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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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ピンクは強い

2011-08-17 00:01:53 | 千葉ロッテ

 

前回に負けたもののピンクユニでは今日も勝って4勝1敗と強いところを見せてくれましたので、いっそのことサンデーユニフォーム化をして欲しいぐらいです。
当時は今ひとつだったピンクの色使いも時代を先行しすぎただけだったのか、意外にもかなりの支持を受けているようです。
ただ8000円とそれなりに値段の張るネーム入りユニフォームシャツは売れ行きが芳しくはないようで、かなりの不良在庫に見えました。
19時ぐらいに球場に着いたので残っているかどうかが心配だったのですが、狙っていた伊志嶺もごっそりと残っており、それはそれで複雑な心境だったりもします。
もっとも結局のところ買ったのは清田で、先日の試合でヒーローになって西村監督に「右投手でも打てる」と言われながらも有言不実行でスタメン落ちをしたことが不憫でならなかったことからの心変わりで、このあたりはとりあえず投げさせてみるイニング跨ぎの継投や統計アナリストを雇いながらも数字を軽視するやり口と同様に、勢いというものを全く無視をする前監督チックな采配ですので、さすがは裏番だったと噂をされるだけのことはあります。

それでも球団は昨年に話題となった「和」を前面に押し出したファンサービスを続けており、グッズ購入特典や入場者プレゼントにもスローガンの文字が踊っています。
グッズコレクターとしてはウェルカムではあるものの、何とも言えないやるせなさがあるのもまた事実です。
選手会長としてことある毎に「和」を口にしていたサブローがシーズン中にチームを去るといった現状の中で、果たして来季も同じ路線でいけるのかどうかが注目をされます。

肝心の試合です。
唐川が離脱をしたことから6連戦の頭を投げる成瀬の役割がさらに重くなりましたが、好調とは言えないまでも粘り強く投げて自身3連勝で9勝目、ようやくに貯金ができました。
8回を5安打1失点と数字的には見事でしたが立ち上がりからストレートが走らずに変化球に頼るピッチングとなり、里崎の好みもあるのでしょうがチェンジアップよりもスライダーを多用した投球内容に日本ハム打線が面食らったのかもしれません。
それでも高めに抜けることなく丁寧に低めを突いていたことが連打を許さなかった理由でしょうし、終盤のピンチにここにきて伸びが出てきたストレートで押すことができたのは気持ちを切らさずに投げ抜いた成瀬への天からのご褒美だったのでしょう。
本人もヒーローインタビューで反省をしていたように今日は完投をしてリリーフ陣を休ませなければならなかったので満点はあげられませんが、よく頑張ってくれたと思います。

その成瀬が自分を見失わずに投げることができたのは、やはり初回の3点もの先制が大きかったことは言うまでもありません。
福浦のツーベースは上手い外野手であれば捕れずとも後ろに逸らすことはなかったと思われますので、ここは中田に感謝をすることにします。
もっとも日本ハムからすれば打点王を争っている中田の守備には目をつぶる覚悟はできているでしょうから、それよりも引き続き負のオーラを身にまとってチャンスに2併殺だった小谷野の方が問題かもしれず、ロッテとしては明後日まではこのままでいてもらいたいものです。
そして伊志嶺は今日もマルチヒットに盗塁と新人王に向けてばく進中で、打率を3割に乗せるとともに中距離ヒッターながらもさりげなく長打率もチームトップに立つなど、文字どおりに核弾頭としてチームを引っ張ってくれています。
また単なる当たり損ねではありましたが里崎にも右方向へのヒットが出ましたし、サインを見落として今頃は正座で反省中であろう工藤も古巣を相手に左方向への三塁打というあまり見られないバッティングを見せてくれるなど、上から下まで満遍なくヒットが出るのは久しぶりどころの騒ぎではありません。
そんな中で蚊帳の外だったカスティーヨの頭の突っ込み具合が激しくなってきたのが懸念材料で、打率も3割を切ったことで迷いが生じ始めたのではないかと心配になります。
ラテン系特有の陽気さがさほど感じられないのはロサと同類のようで、袋小路に入らないよう願うばかりです。

今日の試合で一番に驚いたと言いますか、喜んだのは、実は根元の守備です。
イップスになるのではないかと心配をされた魔送球はどこへやら、3回の三塁寄りのところからのスローイングは素晴らしかったです。
西岡ほどの守備範囲の広さはありませんし、今日もありましたが球際の弱さも散見される根元ですが、今季はこのままレギュラーとしてショートで頑張ってもらいましょう。
そうすれば打でも走でも味が出てくるであろうと、それだけの期待をしても応えてくれるだけの魅力のある根元です。

学生は夏休み、社会人もお盆休みの方が多いのかQVCマリンは大入り満員に近いスタンド状態で、正直なところ苦手な雰囲気です。
荷物を座席に置く、座席で寝転がる、ゴミを散らかす、酔っ払いが騒ぐといった不快指数80%の中でよくぞ耐えたと、自分を誉め称えています。
この状況で明日に球場に向かう気力が出るかどうかがかなり心配ですが、昨年にやられた糸数も今年はダメっぽいので今日の今季初勝利に続いて初連勝を見られるのではないかと、そして地味に新人王レースに参戦をするべく大谷のピッチングもナマで見てみたいので、今週は皆勤のつもりで頑張るにしくはありません。
そして清田と角中のどちらかでもいいのでスタメンで出場をしてくれればと、千羽鶴は無理なので三羽鶴を折って明日に臨みます。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 6 1
千葉ロッテ 3 0 0 1 0 0 0 0 X 4 10

0


◆8月16日(火) 千葉ロッテ-日本ハム13回戦(ロッテ8勝4敗1分、18時15分、QVCマリン、29,085人)
▽勝 成瀬 18試合9勝8

▽S 藪田 40試合1勝2敗24S
▽敗 ウルフ 18試合10勝5敗
▽本塁打 スケールズ7号(成瀬)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、藪田―里崎
日本ハム ウルフ、谷元、宮西、多田野―大野、鶴岡

 

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唐川の穴を埋めるミスターXは誰だ

2011-08-16 02:20:13 | 千葉ロッテ

左足ふくらはぎに打球を受けて心配をされていた唐川が、腫れが引かないことで登録を抹消されました。
ランニングすらできないようですので本人が言う最短10日での復帰は厳しいと思われ、また無理をして肉離れにでもなろうものなら最低でも1ヶ月の離脱を覚悟しなければなりませんし、また踏み込み足だけに違和感があるままに投げればフォームの崩れも懸念がされますので、完治をするまでじっくりとリハビリに努めてもらいたいです。
どうにも故障癖がついてしまっている感のある唐川ですが、打球処理にかかるものが多いので気にはしないことにします。

そうなると6人で回していた先発陣に穴が空きますので、浦和組は目の色が変わっていることでしょう。
妥当に考えれば先週の木曜日に投げた小林が中7日での先発となるのでしょうが、その直近の登板で6回を6安打6奪三振の3失点で負け投手になったことをどう評価するのか、東洋大との試合でも負けていることから負け癖がついていることが気がかりではあります。
本来は最有力であるはずのマーフィーは浦和でもノーコンぶりを発揮してボロボロの状態ですので論外ですし、そうなるといよいよ登板間隔の空いている阿部の抜擢かと心躍るのですが、肝心の阿部が調子を落としていることが明白なだけに期待をするのはさすがに無理だと思います。
その他で先週に浦和で先発をしたのは木村と香月ですが小林と似たような打たれっぷりでしたので西村監督が引っ張り上げるとは考えづらく、まさかの川越、あるいは光原だったらびっくり仰天ですが、地味に吉見になるような気がしないでもありません。
個人的には今季は先発として期待をしていた吉見ですし、交流戦で打たれたことで数字は悪いもののパシフィックを相手にすれば9回を11安打8奪三振5与四死球の防御率1.00と不思議かつ素敵な結果を残していますので、昨年の活躍を考えればベンチが決断をすることは充分にあるでしょう。
そのあたりの判断は終盤戦の戦いにダイレクトに影響をしてきますので、とにかく今から金曜日の予告先発が楽しみです。

 

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恐怖よりも物悲しさ

2011-08-16 00:19:33 | 映画

前回に続いて今日もホラー、ただ暑い夏だからという理由で選んでいるわけではありません。
世間では夏休みが真っ盛りで映画館は家族連れをターゲットにお子様向けの「仮面ライダー」「ポケモン」「カーズ2」「忍たま忍太郎」などがスクリーンを占めており、これといった作品がなかったのでやや消極的なチョイスというのが正直なところです。
もう暫くすれば興味のある作品が立て続けに封切られますのでそれまでの我慢、と言ってしまうと失礼にあたりますが、それでも自分にはピッタリの5点満点で3.5点程度の評価がされている「モールス」ですから、それなりの期待感を持って映画館に足を運びました。

モールス

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これをホラーと呼んでよいのか、そんな微妙な映画ではありました。
もちろんR15+に指定をされているだけの猟奇殺人なシーンはあったものの、全体的にはチープな作りであったことからビクッとするような恐怖感はさほどありません。
それよりもむしろ全体的に重苦しい雰囲気の中で、物悲しいと言いますか切ないと言いますか、どこかラブストーリーのような感じすらあります。
会社の先輩に言わせれば相当に鈍いらしい私であってもかなり早い段階で結末が見えてしまった筋立ては確信犯なのかもしれず、そのことで胸を締め付けられるようなラストシーンに導かれていったような気がしないでもなく、そう考えればやはりラブホラーという評価が正しいのでしょう。
抜けることのできないエターナルループはブラックホールのように周りを不幸に吸い寄せていく、果たしてその中心にいる本人たちがそれを不幸と感じているかどうかは分かりませんが、リチャード・ジェンキンスの疲れた表情に隠された心の内がこの映画の全てを物語っているように思えました。
ちなみに邦題の「モールス」は作品の中で一つのアクセントになっていますしラストシーンの重要なファクターではあるのですが、それでも個人的には原題の「Let Me In」の方が監督の描きたかったことを見事に表しているように感じられて残念だったりもしています。
また舞台はニューメキシコ州、れっきとしたアメリカなのですが、どこかフランスの雰囲気が漂っていたのはクロエ・グレース・モレッツの顔立ちが理由なのかもしれません。
いずれにせよ悲鳴をあげてストレスを発散する、という目的には不適な映画であることは確実だということを最後に書いておきます。


2011年8月15日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 


老藪田に敬礼

2011-08-15 01:14:18 | 千葉ロッテ

打ち崩すとまではいかなかったものの期待どおりに塩見に黒星をつけて、そして伊志嶺もライバルとの直接対決で2安打を放つなど猛打賞で再び打率を3割に近づけてきました。
これで塩見は借金3を抱えることになりましたので新人王を口にするには恥ずかしい成績となり、また牧田もオリックス戦でサヨナラ負けを喫したことで同じく借金3ですから20セーブぐらいでなければ伊志嶺と張り合うには厳しいでしょうから、むしろ大谷や浅村といった古株の方が強敵になるかもしれません。
そんなことはお構いなしにひた走る伊志嶺は調子を落とし気味だったところからの立ち直りも早く、これで3割3本30盗塁のプチトリプルスリーも夢ではないでしょう。
そして岡田も2番としてバントを強いられることにより小技を磨くことができているようで、この両選手の入れ替えは久々の西村監督のヒットです。

それでも西村監督はやはり西村監督のようで、今日も素敵な継投でロッテファンの肝を冷やしてくれました。
例によって左打者に対して古谷という馬鹿の一つ覚えのような起用は回が浅かったことを考えれば、そういった場面で川越や吉見を使う根性のない西村監督ですから仕方のないところでもあり、その古谷がピンチを迎えたことで伊藤を使わざるをえなくなったのも予想の範疇ではありました。
ただその後は中郷、ロサ、藪田で締めくくるのかと思ったところへロサの投入には驚かされましたし、さらには2イニング目を任せるのですからもうどうにもなりません。
この6連戦で4試合目の登板で、そして既に50球を越えているロサはいくら何でも使いすぎで、こういった場面で中郷らを使いこなせない西村監督や成本コーチは早々に高校野球の指導者に転身をすべきだと、心の底からそう思えるような暴挙と言ってもいいぐらいのロサへの仕打ちです。
そしてそのロサがピンチになればいつもの後手後手の継投で藪田の登板ですから、年俸の安い前監督といった評価が定まりつつあります。
そんな中で藪田は犠牲フライを打たれて1点差に迫られるものの、後続を断っての23セーブ目ですからお見事としか言いようがありません。
老いてなお盛んな藪田はMAX152キロのストレートは眉唾ながらも140キロ台後半のストレートに衰えは見られず、さすがに連投ともなると球威が落ちますが間隔を空けるとともに1イニング限定であれば充分すぎるぐらいに活躍をしてくれるでしょうから、よくぞ小林雅ではなく藪田を獲ってくれたと球団には感謝をしています。
最後の打者となった草野との力対力の勝負は圧巻で、どこかで変化球を投げたくなるところでストレートを要求し続けた里崎のリードは正解でしたし、そう思えるぐらいに威力のあるストレートを藪田は気合いを込めて投げ込んでくれました。
その38歳という年齢を考えれば凄すぎる藪田の守護神は先のことを視野に入れれば諸手を挙げて喜べない危うさをはらんではいますが、内がああいったことになってしまいましたのでもう少し頑張って欲しいと、老黄忠ならぬ老藪田としてセーブ王を目指すぐらいの躍進に期待をします。

先発の小野はピリッとしないピッチングで、4勝目のお礼に中継ぎ陣に夜飯を振る舞う必要があるでしょう。
今日はやたらとシュートを多用した投球内容でしたが、コントロールがボール一個分ぐらい中に入ってくる甘さがありました。
もう一つの武器であるカットボールは制球が定まらず、そんなこともあってシュートが中心のリードとなった里崎なのでしょうが、よくぞ5回まで持ったという感じです。
途中からさすがにまずいとでも思ったのかスライダーを増やしたことで急場を凌いだ、そんな感じがあります。
サンデー晋吾としてヒーローとなることを期待していた小野ですがもう一つの結果に終わりましたので、何度目かは分かりませんが次こそはスキッとしたピッチングを心待ちにします。

打線はクリーンアップがチャンスに二度の併殺と攻めきれないところはありましたが、問題児の井口と里崎が活躍をしての勝利ですので喜ばしいことこの上ありません。
もっとも井口は結果的にヒットになったとまでは言いませんが、どうにもスイングに腰が入っていないように見えます。
このあたりが手打ちのようになって力のない打球が増えていることの理由ではないかと、一昨年に見られたような外角へ逃げていくボールを苦手にする姿が思い出されます。
そういう意味ではむしろ右方向への打球が増えてきた里崎のバッティングの方が好印象で、もちろん率で考えれば井口に太刀打ちができる里崎ではないのですが、それでも見ているファンに与える印象度は今の里崎の方がまだ上かもしれません。
いずれにせよ助さん格さんがいてこそ水戸黄門が成り立ちますので、惜しくも番組は今年の暮れで終わってしまうようですが、どう考えても死なばもろともの西村監督、井口、里崎には今季で幕が降りないよう、天下の紋所である「和」の印籠を振りかざす余地のある存在であってもらいたいものです。

やや交通事故的な感があったものの清田のアーチはパワーを感じさせる素晴らしい当たりでしたし、工藤も久しぶりのヒットで一息つきました。
今日はカスティーヨと今江がお休みだったのが楽な勝ち方に繋がらなかった理由ですが、下位打線が頑張ったことで今後に繋がってくれればと思います。
また伊志嶺の守備位置がライトからレフトに変わったのが気にはなりますが、それも清田を活かすためであれば許容できないこともないとは思いつつも、調子のいい選手を動かすことの弊害も無視はできませんので、今後の清田の起用法と合わせて注目をしていきます。
そして来週はQVCマリンでの6連戦ですので是非とも参加をしたいと、もちろん試合開始には間に合いませんので球場に着いたときに落胆をするような展開にはならないよう、暑くて大変でしょうが先発投手の踏ん張りで疲労困憊のリリーフ陣を休ませるような試合となることを期待します。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 2 0 0 0 1 0 0 0 4 9 0
楽天 0 1 0 0 1 0 0 1 0 3 11

2


◆8月14日(日) 楽天-千葉ロッテ15回戦(楽天9勝5敗1分、18時、Kスタ宮城、18,789人)
▽勝 小野 8試合4勝2

▽S 藪田 39試合1勝2敗23S
▽敗 塩見 15試合4勝7敗
▽本塁打 清田2号(塩見)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、古谷、伊藤、ロサ、藪田―里崎
楽天 塩見、山村、有銘、小山、片山、青山―嶋

 

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覚悟を決めろ

2011-08-14 02:41:59 | 千葉ロッテ

ある程度は予想のついた結果ではありましたが中盤までは競った展開だっただけに、ロッテファンの心を惑わすには充分すぎるぐらいの今日の敗戦でした。
どうにも楽天との相性の悪さを今季も引きずっているようで、チームの借金と同じ数だけを楽天に負け越しているのですから酷いものです。
そうなると鬼門の仙台で悪夢の三連敗が脳裏をよぎりますが、しかし明日だけは絶対に負けるわけにはいきません。
多少の語弊があるのを承知の上で言えば、中5日の塩見にやられることだけは絶対に避けなければならず、ここにきて調子を取り戻しつつある伊志嶺の新人王に向けてチーム全体でアシストをするべく、黒星をつけることはもちろんのこと防御率を3点台まで落とすところまで打ち込んでもらいたいものです。

そしてその願いがいかに虚しいかは、今日の試合が見事なぐらいに物語ってくれています。
田中を相手に僅か5安打1得点の97球で牛耳られてしまい、今季3勝目を献上するとともに防御率が0.50ですからお得意様もいいところです。
初回に内野安打2本で無死一二塁という最高の形でチャンスを迎えながらもクリーンアップが機能をせず、唯一の得点が根元のツーベースだということを喜んでいいのか嘆くべきなのか、どうにも素直に試合結果を受け止められない日々が続くのは疲れた体にはきついです。
それにしても井口の不調ぶりは目を覆いたくなるぐらいで、いつの間にやら打率が.264まで落ちてきましたので眠い目をこすって成績を調べてみました。
7月前半は13試合41打数9安打3打点.220の6三振に12四死球、7月後半は12試合42打数6安打5打点.143の9三振に10四死球、そして8月は11試合45打数6安打3打点.133の13三振に3四死球と、6月末の198打数65安打.328からごろごろと音を立てて坂道を転げ落ちています。
これをオールスター前後で分けると、オールスター前が18試合58打数12安打5打点の10三振に18四死球、オールスター後が18試合70打数9安打6打点.129の18三振に7四死球となり、やはり出場をしている場合ではなかったようで、また当たり前ですが三振が増える一方で四死球が減ることで出塁率の低下も著しいです。
傍から見ていれば無意味としか思えない井口のフル出場による弊害は昨年、そして一昨年とガス欠による成績低下が裏付けていましたが、今年はそれでも長持ちをしているなと思っていた矢先の急降下ですから、やはりこのあたりの帳尻あわせは天の差配なのかもしれません。
左対左の無意味さを表す数字からことさら目を背けているようにも見える西村監督にこういった数字を出しても詮無いことなのかもしれませんが、せっかく4番にどっかりと座ってくれたカスティーヨを活かすどころか伊志嶺や岡田から隔離をするかのような井口の不調ぶりが、そのカスティーヨがチームに合流をした7月初旬から始まったことが皮肉にも思えます。
昨日の里崎もそうですが、いかに選手のパフォーマンスを引き出すかもベンチの重要な仕事であることは言うまでもなく、両選手ともに妙な契約縛りがある可能性が否定できないのが悲しいところではあるものの、もし仮にそうであっても本人たちがその契約の上にあぐらをかいているようではお先真っ暗です。
たかが2打席の凡退でスタメンから外された角中の名を敢えて挙げるのは贔屓にしているからですが、そういった選手らの不憫さとは極地にある治外法権を放置、黙認をしながらの「和」が聞いて呆れると、そろそろどこかの週刊誌ネタにリークをする関係者が出てきそうな予感があります。

そんな打線の援護がないままに渡辺俊は7回途中までを1失点に抑えて田中と数字的には互角に渡り合いましたので、充分に先発としての責任を果たしてくれました。
ただ抜けるボールこそ多くはなかったものの全体的にボールが高めで、また本人の反省の弁どおりに味方が点を取ってくれた直後の失点が痛かったです。
それでも足を使ってくる楽天を相手にここまで投げられるとは思っていませんでしたから、今日の渡辺俊には100点とは言いませんが85点はあげられると思います。
その渡辺俊を継いだ勝利の方程式が打ち込まれての敗戦ですから仕方がないと言いますか、諦めがつかないこともないのですが、どうにも踏ん切りが悪い継投が気になります。
先日も順番なのかイニングなのかを話題にした伊藤、ロサ、藪田の起用法ですが、今日のポイントは8回の伊藤の続投でしょう。
おそらくは同点だったことで延長戦を意識してのものであったとは思うのですが、それであればたかが一死二塁のピンチでおたおたするなと言いたいです。
どうにもこういった投手リレーは前監督の、とりあえずイニング跨ぎをさせて打たれたら交代をさせるといったやり方に似ているように思えますし、どうにも好きにはなれません。
任せたのであればベンチも覚悟を決めろと、そうでないと選手も安心をしてプレーはできないでしょう。
もう少しどっかりと構えて素振りだけでもいいですから「ダメだったら俺の責任なので思い切ってやってこい」といったオーラを発散させてもらいたいものです。
今日は8回の頭からロサ、そうでなければ8回は伊藤を投げきらせるべきだったと、結果がどうなったとしてもそうあって欲しかったです。

完全に余談ではありますが、今日に古谷が汚名返上のピッチングをしてくれたようですので代わりが古谷である必要はありませんが、とにかく山本徹を昇格させたいです。
ここまで82試合を消化したイースタンでの42試合の登板は伊藤やロサも真っ青のフル回転ぶりで、なぜに高橋監督がここまで使い倒しているのかが激しく気になるのですが、そのご褒美というわけでもないのですが山本徹を一軍に上げることでいろいろなプラス効果があると思います。
まずは一軍のレベルを体で覚えられること、これだけ浦和で投げて防御率が2点台半ばにイニング数と同程度の三振を奪っている山本徹にとって、今後に必要なのは浦和での1イニングよりもQVCマリンでの1球であるとすら思っています。
いくらスライムを倒しても自分のレベルが上がれば得られる経験値は微々たるものとなり、勇者になるには次のフィールドで新たな敵を探す必要があります。
そして一軍に上がることでおそらくは登板間隔が空くでしょうから、あの魅力たっぷりの伸びのあるストレートを故障で失うリスクが軽減をされます。
万が一にでも浦和にいる間に山本徹が肩肘を故障するようなことになれば、監督や投手コーチは即刻クビにしてもいいぐらいのロッテの宝です。
また浦和の他の選手のモチベーションアップにも繋がるでしょうし、結果的に左対左へのこだわりも捨てざるをえない状況になるかもしれません。
とにかく一日でも早く山本徹を浦和から引っ張り上げることは、来季以降はもちろんのことCS出場争いにも好影響を与えると信じてここに主張をすることにします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 5 0
楽天 0 0 0 0 1 0 0 3 X 4 12

0


◆8月13日(土) 楽天-千葉ロッテ14回戦(楽天9勝4敗1分、18時1分、Kスタ宮城、19,145人)
▽勝 田中 18試合11勝4

▽敗 伊藤 40試合1勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、伊藤、ロサ、古谷―里崎
楽天 田中―嶋

 

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新しい家族

2011-08-13 23:53:17 | 独り言

 

先月末の親戚一同が揃った法事に体調を崩して一人だけ参加ができなかったため、遅ればせながらお盆に実家に帰って墓参をしてきました。
どうにも仕事柄もあって昨年の中国出張は例外ながらも年末、GWなどなど長期の休日にシステム実施がある宿命のために、あまり帰省ができていないのが現実です。
そんなこんなで今年は今日が初めてだったのですが、いつの間にか家族が増えていました。
この5月ぐらいに千葉で生まれた雑種犬である「ケン」で、昨年から知り合いの獣医さんに頼んでいたものがようやくに願い叶ったとのことです。

あまりにファーストインプレッションが悪かったのか、はたまた臆病すぎる性格が災いをしているのか、自分としてはかなり心外な状況ではあるものの、実際問題として兄貴分の「ジョン」は遠目から私の様子を窺いつつ、しかし決して目を合わそうとはしません。
一方の弟分の「ケン」は好奇心旺盛なのか、あるいは警戒心がゼロなのか、初対面の私に対してマーキングをするかのように舐めまくったりボディアタックをしたりとかなり積極的で、部屋の中にいても窓越しに尻尾が振り切れんばかりのアピールは鬱陶しいぐらいです。
いずれにせよ臆病と無警戒では番犬としての資質に疑問符がつく兄弟ですし、「ジョン」に対して「ケン」というネーミングセンスの素敵さに絶句もしたのですが、やはり一人より二人、楽しそうにじゃれ合っている姿は微笑ましくもあります。
当然のごとく「ケン」の攻勢をあしらっている「ジョン」という構図なのですが、もっとも人間の年齢に換算をすると兄弟と言うよりは親子に近い関係ですからこれが自然なのでしょう。
それにしても生後3ヶ月ほどでこの大きさですからどこまで大きくなるのか、そして子犬のときにもっと遊びたかったなとちょっぴり残念に思えた新しい家族との対面でした。

 

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里崎と心中をするならそれもよし

2011-08-12 22:26:19 | 千葉ロッテ

ある程度の予想、そして覚悟はしていたものの、ここまではまってしまうともう笑うしかありません。
ロッテよりも打線が湿っていたはずの楽天に9安打9得点といいように打たれまくった挙げ句にマリングリング打線は僅か1点しか取れず、ここまで5連敗で前回はKOをしたヒメネスに来日初勝利をプレゼントするところなどは人が良すぎます。
これがロッテと言ってしまえばそれまでですが他球団のファンからすれば「連敗中のロッテ戦は癒しのオアシス」なわけで、かなりむかつきます。

それにしても5回まで1安打、それも内野安打とは酷すぎます。
さほど調子がよいとも思えなかったヒメネスに対して工夫をするでもなく、淡々とバットを振っているようにしか見えないと感じたのは私だけではないでしょう。
ボールを芯に捉えることがほとんどできていないことがヒットが出ない理由だと思われ、低反発球の影響はここに出ているように思えます。
金森打法がどうのという以前に昨年までであれば当たり損ねであってもそれなりに飛んでいた打球が詰まって飛ばなくなった、ただそれだけのような気がします。
そうなると内野ゴロも増えますので足が武器の選手を重用する西村監督の方向性は正しいことになるのですが、工藤のようにその武器を活かしきれていない選手がいることが徹底不足として表れており、このあたりをきちんと指導をしてくれているのか、まさか選手だけ並べてオートプレイじゃないよねと突っ込みたくもなります。
それでも3回の攻撃は点には繋がらなかったものの足を活かしたものでしたので、あまり期待をせずに見守っていこうと思います。
そんな中で1番に配置転換となってから調子が今ひとつだった伊志嶺が久しぶりにマルチヒットを放ったこと、ようやくに大松の抹消で角中が上がってきたことが嬉しくてなりません。
その角中はノーヒットでしたが当たりは悪くありませんでしたし、普通のショートゴロで間一髪とは言い過ぎながらも真面目に走って俊足ぶりを見せてくれました。
だからこそ左腕が出てきたからという理由での2打席での交代は納得ができず、選手を育てることができない西村監督は前監督と同じタイプなのだということを痛感しています。

唐川は抜けたボールもなく全体的にまとまっていた投球内容でしたが、6回5失点で2桁勝利へのリーチ前での足踏みが続きます。
左足に受けた打球の影響があったのかもしれませんが、とにかくガルシアに打たれたスライダーのコントロールミスが痛すぎました。
これで1ヶ月間も白星から遠ざかっており、足の具合が問題なければ来週はQVCマリンでの登板となりますのでナマで応援の声を届けたいと思います。
ここを越えればあっさりと10勝を達成してくれると、そんな根拠のない期待感があります。
いつの間にやらチームの勝ち頭も成瀬に並ばれてしまいましたし、こうなれば春先のように両者の丁々発止なコメントを楽しみに、競い合う左右の両エースとなってもらいましょう。

その唐川を継いだ古谷は服部に代わって左打者への対策としての昇格だったのでしょうが、そもそも左打者に弱い古谷なのですからいい加減に諦めろと、利き腕よりももっと気にしなければならないところがあるのではないかと罵声を浴びせたい気分です。
もっとも古谷はそういった次元ではないレベルの打たれっぷりで、まるで打撃投手のように真ん中に投げ込んでいるようではどうにもなりません。
これが2年目のジンクスと言ってしまえばそれまでなのですが、酷使に耐えられるような伊藤ほどの強靱さが無かったと、そんなところではないかとも思っています。
そんな古谷は今季に立ち直りの兆しがないままに終われば来年の成績次第ではやばいことになりそうですので、とにかく頑張ってもらいたいです。

最後はまた里崎叩きかと言われそうですが、今日はどうにも避けることはできません。
スライダーを多用する里崎のリードの空回りが最近は目立つようで、昨年は的場がカーブを上手く使ったことでマーフィーや吉見らが立ち直ってブームになっただけに、もう少しバランスのいい配球はできないのかなとも思います。
どれだけ打たれても里崎王朝に揺るぎがないフル出場には辟易としてきますし、それもベンチに里崎と心中をする覚悟があるのでしたらそれはそれで構いませんが、長い目で見れば得策とはとても思えませんし、またそう思われることは里崎にとっても本意ではないでしょう。
そしてようやくに打撃が戻りつつあるかと思った矢先のチャンスでの併殺打は仕方がないにしても、一生懸命にやっていますかと問い質したくなるプレーは勘弁です。
今日は角中の必死さが見て取れただけに里崎のちんたら走りが際立っており、カスティーヨのようなヘッドスライディングをしろとまでは言いませんが、せめてチャンスを潰したのですから「どうせアウト」というオーラを発散しながらの走りはやめてもらいたいです。
弱り目に祟り目のエラーも捕手として声を出して指示を出していたのですかと、そんな疑問すら出てくる今日の里崎のプレーぶりでした。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 6 1
楽天 0 0 0 4 1 0 4 0 X 9 9

1


◆8月12日(金) 楽天-千葉ロッテ13回戦(楽天8勝4敗1分、18時、Kスタ宮城、17,547人)
▽勝 ヒメネス 10試合1
勝5敗
▽敗 唐川 16試合8勝4敗
▽本塁打 ガルシア4号(唐川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、古谷、中郷、川越―里崎
楽天 ヒメネス、片山、青山、ラズナー―嶋

 

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完全休養日

2011-08-12 01:21:16 | 千葉ロッテ

ホールトンと和田を撃破しながらも大場にうっちゃられる感覚は、水谷と仁科で勝ちながらも村田で負けるといった昔話にどこか似ています。
つまりは3タテがいかに難しいかということであり、首位のチームを相手に勝ち越しができたのですからよしとするべきなのでしょう。
気がつけばオリックスに抜かれて4位に転落をしたチームではありますが、まだ55試合も残っていることを考えれば後期がスタートをしたぐらいに思えば気が楽になりますし、勝率5割未満の史上最弱の下克上に向けていいポジションにつけていると自分を慰めることにします。

心配をしていた上野のストレートの劣化が止まらず、前回に完封をしたソフトバンクを相手に4回途中でKOをされてしまいました。
立ち上がりは内角を果敢に攻めるなどして悪くはありませんでしたし、川崎を仕留めた膝元へのボールなどは見事なものだったのですが、これが続かなかったのはソフトバンク打線の上手さがあったことはもちろんながらも、やはり軸となるストレートに威力が無かったことが大きかったように思います。
低めを意識しての投球であったことは手に取るように分かったのですが、その低めのボールがおじぎをしてしまってストライクを取るのに汲々としてしまったことが致命的でもあり、当たり前のように打たれたのは甘く中に入ってくるボールでしたので今日の上野の力不足はどうにも否めません。
なぜか2回からスライダー中心の組み立てとなってしまったことがもったいなかったようにも思えたのですが、これもストレートで押すことが無理だとの里崎の判断によるものなのかもしれず、それでもカーブやフォークをもう少し使えば何とかなったのではないかとは身贔屓なのでしょうが、今日の上野の出来であれば大差はなかったような気もしています。
制球難を克服するためのトレードオフによるストレートのスピードダウンであれば仕方のないところもありますが、それでもやはりこのスタイルで突き進むにはかなりの困難が伴うと思われますので、もう少し若々しさと荒々しさが欲しい上野だったりもします。
先発としてはともかくとしても今の状態であれば中郷>上野であることが明白だったのは小気味のいい中郷のストレートが目に焼き付いているからかもしれず、それでも浦和の小林がピリッとしていないことを考えれば上野にはまだチャンスがあるはずですので、次回はまた違った姿を見せてもらいたいです。

上野が早々に崩れたことで勝利の方程式が完全休養日となったことが、もしかしたら今日の最大の収穫かもしれません。
その代わりに虫干し的な意味合いも含めた継投となったのですが、かなり明暗が分かれたのが気になりましたし、心配にもなりました。
中郷は3安打を浴びながらも自分のピッチングができていましたので内の代わりを期待したいですし、来季以降を考えればあまり意味がないようにも思えるのですが川越のベテランらしい落ち着きぶりはさすがで、また吉見もこんなところで投げさせるにはもったいないぐらいの角度のあるボールを投げていました。
困ったのは服部で、確かにやや甘めに中に入ってきたボールではありながらも軽く打たれるようなコースであったようにも思えず、球威の無さを見せつけられた感じがあります。
ここまでことごとく左打者に打たれ続ければさすがに明日にも抹消となるものと思われ、そうなれば残念ながらもう二度と浮上をすることはないでしょう。
左対左にこだわる西村監督だけに浦和に代わりの左腕が見当たらないことからもしかしたらもう少し一軍の空気を吸っていられるかもしれませんが、上がり目のない4年目、29歳のドラフト1巡目の投手に厳しいオフが待っていることはどうにも避けられそうにもありません。
それでも大器晩成型である投手の最後のあがきに期待をしたいと、珍しくも未練たらたらな服部に対する今の気持ちです。

同じく困ったちゃんなのは大松で、さすがに明日にも角中と入れ替えるべきでしょう。
いくら旬な選手を浦和に放置をして腐らせるのが得意技な西村監督であっても、大松のこれだけの惨状を見れば何らかの手を打たなければ問題がありすぎます。
いい当たりの打球が飛んでいるようにも見えますが芯を捉えきれずに高めのボールだったから飛距離が出ているだけで、自分のタイミングでスイングができていません。
辛抱をして使い続けるのであればまだしも、たまに思い出したように使うのであればラッキーヒットがあっても続くとは思えず、このままの状態でシーズンを終えることが濃厚です。
こちらも大松の奮起に期待をしながらも他の選手への手前もありますし、また大松のためにもくどいようですが早めの決断が求められます。

明日からは鬼門の仙台、しかも7連敗中のチームを相手にするのですから気が重いロッテファンも多いことでしょう。
そして初戦は唐川とヒメネスですから負けるはずがない、負けてもらっては困るという状況ですからなおさらです。
今日のような展開でもほぼ9人野球をやらかすようでは楽天の負のオーラがよほど強くなければ打線の援護は覚束ないと思われ、そうなると唐川の奮投にすがるしかありません。
ここのところは調子がいいとは言えない唐川だけに先制点を与えるとズルズルといきそうですので、今度こそ2桁勝利にリーチをかける粘り腰を見せてくれることを願っています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 6 1
ソフトバンク 0 1 1 4 0 0 0 0 X 6 14

1


◆8月11日(木) ソフトバンク-千葉ロッテ14回戦(ソフトバンク7勝6敗1分、18時、ヤフードーム、34,530人)
▽勝 大場 18試合4

▽敗 上野 5試合2勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 上野、服部、中郷、川越、吉見―里崎
ソフトバンク 大場、藤田、吉川、森福―細川

 

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大谷の粘りに感服

2011-08-11 00:18:24 | 千葉ロッテ

ホールトン、和田と勝ち目が薄いとしか思えなかった好投手を相手にして早々に連勝で勝ち越しを決めるのですから、毎度のことながら野球の難しさを痛感させられています。
しかも今日は4安打に抑えられながらもラッキーパンチの一発での勝利ですから、ヤフードームに駆けつけたソフトバンクファンは連日の釈然としない思いであることは容易に想像がつきますが、しかしそんな思いに耐えられないようではCSでの無様な負けっぷりに気が狂ってしまいますので、史上最弱の下克上に向けて精神の鍛錬をすることをお奨めします。

その耐えるという意味では今日の大谷は好調宣言とは裏腹の制球の乱れに苦しみながらも大崩れをすることなく、7回を1失点に抑えての3勝目は見事でした。
いつにも増して外寄りでの勝負となった里崎のリードはそんな大谷のコントロールミスを怖れてのことだったのでしょうが、その代わりに同じく普段よりは多めのカーブで緩急をつけてタイミングを外すことができたのが今日の最大の勝因でしょう。
またコントロールがばらけながらも四球が2個でしかなかったこと、ともに先頭打者へのものでしたので誉められたものではありませんでしたが、そのあたりの基本的な能力の高さが大谷を救ったと言えますし、またそれが大谷の魅力でもあります。
盗塁を刺した里崎や球際の強さを見せた井口らの好守に助けられたところもありましたが、それもここまで見殺しにしてきた野手陣からのプレゼントとでも思えばよく、終盤まで打線の援護がないままに自己最多の129球を投げての白星は大谷が一つの壁を越えたのだと思いたいですし、その頑張りに感服もしています。
また逆転をした直後の7回を続投させたこと、これは単に伊藤の調子が今ひとつだからといった事情が大きかったのではないかとは思いつつも、このベンチの判断が大谷を育てるという明確な意図を持ってのものであって欲しいと願う気持ちが強いことは言うまでもありません。
そして中盤から低めに決まりだしたストレートが疲れていたであろう7回に最大の威力を発揮したことが、大谷にとってのきっかけになってくれればとも思います。
とにもかくにも大谷の納豆も顔負けの粘りのピッチングに痺れた、今日の勝利でした。

打線は苦手の和田を相手に4回までパーフェクトに抑えられて、危なくまたしても大谷を助けられないままに終わるところでしたのでホッとしていることでしょう。
7回で10個もの三振を奪われて僅か4安打、しかもヒットも含めていい当たりをしたのはカスティーヨのヒットと今江のアーチだけでしたので勝ったのは奇跡とも言えます。
そのカスティーヨは手応えがあったのか暫く打球を眺めて走らなかったためにセンターオーバーのフェンス直撃の打球で二塁に行けなかったことは反省をしてもらわなければなりませんが、それでも一本目のヒットも詰まりながらも力でセンター前まで運んだものでしたし、4番としてさすがのバッティングでした。
またその前の井口もツーナッシングから落ちるボールをしっかりと見送ってリーグトップの59個目の四球を選んだことも大きく、直前の守備でセンターに抜けようかとも思えた打球を上手く処理をした流れに乗ってのものであったと、そう確信をする自分がいます。
そして今江のホームランは打った瞬間にそれと分かる飛距離充分の逆転スリーランとなり、それまで外角へのチェンジアップに全くと言っていいほどタイミングが合っていなかったところへの内角へのスライダーはバッテリーの判断ミスではないかとも思うのですが、それを見逃さなかった今江はやはり好調なのでしょう。
ここにきて長打が増えてきた今江は低反発球への対策が完了をしたのかもしれず、是非そうあって欲しいですし、このまま5番に定着をしてくれればと思います。

明日は上野が大谷に負けじと3勝目を目指しての出陣で、いろいろな意味で世話になったであろう大場の胸を借りることになります。
最初が衝撃的だっただけに試合を経る毎にイニングが短くなっていることが心配な上野ですが、ここは巻き返しに期待をして手痛い恩返しをしてもらいましょう。
また残念なことに内が選手生命をも危ぶまれる肘の手術をしたというニュースが飛び込んできましたので、あるいは出番があるかもしれない中郷の頑張りにも注目をしていますし、そのあたりを視野に入れた投手リレーがなるかどうかにも気持ちを置いてみたいと思います。
そろそろ打線爆発が見たいと思っているロッテファンは私だけではないでしょうから、いい加減に投手を援護するマリングリング打線の復活を祈っています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 3 0 0 3 4 0
ソフトバンク 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 8

0


◆8月10日(水) ソフトバンク-千葉ロッテ13回戦(6勝6敗1分、18時、ヤフードーム、33,945人)
▽勝 大谷 16試合3
勝5敗
▽S 藪田 38試合1勝2敗22S
▽敗 和田 17試合9勝4敗
▽本塁打 オーティズ6号(大谷)、今江8号(和田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、ロサ、藪田―里崎
ソフトバンク 和田、吉川、金澤―細川、山崎

 

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本気度が試されるラストチャンス

2011-08-10 22:10:30 | 千葉ロッテ

来年に開催をされる第3回WBCの収益分配改善にかかる交渉が本日に行われましたが、運営会社であるWBCIにあっさりと拒否をされたとのことです。
この改善がならなければ不参加と表明をしていたNPB選手会はその場でその旨を伝えたようですが、WBCIは別の提案をするとともに「日本が参加をせずとも開催する」との姿勢を崩していないようで、期日とされる9月末までにどういった交渉が展開をされるかが注目をされます。
この手の交渉の下手さ加減が世界に知れ渡っている日本というお国柄だけに足元を見られること必至ですが、果たしてどこまで本気なのかを試されるNPB、そしてNPB選手会です。

WBC収益問題、話し合い不調 運営会社は見直し拒否 (8/10 asahi.com)

2013年に開催が予定される第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への日本代表の参加問題について、日本プロ野球選手会とWBCを主催する米国の運営会社(WBCI)が10日、都内で協議した。
この日の話し合いは不調に終わった。
WBCIは、選手会側が求めているスポンサー権などの条件見直しを拒否し、参加表明の期限を9月30日と通告。
これに対し選手会側は「現状ではWBCに参加しない」と態度を硬化させている。
WBCI側は「日本が参加しなくても13年大会は開催する」としている。
日本プロ野球組織(NPB)は今後もWBCIとの交渉を継続していく構えだが、交渉の長期化は必至の状況となった。
選手会の松原徹事務局長によると、協議でWBCI側は選手会の要求を全て拒否したため、その場で次回大会の日本の不参加を伝えたという。
その後、WBCI側は別の提案を出した上で9月30日までに返事をするように通告してきた。

私が見たいのはロッテの試合ですから例によってこういったものには興味がないということもありますが、条件を切り下げてまで参加をする必要はないと考えます。
そもそもがMLBとMLB選手会の金儲けのためのWBCとは最初から言われていたことで、そのためにMLBにかかる66%もの利益配分には手をつけずに日本からのスポンサー収益に的を絞っての交渉をしたらしいのですが、それでもにべもなく拒否をされたのですからどんだけって思いたくもなります。
NPBの要求内容が妥当であるかどうかはともかくとして、開幕前の大事な時期にペナントレースを犠牲にしてまで参加をするのですからそこに少なからずファンの犠牲が存在をしていることを忘れてもらっては困りますし、しかもどうせまた監督問題で揉めるのでしょうから、それで納得をしないままの参加であれば道理がとおりません。

一番やっかい、と言いますか心配をしているのが、加藤コミッショナーが王コミッショナー特別顧問を担ぎ出してしゃしゃり出てくることです。
数年に1回あるかないかの国際大会のために統一球を変更するという愚行をやらかしたMLBかぶれの加藤コミッショナーが、なでしこジャパンの快挙に日本中が熱狂をして、そして国民栄誉賞の授与が決まったことを引き合いに出して、国際大会に参加をすることに意義がある的なアマチュア精神を持ち出されたら笑うしかありません。
本人は世論の支持をバックにするつもりなのでしょうし、そして一定の支持があるとは思われますが、セントラルの開幕問題でその世論を読み切れない仙人ぶりを発揮した能なしコミッショナーには引っ込んでいてもらいたいと、そこに巻き込まれる王貞治であって欲しくもないです。
いずれにせよ前回大会のときも問題視をされた収益問題に対して「次回開催までに交渉をして改善を図る」としてきたはずなのですから、不参加を口にしてまでの今回の交渉が不首尾に終わりながらも妥協をして参加をしてしまえば、WBCIには楽な交渉相手と見なされて以降は相手にもされないことが容易に想像がつきます。
参加は義務でも何でもないのですから、開催時期、収益問題と不満だらだらを言いながらも無理に参加をする必要はありません。
毅然とした態度を取り、そして充分な説明をすれば世論はついてくると、そう信じて行動をしてくれることを願います。

 

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成瀬の基本

2011-08-09 23:54:09 | 千葉ロッテ

野球は流れのスポーツだと、そう痛感をした今日の試合でした。
例によって下位打線からピンチを招いて成瀬っぷりを見せかけたところで井口の好守もあり踏みとどまれたことで、ソフトバンクに傾きかけた流れを掴んだと言ってよいでしょう。
直後に打線の援護があったのは偶然ではないと、そう思いたいです。

その成瀬は鬼のようなピッチング、とまではいきませんでしたが、小鬼ぐらいの投球はできたのではないかと思います。
6回まで2安打無失点ながらも4奪三振と成瀬らしいキレのあるピッチングではありませんでしたが、無四球であったコントロールが支えた8勝目です。
当たり前ではあるのですがコントロールがばらけなければ失投も減りますので、記憶が薄れつつありますが唐川のデビューのときほどではないものの制球力を売りにして大活躍だった2007年を思い出して、成瀬の基本をこれからも見せ続けてもらいたいものです。
そして7回に緩慢な守備で失った点を取り返すかのようなオーティズのいってこいタイムリーで完封、そして完投こそ逃しましたが、序盤にピンチの糸口となった長谷川から意地の三振を奪った成瀬の気合いの入った顔つきが今日の一番の収穫かもしれません。
今ひとつの調子の中で勝った今日の成瀬は、ロッテのエースに相応しいだけの存在感を見せてくれたと思います。

ホールトンを相手に今日も湿ったままかと懸念をされた打線は、少ないチャンスをものにしての6得点ですから分からないものです。
頼れる4番の犠牲フライであっさりと先制をしたことも大きかったですが、やはり今日は里崎でしょう。
残念ながら今日に発表のサマージャンボは6等しか当たりませんでしたが、里崎は3安打と大当たりですので世の中はバランスよくできています。
貴重な追加点となったレフトフェンス直撃のツーベースはやや高めのストレートを強引に巻き込むように打った見事な当たりでしたが、それよりも嬉しかったのは3本目のヒットとなったセンターへの打球で、ああいったバッティングができれば当選確率も高まることは確実です。
先日の試合での右方向へのヒットが里崎の中で何らかの作用をしてくれていればと、あれが今日の爆発に繋がったのだと思いたいのはもちろん独り合点ですが、久しぶりに里崎の笑顔を見たような気もしますので、何はともあれ野球は楽しむことが一番です。

今日のベンチについては明暗の1つずつを指摘したいと思います。
まず明ですが、結果は伴わなかったものの伊志嶺と岡田を入れ替えたことは今後の動きへの予兆であると考えたいです。
2番よりも1番の方が自由度が高いことは敢えて言うまでもなく、伊志嶺を野に放って打線を引っ張ってもらいたいとの意向が働いたものと想像をします。
もちろん岡田も頑張っていますし、どちらかと言えば核弾頭は左打者という固定観念があるために違和感が無いわけでもないのですが、バントがもうひとつな岡田を2番に置くことで攻撃のパターンを増やすことにもなるのではないかとの期待があります。
これで浦和との入れ替えが加わればとりあえずは気持ちも落ち着きますし、今日も醜態を見せた大松は本人のためにも一からやり直させるべきだとの意を強くしているのですが、あまり一度に多くを望んでも空回りをするだけですので腹八分目で納得をするにしくはありません。
そして暗はお決まりの継投で、4点差があったのですから今後のことを考えれば中郷を起用すべきだったと思います。
このあたりはソフトバンクとは対照的で、もし逆の立場であれば8回から伊藤を突っ込んだであろう西村監督であることへの確たる自信があります。
ほぼ勝ち目がなかった試合に勝ちパターンの投手を温存して若い投手を試す度量があるかないかが、来季以降ではなく秋口あたりにも成果としてハッキリとしてくるかもしれません。
札束で頬を叩いて補強を繰り返しているイメージの強いソフトバンクですが、こういった地味な育成を横っちょでやっていることは評価をすべきでしょう。

明日は大谷です。
和田との投げ合いですから不利は否めませんが5回ぐらいまでをいつもどおりに淡々と抑えてくれれば、今日のような展開が見えてくるかもしれません。
相当にネガティブな見方ではありますが、それだけの凄さを見せている今季の和田です。
もっとも今日のホールトンがそうだったように意外にも和田はロッテ戦は今季の初登板になりますので、もしかしたらもしかするとの思いでプチ炎上を期待することにします。
CSでの悪夢を思い出させるような戦いぶりで、対戦成績を五分に戻しましょう。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 3 0 0 2 1 0 6 8 1
ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 5

1


◆8月9日(火) ソフトバンク-千葉ロッテ12回戦(ソフトバンク6勝5敗1分、18時1分、ヤフードーム、33,099人)
▽勝 成瀬 17試合8
勝8敗
▽敗 ホールトン 16試合11勝5敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、ロサ―里崎
ソフトバンク ホールトン、金、柳川―細川、清水

 

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ネタなし

2011-08-09 00:24:45 | 千葉ロッテ

凄まじいぐらいにロッテのネタがない月曜日です。
そんな中で塩見と斎藤佑という伊志嶺と新人王を争う両投手の投げ合いとなった今日の唯一の試合は共倒れに終わってくれたようで、しかし防御率が悪くなるほどお互いに打ち込まれたわけでもなく、とりあえずは規定投球回に向けてイニングを稼いだといったところでしょう。
それにしてもハンカチ王子は今日も100球に満たないところで制球を乱してKOをされてしまい、過保護の弊害がじわじわと出てきている感じがあります。
そうなると伊志嶺のライバルは塩見となりますので、今日に黒星となって借金2となったことは喜ばしいです。

明日からの6連戦は前のカードと同じ顔ぶれの先発でしょうから、ソフトバンクには成瀬、大谷、上野がホールトン、和田、大場と対することになります。
攝津と杉内とぶつからないのはラッキーなのですが、初戦を落とすとズルズルと3タテを食らってもおかしくはありません。
ここは一線級を相手にすると鬼のようなピッチングをする成瀬の復活と、好調宣言をした大谷、そして東洋大の後輩先輩対決となる上野の頑張りに期待をします。
東洋大と言えば藤岡が中2日で阪神との交流戦に先発をして4回を4安打3失点の8奪三振だったようで、その結果がどうというよりは秋のリーグ戦も酷使は続くのだろうと、全試合登板も充分にありそうだと暗澹たる気分になる自分を抑えきれません。
ロッテの入札表明を喜んでくれている藤岡に心は動きながらも、本当にそれでよいのかと、最後まで悩み続けることになりそうです。
もっとも3球団程度の重複にはなるでしょうから当たりくじを引かなければ絵に描いた餅ですので、それが西村監督かどうかは分かりませんが、クジを引く人の強運を願います。

 

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もう飽きた

2011-08-07 23:48:14 | 千葉ロッテ

せっかく早く起きたのに天気予報が最悪で、東京や千葉に集中豪雨と言われてしまえば家に籠もるしかありません。
船橋でも昼過ぎにざっときましたし、皇居への道筋もシャレにならないぐらいの雷雨になったようですので、どうにもこの週末は日が悪かったのでしょう。
また夕方には幕張あたりでも相当な雨のYahoo!天気予報だったのでビジユニ購入に後ろ髪を引かれながらもテレビ観戦としたのですが、球場の周りはさほどの雨でもなかったようでちょっぴり後悔をしつつも、今日もストレスが溜まる試合となってしまったことで結果的に正解であったことが悲しいです。

小野は立ち上がりからボールが高めに浮きがちで、さほどいい当たりをされたわけでもなく打球の飛びどころが悪かっただけという感じが無きにしも非ずではありましたが、それでも押し出し四球やワイルドピッチをやらかしてしまったのですから調子が今ひとつだったことは間違いないでしょう。
これでオリックス戦は素敵な防御率となってしまっていますので、渡辺俊と同様に相手を選んでの起用も考えなければならないかもしれません。
もっとも今日ぐらいのピッチングであれば相手がどこであれ打ち込まれたでしょうし、球威があるタイプではない投手が制球を乱したときのあるべき姿と割り切ることにします。
皮肉なことに点を失ってから徐々に調子を取り戻したところなどは渡辺俊との違いですから、このあたりは今後の参考になると思います。
まだまだ老け込んでもらっては困る小野ですので、次回の登板で汚名返上といってもらいましょう。

気がかりなのはむしろ小野を継いだ中継ぎ陣で、今日は服部、伊藤、中郷のリレーとなりました。
服部は昨日から3連続で左打者にヒットを打たれましたので、そこそこ投げたいところに投げられてのことですから左のワンポイントとしては厳しくなってきましたし、今度こそはと期待をしているもののこれでは大事な場面で使うのはもう難しいでしょう。
そもそもが長いイニングを投げて勝負をするタイプである服部がワンポイントでしか出番がもらえない現状こそが問題で、それだけの力しか無いとのベンチの判断なのでしょうからそこで生き残るしかないのですが、服部の前にはいばらの道が続いています。
どうにも左打者に弱い左腕ばかりの中継ぎ陣が資質の問題なのかリードの問題なのか、はたまた指導の問題なのかは分かりませんが、こうなったら左対左のこだわりを捨てるいい機会だと前向きに考えて欲しいと、どのみちあとは浦和でも打ち込まれている松本ぐらいしかいません。
またここのところ調子が落ち気味の伊藤をビハインドの場面で起用をして調整をさせるのはよいとしても、2イニングを投げさせた理由は何なのか、明日が休養日であることを考慮してもこれまでの疲労蓄積を考えれば暴挙と言ってもよいでしょう。
前回の登板から立ち直った中郷を伊藤の代わりに起用をすると腹を据えたのであれば理解ができなくもないですが、来週の6連戦での中継ぎの起用から目が離せません。

打線の糞詰まり状況には、さすがにもう飽きました。
制球がばらつき気味のフィガロから早打ちで球数を少なくする手助けをしてしまい、8回にして150キロを越えるストレートを投げられてはお手上げです。
昨日の渡辺俊とは別の意味でフライが多かったフィガロのピッチングは圧巻ではありましたが、それであればバントの構えで揺さぶるなどの攻撃はできなかったのかと、相も変わらずにただバットを振っているだけの攻撃に見えたのは負け試合だったからという理由だけではないでしょう。
それにしてもクリーンアップであればまだしも、工藤や根元あたりが打ち上げているようでは先が思いやられます。
自分の武器が何なのかを理解しているはずですので、それを許さないフィガロのパワーピッチングではあったのですが、特に工藤には反省を求めます。
1番から9番までが同じようなバッティングで力負けをした今日の試合は、この点差で9人野球であったことと合わせて不満だらだらです。

そんな中で調子を上げつつあるのが今江で、今日も打った瞬間にそれと分かるアーチをレフトスタンドに叩き込みました。
ここまで苦しんでいた今江が7号ですからリーグ全体の傾向からすれば長打が減っていないわけで、このあたりが打線全体の暗黒状態を抜け出す鍵になるかもしれません。
もっとも守備では送球がばらけてカスティーヨの負傷に繋がるだけではなく試合を決める失点をもたらしてしまいましたので、もっと慎重にお願いをしたいです。
そのカスティーヨは一塁にヘッドスライディングをしたり、足を痛めながらも併殺を逃れるために一生懸命に走ったりと、ファンの心を掴んで離さないプレーを続けています。
最近は守備でやや軽率な動きが見られたことから心配をしていたのですが、今日を見る限りでは問題はないでしょう。
また里崎には2打席目のヒットのビデオを次の試合までに100万回繰り返して見ろと、あのバッティングこそが今の里崎に求められているものだと理解をしてもらいたいです。

辛うじてCS圏内に踏みとどまっているものの西武を除けば差がないも同然で、この暑い夏をどう戦い抜くかで秋に歓喜が待っているかどうかが決まります。
しかしどうにもピリッとしない先発陣に正常な蠕動運動ができていない糞詰まり打線と、ロッテの先行きに明るいものはありません。
こういったときこそ新しい顔ぶれが活躍をする展開に期待をしたくなるのですが、浦和で飼い殺しをされている阿部がようやくに調子を落としつつあるなどベンチは自分の首を自分で締めているようにしか見えず、同じ顔ぶれで野球をやるのは高校野球だけで充分です。
野手で言えば渡辺正と大松を抹消して田中と角中を昇格させるべきだと、そう主張して今宵を締めくくることにします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 4 0 0 0 1 0 2 0 7 10 1
千葉ロッテ 0 0 0 0 1 1 0 0 0 2 6

3


◆8月7日(日) 千葉ロッテ-オリックス14回戦(オリックス7勝6敗1分、17時、QVCマリン、27,462人)
▽勝 フィガロ 15試合6
勝4敗
▽敗 小野 7試合3勝2敗
▽本塁打 今江7号(フィガロ)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、服部、伊藤、中郷―里崎
オリックス フィガロ、比嘉、岸田―鈴木

 

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歴史の転換へ

2011-08-07 20:30:24 | ワンピース

 

ONE PIECE 63

集英社

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これだけの人気作家ともなれば筆が鈍る、と言いますか楽をしたくなってもおかしくはないのですが、ワンピースの勢いは止まりません。
3ヶ月に1冊のペースがきっちりと守られており、おそらくは年内に64巻が発行をされるのでしょう。
ファンとしてはこの律儀さは喜ばしい限りで、個人的にはコミックス派でもありますからとても助かります。
このまま100巻を目指して走り続けてもらいたいです。

ただAmazonでの評判はあまり芳しくはないようです。
やれ文字が多いとか、回想が長すぎるとか、そういった批判が目立ちます。
それらの指摘もなるほどと思えるようなところは確かにありますが、しかしそこまで言うかというものも少なくありません。
かなり喋る登場人物が多いこともありますが、回想シーンですから状況をいろいろと説明をする必要が出てきますので仕方のないところもあるのでしょう。
謎の多い伏線が仕込まれているワンピースだけに、こういった過去に遡るところが増えてくるのはむしろ個人的には歓迎をしています。
麦わら海賊団の他のクルーの、2年間の修行を振り返ってもらいたいぐらいです。
おそらくは新魚人海賊団とのバトルで例によって一人ずつの対決となるのでしょうから、批判的な人の頭に血が上るような回想オンパレードになるかもしれません。

肝心のストーリーは魚人島での騒動が大きくなり、しらほし姫が展開の鍵を握る雰囲気がプンプンとしてきました。
一番のお気に入りはオトヒメ王妃が泣くシーンで、そうか遺伝だったのかとニヤニヤしたのは私だけではないでしょう。
どうも薬に頼っている新魚人海賊団はさほどの強敵ではなく肩すかしに終わり、そしてパワーアップをしたルフィらの圧勝で修行の成果を見せつけるような流れになるのではないかと、よってテーマは人間と魚人との真の和解への第一歩ではないかと想像をします。
密やかな行動をするロビンのポーネグリフの発見も微妙に絡んでくるような、そして歴史の転換のきっかけになるモンキー・D・ルフィに期待をしたいです。

 

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渡辺俊の使いよう

2011-08-07 00:36:34 | 千葉ロッテ

せっかく早起きをして皇居に向かったものの2時間ほどで路上の釘を拾ったことで後輪がパンクをしてしまい、チューブ交換ができる店を捜して、そしてその店が開くのを待っていたら10時過ぎになってしまったため、今日は断念をして家に帰ってふて寝をしてしまいました。
そもそもが3時間ほどしか寝ていなかったので爆睡状態で目が覚めれば既に試合が始まっており、渡辺俊の好投をナマで見逃した悔しさと不甲斐ない打線に現地で苛立たなくて済んだ安堵感が相半ばする今日の試合でしたが、トータルで見れば東京や千葉でも局地的な集中豪雨に見舞われるなど不安定な天候だったようなので正解だったと、セオサイクルでの2,205円の修理代が痛かったのですがそう思うことにします。

渡辺俊は得意のオリックスを相手に8回途中まで3安打1失点の素晴らしいピッチングで、これが相性というものなのかと感心しきりです。
ゴロのアウトが一つも無かったのは小野とは違って渡辺俊にとっての勲章とはなりえませんが、それでもタイミングを外す投球ができていたことだけは確かでしょう。
注目をされるのは前回の登板に続いてストレートにスッと伸びを感じられるようなキレがあったことで、ストライクが先行をしていたことと合わせてこれがカーブやシンカーを活かすことに繋がっているのであれば、やはりどんなタイプの投手であっても基本はストレートとの意を強くする好材料です。
そして80球を越えたあたりから高めに抜け出したのはスタミナ切れだと思われますし、また調子を計るのに分かりやすいバロメータもある渡辺俊ですから、今後の起用については2つのポイントを持って判断をしていくべきだと考えます。
まず対戦相手を選ぶことで、振り回してくるオリックスと西武を中心に投げさせるとともに前回は抑えたものの足を使ってくる楽天は避けた方がよいでしょう。
また抜けるボールが増えてきたら例えそれが3回であっても代えることが必須で、試合中の修正などを期待してはなりません。
こういった使い方ができるだけの若い先発候補、ロングリリーフができる中継ぎ陣はそれなりに揃っているのですから、先行きの投手陣の構築も含めた一石二鳥にもなります。
何にせよ一歩進んで二歩下がるという渡辺俊のマーチがやや遠くに聞こえるようになってきたことは喜ばしく、次の登板でボリュームが限りなくゼロになることに期待をします。

打線はもう何と言いますか、これは便秘ではなく蠕動運動がこの程度のものでしかないのでしょう。
今日も5回で100球を越えて6四球とアップアップの中山を打ち崩すことができず、僅か1得点ですからどうにもなりません。
4安打に抑えられたのですからタイムリーが出ないのも当たり前と言えば当たり前なのですが、相手を揺さぶるような攻撃がベンチからも選手からも感じられないのが嘆かわしく、ロッテの伝統である打線が線にならずに点のままである状態が続いています。
足を使える岡田や伊志嶺がキャリア的に自由にいろいろとできる立場にないのが辛いところで、このあたりの選手にフリーハンドにやらせることができればまた違った攻撃になるのではないかとは思いつつも、それよりもベテランの意識を問いたい気持ちもあります。
ただ振り回しているだけではないのですか、と膝詰めで小一時間ほど問い詰めたい里崎は昨日からチャンスを潰しまくっているのですが、以前であればバントの構えを見せるなどしてバッテリーを牽制していた面影は見られず、いろいろな意味で不動の捕手となってしまっています。
もちろん里崎だけではなく、この里崎を6番に置かなければならない現状を作り出してしまった選手に危機感があるのかが疑問でもあり、結果が出ずとも使ってもらえる、一軍にいられるという勘違いをさせないためにも、やはり浦和との活発な入れ替えが必要でしょう。
絶対的な頭数が少ないために浦和でも積極的に昇格をさせたい選手がさほどいるわけではないのが現実ではあるのですが、組織の活性化のためにも動くべきだと考えます。

明日は前回に黒星をつけたとは言っても13回で防御率0.69と抑えられているフィガロが相手ですから、楽な試合にはならないでしょう。
もっとも小野がオリックスに前回にやられたことを考えれば、これまでどう見ても勝てるマッチメークで試合を落としてきたのですからたまには逆目があってもよいだろうと、今日の中山と同様にコントロールに難のあるフィガロを早い回で攻略をすれば充分に勝ち目はあります。
せっかく粘って平野に35球も投げさせたのですから、その甲斐があるような試合展開になってくれればと思います。
ブラックブラックナイトの勝敗がどの程度かは知りませんが、まさに黒星ナイトにならないことを願うとともに、明日一日をどう過ごすかを週明けのスケジュールを睨みつつ、やはりこの週末のうちに皇居は制圧したいと思う気持ちに叶う健やかな目覚めとなることに期待をします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
オリックス 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 3 2
千葉ロッテ 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 4

0


◆8月6日(土) 千葉ロッテ-オリックス13回戦(6勝6敗1分、18時、QVCマリン、25,621人)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、ロサ、藪田―里崎
オリックス 中山、香月、吉野、平野―伊藤、鈴木

 

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