をノルマに頑張って応援をしたいと思います。

先発の小野は100球以上を投げてからの中5日とは思えない絶妙なピッチングで、8回を3安打1失点ですから前回に続いて満点と言ってよいでしょう。
初回にいきなり一発を浴びましたが以降は楽天打線を手玉に取り、24個のアウトのうち16個がゴロで、しかも7個がピッチャーゴロですからまさに小野らしいピッチングでした。
いつもと同じくストライクゾーンでの勝負に昨日ほどではないにせよ風が後押しをしてくれたようで、しかもコーナーを突くコントロールが伴っていましたから無双状態に近かったです。
ほとんどが詰まったりタイミングを外されたりの打球で、「これが小野だ!」というポスターを作りたいぐらいです。
しかしこれだけの奮投をしても勝てないのが野球で、ここ2試合で16回を1失点に抑えても白星とは縁遠いのですから哀れでなりません。
それでも唐川の離脱、ようやくにオールスター戦の辞退で10日間かと思っていたペナルティが10試合だったもののその穴埋めには充分にすぎる小野ですので、そうは言ってもさすがに疲労が溜まっているでしょうからしっかりと休養をとって、オールスター明けにまたベテランの底力を見せる快投を期待します。

その小野を八回で代えたことは微妙ではありましたが、球数からすれば妥当なところでしょう。
内と益田が乱調だったのは結果論で、あそこでの守護神の投入は当たり前に過ぎる判断だったと思います。
それにしてもロッテの選手はなぜにここまでメンタルが弱いのか、内の牽制悪送球にしても益田の二塁悪送球にしても浮き足立っているのが手に取るように分かり、どうにもここまで失敗が続くと内の守護神を推し続けてきた身からすれば肩身が狭いのですが、しかし大松やホワイトセルと同様にここで諦めてしまったら意味がありません。
とにかく内はボールが高めにいきすぎるので原因をしっかりと見極めて修正をすること、益田は肩に力が入りすぎているのかテークバックからの入りがぎこちないようにも見えるので滑らかさを心がけること、そんなことは分かっているでしょうが落ち着いて自分を見つめ直して欲しいと思います。

打線は角中の久しぶりの猛打賞、そして根元がいつの間にか長距離打者になっていた驚愕、これぐらいしか収穫はありません。
ラッキーなヒットで蘇った角中はそれでもバットが下から出ていることに変わりはないので明日に繋がるかどうか、一方で根元は凄すぎます。
スイングの軌道が一直線で無駄がなく、同じコースでもちょっと曲げられるとくるくる回る弱点が同居をしていますが、あのコースをあそこまで飛ばせるのは今は根元だけです。
何とも二番に置いておくのがもったいなくもなりますが、下手に動かして根元の心境に変化があっても困るのでここは静観が是でしょう。
そうなればやはり四番をどうするのか、地味にじわじわと下降線の夏井口は長持ちをしないでしょうし、同じダメならホワイトセルを据えてみるのもよいと思います。
何にせよ同じ顔ぶれのサードユニが続かなかったのですから、明日はまた違った動きがあることを願います。
ちなみに何も変わっていないようにしか見えなかった中後に、藤岡の先行きに暗雲が漂っているように思えたことを最後に記しておきます。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

 楽天

1 0 0 0 0 0 0 0 1 4 6 8 0

千葉ロッテ

1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 2 7

2


◆7月17日(火) 千葉ロッテ-楽天12回戦(ロッテ7勝4敗1分、18時15分、QVCマリン、10,536人)
▽勝 ラズナー 22試合1勝1敗6S
▽敗 益田 41試合1敗
▽本塁打 銀次2号(小野)、根元7号(美馬)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、内、益田、古谷、中後―里崎
楽天 美馬、片山、小山伸、ラズナー、ハウザー―岡島

 

コメント (38)

雨と城の大分 グルメ篇

2012-07-17 01:01:02 | 独り言

 

今回も大分に腰を落ち着けての居候型の4泊でしたのでバラエティさには欠くだろうと覚悟をしていたのですが、意外にいろいろなものを食べることができました。
史跡巡りの効率を無視してでも訪れる順番を変えるなどそれなりに努力もしましたし、もちろんいつもどおりに失敗もあります。
雨には苦しめられましたがことグルメについては大収穫だったと、今回もいい経験をさせていただきました。

初日は昼前に大分に着いて竹田に向かうまでの電車の待ち時間が40分ほどでしたので、あまり時間もかけられないので弁当での第一歩です。
豊後牛すきやき味玉しぐれは豊後牛を使ったすき焼き弁当で、豊後牛は黒毛和牛ですが煮込まれてしまうともったいないかもしれません。
塩味が強い玉子に濃い味の牛肉と疲れている体にはちょうどいい感じなのかもしれませんが、徹夜明けながらも気合い満々な初日の昼にはちょっときつかったです。

夜はかなりの雨が降っていましたが目星をつけた店まで行って、大分の郷土料理のコースを頼みました。
すっかりと焼酎ブームな今回は泰明と荒城の月で、麦焼酎です。
泰明はかなり香ばしい煙を吸いながらのような味わいが面白く、これは大ヒットでした。
一方の荒城の月は度数はこちらの方が高かったように思いますが、泰明の後に飲めば水のようでもったいなかったです。

まずは関さば、関あじの刺身で、今や大分の高級ブランドです。
太平洋と瀬戸内海がぶつかる豊後水道は海流が速いために魚は身が引き締まっており、ぷりぷりとした食感がたまりません。
偽物も出回っているようですが大分市観光協会のホームページにも載っている有名な店ですので、舌に自信はありませんがまず間違いないでしょう。
琉球は言ってみれば漬けみたいなもので、醤油や胡麻などのだし汁に漬け込んだものです。
これは酒のつまみにはもってこいですが、ご飯に乗せて食べれば絶品でしょう。

コースは何種類かあったのですが一通りの郷土料理を網羅しているものを選んだので、どうにも手が出しづらいものも含まれていました。
わた酢は見るからに苦手なものでしたし単品だったら間違いなく頼まず、旅先でなければ出てきても箸はつけなかったでしょう。
とり天は大分の代表的な郷土料理で、下味のついた鶏肉が天ぷらと竜田揚げの中間のような感じで揚げられています。
ちょっと酸味のある天つゆのようなものにつけて食べるのですが、さくさく感が特徴でこれは美味しいです。

締めはご飯とだんご汁で、ご飯にかかっているのは琉球の残り汁です。
メニューにご飯があることは分かっていたのでかけて食べたかったのですが行儀が悪いかなと思って下げてもらったのですが、若い店員さんがそれを持っていくのを別の店員さんが止めて「是非ご飯にかけて食べてください」とのことでしたので、それが王道なのでしょうから遠慮なくかけさせてもらいました。
鍋で最後にご飯をいれるのと同じでいろいろな味がしみ出ただし汁が白ご飯にぴったりで、これだけでおかずは不要なぐらいです。
だんご汁は熊本で食べただご汁と似たようなもので、ごぼうに人参、椎茸にネギなどが入った味噌仕立ての豚汁のようなものに平ったい麺が鎮座をしています。
最初はそのまま、途中からかぼすを搾ってとの店員さんのアドバイスに従って二種類の味を楽しみましたが、自分としてはかぼすは余計だったかもしれません。
豚汁定食、あるいはラーメンライスと同じでバランスは悪いかもしれませんが、だんご汁定食は充分にありでしょう。

二日目の昼は小倉駅の立ち食いそば屋で食べたかしわうどんで、福岡では代表的なうどんでメニューのトップにありました。
甘辛く煮た鶏肉が大量に入っていて、これで400円ですから是非とも東京や千葉にも進出をして欲しいぐらいです。
鶏肉が大好き人間ということもありますが立ち食いでこれですから、普通の店でも食べてみたいと思わせる逸品でした。

中津では中津からあげですが、これはちょっと肩すかしでした。
中津の名物として代表的なファーストフード、学生が気軽に食べているなんて情報を事前に調べていたので簡単に食べられると思っていたのですが、扱っている店の大半が飲み屋のメニューで昼間に食べられる店は数えるほどで探すのに苦労をしました。
ぶんごやはからあげグランプリで金賞を連続受賞した有名な店ですが基本的には肉屋さんで、グラム売りで揚げてもらうのですから聞くと見るのとでは大違いです。
揚げたての唐揚げは美味しかったですが、しかしただの唐揚げでしかありませんでした。

前日の豊後牛が頼りなかったのと、ホテルに帰ってパ・リーグTVを観たかったので、同じ店で買ったのが極上豊後牛ステーキ弁当です。
レアな焼きっぷりながらも食べ応えは充分で、大分県人は塩っ辛いのが好きなのかこれまた塩こしょうが強すぎましたが、まずまず美味しかったです。
ただ不愉快だったのが店員の対応で、注文をしてから焼き始めるのですが途中で調理人の知り合いが店に来たことで喋りながらの調理は不衛生でしたし、さらには他人の商品をレジで蓋を開けて写真を撮らせるという信じられない暴挙をやらかしてくれました。
時間がなかったので渋々受け取ってきましたが、そうでなければキャンセルをしたところです。
もう絶対にこの店では買い物はしません。

三日目の昼は佐伯駅で柿の葉ずしを食べたのですが、これがリサーチ不足でした。
そのラベルを見てすっかりと佐伯の名物かと思っていたのですが、帰ってきてから調べてみれば奈良や和歌山、あるいは石川の郷土料理とのことです。
大分の柿の葉を使っているらしいのですが大失敗で、まあこんなこともあります。
言うなればただの押し寿司でさば、さけ、あなごの詰め合わせだったのですが、さけが2個であなごが1個のバランスの悪いブラインドシステムもかなり不満でした。

夜は臼杵での夜ご飯で、わざわざこれがために臼杵をこの日の最後に持ってきました。
臼杵の郷土料理などを単品で頼んだのですが結果的には定食のようになり、トップの写真がそれになります。
黄飯はクチナシの実を砕いて染まった水で炊いたご飯で、大友宗麟がパエリアを真似たとも言われている臼杵の郷土料理です。
これといった味はしませんでしたが赤飯のようにお祝い事のときに食べられるとのことで、しかし最近はあまりメニューに入れている店は少ないようで探すが大変でした。
きらすまめしも同じく臼杵の郷土料理で、下味のついた刺身におからをまぶしたものです。
ご飯のおかずというよりは酒のつまみに合いそうで、帰りの電車のことを考えてノンアルコールだったのが残念でした。

小倉でハモを食べる時間がなかったので、その代わりの黒ハモ唐揚げです。
お店の人の説明ではいわゆるハモとは別の種類らしいのですが、自分の中ではハモで整理をしました。
かなり淡泊な味わいの白身魚で、かぼすを搾ってかけるとやはり酒が飲みたくなりました。
黒〆味噌汁はドロッとした食感でとろろ昆布を思い出しましたが、豊後水道の黒〆は大分の沿岸部では代表的な食材とのことです。

四日目の大分は大雨だったために昼はコンビニで軽く済ませて、夜は初日の大分の郷土料理が美味しかったのでコース料理のリターンズです。
珍しくもメニューに日本酒があったので久しぶりに頼みましたが、鷹来屋は辛口が好きな自分にはちょっと甘かったです。
気を取り直しての麦焼酎は西の星で、そろそろロックで飲むことも考えた方がよいかなと思わせた一品でした。
ちなみに自分の中では超メジャーな焼酎であるいいちこと二階堂は、大分の酒造メーカーだということをこの店で初めて知りました。
いいちこなどは下町のナポレオンなんて言われているので勝手に東京のものと思っていたのですが、ちょっとビックリです。

まずは泳ぎあじ刺身と泳ぎさば琉球で、関あじでも関さばでもないのですが、やはり刺身は日本人のDNAに訴えかけます。
泳ぎって何よと思ったのですが、目の前のいけすで泳いでいるのが理由なのでしょう。
歳をとったこともあってか嗜好は肉よりもすっかりと魚で、身の締まったぷりぷり感がたまりません。
琉球は前の店の方が濃厚さがあって絶品だったのですが、こちらもご飯を頼みたくなる美味しさでした。

とり天はやはりさくさく感が絶妙で、これは一日でも早く全国区になって欲しいです。
自分の中では唐揚げよりも竜田揚げなのですが、とり天はその竜田揚げに肩を並べました。
ふぐの唐揚げは言われればそうなのといった感じの白身魚の唐揚げで、これといった味はありません。
学生のときに奮発をして下関で食べたふぐ刺しも今ひとつでしたし、きっと人間が安上がりにできているのでしょう。

締めはじゃこ飯とやせうま、そしてだんご汁です。
じゃこ飯はじゃこが申し訳程度に入っているだけで食感が楽しめず、付け合わせの漬物の方がポリポリとした歯ごたえがあって美味しかったです。
やせうまはきな粉餅のようなもので、だんご汁に入っている平ったい麺と同じものにきな粉がまぶされています。
基本的にはお菓子ですので、デザートと考えればよいのかもしれません。
平安時代に都から豊後に落ちてきた幼君に乳母である八瀬が作ってあげたのがこのお菓子で、幼君が「八瀬、うま(まんま)」と言ったことからついた名前と言われています。
だんご汁は前の店や熊本のものとは具がかなり違い、鶏肉や白菜、油揚げやじゃがいもが入っていました。

最終日は大分空港でこれといったものが見当たらなかったために、杵築で昼に食べたサンドイッチが結果的に最後のグルメとなりました。
都城の焼き肉三昧や日南のカツオのたたきと同じように杵築でもニューグルメを志向しているようで、「きつきど~んと丼」と「きつきサンド」と銘打って展開をしています。
しかし都城や日南のそれとは違って限りなく縛りは緩く、どんぶりもの、あるいはサンドイッチであれば何でもありのようです。
牛とぐらっとくるサンドはグラタンが挟まれた厚切りのトーストサンドの上に杵築牛の焼肉が乗っており、シャレにならないぐらいのボリュームがありました。
レタスが一枚物ですのでかじるとそれに引きずられて焼肉とプチトマトがこぼれ落ちるという構図で、その食べづらさはビッグマックの比ではありません。
両手と口の周りをべたべたにしながら食べたのですが、カリカリに焼いた牛肉の濃厚さとホワイト&ピザソースのハーモニー、そしてサッパリとしたレタスとトマトのバランスが素晴らしく、是非とも杵築に行かれた際にはお試しあれと、自信を持ってお奨めします。


【2012年6月 大分の旅】
雨と城の大分
雨と城の大分 旅程篇
雨と城の大分 旅情篇
雨と城の大分 史跡巡り篇 竹田の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 小倉、中津の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 津久見、佐伯、臼杵の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 大分の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 暘谷、杵築の巻
雨と城の大分 スイーツ篇
雨と城の大分 おみやげ篇

 

コメント (8)

風神に感謝

2012-07-16 23:23:17 | 千葉ロッテ

 

この三連休は強風に見舞われた千葉も今日が最高潮で、QVCマリンも風速11メートルを記録するなどして肌寒さすら感じました。
しかしこの風がチームに白星をもたらしてくれるのではないかとの期待どおりの試合展開で連敗はストップ、何と42年ぶりの首位ターンが決まったとのことです。
この勢いでもやもやとしたものを吹き飛ばしてもらいたいですし、梅雨明け一番とばかりに夏を迎えたい気持ちでいっぱいです。
ただ実際のところは明日からまた雨がぱらつくようですし、先月の大分での雨が可愛く思えるぐらいに九州北部は酷いことになっている上に台風7号が接近中とのことですので、今週の対馬はどうなることやら、雨に降られずとも雨害による影響で面倒なことにもなりそうで、まだまだ雨に悩まされる日々が続きそうです。

連続の中5日での先発となった成瀬が見事な完封勝利で、通算12度目は球団歴代10位になります。
その回数で10位なのかとちょっと驚きと言いますか意外ではあるのですが、それだけ完封が凄いということなのでしょう。
正直なところ投球内容としては抜群だったというわけでもなく、指先に引っ掛かりすぎていたのか投げた瞬間にそれと分かるボール球も少なくはなかったのですが、それでも崩れることなく粘り強く投げきったことにこそ大きな意義があり、まさにエースのピッチングと言ってよいと思います。
QVCマリン特有の強風を意識した里崎のリードがピタリとはまって曲がりすぎるぐらいのスライダーが効果的で、ストレートとのコンビネーションが絶妙でした。
誰かにレクチャーでも受けたのかヒーローインタビューも軽快でしたし、さすがに133球は投げすぎで当然に継投となるものと思っていましたので肩肘の負担は相応にあるでしょうから、オールスター戦ではあまり入れ込むことなく後半戦に向けて英気を養ってもらいたいです。

打線は例によって1回だけの爆発ではありましたが、24イニングぶりの得点は一気呵成な5得点で釜田をノックアウトしました。
武田に続いて高卒ルーキーに捻られるわけにはいきませんでしたので、プロの厳しさを教えるプロ初黒星にホッとしています。
ホワイトセルを引っ張り上げたことで大きく打線をいじってきましたが、その打順に異論はあるもののようやくに動いたことは喜ばしく、そのホワイトセルや福浦が今ひとつではあったものの降格となったサブローと今江の5打点での勝利ですからベンチも喜んでいるでしょう。
早々とサブローを代えたり井口を引っ込めたりと選手起用もバッチリでしたし、こういった野球をやってくれればこと攻撃面では文句はありません。
CSで松坂が強風に体力を削られて途中降板をしたのと同じく釜田を攻略するとすれば中盤以降だと見ていましたが、あご紐をつけろと言いたくなるぐらいに帽子を何度も飛ばされた釜田の消耗は想像以上だったようで、あの四回に急激に球威の衰えとコントロールに乱れが出ましたので初心者には厳しいQVCマリンの強風という洗礼に涙しているでしょう。
そこを見逃さずにレフトスタンドに放り込んだサブローの一発はその風をものともしない鮮烈なものでしたし、風に助けられたところはありましたが今江の一撃も見事でした。
結局のところは気負いすぎていただけなのかしらと思いたくもなるような両選手でしたが、そのあたりの評価は残り2試合にお預けとします。
ちょっとバットが下から出ている感のある角中が心配ですが三番を終の棲家にできるよう頑張ってもらいたいですし、井口を五番に据えられるようホワイトセルの奮起、と言うよりはベンチの辛抱があれば打線も少しは上向いてくるでしょう。
そのためにもまた大松を地蔵にするのではなく、試合が終わったときにはベンチが空になるぐらいの動く采配に期待をします。

試合の流れとしては立ち上がりからやや不安定だった成瀬を助けた三回の岡田のバックホーム、里崎のブロックが大きかったです。
抜けた瞬間に失点を覚悟しましたし、タイミング的にはセーフだったと思います。
いつの間にやら強肩になったらしい岡田のこれ以上にない返球と里崎の巧みなブロックとタッチ、星野監督が嘆いたように中島のスライディングが甘かったことも確かですが、なかなか見られるようなプレーではありませんでしたので思わず立ち上がってしまいました。
また七回にその岡田と清田が交錯をしかけたところでは井口が厳しい顔つきで清田に何かを言っていたのが印象的で、井口にはビシビシとやっていってもらいたいです。
一方で福浦の守備はやはり衰えたなと感じざるをえないバウンドボールの処理や届かなかったダイビングキャッチに、大松だけではなく後継一塁手の育成が急務に思えました。

明日以降で注目は験を担いでサードユニを着続けるのか、そして唐川の動向です。
左肘痛で登録を抹消となった榎田は即日に辞退を決めましたので、唐川も早く去就を決めるべきでしょう。
直前に辞退をされれば選ぶ側も選ばれる側も迷惑ですし、まさか10日間の出場停止を免れるために辞退はしないけれども登板もしないなどという都合のいいことを考えているのであれば論外で、その10日間で復帰ができる確たる目処が立たないのであれば早々に辞退を申し出るべきです。
このあたりはいつもどおりの踏ん切りの悪さが影響をしているように思えますが、ロッテだけの問題ではありませんので明日にも決断を願います。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 楽天

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 0

千葉ロッテ

0 0 0 5 0 0 0 0 X 5 8

1


◆7月16日(月) 千葉ロッテ-楽天11回戦(ロッテ7勝3敗1分、17時、QVCマリン、20,289人)
▽勝 成瀬 16試合9勝4敗
▽敗 釜田 9試合3勝1敗
▽本塁打 サブロー6号(釜田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―里崎
楽天 釜田、橋本、井上―嶋

 

コメント (35)

崖っぷちからのミラクル

2012-07-16 01:44:08 | 映画

せっかくの三連休も旅を延期したためにときめきはなく、昨日は出勤、今日は昼まで寝てのパ・リーグTV、このままでは出不精に拍車がかかりそうなので映画を観てきました。
これといった作品は夏休みが始まるまではあまりないですし、やたらと風が強かったので家を出た後にちょっと後悔もしたのですが、結果的には決断をしてよかったです。
自分好みの軽快なテンポに分かりやすいストーリーで二重丸、久しぶりに満点の映画鑑賞でした。

崖っぷちの男

ウォルト・ディズニー・ジャパン

このアイテムの詳細を見る

そんな今日の映画は「崖っぷちの男」です。
別にロッテが崖っぷちにいるからという理由でのチョイスではないのですが、主人公を見習って知能を存分に働かせてのミラクルを願いたいものです。
それはさておき無実の罪で収監をされた元警察官が潔白を証明するために一芝居を打つ、そんなストーリーですが、ほぼ大半をホテルの21階の部屋の外の窓枠に立っての狭い空間での出来事ですのでそれだけ表情を含めた演技力がものを言う作品で、サム・ワーシントンはもちろんのことちょっと押し出しが弱いもののエリザベス・バンクス、そして怪しさが抜群のアンソニー・マッキーもさりげなくいい味を出していました。
息をつかせぬ展開にスクリーンに引き込まれましたし、この手の映画に付きもののご都合主義もさほど気にならないぐらいに手堅くまとめた脚本は秀逸で、最後の最後に連続して驚かされたどんでん返しにはやられたといった感じで全面降伏に近かったです。
ティーンエイジャーやお年寄りには向かないだろうという間口の狭さが興行に影響をしそうですが、多くの人に観てもらいたい作品です。
苦言を呈するとすればもっとマシな邦題はつけられなかったのかと、相変わらずにセンスのない配給元にはガッカリとさせられました。
ネタバレに近い予告編もどうかと思いますし、今後にこういったことがないよう願います。


2012年7月15日 鑑賞  ★★★★★(5点)

 

コメント (9)

素晴らしき9人野球で連続完封負け

2012-07-16 00:38:19 | 千葉ロッテ

これまで攻撃面ではバントの多用などの変化が多少は見られましたが継投や選手起用を中心とした采配には最下位だった昨年との大きな違いは見られませんでしたので、首位躍進の原動力だった選手たちが失速をすることでの連敗街道は必然だったのでしょう。
前半戦の正念場である九連戦であっという間の六連敗ですから、あまりに流れが悪すぎます。
ここにきてホワイトセルの昇格を明言した西村監督の思惑はどこにあるのか、浦和でもほとんど守っていないホワイトセルですからDHでの起用ともなればサブローはレフトなのか、しかし力のないスイングを繰り返す四番打者を入れ替えるぐらいのインパクトのある動きを見せなければ単なるアリバイ作りでしかありません。
動くべきところで動かず、動かなくていいところで動き、どうにもならなくなったところで苦し紛れに動く、繰り返しになりますが貧すれば鈍すです。
地元に帰ってくることで風向きが変わるだろうなどという他動的なものではなく、能動的にポリシーを持った変化を望みます。

絨毯爆撃型酷使で中1日での先発となった大谷は5回途中での2失点でカード2敗目を喫しましたが、その状況から考えれば満点のピッチングでした。
初回は驚きのぐいぐいと力押しのピッチングで、ヤフードームですから3キロ程度は差し引く必要はあるものの140キロ前後のストレートはキレも抜群で、一転して二回からはそのストレートに加えてスライダーを内外角の際どいところに投げ分ける精密機械ぶりですから素晴らしいの一語に尽きます。
これが休養たっぷりであれば六回の壁を乗り越えられたかもしれず、この好投が報われなかったことが惜しくてなりません。
ホワイトセルの代わりに落ちるのがグライシンガーであれば暫くは先発ローテーションに入るのでしょうから、今度こそきっちりとした調整をさせた上で投げさせてあげたいです。
間違いなく藪田や益田が調子を落として以降に中継ぎ陣を支えた大谷なのですから、その徹を踏むことなく計画的な起用を望みます。
そして大谷にはめげることなく、上野とともに先発の軸となることを目指して頑張ってもらいましょう。

打線は僅か2安打の連続完封負けで、オリックス戦での激戦で力尽きてしまったかのようです。
そんな中で今日は最終回に代走が出ましたが実質的には9人野球ですから、やるべきことをやっての負けとはとても思えません。
何度か席を外したので見落としがあるかもしれませんし、その全てが映っているわけではないのでしょうが、八回に円陣を組んでどうすると言いたいです。
荻野貴のセーフティーに拍手を送ったのもつかの間、クリーンアップの角中のそれは勘違いも甚だしいです。
昨日は見過ぎたから今日は振っていこうと言わんばかりの全て空振りの9三振は自分のポイントではなく伸び上がってのスイングなど大隣に翻弄をされたものですし、ほとんど強い打球がなかったことを考えれば打線はまさにどん底、それでも9人野球ですからベンチが何を考えているのかが全く分かりません。
それこそ岡田ばりに福浦にはベンチ前に出てスイングをして欲しいと、今日は心の底からそう願いました。
的外れな補強でろくな戦力アップがないままにシーズンに臨んだ西村監督には気の毒だと思っていましたが、これだけ小さな輪の野球をやられれば球団がシーズン途中の補強をしないのも納得をしてしまいそうで、新しい選手を欲する前にもっと周りを見回してみろとの声が聞こえてきそうです。
このホワイトセルの昇格が発作的なものであれば、おそらくはズルズルと順位を落としていくことになるでしょう。

調子がいいときにこそ次に備えての準備を怠りなく、とは口を酸っぱくして言ってきたことですが、今となってはもうどうにもなりません。
それでもまだ首位にいるのですから、どっしりと構えていくことこそが肝要です。
軸をしっかりとさせた上で調子と体調を見計らって多くの選手を縦横無尽に使っていく、これこそが監督冥利でしょう。
その楽しみを手放してベンチでしかめっ面をしていても面白くはないでしょうから、監督業、コーチ業を楽しむベンチであってもらいたいです。
それができないのであれば、オールスター休みの間にユニフォームを脱いでもらっても構いません。
そして最後に荻野貴、三回のダイビングキャッチは先頭打者であることを考えれば無理をする必要があったのかとの疑念は尽きないものの、ああいった思い切ったプレーができるほどに心身ともに回復をしたのだと思えば辛うじてでも心を静めることもできますが、しかし八回のクッションボールの処理から中継への返球にかかる打者走者は二塁で止まると決めつけたような油断としか言いようのない緩慢な動きには猛省を促します。
ライバルである岡田や清田、そして伊志嶺がピリッとしていないことから出番をもらえてはいますが、現在の立ち位置は期待値からそう大きく踏み出してはいません。
焦りもあるのでしょうが、今は基本に忠実なプレーで安定感を見せることが第一に荻野貴には求められます。
緩い土台の上には高いビルは建てられませんので、しっかりと足元を踏みしめることに注力をして欲しいと思います。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0

 ソフトバンク

0 0 1 0 0 1 0 0 X 2 7

0


◆7月15日(日) ソフトバンク-千葉ロッテ12回戦(ロッテ7勝4敗1分、13時2分、ヤフードーム、38,561人)
▽勝 大隣 14試合7勝4敗
▽敗 大谷 24試合1勝4敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、古谷、中郷―里崎
ソフトバンク 大隣―高谷

 

コメント (37)

雨と城の大分 史跡巡り篇 暘谷、杵築の巻

2012-07-15 01:57:08 | 日本史

 

この日も朝方からそれなりの雨が降っていたのですが暘谷に着いたときには小降りとなり、杵築で傘を差すことはありませんでした。
そのため大分に戻ってから府内城をもう一度回ろうと思ったのですが戻ってみれば大雨で、たかだか30キロでこんなにも天気が違うのかと驚いた次第です。
そんなこんなで最初から最後まで雨に翻弄をされた大分でしたが、それでも杵築が救われたましたので前向きに考えることにします。

まずは暘谷の暘谷城跡です。
暘谷城は日出城とも呼ばれており、日出藩の初代藩主である木下延俊が関ヶ原の合戦の後に築城をしました。
こちらは隅櫓で、二層二階となっています。
一時は別の場所に移築をされたものですが当時の遺構で、来年の竣工予定で保存修理工事を行っているとは説明板でした。
もっとも見た感じでは工事は完了をしているように思えますので、前倒しとなったのかもしれません。
この色合いの櫓は珍しく、ちょっと違和感があります。

こちらは裏門櫓で、同じく移築をされたものが2000年にこの場所に復元をされました。
中では日出藩にかかるものが展示をされているのですが、始発で来たことで当たり前ですがまだ開いていませんでしたので計画どおりの断念です。
午後の予定が雨で潰れたことを考えれば悔いが残るのですが、こればっかりは仕方がありません。

この裏門櫓とそれに連なる門の奥にあるのが二の丸館で、こちらはただの館風の建物です。
休憩所かつ物販のために裏門櫓と同じ時期に建てられたもので、観光案内所も兼ねています。
駐車場もありましたので、本来であればここが暘谷観光の拠点なのでしょう。

暘谷城は海沿いに築かれた城で、分かりづらいですが奥に見えるのは別府湾です。
かつては三層三階の天守閣がありましたが、例によって廃城令で破却をされてしまいました。
それでも見事な石垣が遺されていますし、あまり知名度は高くはないですが訪れるだけの存在感がありますのでお奨めです。

そしてここでも瀧廉太郎です。
色合いは違いますが岡城跡にあったものと全く同じで、おそらくは同一の型で作ったのでしょう。
ここでも、とは言いながらも暘谷城は瀧廉太郎にとっては関係の深い場所で、先祖はここを居城とした日出藩の家老を務めた家柄でした。
興味外なので足は運びませんでしたが、近くの龍泉寺には瀧家の墓所があるとのことです。

日本一の大蘇鉄の松屋寺は自分にとっては木下氏の菩提寺で、トップの写真が木下氏の墓所です。
木下氏は豊臣秀吉の縁者で、初代藩主の木下延俊は高台院、つまりは秀吉の正室である寧々の甥にあたります。
徳川幕府はその政策上から高台院を大切にしましたので、よって木下氏は秀吉の縁者ながらも生き残ったのでしょう。

木下家定は初代藩主の延俊の父で、その他にも歌人で名高い長嘯子こと勝俊や、関ヶ原の合戦での寝返りが有名な小早川秀秋の父でもあります。
寧々の兄とも弟とも言われており、自身は備中足守の初代藩主で、しかし死後に家督争いから断絶をしたことで三男である延俊が引き取ったのでしょう。
その延俊は関ヶ原の合戦で東軍として活躍をしたことで豊後日出を与えられて日出藩を興し、三男の俊治が2代を継ぎました。
ちなみに延俊の四男、俊治の弟にあたる延次が実は豊臣秀頼の遺児である国松だった、という伝説があるそうです。
写真は左から家定、延俊、俊治です。

ここからはいつもどおりに駆け足です。
3代の俊長、4代の俊量、5代の俊在と順調に系統は続きましたが、俊在に子がないままに18歳で病死をしたために叔父で俊量の弟である長保が6代となりました。
しかし長保にも子がなかったために7代は甥にあたる俊在の弟の長監が8代を継ぎ、しかしこれまた早世で弟の俊能が8代、次の弟の俊泰が9代となります。
ここまで必死に繋いできましたが弾切れで、10代には戸田氏から俊胤を迎えて初代藩主の延俊の弟である利房の系統の娘を養女にして娶せたことで辛うじて女系で木下氏の血は保たれ、11代の俊懋、12代の俊良、俊良の弟で13代の俊敦、14代の俊方、俊方の弟で15代の俊程、さらに弟の16代の俊愿が幕末を迎えました。
ちなみに13代の俊敦と16代の俊愿の墓はここには無く、写真は上段左から俊長、俊量、俊在、長保、長監、俊能、俊泰、俊胤、俊懋、俊良、俊方、俊程です。

杵築ではやはり杵築城で、とりあえずは雨が上がってくれて助かりました。
杵築城は大友氏の一族である木付頼直が築いたもので、大友氏が豊後を追われた後は五奉行の前田玄以、木下延俊の遠縁にあたる杉原長房、そして細川忠興の家臣である松井康之が城代のときに関ヶ原の合戦で西軍についた大友義統の攻撃を凌ぎきり、細川氏が肥後熊本に転じた後は豊前小倉藩の小笠原忠真の弟の忠知が、忠知が三河吉田に転封となった後は十八松平の能見松平氏の英親が入って幕末まで続きました。
松平英親の父である重直は小笠原氏からの養子で忠知の弟になりますので、つまりは英親は忠知の甥にあたります。

1970年に鉄筋コンクリートで再建をされた天守閣は模擬天守であり、往時のものを再現したものではありません。
それでもやはり天守閣を見ると興奮をしますし、やはり城は日本文化の極みです。
この方向以外は切り立った崖と生い茂った木々に遮られていますので、このぐらいの時間帯であればいつもは逆光ですから今回は曇り空に感謝です。

杵築城の周りには武家屋敷然とした町並みがあり、そしてやたらと坂があります。
この坂が一つの名所になっているようで、パンフレットにも着物姿の美女が坂にたたずむ写真がありました。
写真は左が飴屋の坂、右が志保屋の坂です。

これらの坂を登った先にあるのが養徳寺で、能見松平氏の菩提寺です。
当然のように能見松平氏の墓所があるのですが、右の写真の左にある大きな五輪塔は小笠原忠知の正室のもので、大分県内の最大級の花崗岩で作られています。
なぜに松平氏の墓所にの答えは、おそらくは先の血縁関係にあるのでしょう。

松平氏の墓所とは言いながらも、ここにあるのは6代の親貞と弟の7代の親賢の二基のみです。
他の多くが江戸にあるのは親藩大名という事情があるのかもしれません。
かなり大きな墓で圧倒をされましたし、地元の方がきっちりと整備をされているようで嬉しくなりました。
写真は左が親貞、右が親賢です。

養徳寺の並びには安住寺、木付氏の菩提寺があります。
大友氏2代の親秀の六男である親重が木付氏を興し、その親重が創建をしたのがこの安住寺です。
木付と杵築の関係はよく分かりませんが、何となく木付の方がしっくりときます。

この旅の最後の史跡が、木付親重の墓です。
しっかりと覆屋があり、大切にされているのがよく分かります。
親重は文武両道の名将と伝えられており、元寇の際には兄の大友頼泰の名代となって大活躍をしました。
木付氏はその後も大友氏の一族として従いましたが、その大友氏の改易の際に当主の統直が自害をしたことで17代344年間の歴史の幕を降ろすことになります。


【2012年6月 大分の旅】
雨と城の大分
雨と城の大分 旅程篇
雨と城の大分 旅情篇
雨と城の大分 史跡巡り篇 竹田の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 小倉、中津の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 津久見、佐伯、臼杵の巻
雨と城の大分 史跡巡り篇 大分の巻
雨と城の大分 グルメ篇
雨と城の大分 スイーツ篇
雨と城の大分 おみやげ篇

 

コメント (5)

高卒ルーキーに笑われる

2012-07-14 23:22:01 | 千葉ロッテ

昨日の対馬はフェリーが欠航となるのではと心配になるぐらいの未明の雨でしたし、今日もその未明の豪雨で福岡は昼前に雨が上がっても史跡は水たまりなどで悲惨な状況だったでしょうから、今回の旅を延期したことは正解だったと自分を納得させています。
もし無理にでも行っていたらそれに加えてサヨナラ負け&完封負けのダブルパンチのおみやげ付きでしたので、この個人的な幸せを噛みしめるしかありません。
それぐらいに西村野球、そう呼ぶものがあるとすればの話ですが、その集大成とも言える豪快な負けっぷりでした。
連日の辛口な指摘になりますので、そういったものが嫌いな方はここでブラウザを閉じることをお奨めします。

基本的にマウンド上で感情を表に出すべきではないとのスタンスですが、武田のヘラヘラ笑いはロッテの選手、ベンチに対する痛烈なお仕置きになったのではないかと思います。
高卒ルーキーに僅か4安打に抑えられての8三振、しかもそのうちの半分が見逃しですからお話になりません。
ストレートとカーブが中心の配球に狙い球を絞るでもなく各打者が勝手にバットを振っているようにしか見えず、打線になっていないとの指摘をされても言い訳はできないでしょう。
長嶋コーチだけではなく西村監督、高橋コーチは打者に何らかの指示を出したのか、選手たちは情報を交換して対策を検討したのか、そういうところを報じてこそのマスコミです。
是非とも機関紙には明日の紙面を割いて、この体たらくを追求してもらいましょう。
ただ武田に勢いがあったのも確かなことで、藤岡の現状を考えればかつての久保とダルビッシュ&涌井の関係がまた成り立ってしまうのではないか、そんな不安が頭をもたげます。
また時代遅れだと見る向きもあるカーブがどうしてどうして、使い方によってはいかに有効かを相手に証明をしてもらった気分でもあり、自信にもなりました。
やはり140キロ台後半のストレートに緩いカーブのコンビネーションは大きな武器になることを、里崎には噛みしめてもらいたいです。
それにしても福浦も清田も出さないままの素晴らしき9人野球には、貧すれば鈍すとの言葉を贈りたいと思います。

またしても五回で捕まった吉見は80球の壁をなかなか越えられませんが、ピッチングとしては悪くはありませんでした。
しっかりと腕が振れていましたし武田に負けじとブレーキの利いたカーブが有効で、もし打線の援護があったらスイスイといったかもしれません。
そもそも球数で見切る投手を中5日で起用をしたベンチは何を考えているのか、きっと何も考えてはいないのでしょう。
唐川が右肘痛で登録を抹消となり、グライシンガーも背中の張りで登板を回避している中で先発の頭数が足りない事情があるにせよ、貯金が2桁もあって首位を走っているチームとは思えない浮き足立ちぶりは滑稽なほどで、持ち慣れない大金を持ったことでおろおろとしているようにも見えます。
そしてこの8日間で5試合に登板をして7回110球を投げている大谷を中1日で先発をさせるのですから、もう開いた口がふさがりません。
この流れでいけば成瀬と小野は中5日、そして上野は中4日で起用をされる可能性がかなり高くなってきましたので、カレンダーで今が何月かを確認したくもなります。
荻野忠と入れ替えで中後を呼び戻したのも理解しがたく、ロサだってまだまだ一軍で投げられるレベルではないでしょう。
とにかく試す勇気のない臆病者は実績という名の幻にすがって小さな輪で体育座りをしたいのだろうと、全てが思惑どおりに動かないとどうにもならない危機管理能力に欠けた、さらには長期的視野を持ち合わさない今のベンチにはもう何も期待はできません。
当事者能力のないベンチに自ら考えて動けない選手、それを傍観する球団、今こそリストラクチャリングの刻です!

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0

 ソフトバンク

0 0 0 0 3 0 0 0 X 3 6

0


◆7月14日(土) ソフトバンク-千葉ロッテ11回戦(ロッテ7勝3敗1分、18時1分、ヤフードーム、36,241人)
▽勝 武田 2試合2勝
▽S 森福 35試合1勝3敗12S
▽敗 吉見 4試合1勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 吉見、中郷、古谷、ロサ―里崎
ソフトバンク 武田、神内、岡島、森福―高谷、山崎

 

コメント (66)

不信任案を提出!

2012-07-14 00:26:22 | 千葉ロッテ

あまりに不細工な試合に絶句、そんなロッテファンが多かったのではないかと思います。
この西村監督と西本コーチ、そしてそれを止められない高橋コーチのトロイカ体制はもう限界ではないかと、あまりにセンスのない継投には溜息しか出ません。
ここまで粘りに粘って三連敗で踏みとどまってきたチームもついに四連敗と越えてはならない壁を越えてしまい、ただただ大型連敗の序章ではないことを願うばかりです。

今季初登板、初先発だった上野は昨年に培った実績を誇示するかのように6回を4安打1失点ですから、勝っていれば救世主として称えられたことでしょう。
ストレートに今ひとつ力強さが感じられなかったのが不満ではありましたが、武器のスライダーを中心に変化球を低めに集めようとの姿勢にはひたむきさが感じられました。
テンポがよかったことでソフトバンク打線も上野の手のひらの上で遊ばされたような感じがしたでしょうし、初陣としては文句のつけようがありません。
もちろん奪三振がゼロですからねじ伏せた感じではなかったですが、逆に言えばその分だけまだ伸びしろがあると思えば楽しみにもなります。
それだけになぜに好投の上野を六回で代えたのか、ベンチの思惑が全く見えません。
まだ73球ですから七回どころか八回も余裕でいける球数でしたし、九連戦の四戦目であることを考えれば中継ぎ陣を無理に突っ込む必要はなかったはずです。
贔屓にしていることもありますがこの試合は上野に託すぐらいのつもりでベンチは見守るべきだったと、それで打ち込まれて負けたとしてもそれはそれで納得がいきます。
この選手を信じられない、信じるだけの胆力がない、一方で小さな輪の中の選手だけは使い倒すというやり方では、チームの内外でついてこれなくなる向きが出てくるでしょう。
藪田があっさりと失点をしたこと、益田がふらふらとしたこと、大谷がサヨナラ負けを喫したこと、そんなことはもうどうでもよいです。
ここのところの中継ぎ陣の使われ方を見れば責める気にはなりませんし、大谷に至ってはこの一週間で4試合の6回で100球を投げているのですから責められるわけもありません。
挙げ句の果てに明日に中5日で吉見を持ってくるベンチには、力一杯に不信任案を提出します。

流れを掴み損なったときはまあこんなもので、打線もメタメタでした。
山田が勝手に乱れての一死満塁では角中の先制タイムリーの1点しか取れませんでしたし、見逃し三振あり牽制死あり盗塁死ありと拙攻のオンパレードです。
ここまでしっかりとバントをしてきた堅実さが急に積極的な盗塁策に傾いたのは次のステップに入ったのか、単なる気まぐれなのか、何にせよ極端に過ぎます。
適度に散らしてこそ意味があるところが熱病のように一つの作戦に固執をしてしまうのは誰の性癖なのか、そろそろハッキリとしてもらいましょう。
これで明日に武田に捻られたら坂道を転げ落ちるスピードに拍車がかかるでしょうから、何とか踏みとどまるよう初心に帰ってのプレーをお願いします。
そういう野球をやってきたのですから自業自得ではあるのですが、息切れをするにはまだ早すぎます。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

千葉ロッテ

1 0 0 0 0 0 0 2 0 0 3 6 0

 ソフトバンク

0 1 0 0 0 0 2 0 0 1X 4 9

0


◆7月13日(金) ソフトバンク-千葉ロッテ10回戦(ロッテ7勝2敗1分、18時、ヤフードーム、29,538人)
▽勝 森福 34試合1勝3敗11S
▽敗 大谷 23試合1勝3敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 上野、藪田、古谷、益田、内、大谷―田中、里崎
ソフトバンク 山田、金澤、岡島、柳瀬、森福―高谷、山崎

 

コメント (51)

潜水艦31号は浮上せず

2012-07-13 00:45:17 | 千葉ロッテ

当初の予定であれば今ごろは対馬に向かうフェリーに乗っていたはずなのですが、一週間の延期としてしまいました。
土曜日に仕事が入った、また雨に降られそう、などの理由に加えて、博多山笠があるためにホテルが取れなかったのが痛かったです。
あわよくばビジター応援デーに特攻をしようとも考えていただけに残念ではあるのですが、ちょっとお腹を壊し気味なのでちょうどよかったかなとも思っています。
もうすぐ梅雨明けかと思いつつもズルズルと7月も半ばで先月に旅をした大分は豪雨で大変なことになっているようですので、このままでは来週も危ういかもしれません。
一日でも早くスカッと晴れる日が来て欲しいのですが、まだ暫くはどんよりとした雨雲に悩まされそうです。

そんな雨雲はロッテの頭上にも立ちこめているようで、当面のライバルである日本ハムとの直接対決で痛い黒星を重ねてしまいました。
相性で片付けるには圧倒的に過ぎる野球のレベル差を感じさせられるのはいつものことなのですが、今季はもういいようにやられまくっています。
普段は冷静な秋山監督が今日に西武に負けたことでサンドバッグを求めているとの報道がされていますが、ロッテは既にすっかりと日本ハムのサンドバック状態ですから準備は万端で、明日からのヤフードームではジャブ程度で済ませてくれることを願ってやみません。

それにしても渡辺俊が酷すぎました。
ここのところは各チームともホームランが増え始めているとは言いながらも3発は食らいすぎですし、そのいずれもがど真ん中ですのでバッティングピッチャーも顔負けでしょう。
ピッチング全体としてボロボロだったわけではないので前回同様にむしろ根が深く、ちょっとでも緩くなったらボコボコにされるだけの球威しか無いということにもなります。
そもそもが小野の中4日に目がいっていたことで盲点だったのですが渡辺俊も中4日で、しかも小野よりも多い62球を投げてのことですから初戦の成瀬の中5日やビハインドでの益田の投入よりもハイリスクハイリターンの賭けだったわけで、その賭けに失敗をしたのですから責の多くはベンチが負うべきかもしれません。
西村監督はかなり怒っているようで渡辺俊の浦和行きを公言したようですが、このあたりは交流戦の巨人戦で失敗をしたことの繰り返しですから自らも省みてもらわなければ困りますし、渡辺俊も浮上をするためには浦和でしっかりと走り込んで下半身を作り直すことこそが肝要です。

打線も今ひとつバッとしません。
井口の左腕の状態が悪いのかDHでの出場となったことでサブローがレフトを守り、そのために岡田と清田が押し出されました。
そこまでしてサブローを使う必要があるのかが疑問ですし、この試合展開でほぼ最後まで使い続けたことも不満です。
サブローこそ休養を与えてベストパフォーマンスを上手く引き出すべき対象ではないかとも思いますし、四番ですから打線のバランスが崩れることが危惧されるものの、それほど目立ちはしませんが地味に繋がりをぶった切っている感がありますので冒険も必要でしょう。
ここのところはいきなり大量失点でのスタートばかりですので気苦労が多い打線ではありますが、疲労が溜まって乱れ気味なのは味方投手陣だけではありませんので、この札幌での体たらくが手ぶらで博多に移動をしなければならなくなった大きな理由の一つだと思って気持ちを入れ直してもらいたいです。
まさかさらに手ぶらで千葉に戻ってくることなどは許されませんので、今季初の4連敗などという言葉が耳に入らないような戦いぶりを願います。

その明日の先発は今季初登板の上野で、浦和で4日に先発をしましたので中8日となります。
つまりは無理をして今日に渡辺俊を中4日で使わずとも上野を使えば万々歳だったかもしれず、このあたりは相性を考えたのでしょう。
昨年にソフトバンクを相手にプロ初完封勝利だった上野ですからベンチの思惑も分かりますが、これで上野に炎上でもされたら策士策に溺れるといった感じになってしまいます。
そもそも中6日のグライシンガーが飛ばされたことも気がかりですし、先発陣は緊急事態宣言が発令をされたのかもしれません。
この窮地を救うべくスマイル上野の満面の笑みが遠く博多から届くことを願って、お腹がぐるぐるいっているので今日は寝ることにします。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 1 0 0 0 1 0 0 0 2 9 0

 日本ハム

3 0 0 0 4 0 0 0 X 7 10

0


◆7月12日(木) 日本ハム-千葉ロッテ11回戦(日本ハム8勝2敗1分、18時、札幌ドーム、17,944人)
▽勝 八木 9試合5勝2敗
▽敗 渡辺俊 12試合4勝3敗
▽本塁打 稲葉7号(渡辺俊)、8号(渡辺俊)、中田10号(渡辺俊)、陽5号(古谷)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、古谷、荻野忠、中郷―里崎
日本ハム 八木、矢貫―鶴岡

 

コメント (25)