オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

2007年通信簿 41 小林宏之

2007-11-24 00:23:24 | 千葉ロッテ

41 小林宏之 投手 29歳 年俸1億3000万円

【2007年成績】 25試合 13勝3敗0S 防御率2.69 170回2/3 157被安打 9被本塁打 38与四球 4与死球 163奪三振 被打率.243

ここ3年間は主力投手として貫禄の投球を続けながらも清水や渡辺俊の後塵を拝していた感がありましたが、今年の活躍で一気にエースの称号に手の届くところまできました。
成瀬とともに左右の両輪としての活躍は見事で、来季は初の開幕投手を狙うことになるでしょう。

小林宏の凄いところは、調子が悪くてもそれなりのピッチングが常に出来るところです。
今年の貯金10は特異なことでもなく、昨年が3で一昨年は6と貯金を作れる投手です。
これは中継ぎ投手としてスタートした経験、無駄な失点をせずに試合を壊さないようにしてきた実績が活かされているように思えます。

そんな小林宏を支えているのはやはり制球力、無駄な四球を与えないピッチングスタイルです。
針の穴を通すようなコントロールを持っているわけではありませんが、調子が悪くともストライクを簡単に取れる高いレベルの制球力が彼の武器となっています。
彼が四球を簡単に出した時には何かがおかしいと思えるほど、四球を出さない投手として有名になりつつあります。
また低めを丁寧につくピッチングスタイルがフォークのキレとともに際だっており、ここぞという場面で三振が獲れるのもストライク先行で自分の土俵で勝負できているからこそです。
この安定感はチームにとって宝であり、何としてでもメジャー流出は避けたいところです。
FAが9年という制度が続けば順調にいって2010年に権利獲得ですから、3年後には大騒ぎになりそうです。

そんな小林宏の課題は、やはり下半身強化だと思います。
CSでもありましたが、下半身の痙攣で降板するケースが最近増えてきました。
これは単に走り込みが足りないというような単純なものではないでしょうが、立花スタイルの弊害が理由の1つではないかと疑ってはいます。
何にせよYFKの不調で終盤は完投が増えたものの、それまでは6~7回という割と早いイニングでの交代が多かったことはエースを狙う立場としては物足りないと感じています。
昔のように先発完投が必須とは考えていませんが、中6日が保障されている以上は120球で8回を最低ラインに考えて欲しいと思います。

またシーズン終盤に調子が落ちたこと、この癖も何とかしたいところです。
開幕ダッシュして8月に最高潮となり、そして9月以降に調子を落とすというパターンが毎年のように続いているように思えます。
ここまで何年も先発としてやってきているのに1年間を投げ抜くスタミナがないとは思えませんので、どこに理由があるのかを模索して欲しいと思います。

来季の開幕投手は小林宏が最有力候補です。
本人は今年も狙っていたように積極的ですから、余程調子が悪くない限り鉄板だと思います。
来季はエースとして他の先発陣を引っ張るような言動を期待していますし、15勝を目指して頑張って欲しいと思います。


【オリオン村査定】 1億3000万円 → 1億9000万円 (△46%) ※2年3億8000万円

 

コメント (6)    この記事についてブログを書く
« 2007年通信簿 40 渡辺正人 | トップ | 島津家の野望 第7章 »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
来季は絶対的エースに! (富山マリン)
2007-11-24 13:05:04
昨年までの小林宏は好不調の波が激しく、いい投球している試合が多いのに最終的に防御率が平凡になってしまう印象を持ってました。

今季は防御率も最後まで2点台をキープしましたし波がなく安定した投球だったと思います。

また一段レベルアップした感じですが、あの足の痙攣はちょっと困りますね。なんとか改善してほしいんですが…。

来季は15勝を最低目標に、絶対的エースに君臨してくれると思います。



まぁ今季も雅が失敗しなければ15勝は出来ていたと思いますので、来季は疫病神がいない分いけるんじゃないですか。(笑)
返信する
先発2本大黒柱 (ビタミンM)
2007-11-24 17:28:01
今季は特に大崩れすることなく1年間ほぼ安定したピッチングでした。これだけよくても後ろがやられることも多かったので勝ち星が少なかったのは残念です。
昨年と比べると一段とよくなりましたがフォークが制御できず四球がでることもあったのが気になります。足の痙攣は調整が出来てないというふうにしか見えません。来季は中継ぎが不安定になるので完投することも多くなると思われます。
これだけよくなると数年後のメジャー挑戦もないわけではありません。今のうちに残留要請をするなど流出を阻止すべきです。
返信する
Unknown (けとる)
2007-11-24 19:28:39
 多分 防御率は間違っていると思います。表記するのであれば、特に大事な数字は間違えないようにお願いします。 今年は当然開幕投手だと思っていましたし、ダルらと主要タイトルを争うと思っていましたので「失望した。」の一言ですね。開幕投手に関しては、監督が清水にコバヒロ級に頑張って欲しかったのでしょう。しかし、コバヒロはエースを狙うではなくエースですし、来年の開幕投手本命は成瀬かな、と思います。とにかく今年は大きく期待しましたが、応えてくれなかった。もう一年だけ大きく期待してみます。
返信する
Unknown (けとる)
2007-11-24 19:57:58
契約に関してですが、一億六千万に大きな額の細目出来高をつければいいと思います。2年総額5億までなら。
返信する
下半身 (HJ)
2007-11-24 20:47:51
数字的には文句なし。投球についてもご指摘の通りです。
来期は足の痙攣で試合を止めない様にしてほしい。
やはり試合が間延びしてダラァーっとしてしまいます。
来期開幕に向け、しっかり調整し、年間通じてコンスタントに活躍してほしいですね。
返信する
お返事 (オリオン)
2007-11-25 00:16:18
>富山マリンさん
内容的には15勝ぐらいのピッチングをしてくれた1年でしたね。
終盤の逆転劇は助けられたこともあるのでイーブンイーブン、そう思うことにしましょう(笑)
最終回の逆転劇ならともかく、7回ぐらいに中継ぎが逆転されることを恨む資格は先発投手にはないと思います。
それだけに8月ぐらいからの小林宏は、まさにエースの投球をしてくれたと思います。

>ビタミンMさん
フォークの落ちすぎが終盤戦で目立ったのが気になりますが、それも彼の持ち味ですから他の球種とのコンビネーションでしょうね。
怪我さえしなければ2桁は確実に勝てますので、来季も安定したピッチングが期待できると思います。

>けとるさん
ご指摘ありがとうございました。
さっそく訂正しました。

>HJMさん
あの足の痙攣、本人もわかっているでしょうから逆に困ったことですね。
対策も施しているでしょうし、とにかく体を強くするしかありません。
かと言ってしなやかな体を持つ小林宏にウェートトレーニングによる強化は不適だと思いますので、やはりベタですが走り込んでもらいましょう。
返信する