オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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紅白戦を制する

2009-09-06 17:58:32 | 千葉ロッテ

まるで紅白戦をやっているような、そんな試合でした。
ぽろぽろとミスをする内野手、敬遠をした挙げ句にど真ん中に投げて満塁アーチを食らう投手と、ロッテの選手には相手がミスをしたことを喜ぶのではなく、相手から見た自分たちがああいった感じなのだと反省をしてもらわなければなりません。
来季のためには最下位に落ちることもあっていいと思っているだけにオリックスの体たらくには頭が痛いのですが、相性のいいホーム&ロッテを相手にこんな野球をやっているようではオリックスの最下位は揺るがないかもしれず、何とも複雑な週末になってしまいました。

あれだけ好投をしても勝ち星がつかなかった小野が、今日のようなピッチングで勝てるのですから、まあ野球とは分からないものです。
久しぶりに立ち上がりから制球を乱した、とまでは言わないまでも、思ったところに投げるのに四苦八苦な小野は味方打線の援護でもらった7勝目ですから、今日に限って言えば完投が出来なかったのは自分自身のせいだと諦めるしかありません。
投げた瞬間にそれと分かるボールが目立ち、だからこそなのかもしれませんが、普段のストライクゾーンでの勝負ではなく、コーナーに投げ分けることを意識をしてしまったのが悪かったのかもしれません。
得点差があったために8回まで投げさせてもらいましたが、僅差であれば5回あたりで交代となってもおかしくはありませんでした。
常に好投ができるわけではありませんが、大差でリードをしていた中で試合中に修正ができなかったことを反省材料として、次のピッチングに活かしてもらいたいです。

打線は今日も12安打と4試合連続の2桁安打と好調を維持していますが、ホームランが多かったので額面どおりに受け取るのは危険のような気がします。
屋外球場なのでドームランのような要素があるわけではありませんし、今日はどこの球場でも入るであろう距離のあるホームランが多かったのですが、それにしてもこの3連戦で14本はいくら何でも多すぎでしょう。
快晴であったためにボールが乾いていたことも影響をしていたのかもしれませんが、これでは投手はたまったものではありません。
甘いボールを投げてしまったということもありますが、それでも投手としては投げるのを遠慮したい球場のひとつになりそうです。

そのホームランが効果的に出たロッテに軍配が上がりましたが、ベニーの満塁アーチはど真ん中とは言っても圧巻でした。
当たればこれだけの飛距離が出るのがベニーであり、チーム内では打率もそこそこなので5番に使いたくなる気持ちも分からないでもありません。
しかしそれでも来季の選手契約がないことはほぼ間違いはありませんし、240打数で6本塁打では助っ人としては迫力不足です。
チームの雰囲気を盛り上げるキャラクターは貴重なベニーではありますし、好きな選手でもあるのですが、選手としてはそろそろ見切る時期にきているように思います。

ようやくバレンタイン野球に翻弄されつつある、打順が放浪をする井口ですが、今日の2発がきっかけとなってくれればと期待をしています。
もちろん長打に期待と言うわけではなく、ツボにはまったときの豪快な引っぱりと、無理には引っぱらないセンター中心の当たりが、自分を取り戻すきっかけになればと思っています。
そういう意味では2打席目のライトへの大きな飛球は外よりの球を上手く流す井口らしい打球でもあり、徐々にではありますが調子が上向きになりつつあるような気がします。
あとはズレータを彷彿とさせる外角低めの空振りと、内角に差し込まれるストレートをどう捌くかで、このあたりの解決の糸口を見つけるとともに、来季に希望を繋ぐためにも少しでも3割20本に近づく打撃をしてくれることを願っています。

塀内は今日も2安打と、好調を維持しています。
ただヒット自体よりも3回の打席でファールで粘ったこと、これがベニーの満塁アーチへの呼び水になったと言ってもよく、高く評価をしたいです。
小松が塀内の苦手な外角高めのストレート、そして落ちるボールを投げきれなかったこともありますが、淡泊な打撃が目立つ塀内にしては秀逸な粘りでした。
現金なもので不安のある遊撃の守備でも軽やかなフットワークを見せましたし、早坂とともに西岡を追いやる活躍が今後も続けば面白いと、そう思って見守っていくことにします。

逆に今日の早坂は反省点が多いと言いますか、その3回のバント失敗は猛省をしてもらわなければなりません。
ベンチからのサインなのか本人の判断なのかは分かりませんが、バントをやるのであればしっかりとバントをすべきで、セーフティ気味にやって失敗をする選手が多すぎます。
西岡もそうですし、早川もそうですが、バント技術が未熟であることをわきまえずに足を活かそうとするから失敗をすることになります。
珍しくも4点リードの6回に再び早坂にバントのサインを出したのは懲罰の意味合いがあると思いたいのですが、単なる発作かもしれず、なかなか微妙なところではあるのですが、この場面でも早坂はしっかりとバットを構えてといった形ではなかったことが気になっていますし、諸積バントコーチにはしっかりと指導をしてもらわなければなりません。
早坂は勢いがあるのはよいのですが、その勢いのままに雑なプレーをしないよう、そこだけは注意をしてもらいたいところです。

その他では荻野の縦のカーブの比率が高くなってきたのは、それが落差が無いために高めに浮いてしまっていることを差し引いても、なかなかいい傾向だと思っています。
ストレートとカットボールはともに135キロ前後で、スライダーも125キロ付近ですから、縦のカーブが無ければ緩急の差がつけられないのが荻野です。
その縦のカーブも110キロ台半ばと高さだけではなく速すぎるという課題もありますが、荻野には絶対に必要なボールですから、しっかりと磨き上げて欲しいです。

この3連戦は新たなロッテキラーの下山を育て上げてしまったという失態がありましたし、納得のいかない継投に腹も立ちましたが、何とか勝ち越すことができました。
その勝ちに意味があるかどうかはともかくとして、球場に足を運ばれたファンのことを考えれば勝つに越したことはありません。
それよりも何よりも、新しいテーマソングができたことで最近は聞くことが滅多になくなった「白いボールのファンタジー」が5回のグラウンド整備の際に流れたこと、これは開場とともに球場に入ることが少なくなった私自身の問題で試合前の練習の際には相変わらず流れているのかもしれませんが、何にせよパシフィックのファンにとっては名曲と言ってもよいこの曲を大事にして欲しいと、ついでに「エキサイティングリーグ・パ」のフレーズが復活はしないものかと、そんなことも思ったこの週末でした。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 0 4 0 0 5 1 0 0 12 12

0

オリックス 1 0 0 1 0 1 0 1 0 4 10 2


◆9月6日(日) オリックス-千葉ロッテ21回戦(オリックス14勝7敗、13時、スカイマーク、16,745人)
▽勝 小野 19試合7勝6敗
▽敗 小松 15試合1勝9敗
▽本塁打 井口15号(小松)、16号(大久保)、ベニー6号(小松)、下山11号(小野)、ローズ19号(小野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、荻野―橋本将
オリックス 小松、西川、清水、大久保、菊地原、加藤―日高、鈴木

 

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