オリオン村(跡地)

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2019年通信簿 85 ブランドン・マン

2020-01-23 00:49:39 | 千葉ロッテ

 

85 ブランドン・マン 投手 35歳 年俸2160万円

【2019年成績】 14試合 0勝2敗0S 防御率3.94 16回 16安打 1被本塁打 12与四球 1与死球 20奪三振 被打率.262

DeNAで二年間のNPBの経験があり、その後に独立リーグを経て34歳でメジャー初登板は現地でも話題になった苦労人です。
しかし年齢の壁なのかさらなるメジャーではなくNPB再挑戦を選んだブランドンだけに、その20万ドルという薄給も相まって応援をしたくなる存在でした。
それだけにボルシンガー、レイビンの不調、故障で外国人選手の枠が埋まっていたわけでもないのですからもう少し投げさせてもよかったと思いますし、さしたるコストでもないので万が一を考えて残してもよかったのではないかと、その不安定な立ち位置に本人の意向もあったのであれば仕方がありませんが、やや残念なリリースではあります。

再来日のポイントはストレートの質で、DeNAのときとは別人とも言われる140キロ台半ばから後半のストレートがあってこそ、そしてそれは額面どおりのものでした。
左腕のそれですから打者からすれば150キロ近くの体感だったのではないかと、ただ意外だったのがそのストレートで押すのではなく遅い速いと2種類のスライダーとブレーキの利いたチェンジアップの割合が多かったような、特にチェンジアップは効果的で空振りが取れる武器になっていたように思います。
ただストレートの力を得た代償かコントロールがばらつき気味だったのが足を引っ張り、春先の練習試合での好投でアピールできたのがよかったのか開幕5戦目に先発のチャンスをもらうも制球を乱して2回5失点でKOとなりあっさりと二軍落ちで、先発左腕としての獲得だったものがその後に頭から投げさせてもらうことはありませんでした。
種市ら若手の先発陣が台頭をしてきたこともその理由でしょうが、あれだけばらけると中継ぎとしての起用もなかなかに難しいものがあります。
再昇格後に交流戦で多く投げましたがいずれも敗戦処理でしかなく1安打3四球で一死も取れなかった試合もあり、また左の中継ぎというポジションを皮肉にもDeNAで同期入団だった陳冠宇に奪われたのも響いていたような、そして8月半ばに投球中に左肘の違和感を訴えて降板、抹消は左肘屈筋腱の炎症も戦力外の理由になったのかもしれません。


【オリオン村査定】 2160万円 → 2160万円 (±0%) ※11/30に戦力外通告


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6 コメント

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Unknown (頑張れ福浦)
2020-01-23 01:15:31
枠に余裕があって、日本人なら完全に残すべき選手ですが、つきも無い様な気がします。
中継ぎ左は何枚いても良いはずですが、早くにリリースは何かしら問題があったんですかね?
Unknown (名古屋マリン)
2020-01-23 07:00:29
私が観戦した神宮の試合は僅差の勝ちゲームで投げていました。
7,8回の投手が決まっていなかったので、そのまま結果を出し続ければ定着できていたかもしれませんが、翌日の投球で仰せの1安打3四球をやらかし、たしかその後すぐにファームでした。
四球連発で首脳陣の逆鱗に触れたのかもしれませんね。

投球内容は特徴のある選手で、戦力外はやや残念ではありますが、上積みのある年齢でもなさそうですし、仕方ないですかね。
この後はどうするのでしょう。
苦労人ですし、もうひと花咲かせてほしいです。
Unknown (たかぽて)
2020-01-23 07:55:06
結構いいピッチングをしていた印象。やらかしもあったけど即二軍落ちで次のチャンスを与えない様な内容でも一軍の左投手か余剰でも無かっただけにこの使い方にやや疑問。

チェンも松永も力押しでなくキレで勝負のタイプなので、この二人が不安定な時期に上げても良かったのではないか。

年俸を落とすことに本人が納得すればもう一年見たかった選手。
Unknown (オブ)
2020-01-23 16:18:59
キャンプ、オープン戦と結果を出した上での開幕ローテーション入りでしたが、結果は出ませんでした。コントロール、球威ともいまいちでした。もともと獲得の狙いはリリーフと先発のいずれの谷間を埋めるスイングマンとして考えれば面白いと思ったんですけどね。
主観ですが、中継ぎの適正の当番間隔は1イニングを2連投したら翌日は空ける。中途であえて抹消も使い、一定の投げない期間も作りながら年間で50試合未満が翌年に支障のない、長くリリーフとしてやれる当番数かとおもいます。先発も通年守れる選手は結局、現実的には2~3人でしょう。そこで柔軟に起用できる選手は貴重です。リリーフは活きのいい選手も数年で故障し人知れずやめていくポジションです。いずれ近い将来、リリーフ投手も更に分業が進み、当番数規制のようなものができて評価基準が変わるような気がします。いずれの役割も埋めるような選手も必要になってくると思いますね。
Unknown (doushitakoushita)
2020-01-23 18:43:15
私はブランドンはかなり期待していたのですが、しっかりした成果を残せないまま退団ということになってしまいました。小島、中村稔、土肥など、左が育ってきていることも本人には不利に働きました。

先日の日経に、ドライブライン・ベースボールでメジャーのトライアウトを受けるブランドンのことが記事になっていました。ピッチングフォームを修正して球速を150に乗せているとか、スライダーの回転数はメジャーでも屈指とか。本人はメジャーより日本でプレイしたいそうで、これからでもどこかピッチャーが足りないところが獲得しませんかね。

ちなみに、関係は保っておいて、将来在米スカウトとして動いてもらうというのはどうでしょう。監督のお友達より見る目はあるかと。
お返事 (オリオン)
2020-01-24 03:46:12
>頑張れ福浦さん
枠の問題もありましたね、育成枠での再契約は検討したのかしら。
年俸が20万ドルでしかなかったのがむしろお手軽に切る理由だったりして、ジャクソンとハーマンの獲得で陳冠宇ですら一軍が危ういので仕方がないのかなぁ・・・

>名古屋マリンさん
もう二三歳でも若ければ、ですかね。
確かに来季に36歳となると↑のように育成枠ってのも3月末までの昇格期限を考えれば現実的ではなかったか・・・
こういう選手が主力級の活躍をすると野球が面白くなるのですが、なかなか難しいようです。

>たかぽてさん
陳冠宇と入れ替わりでの昇格もありましたが、最後の昇格ですぐに左肘を痛めたのが致命的だったのかもしれません。
さすがに20万ドルからのさらなる減俸はあれすぎますから、仕方のないリリースだったのか。
ジャクソンとハーマンがしっかりと仕事をしてくれてこそブランドンが浮かばれますので、頑張ってくれよと。

>オブさん
ストレートはいけてると思ったのですが、ちょっとばらけましたね。
中継ぎ陣の起用については近い考えで、それに加えて登板数、イニングを鑑みて年に数回の抹消があってもよいような、中継ぎローテーションです。
連投を避ける、などは今季も夏場ぐらいまではできていたと思いますが、終盤戦は今日も明日も東條みたいになってしまいました。
疲弊気味かつ衰えが見えるベテランもいますから、新しい顔の引っ張り上げが急がれます。

>doushitakoushitaさん
お、まだ諦めていないのですね。
メジャーよりも日本となると残留交渉はロッテ側から切ったことになるわけで、枠の問題もありますが惜しい気はします。
それを鳥谷で埋めるようなことがあればなおさら、さすがにキャンプメンバーも発表しましたからいまさら無いか。