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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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写真など一切の転用、転載を禁止します

完全無欠の幕張劇場

2010-09-15 02:37:23 | 千葉ロッテ

 

やはりプロ野球はエンターテイメントですから、見ているものを飽きさせないような演出が必要です。
その点では小林宏は文句なく合格点で、今日も素晴らしい幕張劇場を見せてくれました。
不運な当たりのヒットと盗塁に送球エラーで無死三塁のピンチを招き、そこから気合いのピッチングで二者を打ち取った直後のワイルドピッチでの同点ですから、ファンとしては不運に胸を締め付けられ、奮闘に気持ちが高ぶり、そして最後に肩を落とすという心の乱高下を楽しませてもらいました。
もちろん今日に限って言えば小林宏を責めるのは酷ではあるのですが、なかなか普通には勝たせてもらえないことを痛感しています。

雰囲気を変えるような入れ替えをするとの西村監督のコメントに期待を寄せていましたが、蓋を開ければ肩すかしを食わされたような気分です。
内と今岡の昇格はこれまでの路線からすれば多少の変化が感じ取れますが、シーズンシートは温存のままですから根っこは揺らぎないということなのでしょう。
しかも今日もスタメン起用をされた竹原は何の工夫もなく凡打を繰り返し、本人もかなり苦痛になっているのではないかと思います。
ここで堀を昇格させる甲斐性が無いことは分かってはいましたが、もっとファンが西村監督を見直すぐらいの変化が欲しかったところです。

今日の勝利は精神論で申し訳ありませんが、キャプテン西岡の頑張りが大きかったと考えています。
攝津を攻略したのは西岡の痛烈なライナーがきっかけでしたし、9回のファールで粘るキャプテンに感動をしたファンは多かったのではないかと思います。
早いカウントでは長打を狙ったスイングで、追い込まれてからは無様な体勢になろうがボールに食らいついていく姿を見せてくれました。
あの頑張り、粘り、そして心身ともの成長ぶりがあったからこそサヨナラ劇が生まれたのでしょうし、西岡の気合い勝ち、今日はそんな試合であったと思います。

試合としては楽に勝ちたい展開ではありましたが、よくよく考えてみれば勝てたのが不思議なぐらいでした。
マーフィーは7回途中まで零封をしていたものの調子は今ひとつで、ストレートにスピードが乗らないところをスタメンマスクの斉藤の序盤はチェンジアップを多用した、中盤以降は目先を変えたバランスのいいリードに救われていた感がありました。
打線も陽を打ちあぐねましたし、両チームのバッテリーミス合戦をソフトバンクが僅かに上回っただけとの見方もできます。
しかしそれでも接戦を勝利したことは大きく、また相手のダメージも大きいでしょう。
結果的にSBMから白星をもぎ取ったと思えば力も湧いてくるでしょうから、ここは脳天気になることも大切だと考えます。

体調不良以外の理由で初のスタメン落ちとなった金に代わって久しぶりに一塁を守った福浦のグラブ捌きがチームを救いましたし、スピードスター西岡の復活も印象づけられました。
キャッチングの課題を露呈したものの斉藤の必死さはチームに好影響を与えるでしょうし、代打で登場をした金の今後にも注目が集まります。
ベンチが期待をもたらしてくれないのであればファンが勝手に思い込むことも必要で、暫くは超前向きに考えていくことにします。
その暫くがいつまで続くのか、もしかすると半日も持たないのかもしれませんが、とにかく胸を張って歩いて行きましょう。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 3 0 1 0 0 4 7

3

千葉ロッテ 1 0 2 0 0 0 1 0 0 0 1X 5 9

1


◆9月14日(火) 千葉ロッテ-ソフトバンク21回戦(ソフトバンク13勝8敗、18時15分、千葉マリン、15,413人)
▽勝 古谷 53試合3勝
▽敗 馬原 51試合5勝2敗31S
▽本塁打 多村26号(マーフィー)

▽バッテリー
千葉ロッテ マーフィー、藪田、小林宏、古谷―斉藤、的場
ソフトバンク 陽、森福、攝津、ファルケンボーグ、馬原
―山崎

 

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待ってるぞ、山下

2010-09-14 02:31:39 | 千葉ロッテ

球団は幹部クラスが揃って斎藤詣でをするなど今秋のドラフトに向けた動きをアピールしていますが、個人的には斎藤よりも山下の動向の方が気になります。
今季の戦いぶりを見れば捕手の補強は今度こそやらなければなりませんから、地元の逸材を見逃す手はありません。
是非とも「入りたかった球団に指名をされて光栄です」との山下のコメントを聞きたいと思いますし、ドラフト会議が待ち遠しいです。

ロッテ中心に上位指名必至!高校No1捕手がプロ志望届 (9/13 スポーツニッポン)

日本高野連は13日、新たに「プロ志望届」を提出した選手を同連盟のホームページで公表。
高校ナンバーワン捕手としてドラフト上位指名が予想される山下斐紹(あやつぐ)捕手(習志野)らが提出した。
山下は俊足強肩に加え、打撃も今夏の千葉大会で2戦連続の本塁打を放つなど超高校級。
精神面の強さも地元ロッテを中心にプロスカウトから高く評価されている。
それでも山下が高校ナンバーワン捕手かどうかは微妙だと思っています。
磯村(中京大中京)や中谷(福岡工大城東)の評価も高いようですし、ただ逆に言えば機関紙がそう報じていることからロッテの指名が濃厚なのではないかと推測もしています。
もしかすると斎藤を外したときの1巡目でのハズレ入札もあるのではないかと、これはむしろそうあって欲しいですし、理想は2巡目ながらも何となく巨人や西武が狙っているような気がしますので、確実に獲るためには思いきった作戦も必要でしょう。
中途半端な即戦力投手を指名するのであれば正捕手を担える力を秘めている山下、そういう選択を球団がしてくれることを願っています。

 

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特攻野郎オリオン

2010-09-14 01:25:54 | 映画

 

この1ヶ月ほど映画を観ていないので今日こそはとスケジュールを見計らって予約を入れたものの、帰り直前の打ち合わせが延びて最寄り駅に着いたのが開始の20分前、駅から映画館まで15分ぐらいはかかるので焦って自転車をこぎまくりました。
ところが前輪が路上の何かを噛んでスリップし、たまたま車道の右側を走っていたのでとっさにハンドルを右に切った反射神経は捨てたものではないと自画自賛をしていますが、かなりの勢いで縁石に向かって特攻をする羽目となりました。
駅に着いたときにパスをすることも考えたのですがレイトショーチケットの1200円を惜しんでしまい、その結果が買ってから1ヶ月のスラックスをゴミにしたダメダメぶりです。

特攻野郎Aチーム

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そんな私が観たのは「特攻野郎Aチーム」です。
子どもの頃にテレビシリーズで見た記憶があるのですが、驚いたのが演じる俳優のイメージがその頃のままということです。
単なる思い込みなのか配役の妙なのか、帰ってきてから調べてみると微妙に違ったりもしていましたが、それでも雰囲気はしっかりと引き継いでいるように思います。
ちなみに当時のメンバーであった俳優が今作にも出演をしているとのことなのですが、どうにも誰がそうだったかが分かりません。
私の記憶などはその程度だと、ちょっと凹まされた気分です。

映画としては理屈抜きに楽しめる、そんな爽快さがありました。
4人がそれぞれの持ち味を活かした活躍ぶりを見せるのはテレビシリーズと同様で、オイオイと突っ込みたくなるようなスーパーマンぶりも底抜けな明るさで笑い飛ばす、それがAチームを楽しむための正しい作法でしょう。
適度な謎解き、と言うほどのものでもありませんが、ただのハチャメチャさだけではなく計算をされたストーリーも見応えがあります。
敵役であるリンチを演ずるパトリック・ウィルソンが若い頃のポール・ニューマンに似ているかなぁ、なんてことも思いながら楽しませてもらいました。

うだうだしていて「ソルト」を見逃した悔しさも吹っ飛ばすような、そんな「特攻野郎Aチーム」でした。
しかし地球に特攻をするのはほどほどにして、無難に今後も映画館に足を運ぼうと思います。
昨夏に高知でこけたのに続いてのこけっぷりを年中行事としないよう、年齢と相談をしつつペダルを踏み込むことにします。


2010年9月13日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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CS出場を目指して

2010-09-12 20:18:29 | 千葉ロッテ

球団経営の観点からすれば喉から手が出るほど欲しい斎藤であることは理解をしていますが、それであれば激しく厳しい終盤戦を戦っているチームを応援すべくスタンドから観戦をする瀬戸山球団社長らの球団幹部でもあって欲しいです。
頻繁に千葉マリンスタジアムに足を運んでいることは知っていますが、貴賓室からではなく選手らの目の届くところに姿を見せることも大切です。
このあたりの機微が分かれば堀の不遇などにはならなかったでしょうから期待をするだけ無理なのでしょうが、斎藤の記事を見て選手たちが落胆をしていないことを願うばかりです。

見事すぎる敗戦、としか言いようがありません。
危惧をした零封にこそなりませんでしたが、昨日のタイトルにしたように二度あることは何度もあるようで、まるで録画を再生するかのような初回の先制点にあっさりの逆転と、まるで吉本喜劇のお決まりを見せつけられたかのようです。
しかしそこにあるのは笑いでも歓声でもなく、怒りと失望と気落ちであることは言うまでもありません。
数字的には可能な優勝を諦めたくはありませんが、それよりも現実的なCS出場を確実なものとする戦いに舵を切ることを希望します。
どうやら明日にも1軍と2軍の入れ替えをするようですが、またその面子かと思うような人事であればBクラスへの転落もありえますので、慎重にお願いをしたいところです。

先日のマーフィーと同様に今日のペンはストレートにスピードがなく、145キロを越えたのが数えるほどでしたので苦しいピッチングになったのも道理です。
そのストレートも高めに抜けがちなのはいつもどおりで、ストライクを取りにいったボールがいつもより球威が無かったことで軽く打ち込まれたという感じです。
言うほどコントロールがバラバラだったわけではありませんが、そこは勝ち星に恵まれない投手の焦りというものが出たのかもしれず、やはり不憫大王の襲名が間近なのでしょう。
そんな不名誉な称号はペンもいらないでしょうから、次の楽天戦では頑張って白星を手にしてもらいたいです。

まるで今季の集大成のように中継ぎ陣も打たれまくり、この3連戦で40安打7本塁打30失点ですから勝てと言う方が無理でしょう。
しかも打線はきっちりと先制をしていたのですから、責の多くが投手陣に求められることは避けられません。
しかし今日で言えば小野はお疲れ、川越は力不足、根本は成長過程ですから、なるべくしてなった結果だとも言えます。
打たれたことをヒステリックに責めるのではなく、なぜこういった結果となったかを冷静に分析をするベンチであってもらいたいものです。

打線は今日も先制をしたもののお約束のような逆転に意気消沈をしたのか、こちらもお約束のような後半の無抵抗ぶりとなってしまいました。
西岡の球団新記録となるシーズン181安打を勝利で祝えなかったことは残念ですし、福浦の4番打者としての活躍が白星に結びつかなかったことも悔しいです。
しかもこの展開で10人野球ですから、やはり人間の根っこにあるものはどうやっても変えることはできないのでしょう。
そういうものだと思って、達観をして付き合っていくしかありません。
そして左腕に竹原というシーズンシートな起用は今日も裏目に出て、外寄りのボールを有利なカウントから無理に引っぱって併殺となるなど悲惨な結果に終わりました。
ベンチも悲惨、竹原も悲惨、ファンも悲惨、三方全員悲惨ですからお話にならず、誰か大岡越前を捜してきてください。

相性が良かったオリックスと西武に5連敗で優勝の望みをほぼ絶たれたわけですから、まあ人生はこんなものと思うしかありません。
ただ逆に言えば相性の悪いソフトバンクと楽天に勝ちまくれる望みもあると思えば、萎えかけた気持ちを奮い立たせることもできます。
まずは地元でのソフトバンク戦に3連勝をして上に出ること、その70勝目には大きな意味が出てくることでしょう。
諦めたら終わりですから、ここまでの苦労と努力を活かすためにも石にかじりついてでもCS出場は逃さないよう頑張ってもらいたいですし、頑張りたいです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 0 1 0 0 0 0 0 0 3

7

1

西武 4 1 1 4 0

0

2 2 X 14 18

0


◆9月12
日(日) 西武-千葉ロッテ24回戦(ロッテ13勝11敗、13時1分、西武ドーム、33,921人)
▽勝 帆足 25試合11勝8敗
▽敗 ペン 6試合1勝3
▽本塁打 中村20号(ペン)、高山10号(小野)、大島2号(川越)

▽バッテリー
千葉ロッテ ペン、小野、川越、根本―的場、田中
西武 帆足、長田
―細川

 

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二度あることは何度ある

2010-09-11 18:52:30 | 千葉ロッテ

 

先日のオリックス戦と同様に初回に先制をしながらもあっさりと逆転をされて、初回以降は打線が沈黙をしての敗戦が続きます。
その先制点も3、2、1と減りつつありますので、明日は零封負けかとロッテファンを萎えさせるような展開です。
しかも明日の先発は不憫大王の襲名にリーチがかかっているペンですから、イヤな予感が当たらないことを願うばかりです。

今日の継投を見れば既に臨戦態勢、ということなのでしょう。
吉見をあっさりと4回途中で降板をさせて、あとはお決まりの中継ぎ陣のフル回転です。
ビハインドの場面で小林宏まで使って致命的な1点を失ったことは皮肉ではありますが、ベンチの執念は感じられますので全否定をするつもりはありません。
ただ相手から見れば断末魔に見えただろうなと、それが正直な感想です。
各投手とも頑張ってくれましたが、報われるところがなかったのが残念でなりません。

打線は幸先よく涌井から先制をしたものの、その後はチャンスすらなく軍門に降りました。
力負けとまでは言わないまでも、追いつけるような雰囲気は感じられませんでした。
ベンチや選手たちの表情に必死さは見て取れたものの、追う立場ですから仕方のないところではあるのですが、それは悲壮感であり気持ちの強さとは別物のように思えます。
そういった悲壮さはプレーの硬さに繋がりますので、難しいとは思いますが今だからこそ笑顔でプレーをしてもらいたいです。

ベンチの執念に角中のフル出場、西岡の球団タイ記録のシーズン180安打に田中の久々のマスクと見所はありました。
ここのところは出番がないサブローは故障の具合が今ひとつなのでしょうが、それでも1軍で頑張っているのですから選手たちの前向きさが伝わってきます。
どうしても心が折れがちになりますし怒りたくもなりますが、明日から連勝をすれば4勝2敗はクリアできると、そう考えて応援をしていきたいと思います。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2

6

0

西武 2 0 1 0 0

0

0 1 X 4 9

0


◆9月11日(土) 西武-千葉ロッテ23回戦(ロッテ13勝10敗、14時1分、西武ドーム、33,920人)
▽勝 涌井 25試合14勝7敗
▽S シコースキー 55試合2勝3敗33S
▽敗 吉見 19試合6勝7

▽バッテリー
千葉ロッテ 吉見、藪田、古谷、伊藤―的場、斉藤、田中
西武 涌井
、藤田、シコースキー―細川

 

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堀の戦力外通告に疑義あり

2010-09-11 18:26:28 | 千葉ロッテ

今季のこれまでの処遇を見れば予想はできたことですが、堀に戦力外通告がされました。
このチームの功労者に対する処遇はどうにも納得のできないところがありますし、球団にはもう少し人情味が欲しいところです。

23年間ロッテ一筋 堀に戦力外通告…本人は現役続行希望 (9/11 スポーツニッポン)

ロッテは11日、堀幸一内野手(41)に戦力外通告を行った。
あわせて来季のフロント入りを要請したが、本人は現役続行を希望し、トライアウトを受ける考えを伝えた。
堀は長崎・海星高から1988年にドラフト3位で入団。
23年間をロッテ一筋で、通算2千安打まであと173本としている。
今季の1軍出場はなく、通算2064試合、打率2割6分9厘、183本塁打、810打点。
92年に川崎から千葉に本拠地を移転する前のロッテオリオンズ時代から在籍していた最後の選手だった。
堀は「ロッテファンには23年間という長い間、熱いご声援を頂き、感謝している。
現役としてユニホームを着ることができるよう、悔いが残らないように頑張っていく」と球団を通じてコメントした。

私はオリオンズ時代からのファンですから、最後のオリオンズ戦士がチームを去ることに強いショックを受けています。
いつかはそういった日がくることは分かっていても、いざ現実のものとなると気持ちの整理がつきません。
ここまでの球団の動きを見ていれば年俸に見合わないと判断をした選手に対してはシビアな判断を下すであろうことは想像ができましたし、一定の理解もしていますが、それでももうちょっとやりようがなかったのかと憤りを感じています。
あるいは経営手法には長けていても機微といった目に見えないものには不感症である、と言った方がよいかもしれません。

まさに「悔いが残らないよう」という言葉が、堀の今の心境を的確に表現をしているのでしょう。
いくらなんでも今季の堀に対する扱いは酷すぎです。
身長にも満たない低打率の選手に1軍のシーズンシートを与える一方で、2軍で.336と結果を残してきた堀に出番が一度もなかったのは異様とも言えます。
もし堀が昨年ぐらいの出場をしていれば、少なくとも「やり残した」という思いを抱かせたままチームを去ることはなかったでしょう。
これが若手が抜擢をされてベテランに出番がないのであれば割り切りもできたでしょうが、西村監督の選手起用を見れば干されたと受け止めてもおかしくはありません。
実際のところ、そういった一面もあったのではないかと思います。

前日に一部で報道をされた今岡の残留決定との違いをとやかく言うつもりはありません。
今岡も2軍で.306と数字を残していますし、堀との年齢差、年俸差を考えての二者択一であれば今岡を選ぶことは妥当とも言えます。
またこの時期の発表もCS出場争いが最後まで続くであろうことを考えれば、ギリギリのタイミングだったでしょうから仕方のないところです。
ですから今日この一日の動きに対してではなく、死に場所を与えるという大事なことをおろそかにした経緯の疑義をただしたいです。

今季に一軍での出場がなかったことの不完全燃焼、2000本安打への憧憬などが堀の現役続行へのエネルギーとなっているのでしょう。
正直なところ来季に42歳となる堀に、今岡にロッテのような救いの神が現れる可能性は低いと思います。
また生え抜きの選手が他球団のユニフォームを着ることには心理的な抵抗がありますし、余力を残して身を引くような出処進退が好みだったりもします。
それでもチャレンジをしたいという堀の気持ちは買いたいですし、頑張ってもらいたいですし、そしてそう思わせてしまった球団や西村監督には猛省をしてもらわなければなりません。
そして不幸にも堀がユニフォームを脱ぐ結果となった場合には再度フロント入りの提案をすること、引退試合を開催すること、これは球団の責務だと考えます。
自分たちの思い通りになる従順な選手、スタッフだけでチームを作っても裸の王様になるだけであることを、球団には気がついてもらいたいと切に願います。

 

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花火大会で自力Vが消滅

2010-09-11 00:38:33 | 千葉ロッテ

 

これだけ豪快な負けっぷりですと、競り負けるよりはせいせいするとはもちろん負け惜しみです。
勝たなければならない試合を見事すぎる逆転負けを食らっての自力V消滅で、めっきりと冷え込んできた朝晩の涼しさが身に染みそうです。
しかし珍しくも西村監督が「自分のミス」との敗戦コメントを残しましたから、まだまだ希望は捨てずに残り試合を一緒に戦っていきましょう。

成瀬の乱調を引き出すための西口の撃沈だったのではないか、とはこじつけに過ぎませんが、あの展開で岡本篤を相手にやられたのですから勘ぐりたくもなります。
立ち上がりからコントロールがまとまらずに、また西武打線に粘られて球数を増やしたことも成瀬にとっては思い通りでなかったでしょうし、気負いもあったのかもしれません。
しかし成瀬のポジションにいる投手は結果が出なければ言い訳もできず、本人もかなり凹んでいることでしょう。
人生最悪の日、とは成瀬にとっては2007年のCS最終戦でしょうが、それに近いダメージを受けているのではないかと思います。
ここからいかに立ち直るのか、成瀬にとっては次の登板が大きな一歩となります。

西村監督としては自分の野球をやって負けたのですから、件のコメントとなったのだと思います。
バントをあっさりと諦めた攻撃的な作戦での逆転ですから思い通りと悦に入っていたでしょうし、これまで頼り切っていた中継ぎ陣が打たれての敗戦ですから本望でしょう。
悔いなく戦ったのですから敗戦を受け入れるべき、とまで達観はできませんが、よそ行きの野球で負けたのでないことだけは救いだと考えています。
このまま野球を変えずに戦い抜くのか、何かが足りないことに気がついて次の扉を開くのか、それを決めるのは西村監督です。
正直なところ前者であれば支持はしかねるのですが、それも一つのロッテ野球ですからとことん見届けるまでです。

ここにきて4番を任された福浦の頑張り、これを見られただけでもロッテファンは幸せでしょう。
一度は死にかけたベテランが不死鳥のように蘇る、そんな姿に惚れ惚れとしています。
同じくベテランの今岡の現役続行が報じられる中で堀の心境はいかばかりかと思いますが、今季のチームに欠けていたのは若手の台頭とベテランの存在感です。
来季のことを語るのは白旗を挙げるようでイヤなのですが、もっとバランスのいい布陣で戦う2011年であってもらいたいものです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 5 0 0 2 1 0 8

10

0

西武 0 0 1 0 1

3

4 3 X 12 13

0


◆9月10日(金) 西武-千葉ロッテ22回戦(ロッテ13勝9敗、18時1分、西武ドーム、23,668人)
▽勝 藤田 44試合6勝3敗
▽敗 小野 22試合4勝4
▽本塁打 福浦12号(西口)、13号(藤田)、今江8号(西口)、フェルナンデス8号(成瀬)、中村18号(成瀬)、19号(小野)、片岡11号(伊藤)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、藪田、小野、伊藤―的場
西武 西口、岡本篤、小野寺、藤田、シコースキー―上本、細川

 

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西口よ、大松の糧となれ

2010-09-10 01:43:25 | 千葉ロッテ

明日から、今となっては既に今日からですが、今季の天王山が始まります。
西武とソフトバンクとの6戦に最低でも4勝2敗が求められますし、負け越すようですと尻に火が付いた状態になりかねません。
その大事な初戦は成瀬と西口という、ロッテファンにはかなりの不安をもたらす組み合わせです。
前回の登板で6回を無失点で勝利をした西口をかつてのエースと見なせば、成瀬は相手のお株を奪うような獅子奮迅のピッチングをしてくれることでしょう。
しかしここまで3勝、防御率が5点台の組みしやすい投手と考えてしまえば、逆に打ち込まれることは必至です。
西口には球場入りからエースの風格を見せつけて欲しいと、そんな願いをかけることにします。

金泰均が休日返上の志願練習 (9/9 日刊スポーツ)

ロッテ金泰均内野手(28)が、不振脱出へ志願の特打を行った。
9日、チームは大阪からの移動日で主力の野手は休日。
だが、前日8日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で6番に降格となった主砲は、自ら練習を申し入れ千葉マリンで約2時間汗を流した。
打率は9日現在で2割6分5厘と低迷が続くが「やるしかないですね。バットを振ることで調子を上げていければいい」と自らを鼓舞していた。

調子が悪い選手が練習をするのは当たり前ですから、こういったニュースが流れるのは面白いことではありません。
それでも冷静を装っている金泰均の本心が見て取れますし、その気持ちは買いたいです。
気になるのは他に練習を行った選手がいるのかどうかで、もちろんベンチの方針で出ずっぱりの選手が大半ですから休むのも仕事ですが、練習をしなければならないはずの選手がのうのうと主力のつもりで休んではいないかと心配だったりもします。
自主性、と言ってしまえばそれまでですが、裏を返せば指導力の欠如、責任回避と取られても仕方がありません。
前日は多くの選手が休日を返上して練習をしたロッテ、なんてベンチリーポートが明日の試合であることを願っています。

その金泰均に優るとも劣らない不振ぶりを見せている大松ですが、西武ドームと西口という組み合わせはきっかけになるには充分すぎるぐらいのものがあります。
逆に言えばここで調子を取り戻せなければ今季はこのままで終わる可能性が高くなりますので、是非とも右中間への一発をお願いしたいです。
また西口は早い回に捕まえなければずるずると持っていかれますので、序盤に大量点などという博打ではなく普通預金で堅実にコツコツと、西川きよしでいきましょう。

 

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ドナドナの響きが再び

2010-09-09 01:25:53 | 千葉ロッテ

中盤戦以降に持ち直してミリオンダラーズらしい働きを見せていた渡辺俊が、この大事な最終盤で先発としては不甲斐なさ過ぎる醜態を繰り返しています。
2試合続けての4回途中のノックアウトで、ここ5試合で5回はおろか4回も持たなかったのが3試合です。
21回1/3の21失点で自責点は8.86、再びドナドナの響きが聞こえてきてもおかしくはありません。
首位との差が3.5ゲームまで開いたのは残り試合を考えれば厳しすぎる現実ですが、何とか渡辺俊の意地と踏ん張り、そして危機感に期待をしたいところです。

ついに金泰均を4番から外す決断をした西村監督が、その後釜に据えたのは驚きの福浦です。
ただ左腕が先発というだけで竹原に取って代わられていた福浦ですから、見返したぐらいの気持ちを持っているかもしれません。
今日は4番としてのヒット、打点をマークしましたし、果てしなき夢の2000本安打への挑戦状を手にしたと思いたいです。
一方でミスをしても一軍に残れる竹原については、本人はもちろんのことベンチの姿勢を強く責めたいです。
主力であってもミスがあれば試合中に引っ込める厳しさがある日本ハムが羨ましく、福良コーチのヘッド格での招聘に動いてもらいたいものです。
森脇、福良の両人が加わったらチームがどう変わるのかが楽しみですし、瀬戸山球団社長や石川運営本部長の積極的なヘッドハンティングを熱望します。

それでも角中を辛抱強く使ってくれていますし、金泰均の件も含めて少しずつでも変わりつつあると、何度裏切られても期待をすることだけは忘れません。
ハッキリ言って不満の方が多い西村ロッテですが、CS出場争いをしていることは昨年に比べれば雲泥の差です。
いい人材がいれば今年限りでもとは思いますが、日本の首相と同じで短期間に指導者が替わることは組織としてプラスになるとは思えませんので、やはり西村監督を含めたベンチが変わってくれることが一番であると考えています。

攻撃的な序盤の作戦で得たリードを守りきれずに、カモにしていたオリックス戦での連敗をベンチがどう考えているのかが気になります。
明後日からの天王山を前に、迷っている暇はありません。
今までの野球を続けるのであればそれもよし、むしろここで右往左往するような醜態は見せて欲しくはありません。
自らの信じる野球をして負けるのであれば悔いはないでしょうから、グチグチと選手のプレーに注文をつけるような敗戦コメントをしないで済むようお願いをします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2

7

0

オリックス 0 0 4 2 0

0

0 0 X 6 10

0


◆9月8日(水) オリックス-千葉ロッテ20回戦(ロッテ13勝7敗、18時、京セラドーム、15,080人)
▽勝 木佐貫 25試合10勝10敗
▽敗 渡辺俊 25試合8勝7
▽本塁打 カブレラ23号(渡辺俊)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、古谷、川越、根本、伊藤―的場、斉藤
オリックス 木佐貫―鈴木

 

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大丈夫かマーフィー

2010-09-08 01:40:02 | 千葉ロッテ

この大事な時期にこんなことではいけないと分かってはいるのですが、どうにも時間が自由になりません。
仕事だけではなく個人的な事情もありますので、暫くはこんな感じの日々が続きそうです。
なるべく早めの、そして詳細なアップは心がけますので、見捨てないでおつき合いをいただければ幸いです。

今日のマーフィーは負け投手になったことよりも、ストレートが遅かったことの方が問題だと考えています。
これまでと同様に抜け気味のストレートは大半が130キロ台後半で、140キロを越えるものよりも130キロ台前半の方が多かったぐらいです。
球場によってスピードガンの特性があるので一概に遅いとも言えませんが、このストレートとカーブのスピード差があってこその荒れ球ですから、どうにも心配でなりません。
疲労蓄積なのか、どこかを痛めているのか、はたまた前日の投球練習で投げすぎたのか、何にせよ次の登板でのストレートのスピードに注目です。

そのマーフィーが痛恨の被弾をした田口は、開幕当初から要注意人物としてマークをしてきた選手です。
なんでオリックスはもっと使わないのだろうと思っていましたし、私の懸念が外れてくれたことに喜んでいたのですが、まさかこの最終盤でやられるとは痛すぎます。
ただそういったことを抜きにすればマイナーでも頑張ってプレーを続けてきた田口は好きな選手ですし、おそらくは来季に日本球界に戻ってくるであろう松井稼や岩村らに対するものとは違った目線でその行く末を見守っていきたいと考えています。
ちなみに井口についてはどうよ、という突っ込みは避けていただければ、この上ない幸せです。

その他では例によって投手の被弾を責めるコメントを残す西村監督、チャンスに弱い金泰均、あなたの武器は何なのかしらの竹原と、いつもどおりの風景ではありました。
そんな中で驚いたのは最終回のチャンスに大松に代えて塀内を代打に送ったことで、もちろんバントをしたい場面でしたから妥当な判断とも言えますが、主軸として期待をされている大松だけに今後に波紋が広がらないかと気にはなります。
もちろんそれだけ不振が長いということもありますが、個人的には今日の注目のトピックスです。

相手が月間MVPを2ヶ月連続で受賞をした金子千であったとは言っても、こちらもマーフィーでしたので仕方がなかったと言える敗戦ではありません。
春先に滅多打ちにした金子千の顔が初回に垣間見えたのでいけるかとも思ったのですが、そう甘くはなかったようです。
こうなったら明日は絶対に勝たなければならないものの相手はロッテ御用達の木佐貫ですから、鍵を握るのは打線よりもむしろ渡辺俊の粘り具合でしょう。
調子は悪くはなかった、なんてい言い訳は聞きたくもありませんので、スカッとした笑顔のヒーローインタビューを期待しています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 3 0 0 0 0 0 0 0 1 4

10

1

オリックス 1 1 0 0 0

0

2 1 X 5 9

1


◆9月7日(火) オリックス-千葉ロッテ19回戦(ロッテ13勝6敗、18時、京セラドーム、14,145人)
▽勝 金子千 27試合15勝7敗
▽S 平野 57試合6勝1敗2S
▽敗 マーフィー 35試合11勝6
▽本塁打 福浦11号(金子千)、田口3号(マーフィー)、バルディリス11号(藪田)

▽バッテリー
千葉ロッテ マーフィー、藪田―的場
オリックス 金子千、平野―鈴木

 

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代打の切り札、その名はサブロー

2010-09-07 02:16:41 | 千葉ロッテ

どうやらサブローが1軍に合流をするようです。
登録をするかどうかは状態を見てからとの西村監督の言葉ですが、コーリーを抹消して枠は空いていますから1軍復帰は既定路線なのでしょう。
故障をする前は久しぶりの大砲ぶりを見せていただけに、いやがおうでも期待は高まります。

サブロー合流へ「守ることは難しいけど…」 (9/6 スポーツニッポン)

右太もも裏の肉離れで出場選手登録を外れているロッテのサブローが、7日からのオリックス戦で1軍に合流することになった。
6日、西村監督が「打つ方は問題ない。動きをチェックして(良ければ)登録するかも」と説明した。
先月26日の西武戦で故障したサブローは「守ることは難しいけど、チームが苦しいんで。打つ方は大丈夫」と意欲的に話した。

守るのが難しいのは今日に始まったことではないだろう、との突っ込みはさておき、現実的な起用法は代打の切り札でしょう。
守れないのであればDHしかありませんが、今週にぶつかる左腕は帆足ぐらいですから福浦を押しのけるわけにもいきません。
ここのところは名前負けをするような代打しか出てこないため、球場を盛り上げることができるサブローの存在は貴重です。
走れないことから併殺のリスクと背中合わせではありますが、それでもサブローの復帰はチームにとっては好材料です。
できれば堀に有終の美を飾らせるべくサブローが担うであろうポジションを任せたかったのですが、無い物ねだりは虚しいだけですから諦めるしかありません。
もっともシーズンシートを解除すれば可能な話ではあるのですが、それよりも田中の今後の方が気がかりだったりもします。
何にせよ残りは僅か18試合ですから、できる範囲の悔いのないプレーで最後まで駆け抜けてもらいましょう。

 

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映像ボックス完成

2010-09-06 01:59:31 | 独り言

 

この週末をかけて作業をしていた映像ボックスが、都合31時間をかけて完了しました。
これまで2Tの外付けハードディスクに溜めてきた映像が1.5Tを越えたために、新たに2Tのハードディスク4台で広々とした新居を建てたという感じです。
外付けのハードディスクケースに内蔵ハードディスクを差し込んでのフォーマットに21時間、そこへのデータ移行に10時間がかかりました。
フォーマットはeSATA接続ですから予定どおりだったもののデータ移行の10時間は誤算で、しかしこれまでのハードディスクがUSB接続ですからそれも仕方がありません。

これだけの容量ですからハードディスクの故障によるデータ損失は避けたいと考えて、RAID5で構築をしました。
もっともコントローラが壊れたら意味がないのですが、気休め程度かもしれませんが打てる手は打ったというところです。
最近の映像は高画質化が進んでサイズが大きくなっているために保存が大変になってきていますが、これで暫くは容量の心配はないでしょう。
我が家のハードディスクは27.5Tと個人ユースのレベルを越えつつありますが、それだけのものを手にできるほど価格が下がってきていることに感謝をしています。


3.5インチ内蔵HDD WD20EARS (2TB SATA300)

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私はもっぱらWDのハードディスクを利用しており、シビアなスピードを求めていないので5400回転でも問題はありません。
むしろ回転数が遅いことで発熱と騒音が抑えられているので、自分にはピッタリだと考えています。
かなり値段もこなれてきましたし、今のところは故障にも遭遇をしていません。

4BAY RAID eSATA/USB2.0 SATA3.5インチHDDケース CG-HDC4EU3500

コレガ

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新居として採用をしたのはコレガのハードディスクケースで、価格.comでも評判が高い逸品です。
私は訳あり商品(外箱損傷)を買ったために半額以下の価格でしたが、そうでなくてもお手軽に大容量ハードディスクを構築できますのでお奨めです。
RAID構築もボタンを押すだけですし、ファンの回転数もコントロールができます。
転送速度などにやや弱点があるとの話もあるようですが、個人的には何の問題もありません。

部屋などといっしょで広ければ広いなりの荷物が増えてしまうために、不要なものは捨てる意識を持たないと意外に次が早くきそうな気がしないでもありません。
ただ墓場に持って行くわけでもないのですが、どうにも過去の資産に手をつけられないのが正直なところです。
それこそ1ヶ月以上をかけても全部を見きれないぐらいのものを残してどうするのか、いつ見るつもりなのか、という疑問がないわけでもないのですが、そこはコレクターとしての性分ですから諦めるしかないでしょう。
そんな自分に呆れつつも、映像を録り溜める日々は続きます。

 

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天晴れコーリー

2010-09-05 23:43:14 | 千葉ロッテ

今日の試合に敗れると相当にやばい状況に陥ったと思われる中で、最悪の3連敗を免れた1勝はシーズン終了後に「あの勝利が」と思い出すようなものになるかもしれません。
西武、ソフトバンクとも最後の最後で勝利したことで昨日の敗戦が重くのしかかってきますが、試合巧者の日本ハムをうっちゃった白星を勢いに結びつけたいものです。

娘が2人いるので頑張ってもう1つもらいたい、7月に初勝利を挙げた試合のヒーローインタビューでの言葉をしっかりと現実のものとしたコーリーが文句なく正真正銘のヒーローです。
今頃はマーくん人形を下の娘さんにプレゼントをしていることでしょう。
その7月以来の3勝目はチームを救ったと言っても過言ではなく、先発に難色を示していた私の鼻をきっちりと明かしてくれました。
立ち上がりはいきなり初球を田中賢にぶつけてしまい、昨日の敗戦を思い出させるような死球2個を含めた満塁のピンチを迎えますが、ここを乗り切ったことが大きかったです。
二岡のライナーにはヒヤリとさせられましたが、あの打球が守備範囲に飛んだことが今日の試合の流れを作ったとも言えます。
あれが抜けていればジエンドだっただけに、7回のチャンスでの三振など昨年は痛い目に遭わされた二岡の今季のロッテへの貢献ぶりには感謝状を贈らなければならないでしょう。
2回以降はカットボールやチェンジアップを駆使して無難にまとめたコーリーは、先発としては物足りないものの5回83球1失点は出来過ぎの部類に入るピッチングです。
個人的には鎌ヶ谷で見た印象が最悪なので気が進まないところがあるものの、小野の言葉を借りれば浦和でも真面目に練習をしていたそうですし人柄もいいとの評判ですから、高望みさえしなければ今日の勝利で来季の残留が見えてきたかもしれません。
シーズンを通して見れば戦力外が妥当ながらも、大事なポイントで貴重な勝利を挙げているのがコーリーです。
さすがに2700万の年俸には見合わないので相応のダウンとマイナー契約が前提であれば、来季も背番号33はコーリーでよいでしょう。
怖いのはこのコーリーの存在に意を強くして球団がマーフィーやペンとの契約交渉に強気に出ることで、そこまで愚かではないことを願うばかりです。

先発が5回で降板ですから中継ぎ陣の負担が増えるは仕方がなく、これは次のオリックス戦が2連戦であることも考慮に入れてのことなのでしょう。
藪田と古谷のフル回転コンビは今日も登板をし、藪田は抑えたものの古谷は満塁の走者を残してノックアウトをされてしまいました。
これだけ登板が多いとこういったピッチングは今後も増えてくるものと思われ、他の投手が何とかカバーをしていくしかありません。
そしてこのピンチを切り抜けたのは昨日に悔しい黒星となった小野で、今日はカットボールを上手く使って見事すぎる火消しぶりを見せてくれました。
打たせて取るタイプの小野が今日は5個のアウトの全てが三振であったことは相手の気負いもあったのでしょうが、やはり小野の気持ちが前面に出たのだと思います。
伊藤が1軍に戻ってきましたがヒーローインタビューで中継ぎ全員で頑張っていくという言葉がありましたので、今後も中継ぎエースとしてやってくれるのでしょう。
それが小野にとってプラスかどうかは微妙ではあるのですが、ベテランのその心意気に最敬礼です。

打線は初回のピンチを切り抜けた流れをしっかりと自分のものにすべく、序盤から効率的な攻撃で主導権を握りました。
福浦の先制タイムリーは投手の足元を抜けていくお手本のようなバッティングでしたし、2回の西岡のツーベースは強く叩きながらも逆らわずに左中間に運んだ理想的なものでした。
これで西岡はシーズン173安打で2003年の福浦の172安打を抜いて球団歴代3位となり、残すは1961年の榎本喜八の180安打と1980年のリーの175安打となります。
試合数が違うので単純な比較はできませんが、それでも誇れる記録であることは間違いありません。
残り試合が18であることを考えれば新記録達成は確実ですし、18試合で27安打も不可能な数字ではないでしょう。
1分以上の差をつけられた首位打者争いはさすがに厳しそうですが、リーグ最多安打と200本安打で西岡の名を全国に轟かせてもらいたいものです。

その他でも地味ながら各選手が味のあるプレーを見せてくれました。
ようやく1軍に呼ばれた角中はいきなり無死一二塁の場面でバントを決めて、西岡のタイムリーを呼び込みました。
初球で決められなかったのは反省材料ですが、久しぶりの1軍の初打席ですから充分に及第点です。
今日はノーヒットに終わりましたが、清田と同じく使ってこそ結果が出る選手だけに我慢をして起用し続けてもらいたいものです。
その角中に押し出された形となった岡田は最終回の守備固めでファインプレーを披露し、充分に1軍ベンチを占めるに足る力があることを証明しました。
打撃がイマイチながらもこれだけの守備力、そしてチームトップとも思える俊足ぶりがあれば、1軍に欠かせない存在として重宝されることでしょう。
その打撃もあれだけ熱心に練習をしていれば一定の上達はするでしょうから、雑草軍団の代表格として頑張ってもらいたいです。
そんな岡田とは対極に位置するような井口も一昨日のお詫びとばかりの小谷野の雑なプレーに激走で二塁を陥れましたし、金泰均にも強い当たりが出始めました。
今江が左足首ねんざで欠場をするなど開幕当初のメンバーから比べると弱い感じがどうしてもありますが、そこはスローガンの「和」で乗り切ってもらいましょう。
ベンチはともかく選手たちは「和」の本当の意味を理解しているでしょうから、きっとやってくれるはずです。
天王山に向けた第一関門は辛うじて不可は免れたものの優や良にはほど遠かったですからこの屈辱をバネに、第二関門のオリックス戦では何とか優を目指しての奮起を願います。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1

10

0

千葉ロッテ 1 2 1 1 0

0

0 0 X 5 6

1


◆9月5日(日) 千葉ロッテ-日本ハム24回戦(ロッテ13勝10敗1分、13時、千葉マリン、26,894人)
▽勝 コーリー 12試合3勝3敗
▽敗 増井 13試合3勝4

▽バッテリー
千葉ロッテ コーリー、藪田、古谷、小野、小林宏―的場
日本ハム 増井、菊地、榊原、須永―鶴岡

 

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努力が報われるとは限らない

2010-09-05 01:54:51 | 千葉ロッテ

シーズン途中で来日をしたペンは日本の野球に慣れるために相応の努力をしているのでしょうし、ピッチングもパワフルで魅力に溢れています。
しかしその努力が結果に繋がるとは限らないのが現実社会の厳しさで、今日の休日出勤が報われなかった私にはペンに異様なほどの親近感があります。
それでも努力を怠らないようにしなければ坂道を転げ落ちるだけですから、めげずに頑張っていくしかありません。

ペンはいつもどおりにストレートは145キロオーバーの連発で、カーブとの二本立てで日本ハム打線をねじ伏せました。
今日はコントロールもよく、高めに抜けることもほとんどないベストピッチであったと言ってよいでしょう。
しかもついに100球の壁を越える117球を10回で投げきるという省エネ投球でもあり、ばんばんとストライクを取りにいったからこその零封劇であったと思います。
この暑い中で今日の投球ができたことは自信に繋がるでしょうし、スタミナが心配だったことから守護神への可能性を模索したことが恥ずかしくなるような堂々たるスターターとしての姿を見せつけられたことが嬉しく、そしてオフの契約交渉への不安にもなります。
まだ今季で26歳ですからメジャーへの夢も捨て切れていないでしょうし、マーフィーとともにその動向にヤキモキすることは避けられそうにもありません。

西武が涌井とシコースキーで信じられないようなサヨナラ負けを喫し、ソフトバンクも杉内でオリックスに大敗をしたことを考えれば、何とか引き分けておきたい試合ではありました。
しかしここまで頑張ってきた小野が打たれたのですから、仕方がないと思うしかありません。
ただシュートで連続死球を与えたことがもったいなく、先日も書いたとおり的場や斉藤が小野をシュートのイメージで捉えているという外様の捕手との相性の問題があったのではないかと考えていますし、里崎であったらまた違ったリードをしたのではないかとも考えています。
リード全体を考えれば里崎よりも的場というのが現状ですし、このあたりは経験値として積み重ねていってもらうしかないのですが、ここのところはシュートよりもカットボールを軸に組み立ててきた小野ですのでその点だけが悔いと言えば悔いになります。

打線はダルビッシュを相手にチャンスらしいチャンスもなく、リリーフ陣にも抑えられて12回をシャットアウトですから完全に白旗モードです。
その数少ないチャンスに金泰均が凡退をしたことに非難が集まりそうですが、4番を任せた以上は信じるしかないと思っています。
ここまで我慢をしたのですから今から4番をすげ替えるのは逆効果だと考えますし、現実問題として大松が金泰均に輪をかけて不振なだけに他に候補がいません。
よって消去法的なところはあるものの最後まで金泰均と一蓮托生となるのでしょうから、金泰均にはしっかりと糧にして来季以降に活かすようにしてもらいたいです。

唐川の離脱で空いたローテーションの穴は既報のとおりコーリーが埋めることになり、明日の大事な一戦での先発となります。
下の娘さんにマーくん人形をプレゼントする絶好の機会ですから、正直なところ面白く思っていない私の鼻を明かすぐらいのピッチングに期待をします。
マーフィーとペンの活躍で首元が涼しくなっているでしょうし、代わりに2軍に落ちることでオフの戦力外通告が濃厚となったムニスのためにも頑張ってもらわなければなりません。
そしてどさくさ紛れに田中が登録抹消にならないことを、間違ってもそんなことにはならないことを願っています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
日本ハム 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 7

1

千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5

0


◆9月4日(土) 千葉ロッテ-日本ハム23回戦(ロッテ12勝10敗1分、14時、千葉マリン、27,789人)
▽勝 林 29試合1勝1敗
▽S 武田久 48試合5敗14S
敗 小野 20試合4勝3

▽バッテリー
千葉ロッテ ペン、小林宏、小野―的場、斉藤
日本ハム ダルビッシュ、宮西、榊原、林、武田久―鶴岡、大野

 

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また小谷野かい

2010-09-04 01:02:30 | 千葉ロッテ

明日にダルビッシュを迎え撃つことを考えれば初戦はどうしても勝ちたかったのですが、昨年までの日本ハム戦を彷彿とさせるような「何となく、気がついたら、でも後から振り返れば当たり前のような」敗戦を喫してしまいました。
この厳しすぎる黒星をどう取り返すのか、今日の試合の敗因をしっかりと分析をして対策を練ってもらわなければなりません。

先発の吉見は6回途中まで3失点、良くはないものの悪くもない、そんな投球内容でした。
緩いカーブでタイミングを外すところなどは普段どおりでしたし、6奪三振であったことを考えれば吉見らしいピッチングであったとも言えます。
ただテンポが悪すぎで、だらっとした雰囲気があったことは否めません。
吉見のようなタイプはリズム感よく投げ込んでいくことで相手を翻弄しなければならないところが、むしろ相手のペースに巻き込まれたような感じがありました。
このあたりが日本ハムの野球の上手さなのでしょうし、ロッテにも見習ってもらいたいです。
とにかく次の登板では小気味いいぐらいのテンポで投げる、そんな吉見に期待をします。

中継ぎ陣は今日も藪田と古谷がビハインドで登板をし、便利屋稼業は続きます。
だいたい3点ぐらいで負けているのであれば出番があるのでしょうし、本人たちもその認識で準備をしているのでしょう。
こういう場面で投げることで上野や根本に経験値を積み上げて欲しいのですが、優勝争いをしている中ではそんな余裕はないと思われ、仕方のないところではあります。
ただ古谷は37球も投げましたから、最後の最後でガス欠をしないよう明日は休養日でお願いをしたいところです。
久しぶりに川越がキレのあるストレートを投げていましたので、上手く使って負荷分散をしてもらいましょう。

打線はウルフがまるでケッペルのようにも見えた、そんなゴロの山を築く不完全燃焼でした。
初回の無死一塁での清田の強攻は西村監督の「序盤は大量点狙い」の言葉を聞いていたので驚きはしませんでしたが、脱力をしたことは確かです。
無理矢理に右におっつけようとした清田の姿勢は買いますが、あれでは窮屈に育ちそうで心配になります。
その後は福浦のタイムリーが出た6回まではチャンスらしいチャンスもなく、7回には天敵の小谷野に守備で目立ったプレーをやられるなど不快指数が上がりまくり、何とも不愉快なまま試合を終えることになってしまいました。
大松の打球判断は微妙なところではありましたが、ああいったプレーができる小谷野を誉めるべきなのでしょう。
その小谷野にベストナインもゴールデングラブも奪われそうな今江は走塁で足首あたりを痛めたようで、軽症であることを願っています。

シーズンシート竹原は今日も右投手をおびき出す撒き餌として活躍をし、もっと使えばいいのにと思える塀内のヒットを生みました。
せっかく田中を1軍に呼びながらも使う気配がないのは気がかりですし、このあたりの選手起用の稚拙さは最後まで治らないのでしょう。
果たしてこのやり方で栄冠を勝ち取れるのかと疑問かつ不安ではあるのですが、とにかく使ってもらえているレギュラー陣の奮起に期待をします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 2 0 0 1 0 1 0 4

11

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 0

1

0 0 0 1 5

0


◆9月3日(金) 千葉ロッテ-日本ハム22回戦(ロッテ12勝9敗1分、18時15分、千葉マリン、20,110人)
▽勝 ウルフ 38試合2勝3敗3S
▽S 武田久 47試合5敗13S
▽敗 吉見 18試合6勝6
▽本塁打 稲葉15号(吉見)

▽バッテリー
千葉ロッテ 吉見、藪田、古谷、川越―的場、斉藤
日本ハム ウルフ、榊原、石井、建山、宮西、武田久―大野

 

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