苦手としていた楽天に連勝し、最下位チームに負け越すという最悪の事態は免れました。
一死からのバントという珍しいものも見ることができましたし、昨日の勝利を活かす貴重な白星です。
このまま週末の日本ハムにも勝ち越しをして、ラストスパートに向けて勢いをつけましょう。
唐川の離脱で中5日での先発となった成瀬は、なかなか微妙な投球内容でした。
今日はチェンジアップは少なめでスライダー中心の組み立てでしたが、内外角を広く使う的場のリードに応えて低めにボールを集めることができたことで無難な立ち上がりを見せ、それが味方の先制点を呼んだと言ってもよいでしょう。
ただボール自体に抜群のキレがあったわけでもなく、それは意外に多かった球数が表していると思います。
しかし序盤のラズナーとの投げ合いで失点をしなかったことが最大の勝因ですから、やはり成瀬の相手は選ばなければという思いが強くなります。
あとはスタミナ切れの感のあったところを今後のハードスケジュールの中でどう調整をしていくのか、最低でも2つの貯金は欲しい成瀬ですから立ち止まっている暇はありません。
今日のように今ひとつとも言えるピッチングでいかに白星を拾うか、粘り腰が試されます。
その成瀬を継いだ小野はやはりお疲れモードで、しかしきっちりとゴロを打たせるところなどはさすがベテランらしい巧さを見せてくれました。
本人は先発への復帰を希望するでしょうが暫くはこういった起用が続くものと思われ、だからこそ昨日のような無駄遣いは極力避けてもらわなければなりません。
明日以降も小野の出番があるような試合展開が望まれるのですから、結果的にあそこで投げさせなければということにならないことを願っています。
打線は張本に並ぶリーグ歴代3位のシーズン猛打賞記録22回目をマークした西岡が、久しぶりのホームランで成瀬を援護しました。
またここにきて増え始めた盗塁が何を意味するのか判断に迷っていますが、チームにとってプラスであることだけは間違いありません。
守備でも身体能力の高さを存分に発揮したプレーを再三再四と見せてくれていますし、賛否両論はありますが結果的に痛めた手首をかばいながらも結果を残してのフル出場は西岡のプロ野球人生に大きな影響を与えることでしょう。
やはりまだ痛みはあるのかゴロの捕球の際のグラブの動かし方が気にはなりますが、なんとか無事にシーズンを乗り切ってもらいたいです。
その西岡の出塁を活かすためにはクリーンアップと、そこに繋ぐ2番打者の役割がポイントとなります。
やはり清田には2番の役割は荷が重いと思われ、同じ荷が重いのであればタイプである岡田に任せたいと重ねて主張をしたいと思います。
岡田であれば躊躇なくバントのサインを出せますし、出さずとも自らセーフティーで引っかき回すこともできるでしょう。
こちらも再びエンジンがかかったような快足ぶりを見せてくれましたし、清田には下位で伸び伸びと打つことで大きく育ってもらいたいです。
そのことが薄い下位打線に厚みをもたらすことになるでしょうし、打線としての機能が成ると考えます。
CS出場争いは0.5差に3チームがひしめき合う史上まれに見る混戦が続いていますが、上を見る前に足元をしっかりと固めたいところです。
明日からの日本ハム3連戦と来週前半のオリックス2連戦を最低でも勝ち越しをしてBクラスとの差をさらに開くことで、万全の体制で来週後半からの西武3連戦、そして再来週前半のソフトバンク3連戦に臨むことができるでしょう。
この天王山とも言える今月中旬の戦いを有利に進めるためにはいかに昇り調子でぶつかることができるかにかかっていますので、ごく内輪ではなく本当の意味でのチーム全体の全員野球で残り21試合を戦い抜いてくれることを願っています。
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