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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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写真など一切の転用、転載を禁止します

仁科の無念

2009-07-10 23:24:33 | 千葉ロッテ

今日は20時過ぎに家に着いたので終盤戦を楽しめると思っていたのですが、目にしたのはノーヒットノーランを目前とした最終回の攻防でした。
僅か2時間ちょっとで終わった試合は、両チームの野球の差をまざまざと見せつけてくれました。

私が鎌ヶ谷で見た多田野は、スピードこそあったものの制球がばらばらで、とても1軍で投げられるような状態ではありませんでした。
しかしそこから1ヶ月ちょっとでプロ初完投、初完封、そしてノーヒットノーランまであと1人というピッチングをするわけですから、何とも言えない微妙な心境です。
これが次の登板でも好投をすれば調子が上がってきたのだろうと諦めもつくのですが、もし滅多打ちにでも遭おうものならロッテ打線の立場は如何に、ということになります。
もっとも録画を見ている感じでは緩急、ブレーキの利いたフォークを上手く使っていましたので、前者であることを願うばかりです。
何にせよ、仁科の無念を理解する選手が増えたのはロッテファンとしては喜ばしいことと、そう思うことにします。

相性と言ってしまえば簡単なのですが、小林宏は因縁の札幌ドームで勝てないだけではなく、とにかく日本ハム戦では好投をしても女神は微笑んでくれません。
立ち上がりにあっさりと失点をしたのは基本に忠実な日本ハムが相手ですから仕方がなく、中盤はきっちりと抑えていただけに、やはり80球前後からのピッチングが他の投手と同様に課題となり、今日も結局はそこでの失点が試合を決定づけました。
それでも中継ぎを経験して以降は開幕時に比べればマシになってきたことを喜ぶべきなのでしょうが、やはり昨日の渡辺俊と同じく年俸やチーム内での立場を考えれば、不甲斐ないとの指摘は免れないでしょう。
1億7000万と2億をもらっている投手がともに1勝7敗では、チームが上昇をするわけもありません。

打線も機関紙であるスポニチに「試合中は各打者に目立った指示が出ていなかったとみられる」と書かれてしまったように、無策であったことは確かなようです。
まだ7月にしてノーヒットノーランの危機が3度目と、ベンチが機能をしなければこうなると言ったような見本のような試合が続いています。
これはバレンタイン監督の限界を意味していると同時に、ベンチにいるコーチ陣の限界をも露呈しているように思えます。
打者への指示は監督だけがするものではなく、打撃コーチの重要な仕事の1つです。
まさか監督から指示の禁止が出ているとも思えず、そうなると高橋、ランペンの両打撃コーチの責任も大きいでしょう。
積極的に動ける雰囲気ではないという言い訳もあるでしょうが、選手だけではなくコーチも自分の仕事を全うしてもらいたいものです。

今日の試合を見れば、明日も苦戦をするであろうことは想像に難くありません。
ここまで打ちあぐねてきた八木にまたしても抑えられてしまうと、もう唐川がどこまで耐えられるかに賭けるしかありません。
「これからいい形の攻撃を見せてくれるだろう」と、ボビー語録でまるで他人事のように語るバレンタイン監督に期待はできませんので、若い投手を見殺しにするわけにはいかないという、人間としての当然の心理が選手たちを突き動かしてくれるであろうことに、僅かながらの期待をしたいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1

1

日本ハム 1 0 0 0 0 0 2 1 X 4 7 1


◆7月10日(金) 日本ハム-千葉ロッテ9回戦(日本ハム7勝2敗、18時、札幌ドーム、25,690人)
▽勝 多田野 5試合3勝2敗
▽敗 小林宏 15試合1勝7敗
▽本塁打 高橋6号(小林宏)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏―橋本将
日本ハム 多田野―大野

 

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里崎よ、定詰となるなかれ

2009-07-09 22:47:41 | 千葉ロッテ

今日は家に着いたときが9回の裏でしたから、私としては3-0の勝ちゲームです。
上野や内が打たれたところを見ないで済みましたし、夜中に録画を再生する必要もなくなりました。
もっとも打たれて学ぶことも多いだけに、上野らがどういうピッチングをしたのかが気になり、結局は横目で見ながらこの記事を書いています。

仲良しクラブはチームが変わっても有効なのか、久保に続いて川井にまで優しいロッテであったようです。
7安打を放ちながらも1点も取れず、盗塁死、バント失敗と拙攻の山を築きました。
弱っている楽天を叩き潰しきれないのは、やはりロッテが弱いからなのでしょう。
その事実を真摯に受け止めて、とにかく地道に戦っていくしかありません。
そういう意味では、ここのところのバレンタイン監督はバントを多用していますので悪い戦い方ではありませんが、今日も里崎がバントを決められなかったように、これまでの準備不足が6年間の集大成として花開きつつあります。

それにしても里崎の体たらくには、頭が痛くなるよりも心配の方が大きいです。
小フライに飛びつくような脊髄反応のプレーにはガッツを見せる里崎ですが、それ以外ではやる気がないとすら思えるような素振りを見せます。
チーム内ではバントは上手い方である里崎が、常に成功をするわけではないにしても今日も失敗をしてしまい、顔はレフトスタンドといったスイングも変化の兆しを見せません。
手を抜いている、という意識的なものではないにせよ、プレーに集中ができない理由が何かあるのではないかと、里崎の力はこんなものではないはずだと、そう思う自分がいます。
地元最終戦でミットやレガースなどをスタンドに放り込むような、まるで1996年の定詰にはならないよう、それだけはお願いしたいところです。

渡辺俊にも光が見えてきません。
調子のバロメーターである死球を与えていることからイマイチであろうとは思っていましたが、それでも5回までは何とか抑えてきただけに、あの場面で内と交代となったことを本人はどう考えているのか、本音を聞きたいところです。
例によって99球という球数による交代の可能性が高く、メモリー効果で徐々に力が落ちつつある自覚があるのではないかと、暗い表情からはそんな思いが見て取れます。
打線の援護がないどころか味方の守備に足を引っぱられて、4点ちょっとの防御率で1勝7敗ですから、かなりフラストレーションがたまっていることでしょう。
早く来年になってくれないかと思っているのは、実はファンだけではないかもしれません。

明日は久々の右腕ですから、打線も目先が変わって活発化をしてくれるかもしれません。
とは言え2軍で見た多田野はダメダメでしたが、相手が日本ハムともなると基礎が違うだけに簡単にはいかないでしょう。
北の大地で息を吹き返すのか、ボコボコにされるのかを占うことになる初戦に、小林宏の粘投を期待したいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 12

1

楽天 0 0 0 0 0 1 4 3 X 8 10 0


◆7月9日(木) 楽天-千葉ロッテ11回戦(ロッテ7勝4敗、18時、Kスタ宮城、10,688人)
▽勝 福盛 2試合1勝
▽敗 渡辺俊 12試合1勝7敗
▽本塁打 山崎武16号(内)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、内、上野―里崎
楽天 川井、福盛、井坂―中谷

 

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戦国争覇伝(3)

2009-07-09 22:20:02 | 読書録

戦国争覇伝〈3〉

学習研究社


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前田利家を葬った徳川家康の勢いはとどまるところを知らず、着々と大坂包囲網を進めていきます。
そして公儀を有名無実化するために豊臣秀頼を亡き者にすべく様々な手を打ちますが、その前に立ちはだかったのが大谷吉継で、自らの命を賭して豊臣家の存続を図ります。
名を貶めてまで恩義ある豊臣家のために尽くす吉継の、終着点がようやく見えてきました。

結局のところは主人公はいなかった、ということなのだと思います。
物語の中心にいつもいたのは家康ですし、鍵を握っていたのは吉継でした。
しかし彼らも多くの登場人物の1人に過ぎず、黒田官兵衛や真田昌幸といったくせ者には出番を与えず、平々凡々とした武将たちが右往左往する様を、ごく自然な流れで描ききったことは賞賛に値すると言ってよいと思います。
それだけに結末がお粗末と言いますか、あまりに手前勝手な締めくくり方であったのが痛すぎました。
物静かに腹を切る家康などは想像もできませんし、そこまでに至る展開が陳腐すぎます。
せっかくの伏線も台無しですし、消化不良のままで終わってしまったのは残念であり、腹立たしくもありました。


2009年7月9日 読破  ★★★☆☆(3点)

【関連図書】 戦国争覇伝(1) 戦国争覇伝(2)

 

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田中雅に学べ

2009-07-08 21:47:57 | 千葉ロッテ

危うく新人育成モードが発動どころか、6回までノーヒットノーランをやられる始末でしたが、終わってみれば楽天の中継ぎ陣の崩壊により勝ちを拾いました。
しかしその勝ちを拾えたのはガッツ田中雅がいたおかげで、今年も記憶に残るプレーを連発してくれる頼もしい存在です。

いつもどおりにボールに食らいついていく、体を預けるようなバッティングでした。
それこそ死球をも厭わないような、投手にとっては非常に投げづらい打者だと思います。
暑苦しいぐらいに熱気を発しながらのプレーですから、ファンも当然のことながら期待をしますし、結果が出なくても清々しい気分にすらなります。
言ってみれば高校球児のときのひたむきさを、そのまま持ち続けているのだと思います。
凡打であっても手を抜かずに走りますし、当たり前のことを当たり前のようにやっている田中雅に、他の選手が学ぶことは多いはずです。
打数は少ないながらも眩いぐらいの存在感を見せる、田中雅に最敬礼です。

先発の成瀬は、なかなか微妙なピッチングでした。
序盤は先頭打者を簡単に出すなど苦しい立ち上がりでしたが、中盤からはストレートを軸に7回途中までで3失点ですから、先発としての責任は果たしてくれました。
MAX146キロは眉唾ながらも、これまでとは違った成瀬を歓迎をしていいものかどうか、ちょっと迷っている自分がいます。
コントロールは荒れているほどではなかったものの、生命線でもあるチェンジアップの制御ができていたとは言えませんし、真ん中にいってしまったボールも目立ちました。
それでもこのぐらいのコントロールを維持した上で、最大の武器であるストレートにスピードが乗るのであれば悪い話ではありません。
昨年のようにとにかくスピードというのは困りますが、今日のバランスは興味を引くところです。
興味と言えば珍しく136球も投げさせたバレンタイン監督の心境も、ちょっと蓋を開けて覗いてみたい気分です。

それにしても完全な負けゲームだっただけに、今日の勝ちは非常に大きいです。
7回にようやく堀が放った初ヒットを足がかりに1点を取った後の満塁のチャンスに里崎が併殺、そしてその裏の先頭打者に被弾と、絵に描いたような負けの流れでした。
さらには8回に1点差に迫った後の西岡のヒットでスタートの遅れた今江が三塁に止まったところで、私は完全に負けを覚悟しました。
ところが出てくる楽天の中継ぎ投手が三宅宗源ばりの荒れっぷりですから、今日も野村監督は試合後のインタビューで愚痴を言いまくっていることでしょう。
もっとも「11連敗は確実」などとマスコミに言っている本人の責任も大きく、功罪が相半ばする野村監督らしいと言えばらしいのですが、「明日もよろしく」と言ったところでしょうか。

その明日ですが、なんと川井が先発をしてきます。
抑えられてしまうとマスコミにネタを提供することになりますので、早々のKOをお願いしたいです。
まあ左腕を3人ぶつけてくるとは舐められたものと、そういった発奮にも期待をしたいですし、岩隈も田中もいないところできっちりと勝ち星を稼いでもらいましょう。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 1 6 0 7 7

2

楽天 0 0 2 0 0 0 1 2 0 5 8 3


◆7月8日(水) 楽天-千葉ロッテ10回戦(ロッテ7勝3敗、18時、Kスタ宮城、12,460人)
▽勝 荻野 27試合2勝1敗8S
▽S シコースキー 28試合5勝3敗3S
▽敗 小山 34試合1勝3敗2S
▽本塁打 鉄平3号(成瀬)、山崎武15号(荻野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、荻野、伊藤、シコースキー―里崎
楽天 藤原、小山、有銘、福盛―嶋

 

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竹原の2発で快勝

2009-07-07 21:52:05 | 千葉ロッテ

今日から始まるビジター9試合の初戦は、福島の地で快勝のスタートを切りました。
エースが完投勝利で打線は2桁得点と、何も言うことはありません。

心にもないことを言いました。
得点差ほどは安心をして見れていられなかったのは、球場が狭かったからかもしれません。
いきなり5点のリードをもらいながらも不安定な立ち上がりを見せた清水のピッチングに、歯がゆい思いをしたファンも多かったのではないでしょうか。
回が浅かったとは言え、もう少し強気のピッチングを期待したものの、慎重と言えば聞こえがいいですが、単に攻めきれなかっただけのように思えるような投球内容でした。
ただ一発が出やすいことを考えれば慎重と言いますか臆病になるのも当然で、ベースを広く使う配球でもありましたから、全体を通した内容としては悪くはなかったと思います。
もう少しストレートを有効に使えればとの不満もありますが、変化球を上手く使って無難にまとめたと言ってもよいでしょう。
最終回に無駄な失点をしたことで僅差の展開であったらどうだっただろうとの思いもありますが、何はともあれ清水に貯金ができたことを喜ぶことにします。

その清水に大量のリードをプレゼントしたのは、竹原のバットから生まれた満塁アーチでした。
2本目もそうでしたが、竹原らしからぬ弾丸ライナーで、千葉マリンでも充分にスタンドインをしたであろう正真正銘のホームランでした。
竹原はああいった強引とも思えるような引っぱりがあってこそ竹原で、見ていてスカッとします。
バントも決めましたし、守備では情けないところを見せてしまいましたが、ヒーローとして胸を張ってよいと思います。
右方向を意識した打撃も大事なことですが、まずはプルヒッターとして名を挙げることが第一だと考えますので、これからも気持ちのよいスイングをしてくれることを期待します。

今日は左腕に対しても大松を4番に据えたことや、3回と6回のチャンスにきっちりとバントのサインを出したことなど、途中で何回か離席をしたので見ていないプレーもいくつかはありますが、ベンチの采配として文句を言いたくなるようなものはありませんでした。
特に大松を4番に抜擢をしたことで井口が蘇る気配が出てきましたので、ナイス判断であったと評価をしています。
こういう試合であれば、たとえサブローが走塁ミスをしても、相変わらず三振が多い荒いバッティングが目立とうとも、見ていて気分が悪くなるようなことはありません。
なぜにこんなに分かりやすいことを常にやることができないのか、まあ解決をしない問題に頭を悩ませても仕方がありませんので、気にしないよう努力をしてみます。

ところで渡辺直は送球に難があるものの、毎度のことながら守備の上手さには唸らされます。
西岡が引き立て役のように後ろに逸らすプレーを見せたことで、なおさらその好守が際だちました。
もちろん楽天にも鉄平の悪送球がありましたし、土のグラウンドの慣れの問題もありますので一意に語れるものでもないのですが、内外野ともロッテの守備のレベルは低いと、そう痛感をさせられてしまいました。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 5 0 0 0 0 0 2 3 0 10 11

0

楽天 0 2 0 0 0 0 1 0 1 4 8 1


◆7月7日(火) 楽天-千葉ロッテ9回戦(ロッテ6勝3敗、18時、福島、8,651人)
▽勝 清水 12試合4勝3敗
▽敗 長谷部 12試合4勝7敗
▽本塁打 竹原3号(長谷部)、4号(朝井)、リンデン1号(清水)、今江7号(朝井)

▽バッテリー
千葉ロッテ 清水―里崎
楽天 長谷部、青山、朝井―嶋

 

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笑っている場合ではない

2009-07-07 00:31:35 | 千葉ロッテ

日曜日の試合で堀を三塁で起用し、さらに1打席で交代をさせたことについて意味不明だと書きましたが、どうやら信じられないことにオーダーの書き間違えが理由だったようです。
プロとしてあるまじき恥ずべき行為で、バレンタイン監督と西村コーチには猛省をしてもらわなければなりません。

あれっ「ゴリ」が「ホリ」に?ボビー伝言ミス (7/5 スポーツニッポン)

“勘違いオーダー”でロッテが連敗を2で止めた。
2年ぶりに三塁でスタメン出場した堀が1点先制した2回に左犠飛。
貴重な2点目を叩き出したが、1打席だけで3回の守備からベンチに退いた。
代わって今江が三塁の守備へ。
負傷交代かと思われたが真相は違っていた。
試合後、バレンタイン監督は「堀は本来スタメンじゃなかった。(西村)ヘッドコーチに告げたところ“ゴリ”(今江)と“堀”を聞き違えてスタメンに入ってしまったが、最初の打席で打点を挙げてくれた」と説明。
毎回、試合前に西村ヘッドが打順を確認しマネジャーがメンバー票に記入するが、今江の愛称の「ゴリ」が「堀」と伝わってしまったようだ。
指揮官が言い間違えた可能性もあるが、普段は温厚な西村ヘッドは険しい表情で「何も話すことはない」と吐き捨ててコーチ室にこもった。
二塁が本職で、最近は相手先発が左腕の時に一塁や指名打者での出番が多い40歳・堀は「ビックリした」。
右腕・平野から1打点も、2回には小瀬に三塁バント安打を決められ「普通のサードだったらアウトにできるでしょう。間違えても代えられない信頼があればいいだけ」と続けた。
右ひじなどに不安を抱える今江は「腕の状態は良かったので何でスタメンじゃないのかなとは思った。呼ばれて(堀と)2人で振り返ることもあるし、たまに間違えられます」と苦笑いだ。
まさかのドタバタ劇だったが、勝ったことで胸をなで下ろせたのは間違いない。

この問題は、単なる伝言ミスで片付けられる話ではありません。
私は数年前にメンバー表のコピーをもらったことがありますが、当時は英語で書いてあったのでバレンタイン監督の直筆だと思っていました。
記事を見れば今はバレンタイン監督→西村コーチ→マネージャーという伝言ゲームをやっているようですが、それはそれで別に構いません。
問題はバレンタイン監督が、提出前に内容をチェックしていないことにあります。
それが儀式でなければ、打撃練習中にホームベース付近で監督同士がメンバー表の交換をしているのですから、事前にチェックをすることは充分に可能です。
と言いますか、チェックをしないこと自体が普通では考えられないことです。
言い間違いにせよ、聞き間違いにせよ、事前にチェックをしてさえいれば防げたミスですので、その責任は上司であるバレンタイン監督が負わなければなりません。

もちろん西村コーチにも責任が無いとは言えません。
普通に考えれば堀の三塁での起用はありえませんので、仮にそう聞こえても再確認をする必要がありました。
今江のコメントからすれば普段から間違えられることがあるわけですから、なおさらです。
それを盲目的にマネージャーに伝えたのであれば、骨の髄までイエスマンと化してしまっているとしか言いようがありません。
バレンタイン監督だから例のマジックだろう、などと思ったわけでもないでしょうから、あるいは聞き返せないような人間関係になってしまっているのかもしれません。
何にせよ、今回の件で西村コーチの内部昇格は賛成ができないスタンスに、私の考えは変わりました。

そして最大の問題は、その事をマスコミに漏らす必要があったのか、ということです。
報道がバレンタイン監督のコメントを正しく伝えているとすれば、そのミスの原因を西村コーチの聞き間違えとして責任を押しつけています。
実際にどちらのミスかは分かりませんが、バレンタイン監督がチェックをすれば防げたわけですし、上司から自分が悪いとマスコミに流されたら険しい表情になるのも当然で、もうそこに信頼関係などはありえません。
マスコミからなぜ堀を1打席で代えたのかと聞かれたとしても、適当なことを言って誤魔化すことは出来たはずです。
このミス自体が意図的とまでは考えませんが、先日の高橋コーチの配置転換騒動もありましたし、内部昇格として名前の挙がった2人を狙い打ちにしているのではないかと、そんなうがった見方をしたくもなるような、後味の悪い今回のニュースでした。

 

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チーム強化のためには2軍の改革が必要

2009-07-06 02:14:34 | 千葉ロッテ

 

土曜日は天気予報が悪かったためにサボった鎌ヶ谷での2軍の試合の観戦でしたが、日曜日はきっちりと親子ゲームをこなしてきました。
冒頭の写真は私が期待をする左右の外野手で、左が大谷で右が角中です。
今日は2人ともバットボーイで出番は無く、とても残念だったのですが、先日の試合で手首を痛めた角中がバットを片付ける際にぐるぐると回している仕草も見せましたし、携帯公式サイトでのインタビューでも骨折をしたような話はありませんでしたので、とりあえずは最悪の事態は免れたようです。
とは言え、その試合から出場がありませんので打撲などの症状はあると思われ、期待の大器だけに無理だけはしないようにしてもらいたいです。

さて、こちらは試合前と試合後のスコアボードです。
ご覧いただければ分かるとおり、野手で交代をしたのは大塚に代打で塀内、青松に代打で宮本、これだけです。
支配下選手登録の野手は少ないとは言っても、育成枠の野手はそれなりにいるわけですから、いくらなんでもこれはないだろう、というのが正直な感想です。
スタンドでは日本ハムの野手との平均年齢の差が話題となっており、こりゃロッテもダメだなというのが日本ハムファンの結論でした。
もちろん若ければいいというものでもありませんし、1軍に近い選手の調整が目的でもある2軍ですから年齢が高くなるのは仕方がないところもありますが、何かこう輝くような未来があるようには、少なくとも私には感じられませんでした。
例えば細谷や神戸が1軍に呼ばれる環境にあれば話は別ですが、これだけ中堅どころが目白押しながらも1軍と2軍の入れ替えがほとんど無い現状を考えれば、何を目的に2軍は戦っているのかが見えないと、そう絶望的にすらなった今日の試合でした。

ちなみに中央の態度の悪いオヤジが、2軍監督のレン・サカタです。
試合を通してずっとこんな感じで、まあ選手たちがフレンドリーに教えを請うといった雰囲気は感じられませんでした。
1球毎にサインを変えてバントを徹底をしないのはバレンタイン流で、やはりこの人も今年限りで退任いただくことがチーム強化にとっては必要ではないかと、その思いを強くしました。

贔屓目であることは重々承知をしていますが、試合も中盤になると必ずと言っていいほどベンチ前にでてきてアピールを始める岡田や、バットボーイながらもスイングの練習をしてしまうような大谷に、もっと出番を与えて欲しいと思います。
特に大谷は先日の試合で公式戦初ホームランを放ったばかりで、試合に出たくてうずうずとしているはずです。
フューチャーズやシリウスの詳しいスコアテーブルの入手先を知らないため、実際は実戦で経験を積んでいるのかもしれませんが、2軍の選手に自分の力や壁を知らしめるために1軍を経験させるべきだと考えるのと同様に、フューチャーズなどが中心の選手もイースタンの試合に積極的に起用をするべきです。
春先からシリウスでホームランを連発していた角が未だ公式戦出場は1試合だけというのが、今の2軍も問題の根の深さを表しているように思います。

そんな中で、1軍に上げたいのが南、定岡、宮本の3人です。
南は走攻守とも2軍ではかなり高いレベルにあり、力的には充実期に入ってきていると見ています。
ロッテには稀少な守れる外野手であり、昨年にようやく打撃が1軍で結果を残せるようになりつつあっただけに、このまま腐らせるにはもったいない素材です。
定岡も体が絞れたことでキレが出てきたのか、内外野の守備でもいい動きをしていました。
青野が残念な状況だけに、その青野の穴を埋める存在であると、かなり期待値が高い選手です。
そして宮本は捕手としての能力は未知数ながらも、打撃に関しては1軍で使ってみたいと思えるような柔らかいバットコントロールを見せてくれました。
育成枠からの初の支配下選手登録をされた選手ですから、他の育成枠の選手の励みにもなるはずです。
ちなみに細谷を忘れているだろう、との声もあるでしょうが、細谷は既に1軍にいるべき存在として別格と考えていますので、角中とともに対象から外しました。

見事な右中間へのホームランを放った青松も、3年ぶりの1軍を経験させたい1人です。
捕手としてはライバルが多いこともありますし、いっそのこと一塁手として一軍を目指すのもよいかもしれません。
今日も平凡な外野フライを全力疾走をしている姿が好印象で、一塁を回ったところまで全力で走っていたのは、他には細谷などの高校からプロに入った選手がほとんどでした。
それが当然だった高校野球に近いから、なのかもしれませんが、ライトが落球をしたことで二塁まで到達をした青松に、スタンドから惜しみない拍手が送られていました。
いつまでもこの姿勢を忘れないでいてもらいたいです。

投手で注目をしたのは先発の阿部と、4番手の松本です。
阿部は昨年の活躍からかなり期待をして見ていたのですが、三島や木興、黒滝らがはまった2年目の暗黒地獄に堕ちてしまったかのような、ガッカリとしたピッチングでした。
ストレート、変化球とも平凡で、何よりボールにボリュームが感じられませんでした。
打たれたからそう見えるのかもしれませんが、表情も気弱と言うよりは暗く、のびのびとしたプレーが出来ているようには思えません。
あっさりと2回で交代と、そういった起用法が影響をしているのかもしれません。
一方の松本はオープン戦で好投を続けて期待をされたものの、開幕当初の轟沈で2軍暮らしが続いているのですが、左打者に対しての見下すピッチングは見事でした。
ブラゼルを翻弄した角度のあるボールは健在ですし、今日に限って言えばコントロールの破綻も無く、そろそろ1軍に戻してもいいのではないかと、そう思える今日の投球内容でした。

文字数制限があるので写真は割愛をしますが、2番手の古谷、3番手の中郷、5番手の橋本健は、相変わらずと言った投球内容でした。
古谷はさすがに2軍レベルでは三振を多く奪うなど力を見せつけましたが、左打者に踏み込まれるなど角度が足りないように思います。
どうせ腕を下げたのであれば、いっそのこと松本ぐらいまで下げてみた方が、1軍を狙うにはよいかもしれません。
中郷は課題の気の弱さが2軍でも出ているようでは、せっかくの力のあるボールが宝の持ち腐れです。
指導者が代わることで何かきっかけを掴めればいいと、そう願っています。
橋本健は・・・典型的な2軍レベルのピッチングに終始をし、ストレートも変化球もそこそこ、でも武器が見当たりません。
阪神時代はチェンジアップを武器に1軍で結果を残した時期もあったようですが、今はその面影もありません。

 

バント失敗、凡打、落球と、僅か3球のプレーで浦和に送還をされた大塚は、今日も元気に笑顔を見せていました。
まだまだ大塚の力は1軍には必要ですので、来季を諦めずに頑張ってもらいたいです。
あのちゃらんぽらんに見える、しかし実は一生懸命なプレーの照れ隠しに過ぎない大塚の姿を、早く1軍で見たいです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 2 0 0 0 0 0 0 2 6 10

1

日本ハム 3 0 0 0 0 0 0 0 1 4 10 2


◆7月5日(日) 日本ハム-千葉ロッテ12回戦(ロッテ8勝4敗、13時1分、鎌ヶ谷、1,813人)
▽勝 古谷 8試合3勝
▽S 橋本健 23試合4S
▽敗 藤井 5試合1勝1敗
▽本塁打 今成2号(阿部)、青松3号(藤井)、根元2号(藤井)

▽バッテリー
千葉ロッテ 阿部、古谷、中郷、松本、橋本健
―新里
日本ハム 藤井、榊原、坂元、
金森―今成、尾崎

 

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サンデー晋吾の復活

2009-07-05 22:20:12 | 千葉ロッテ

 

今日は昼過ぎから鎌ヶ谷で2軍の試合を観ていたために、試合が終わった16時過ぎから慌てて千葉マリンに向かいました。
17キロの距離を必死にペダルを踏んだのですが、坂道が多い上に下り坂でも20キロを越えないような強烈な逆風に悩まされ、それでも「きっとこの風は小野のピッチングにプラスに働くはずだ」との思いを支えに頑張ったおかげで、へろへろになりながらもギリギリで試合開始に間に合いました。
そしてその思いに応えてくれた小野は見事なピッチングでチームトップの5勝目をマークし、先週の完投勝利と合わせて「サンデー晋吾」の復活を予感させてくれるような笑顔を見せてくれましたので、帰り道のペダルが軽かったのは送り風だったからだけではないはずです。

小野にとっては理想的な展開でのピッチングであった、今日はそんな試合であったと思います。
味方打線が序盤に4点のリードをくれたおかげで、多彩な変化球で打者を翻弄する小野らしい投球を見ることができました。
小宮山の遺言である「ストライクゾーンで勝負をしろ」との言葉を胸に、まさにその通りの投球であったために被安打もそれなりにはありましたが、それ以上に芯を外した打球が多かったのは、風を活かした小野の真骨頂とも言える揺さぶりによるものでしょう。
中盤にやや風が弱まったことでコーナーを狙って崩れかけましたが、また風が戻ってきたことで8回途中まで1失点ですから、先発としては充分に責任を果たしてくれました。
このストライク先行で相手に考える暇を与えず、少ない球数で投げきるのが一昨年までの小野の投球スタイルで、こういったピッチングができれば球数制限があっても先発としての責任回数を投げきることは充分に可能ですから、暫くは「小野中継ぎ転向論」は封印をする必要がありそうです。
ご家族やお子さんの級友を招待して、七夕の短冊に「完封、完投ができますように」とぶら下げたとはヒーローインタビューでの談であり、その小野を支えるべく同期の福浦がガッツを見せたダイビングキャッチをして盛り立てましたが、残念ながらその夢は果たせませんでした。
しかしあの残念そうな表情があれば9回完投はいつかは出来ると、そう思えるような今日の小野のナイスピッチングでした。

打線は遂に井口を4番から外し、新4番に大松を据えた新しい展開を迎えました。
もっとも今年は大松に4番を任せたかったので、本来の姿に戻ったという表現が適当だと考えています。
井口も3番を打ちたいと言っていたように記憶をしていますし、ここまで任されてきた4番を外されたことに対する憤りが無いとは言えないでしょうが、それでもここのところは精彩を欠いていただけに、ホッとした気分があるのも正直なところでしょう。
サブローを5番に従えた新クリーンアップで5安打ですから、幸先のいいスタートを切りました。

驚いたのは大松の4番よりも、堀の三塁での起用です。
昨年も散々と見せられた堀の肩の衰えを知らないわけではないでしょうに、確かに好調な打撃を活かしたいとの気持ちは分かりますが、いくら何でも冒険が過ぎます。
さっそく2回に内野安打を許してしまい、最初の打席で貴重な2点目を叩き出す犠牲フライを打ったところまでは良かったのですが、そこでお役御免と意味不明の起用に終わりました。
もし今日も西武戦のような総力戦になったとしたら序盤から選手の無駄遣いをしたことになり、こういった暴走を止めるコーチはいないのかと、頭が痛い思いが続きます。
無理な三塁守備で堀がどこかを痛めての交代ではないことを、今はそれだけを願っています。

その堀の打席の前の里崎ですが、無死一塁でツーベースを放ちましたが、これは結果オーライでしかありません。
サブローの先制ホームランに続いて橋本将のヒットで迎えたチャンスで、次は守備を捨ててでも打撃に期待をして起用をした堀なのですから、バントでスコアリングポジションに走者を進めなければ意味がありませんし、堀に対しても失礼です。
私の周りの席のファンからも何度も聞かれた「コンパクトに振れよ」「ちゃんと走れよ」といった非難の声が表すように、残念ながら今の里崎にはひたむきさが感じられません。
先に書いた福浦のガッツプレーでも、走者を気にして無理な体勢から里崎にトスをしたボールは、ぼーっとしていた里崎の体に当たってこぼれ落ちました。
今の里崎を見ていると、1996年の定詰を思い出してしまいます。
こういったプレーをする選手では無かったはずだけに、何が里崎に起きているのかが気になりますし、心配でもあります。

ところで余談ですが、イニングの合間の石垣島航空券プレゼントなどの当選者がプラカードを持った人が目立つことで、スタンドにそういったファンが多くなってきました。
それはそれで構わないのですが、何だか見ていて気持ちのいいものではないと感じているのは私だけなのか、ちょっと気になります。
ちなみに今日の2回のプレゼントとも、私の隣の席に座っていた人は、誰が当選者かを発表前に当てていました。
また17時開始というのはなかなかヒットで、20時前に試合が終わるのは月曜日を考えれば嬉しい話ですから、薄暮で打球が見えづらいという問題があるのは分かっていますが、来年はもっと進んで涼しくなり始めの16時頃の開始をお願いしたいところです。

今日は平野が立ち上がりに乱調だったこともあってロッテのペースで勝つことができましたが、こういった試合を確実にモノにすることは非常に大事なことです。
相手からチャンスをプレゼントされながらも逃してきた試合が多かっただけに、ストレスが無く新しい週を迎えられることは非常に助かります。
再来週の週末までビジターでの9試合となりますが、最低でも4勝2敗と考えていた下位チームとの6連戦を3勝3敗で終わっただけに、この9試合は何とか勝ち越してもらいたいです。
派手ではないもののじわじわと増えてきた借金が2桁にならない姿で千葉に戻ってきて欲しいと、心からそう願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 8

0

千葉ロッテ 0 2 2 0 0 0 0 0 X 4 9 1


◆7月5日(日) 千葉ロッテ-オリックス9回戦(オリックス7勝2敗、17時、千葉マリン、17,907人)
▽勝 小野 11試合5勝4敗
▽S シコースキー 27試合5勝3敗2S
▽敗 平野 9試合2勝5敗
▽本塁打 サブロー9号(平野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、荻野、シコースキー―里崎
オリックス 平野、川越、清水、レスター―鈴木

 

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メモリー効果

2009-07-04 23:41:30 | 千葉ロッテ

 

メモリー効果、という言葉をご存じでしょうか。
ニッケル充電池などで容量を使い切らずに充電を繰り返すことで、あたかも容量の上限がだんだんと下がってきてしまうように見える現象のことを言います。
仕組み的には放電電圧が低下をすることによる見せかけの現象であるはずなのですが、実際の充電池でこの現象が発生をすると、フルに充電をしても当初よりも少ない容量までしか充電ができず、だんだんと電池が使い物にならなくなってしまいます。
ロッテの先発陣は、まさにこのメモリー効果の症状を呈してきているように、そう感じています。

今日の先発の唐川は8回途中で降板をしましたが、球数は僅か104球でした。
特にピンチを迎えたわけでもなく、次が前の打席でタイムリーを打たれたフェルナンデスだったから、そんな理由だったのでしょうが、当の唐川が「自分?」みたいな素振りを見せたように、この交代は納得ができるものではありません。
フェルナンデスに打たれたとは言っても当たり損ねの打球が前進守備の内野手の頭を越えていっただけのものでしたし、仮に痛烈なタイムリーを打たれていたとしても、それだけで代えていては二岡の二の舞ですし、唐川の成長にも繋がりません。
こういった過保護とも言える先発投手の球数制限が、その投手の上限を徐々に下げてしまっているように思えてなりません。
僅か80球程度で球威が落ち始める投手が多いことを考えても、ギリギリいっぱいに自分の極限を引き出す鍛錬が欠けているのではないかと、私はそう考えています。
もちろんこれまでも書いているように、その球数制限で先発投手の致命的な故障が発生をしていないという事実もありますので、一意的に球数制限を否定するつもりはありません。
しかし過ぎたるは及ばざるがごとし、ということわざがあるとおり、臨機応変に対応をすべきです。
特にロッテの先発陣は中6日以上が保証をされているわけなのですから、球数制限は120球程度、そしてたまにはリフレッシュをさせるべく130球程度を投げさせることも、特に若い投手には必要だと思いますし、それが中継ぎ投手を生き返らすことにも繋がると思います。

その唐川ですが、前回の登板とは違って持ち味を発揮した、まずまずのピッチングを見せてくれました。
球速はいつもどおりの130キロ台ながらも数値以上のスピードを感じさせましたし、前回とは違ってストライクをしっかりと取れたことで唐川らしいテンポで打者を手玉にとりました。
6回の2失点は大松の拙守、あれはセンター寄りに守っていたとは言っても捕らなければならない打球でしたが、フェルナンデスのラッキーヒットなどもあってのことですから、唐川に敗戦の責を負わせるほどのものではありません。
8回途中で2失点ですし、今日も肘を気にしている素振りはありませんでしたので、このまま中6日で投げていけば勝ち星は自然とついてくるでしょう。
唐川にとっての最大の敵は味方ベンチで、あの8回に交代をさせられるようでは唐川もやっていられないと思いますし、見ている方も辛くなります。
肘を慮っての交代との考え方もあるでしょうが、それであれば回の頭から代えるべきですし、その心配がなくなるまで1軍に昇格をさせるべきでもありません。
早くベンチが入れ替わって欲しいと思っている選手が、意外に多いような気がします。

回の頭、という意味では、9回の頭から内でいくべきでした。
理由は2つ、1つ目は伊藤の酷使もいい加減にしろ、ということです。
勝っていようが負けていようが起用をされる伊藤はチームトップの33試合目の登板で、ほぼ2試合に1回の割合で投げていることになります。
1イニング限定、あるいは回またぎはしないなど、ある程度の制限をかけなければ故障によるリタイアが近いだろうと、そんな心配をしています。
先発陣とは両極端の中継ぎ陣の酷使、昨年は川崎で今年は伊藤と、貴重な投手をすり潰すのは勘弁をしてもらいたいです。

2つ目の理由は、内を育てるつもりがあるのであれば、それなりの場面を用意すべきだということです。
抑えとして育てるという意図があっての走者を背負った場面での起用との考え方もあるかもしれませんが、守護神として期待をしているとは言っても、まだその段階ではなく、今は心身ともに自信をつけさせること、経験を積ませることが内にとっては必要です。
下手に先輩投手が残した走者を返してしまう心理的負担を与えるよりも、自らの責任に於いて投げるマウンドが内が登場をすべき場所であると、そう考えます。
これは上野についてもそうですが、勝ち負けの展開ではなく、回の頭から投げさせることが若手には重要なことであると思います。

打線は岸田を打ちあぐねて、何となく終わってしまったという試合でした。
春先の岸田は150キロ近いストレートにキレのある変化球と、まさに快投という感じで抑えられてしまったといったところがありましたが、暫く戦線から離脱をしていて復帰をしたばかりの今日の岸田は、ストレートも140キロそこそこでしたし、コントロールもアバウトで、僅か4安打とは信じられない気分です。
あわやという打球も差し込まれていたためか伸びが無く、こするようなバッティングでぼてぼてのゴロも多かったですし、全体的に振りが鈍すぎます。
昨日と同様に一昨日の疲れを引きずっていたと揶揄をされてもおかしくないような、8回で1点差ながらも絶望的な気分に陥ってしまう、そんな選手たちの動きでした。

そんな打線ですからベンチも作戦どころではなかったのが今日の試合でしたが、それでも例によってバントについては文句の一つも言いたくなります。
3回の無死一塁で今江にバントのサインを出したところまではよかったのですが、初球に失敗をするとお約束のようにヒッティングにサインが変わり、結果的にヒットにはなったものの上手い二塁手だったら併殺になってもおかしくはない打球で、とにかく腰の据わらないベンチには苛立ちを覚えます。
今江もスクイズやセーフティなどはきっちりと決めるのに構えたバントは下手すぎで、それこそ常にセーフティをさせた方がよいとすら思えるほどです。
むしろ今年に入ってからめざましいほどの成長を見せる福浦のバント技術の方が数段も上で、今日もきっちりと三塁手に捕らせるお手本のようなバントを決めました。
何にせよ、一塁コーチャーとしての責任を果たせず、またチームとしてのバント技術の向上が見られないことを考えれば、来季のスタッフに諸積コーチの名前がないことを願いたいですし、少なくとも私の閣僚名簿には載っていません。

今月からは週末の試合もナイターになりましたが、その初日は寂しいスタンド風景となりました。
やはりチームが勝ってこそファンは球場に足を運ぶのであり、監督がどうのとかいうのはおまけ程度に過ぎないことが分かる今日の観衆でした。
川崎時代を知っている私としてはのどかで、混雑をしていないので決して嫌なことではないですし、来年との比較を考えれば今年は観客動員が減った方がよいと考えているフロントもいるかもしれないのですが、選手たちのやる気を引き出すためにはファンの声援が必要です。
明日は帰りのことを考えての17時スタートと球団もいろいろと気を遣ってくれていますので、多くのファンが球場に駆けつけてくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 0 0 0 0 2 0 0 2 4 10

0

千葉ロッテ 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 4 1


◆7月4日(土) 千葉ロッテ-オリックス8回戦(オリックス7勝1敗、18時、千葉マリン、19,424人)
▽勝 岸田 6試合4勝1敗
▽S 加藤 23試合3勝11S
▽敗 唐川 10試合4勝5敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、伊藤、内―里崎
オリックス 岸田、香月、加藤―鈴木

 

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球団の本気度が透けて見える次期監督の選定

2009-07-04 03:08:15 | 千葉ロッテ

いろいろと名前が飛び交っているロッテの次期監督報道ですが、なかなか落ち着いた視点で論評をしている記事を見つけました。
年俸だけではなく球界の流れを考え合わせると、西村監督が球団の本音であると結論づけています。

ロッテの内紛が示したこれからの「監督像」。 (7/2 NumberWeb)
チーム力はパ・リーグでも指折りのロッテが、首位から8ゲーム差(セ・パ交流戦終了時点)で5位に沈んでいる。
いくつか原因が考えられるが、ボビー・バレンタイン監督とフロントの確執が少なからず影響しているのだろう。
日本一から4年が経過し、観客動員が減少したことに加えて、経済状況が急速に悪化。
親会社の意向で球団経営費削減を進めるために、年俸5億円とも言われるバレンタインとの契約解除を、フロントは穏便に進めようとしていた。
しかし、契約更新を狙うバレンタインがこれに抵抗し、さらにロッテ応援団が監督続投要請の署名を11万人分も集め、重光武雄オーナーに提出。
応援団がバレンタインの契約更新を迫ったため、事態は泥沼の様相を呈してきた。
ロッテは内紛状態のままシーズンを戦っている。
実はフロントが監督交代を狙う理由は、年俸問題だけではなく、西武・渡辺久信監督の成功も理由の一つと聞いている。
最近の球界では「二軍からの叩き上げや、チーム事情をよく知っている人のほうがいい」と二軍監督などを経験した人物を重用する傾向がある。
西武だけでなく、ソフトバンクの秋山幸二監督、オリックスの大石大二郎監督もその例だ。
彼らが好結果を残したため、ロッテもチーム事情を熟知した西村徳文を起用し、次期二軍監督には高橋慶彦という布陣で、ほぼ決まりかけていた。
だが、西村監督では地味で、観客増加は見込めない、という声が内部から出たのも事実である。
そんな時に名前があがったのは、話題性には事欠かない江川卓だった。
巨人はWBC連覇により原辰徳政権が続き、しばらく江川の監督就任はなさそうだ。
だが江川は数年前から大学時代の同期を含めてコーチの陣容を考えていたほど、監督の座に思いをかけている男だ。
巨人がダメならロッテ監督でも……と考えてもおかしくない。
本人も「名前があがったことは光栄」と満更でも無い様子である。
江川をはじめ何人か監督候補名が報道されている。
だが、年俸を抑制し、なおかつチーム事情をよく知っている人物を監督にしたいロッテの本音は、「西村監督」であるのは間違いない。
監督を高給で迎える時代は終わりつつある。
今回の騒動ではっきりしたのは、そんな世知辛い事実なのかもしれない。

チーム事情を熟知している、ということは強みであるとともに、私は弱みでもあると考えています。
特にロッテのようにぬるま湯で、仲良しクラブと化してしまった組織に長年身を置いた西村コーチなどでは、球団の掲げる「改革」のために大なたを振るうことなどはできないでしょう。
内部昇格が悪いとは言いませんし、消去法ではありながらも西村監督も悪くはないと考えた時期もありましたが、それでは単なる経費削減に終わる可能性が高くなります。
ですから球団が真剣に改革を考えているのか、あるいは単にバレンタイン監督を退任させるための口実に過ぎないのかは、次期監督に誰を選ぶかで見えてくると思います。

これからもいろいろな名前が新聞紙上を賑わすでしょうが、チームに精通をしているとか、知名度があるとか、人気があるとか、そういった要素はおまけに過ぎません。
それが球団主導であろうとも、今のチームを根本から作り直すぐらいの情熱と意志を持ち合わせているのであれば、江川でも野茂でも黒木でも初芝でも構いません。
チェンジ、は既に流行遅れの言葉ではありますが、まさに今のロッテに必要なのはこの言葉ではないかと、そう考えます。

 

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上野が鮮烈なデビューを飾る

2009-07-03 23:31:15 | 千葉ロッテ

春先から上野の名前を連呼していた私ですから、今日の上野のピッチングに歓喜の涙を流さなければならないはずなのですが、実際に流したのは悔し涙でした。
外出先から戻って帰ろうとしたところを上司に呼ばれて打ち合わせが始まり、会社を出たときには既に上野がマウンドに登っていました。
この上野の鮮烈なデビューに立ち会えなかったことを、一生後悔をすることにならなければいいのだがと、真剣にそう思っています。

それにしても素晴らしいと言いますか、凄いデビュー戦でした。
2回2/3の9打者に対して6奪三振と、ライトに運ばれたヒット以外は外野にすら飛ばないという快投でした。
先日の親子ゲームでもバッタバッタと三振を奪っていましたが、まさか1軍戦でも同様のピッチングを見せてくれるとは、これはもう期待をしていた以上です。
今日はスライダーに加えてフォークを多投をしていたようで、これは先日とは違った投球パターンでしたが、いずれもコントロールが出来ていたことがピッチングの幅を広げました。
ストレートもMAX147キロですし、まさにダイエーを相手に7奪三振でデビューをした河本を思い出すかのような、そんなインパクトのあるデビュー登板でした。
河本のデビューに際して田淵監督が「早く潰さないといけない」と言っていましたが、果たして大石監督がどういった感想を持ったかが気になります。

あー、今日はこれぐらいです。
上野を見られなかったのは痛恨の極みですが、試合を見なかったのは正解だったかもしれません。
昨日の粘り勝ちをチャラにするような、まさにロッテらしい野球をやってくれました。
11安打を放ちながらも残塁の山を築き、ぶんぶんと振り回して14三振を献上し、史上初のシーズン2度の全員三振ですから、夏の夜空に一風の涼しさを提供したかったのでしょう。
昨日の好守が嘘のように西岡が小林宏の足を引っぱり、その小林宏も7回途中で11安打を浴びてKOをされるわけですから、もう何も言うことはありません。
成瀬だけではなく好投が続かないオセロ状態の投手が多すぎて、チームに勢いがつきません。
昨日の疲れがみたいな報道もありますが、相手の西武は仙台まで遠征をして大勝をしていますので、言い訳にはなりません。
堀の逆転ホームランでペースを握れないようでは、今後もこういった戦いが続くのでしょう。

それでも、昨日の内に今日の上野と、楽しみな若手が活躍をしてくれれば、それだけでもウキウキとしてしまう自分がいます。
そのことが勝利至上主義と相反していることは自覚をしていますが、その勝利という意味でも若手を使った方がよいのではないかとすら思えます。
今日の帰り道に上野の好投に興奮をして、敗戦を忘れたかのように笑顔で話をしていたファンの方も多かったのではないかと想像をしています。
もちろん内や上野がこのまま順調に結果を残せるわけではないでしょうが、それでもいつかは通らなければならない道なのであれば、早めに通るに越したことはありません。
投手だけではなく野手も、もっと血の入れ替えを進めるべきです。
それがベテランへの刺激となり、チームの新陳代謝にも繋がります。
昨年の金澤の活躍を誰が予想をしたか、ということを考えれば、若手の成長のエネルギーをチームが利用をしない手はありません。
今のチームを救うためには、名前を忘れた横一線の競争が必要ではないでしょうか。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 1 0 2 1 1 1 0 0 6 12

0

千葉ロッテ 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2 11 2


◆7月3日(金) 千葉ロッテ-オリックス7回戦(オリックス6勝1敗、18時30分、千葉マリン、12,890人)
▽勝 山本 14試合5勝2敗
▽敗 小林宏 14試合1勝6敗
▽本塁打 堀2号(山本)、フェルナンデス7号(小林宏)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏、上野―里崎
オリックス 山本、大久保、菊地原、加藤―日高、鈴木

 

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内が守護神への第一歩を踏み出す

2009-07-03 00:48:57 | 千葉ロッテ

ずぶずぶな3連戦は、辛うじて2勝1敗で勝ち越すことができました。
どうやら5時間42分はリーグ史上最長試合時間とのことで、3試合で13時間26分の長丁場を乗りきった両チームのベンチ、選手、そして球場に足を運ばれたファンの方々には、心からお疲れ様でしたとの言葉を贈りたいと思います。
ただ西武鉄道の配慮で臨時列車の手配までしてもらったにも関わらず、試合終了がその列車の発車時刻でしたので、ちょっと帰路が心配ではあります。

その乱戦を締めくくったのが、プロ初セーブをマークした内でした。
1点差の一死満塁という緊迫した場面での登板となりましたが、見事にピンチを切り抜けました。
ここまで気の弱さを見せて失点を重ねていただけに、今日のピッチングには狂喜乱舞をしています。
栗山の4球目に落ちるボールがショートバウンドをしたにも関わらず、田中雅のサインに4度も首を振って得意の縦のスライダーを投げ込んだ自我の強さは、守護神には絶対に必要な資質ですので、やはり内には守護神を目指してもらいたいです。
その栗山を三振に切って取ったときに気合いがほとばしっていましたので、ひとつの壁を乗り越えてくれたのではないかと思います。
ベンチとしては川崎が持ちこたえられずに仕方がなく内を起用したのでしょうが、今日のピッチングを見て内への評価が変わったと思いますし、変わらなければ嘘です。
またそのベンチの気持ちを動かすためにも、内には次の登板でもきっちりとした結果を残す必要があります。
ようやく遅れてきた逸材が前に足を踏み出したことで、伊藤との守護神争いの幕が切って落とされました。

投のヒーローは内ですが、打のヒーローは西岡と大松です。
西岡は4安打3四球と7打席の全てに出塁をしましたし、右に左にと素晴らしいバッティングでした。
しかしそれ以上に凄かったのが守備で、三遊間の深い当たりの、しかも難しいバウンドをすくい上げてのジャンピングスローや、二遊間を抜けていこうとする速い球足の、こちらもバウンドが変わった打球を見事なグラブ捌きで処理をするなど、身体能力の高さを見せつけてくれました。
後者はバーナムJr.のショートバウンドを拾った守備も見逃せませんが、とにかく「これぞ西岡」といったプレーがてんこ盛りで、大松の打球に判断よくスタートを切った走塁感も見事でしたし、今日は走攻守に満点の西岡でした。
そうなるとどうして天は西岡に二物を与えなかったのかと、ひ弱な体幹が嘆かわしくもなりますが、それを含めて愛さなければならないのが西岡なのでしょう。

西武ドームで西口と言えば大松ですが、今日も西口からしっかりとタイムリーを放つなど4安打5打点で、第2ステージに突入をしたようです。
三井から放ったホームランは左腕を苦にしないことをアピールできたでしょうし、あの場面で竹原が出てくるのではと思っていただけに、我慢をしたベンチを評価したいと思います。
外角低めに落ちていくボールを上手くバットに乗せて運んだ技術は福浦ばりでしたし、前半戦の不調が大松を成長させる糧になったようで、やはり人は苦難を経ることで伸びるものであり、その壁を乗り越えた先には輝かしい未来があります。
終わってみれば昨年の24本を越えるホームランを打っていたという、そんなシーズンになってくれればと思います。

田中雅もいい経験をしました。
ここまで打数は少ないもののドカベンばりに8割の打率を誇った打撃は結果が出ませんでしたが、いつもどおりの「何とかしなければ」という姿勢は見て取れました。
また捕手として厳しい4イニングを守りきったことは、田中雅にとっては非常に大きな経験になったはずです。
こちらも内と同様に棚からぼた餅といった出番ではあったのですが、リードでも何とかしたいというガッツが溢れていました。
キャッチングはミットが動きすぎて今ひとつでしたが、課題のフットワークは改善をされているようで、バウンドをした全てのボールをきっちりと体で止めていたことは収穫です。
内野手として勝負をかけた方がよいようにも思いますが、PL学園から近大と修羅場を経験してきた田中雅の捕手力をベンチが今後にどう使い込むのか、興味を引くところです。

ずぶずぶな試合でしたので、もちろん悪いところも目立ちました。
渡辺俊は立ち上がりは順調だったものの、中盤にあっさりと捕まって6回で事実上のKOとなりました。
どうもロッテの先発陣は中6日以上の100球前後と甘やかされてきたせいか、スタミナ不足で中盤にガス欠をするケースが目立ちます。
キャンプでの投球数の制限なども影響をしているのでしょうが、ここのところは故障者が出ていないこととのトレードオフなのかもしれないので難しい問題ではあるのですが、歯がゆい思いがあるのが正直なところです。
登板間隔が空いているのですから、せめて120球ぐらいは自分の力を落とさないレベルで投げられるようなピッチングができる指導を、次の内閣にはお願いしたいところです。

中継ぎ陣のボールが総じて高かったのも、そんな単純な話ではないことは分かってはいますが、走り込みが足りないことによる上半身任せのピッチングが理由ではないかと、そう思いたくなるぐらいに今日は上ずったボールが目立ちました。
荻野と伊藤はまさにそんな感じで、コントロールがままならなかったのも下半身を使い切れていないからではないかと、そんな安直な考えに走りたくもなります。
特に伊藤は被弾が目立ち始めてきましたし、いくら何でもストレートとスライダーだけでは抑えるのは難しいので、封印をしているらしいシュートを使うべきだと考えます。

ベンチも野手を総動員するなど、今日も迷走の采配でした。
バントを何度も失敗をしてきっちりと決められない今江にも問題があるのですが、あの1球毎に変わるサインには辟易としますし、交流戦でもあるまいし投手を打線に組み込んだ戦いなどは見たくもありません。
ベニーにバントをさせることは諸手を挙げて賛成をしますが、それであれば事前の準備が必要で、練習もさせずにバントのサインを出すなどとは野球を舐めています。
5番のサブローを同点の場面で交代をさせるなど、バレンタイン監督の暴走を止めることができるスタッフはいないのかと、今さらながら頭が痛くなります。

まあ両チームともあっさりと先頭打者を歩かせたかと思ったら、バントを簡単に失敗をする始末で、今の順位に相応しい泥仕合であったというのが正しい評価なのかもしれません。
その泥仕合をホームランの出やすい球場が後押しをしたことで、スリリングな試合展開で面白かったことは確かですが、こんな試合をやっているようではCSは縁遠いでしょう。
とは言え3連勝をできたかもしれませんが、逆に3連敗だったかもしれないところを勝ち越しをしたわけですから、そのことを素直に喜ぶことにします。

ドラフト当日に私が一番期待をしていると言い放った上野が、その期待通りにルーキーの先陣を切って1軍に登録をされました。
川崎が降板をした際には内か上野かとドキドキとしましたが、さすがにあの場面でプロ初登板をさせるほどの勇気はベンチにはなかったようです。
しかしこの3連戦で中継ぎ陣はフル回転をしたために、明日からのオリックスとの3連戦で出番があることは間違いないでしょう。
スマイル上野の名に恥じないような笑みが炸裂をするような、そんな登板になることを期待します。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
千葉ロッテ 0 2 0 0 1 0 3 1 0 0 0 2 9 16

0

西武 0 0 0 0 3 1 3 0 0 0 0 1 8 11 1


◆7月2日(木) 西武-千葉ロッテ12回戦(ロッテ8勝4敗、18時、西武ドーム、11,156人)
▽勝 川崎 28試合1勝
▽S 内 4試合1S
▽敗 山本淳 3試合1敗
▽本塁打 西岡6号(西口)、銀仁朗3号(渡辺俊)、中村25号(渡辺俊)、大松10号(三井)、中島12号(伊藤)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、荻野、伊藤、シコースキー、川崎、内―里崎、橋本将、田中雅
西武 西口、三井、大沼、岩崎、星野、小野寺、山本淳―
銀仁朗、野田

 

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成瀬の独り相撲

2009-07-02 01:19:16 | 千葉ロッテ

月初は請求関係の作業で忙しいため、試合どころではない1日でした。
そのため球場まで足を運ばれた方には申し訳ないのですが、ストレスの溜まるような思いをしないで済みました。

それにしても、完全に今日は成瀬の独り相撲だったとしか言いようがありません。
見事すぎる堅実な先制点に、あっと驚く大逆転劇を軽くひっくり返すような、野手の気を殺ぐ失点を繰り返しました。
あれでは終盤に打線が淡泊になってしまうのも仕方がなく、ちょっと酷すぎるピッチングでした。
好投が続かない成瀬は今年も貯金ゼロの状態から抜け出せないようで、オセロ成瀬が定着をしそうです。
一昨年の快刀乱麻はともかくとして、こんな不甲斐ない投球をするような成瀬ではないはずで、原因究明のために中継ぎでの起用も視野に入れた方がよいかもしれません。

成瀬の後を継いだ中継ぎ陣も乱調で、特に期待をしている内と中郷が気の弱さを見せたのが非常に残念でした。
いいボールを持っていても気持ちが弱いために力を発揮できずに球界を去っていった選手は枚挙に暇がありませんので、彼らの行く末が心配になります。
それこそ今井雄太郎でもないですが、ちょっと不謹慎ながらも、登板前に酒でも飲ませて気持ちを大きくさせるような荒療治が必要かもしれません。
そう言えばロッテでも、似たような話を森廣二で聞いたことがあります。

打線は今江の2打席連続ホームランなど13安打6得点ですから、頑張ってくれたと思います。
例によって三振が多く繋がりを欠く打線となっていることは否めませんが、これが今のところは精一杯といったところでしょう。
ようやく2軍で結果を残して戻ってきた早川が初回にきっちりとバントを決めたことも収穫ですし、こういった役者が入ることで打線も様相が変わってきます。
あとはもう少しフレッシュな選手が仲間入りをして活気を投入してくれること、そこに期待をしたいです。

その早川と入れ替わる形で、大塚が2軍に落ちました。
真相はさておき、普通に考えれば昨日の拙守の懲罰的な降格でしょうから、そういったことは露骨にはやらなかったバレンタイン監督の変化を見せつけられた気がします。
信賞必罰は組織にとっては必要なことではありますが、この大塚の浦和への送還がチームにどういった波紋をもたらすのかが注目をされます。
仲良しクラブからの脱却に繋がるのか、単なる不平不満のガスが溜まるだけなのかは、今後のベンチのやり方一つで大きく変わりますので、バレンタイン監督の進退と合わせて、もしかすると何らかの誘引剤となるかもしれません。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 0 0 0 1 4 0 0 0 6 13

0

西武 1 4 0 0 0 2 2 2 X 11 15 1


◆7月1日(水) 西武-千葉ロッテ11回戦(ロッテ7勝4敗、18時、西武ドーム、11,617人)
▽勝 岸 13試合8勝1敗
▽敗 成瀬 10試合4勝4敗
▽本塁打 今江5号(岸)、6号(岸)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、川崎、内、中郷―橋本将
西武 岸、岩崎、小野寺―
銀仁朗、野田

 

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まさに百花繚乱

2009-07-01 01:27:40 | 千葉ロッテ

チームの低迷とともにバレンタイン監督の後任についての報道がヒートアップをし始めましたが、今度はサンスポが野茂の名前をぶち上げました。
先日の江川の方がまだ可能性があると思われる、ロッテとは縁もゆかりもない野茂ですから、「関係者」の戯言も極まったといったところでしょうか。

ボビー後任に!野茂氏がロッテの顔に急浮上 (6/30 サンケイスポーツ)

メジャーへの道を切り開いたトルネードが、ロッテの顔に急浮上した。
ロッテが来季新監督候補のひとりに、日米通算200勝を挙げた野茂英雄氏(40)=オリックス・テクニカルアドバイザー=をリストアップしたことが29日、明らかになった。
ボビー・バレンタイン監督(59)に代わる後任監督について、球団は野茂氏を含む数人のリストを作成済み。
今後オーナーらと協議の上、選考作業を詰める。
ロッテが、日米球界を席巻した伝説の男に、白羽の矢を立てた。
後任監督候補リストに、野茂氏の名前が挙がっていることが判明した。
「野茂氏は日本人メジャーリーガーのパイオニアで、あれだけの経験がある。人格もすばらしいし、高く評価している」と、関係者が明かした。
ロッテはバレンタイン監督と、06年から結んだ4年契約が今季で満了。
04年から指揮を執る同監督と契約更新しないことを、昨年12月に発表している。
すでに球団内部で後任監督の選考作業は始まっており、現時点で候補リストは数人まで絞り込まれた。
野茂氏のほか、内部昇格で現ヘッドコーチの西村徳文氏(49)、球団OBで3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表投手コーチを務めた野球評論家の与田剛氏(43)も含まれている。
一部で報道された江川卓氏(54)の名は、球団が作成した今回のリストにはないという。
候補の中でも、ひときわ輝きを放つのが野茂氏だ。
近鉄で最多勝4度、95年に米大リーグ、ドジャース入り。
独特の投球フォームは「トルネード」と親しまれ、2度のノーヒットノーランを記録するなど文字通り旋風を巻き起こした。
日米通算200勝を達成し、昨年現役を引退した。
昨秋からオリックスの臨時コーチに招かれ、ことし2月1日付で、11月末までの契約でテクニカルアドバイザーに就任した。
小松ら伸び盛りの投手陣に調整法やフォークの握りを指導し、野手には打撃投手を務めるなど、寡黙だった現役時代と一変した熱血ぶりで、指導者としての適性の高さを示している。
ロッテにとっても、こうした野茂氏の経験と適性が、球団OBや内部昇格とはひと味違うプラス効果を与えると判断している。
球団はあくまでバレンタイン体制からの脱却をめざすが、一方で選手は“メジャー流”に慣れている。
日米の野球を熟知した野茂氏なら、スムーズな変革が可能になるとみているのだ。
瀬戸山球団社長は「何も決まっていません」と繰り返す一方、秋季キャンプを新監督の下で行う方針を固めている。
西村、与田両氏を含め、今回作成されたリストをもとに重光オーナー、本社の意向を確認。
決断を待って、最終候補との本格交渉に着手することになる。

そもそも後任監督の前提条件としていた、コーチ経験があることについてはどうなってしまったのでしょうか。
内部昇格である西村、高橋両コーチ以外に名前の挙がった候補で、コーチ経験のある人物は誰一人としていません。
もしその条件を緩和するのであれば、最初に名前が挙がった黒木も有力な候補となりますし、初芝だって黙ってはいないはずです。
球場に人を呼ぶという意味では黒木や初芝の右に出る候補はいませんし、外部から血を入れることは重要ながらも、現場から離れて久しい人物では逆効果になりかねません。
やはり理想はコーチ、監督経験のある外部招聘で、次を睨んで黒木や初芝らには2軍で経験を積ませるのがよいと思います。

とは言え、絶大なる人気を誇ったバレンタイン監督の後任ですし、これだけゴタゴタが表面化をしてしまっていますので、簡単に決定とはいかないことは分かりきっています。
緩みきった、プライドだけは高い選手が多いことからも、次期監督とぶつかる選手が出ることでチームが崩壊をするリスクも当然のことながらあります。
考えようによっては、もし本当に球団がチームを再生する意思があるのであれば、次期監督はそのための生き餌になる可能性が高くなります。
言ってみれば球団からすると切れない選手を次期監督と束で整理をするという、そういった意地の悪い考え方です。
そんな人柱になるような都合のいい適任者が果たして見つかるのか、まだまだ監督人事は迷走をしそうです。

ちょっと意地の悪い見方をしましたが、それだけ次期監督の前に立ちはだかる問題が大きいということです。
余程の手腕がない限りは今のチームを穏便に立て直すことは困難であり、また立て直すためには自らも傷つく覚悟が必要だと思いますので、きれい事ではありますが、そこに黒木らを立ち会わせたくはありません。
ですから黒木らには期待をしながらも、今は雌伏の時とでも言いますか、コーチとしての実績を積むことに注力をしてもらいたいと考えています。
私が黒木らには2軍で若手に混じって体を動かしながらコーチとしてのスタートを切って欲しいと思っているのは、そういった1軍の混乱に巻き込まれないで欲しいと考えるからです。
ですから高橋コーチが2軍監督に就任との報道もありましたが、この高橋監督の下に2軍で黒木や初芝、場合によっては小宮山や堀らが経験を積むという図がベストシナリオではないかと、そう都合よく考えている自分がいます。

もちろん、その混迷の時にプレーをする選手たちこそ不幸ですから、しっかりとした指導者が混乱を引き起こすことなくチームを再生してくれるに越したことはありません。
ただその指導者とは誰かと問われれば、野村や牛島といった現実味のない名前しか浮かんできませんので、やはり人柱という意味で、いっそのこと「以前よりは勝てるチームだ」と近藤昭仁を呼び戻して肥やしにするなんてことを考えたりもしています。

 

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