オリオン村(跡地)

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西野が前田健に投げ勝つ!

2013-05-21 00:18:04 | 千葉ロッテ

 

予報ほどには天気の回復が早くなかったことで船橋駅に着いたときにはかなりの雨が降っていて、それでもレインコートとレインパンツを着込んで球場に向かったのですが、それなりの風があったことで5分ほども走ったところでギブアップです。
仕方なく家に向かって帰宅をしたきにはずぶ濡れと言わずともかなり濡れていましたし、試合中にもそれなりに降ったようですから平日のサラリーマンには高嶺の花でした。
そんな今日に西野が前田健に投げ勝つのですから自分の持っていなさを嘆きたくもなりますが、何はともあれ石垣島で買ったジョッキに翔破のマリーンズ缶を注いでの乾杯です。

西野が球界のエースの一人である前田健に投げ勝っての5勝目は成瀬を抜いてチームの勝ち頭ですから、大きな一勝です。
残念ながら本人の意欲とベンチの配慮による完封勝利へチャレンジは惜しくも成りませんでしたが、胸を張っていい自己最多の8回1/3の143球と12奪三振でした。
九回の続投を打診すべく西野に歩み寄った伊東監督と斉藤コーチの姿が映っていましたが、暫く話した後に戻るその表情には苦笑いに近い笑顔がありましたので、当たり前の答えではあったのでしょうがその西野の意気込みが嬉しかったのでしょう。
中5日でしたので投げすぎが心配ではありましたが、おそらくは次の登板が中7日になるであろうことを考慮に入れてのものだったのでしょうし、そうは言いながらもプロに入ってからこれだけコンスタントに球数を投げるのは初体験でしょうから、そのあたりのケアもしっかりとお願いをしたいです。
今日の西野はやや両サイドのストライクゾーンが甘かったことを上手く利用して打者の意識を外に置いた上での果敢な内角攻めが有効で、その江村の配球に応えたコントロールと勇気と伝家の宝刀があってこその奪三振ショーだったのだと思います。
最終回でも140キロ台のストレートを投げられる西野はロッテにとってはあまりに魅力的ですし、ズボッと決まる重さの感じられるストレートは感動ものです。
大嶺に続いて開幕前には勘定に入っていなかったと思われる西野での連勝は嬉しすぎる誤算ですし、モチベーションが上がっているであろう他の浦和組にも頑張ってもらいましょう。

西野が残したピンチに登板をした益田はあわや同点というヒヤヒヤな締めくくりでしたが、とにもかくにも復活セーブです。
まだ指の引っ掛かりが悪いのか抜けるようなボールも少なくはありませんでしたが、調子を落としていたときに懸念をしていたストレートのスピードも今日は140キロ台後半が普通に出ていましたので間隔が空いたことで疲労は抜けてきているのではないかと、あとは気持ちの問題でしょう。
これで今日に追いつかれていたらどうにもならないところに追い詰められていたかもしれなかっただけに、堂林には感謝の言葉もありません。
明日はお休みですので松永も休養が取れますし、次のカードからは平常運転でよいのではないかと思います。

打線は数少ないチャンスをものにしての3得点で、7戦目にして前田健から初白星です。
攻略の鍵は球数を投げさせることによる四球だと見ていましたので、初回に9球を投げさせて四球を選んだ根元は隠れたヒーローでしょう。
その根元が牽制悪送球に足を滑らせて進塁ができなかった不運がありましたが、それを補って余りある中東の落球と言ってもいいぐらいの打球の見失いは霧雨による濃霧状態の上空によるものだったのかもしれませんので、これもある意味での地の利だったのだと思います。
清田がしぶとく三遊間を抜いた2点目のタイムリーも貴重でしたし、結果的に決勝点となった押し出し四球も前の打席でノースリーから見逃し三振に終わったことの反省を活かしての見極めだったのではないかと、また本来はポイントゲッターであるべき五番の福浦が選んだ2つの四球が地味に効きましたので、昨日に続いてベンチの選手起用が大当たりでした。
八回までに西野が投じた125球を超える前田健の126球目が痛恨の押し出しでしたので、ちょっと不思議な巡り合わせにビックリです。
二回以降は立ち直って貫禄のピッチングだった前田健を攻略しての勝利は、明日以降に繋がる素晴らしい白星でした。

ちなみにQVCマリンの試合を自宅で見ることなどは滅多にないこともあり、西村前監督の解説を聞いたのは今日が初めてです。
もっともそれと気がついたのは「当たり障りのないつまらない解説だな、誰だ?」と確認をしたからで、まさか前年までチームを率いていた監督の解説とはとても思えない内容に驚くとともに、以前に実況から江村について聞かれて二軍だったから知らないと答えたなんて話もあったようですから、NGワードだらけなのかもしれません。
そうなるとロッテ戦で西村前監督が解説をするメリットが何かが分かりませんし、来年の契約がどうなるのかが心配にもなる今日の中継でした。

 

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 広島

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千葉ロッテ

2 0 0

0

0 0 0 1 X 3 6

0


◆5月20日(月) 千葉ロッテ-広島2回戦(ロッテ2勝、18時15分、QVCマリン、11,938人)
▽勝 西野 8試合5勝1敗
▽S 益田 22試合1勝2敗14S
▽敗 前田健 7試合4勝2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 西野、益田―江村
広島 前田健―石原、倉

 

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43 コメント

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地蔵 (和音)
2013-05-21 00:55:16
ご無沙汰しております。
ここまでの伊東ロッテの戦い方、オリオン様と同様に前監督と違い「普通」の野球をしていると感じています。
ただ一点最近違和感を感じているのが野手の起用法です。
連勝の始め頃は全員野球といった感じで万遍なくベンチのメンバーを使っていたのですが、最近は地蔵化するメンバーが増えてきていると思います。
特に岡田と早坂が著しいですね。
神宮での早坂の代打は完全に思い出代打なので有効活用とは考えていません。
根元より守備が上手かどうかは置いておいて、セカンドの守備についたのは1回だけじゃないでしょうか。

今回の試合で8回裏に加藤を代走で送ったことはいいのですが、二死満塁の場面でわざわざDHの福浦に岡田を出すことはないでしょう。
長打が出なければ生還もできず、フォースアウトの場面なんですから、外野の守備固めを考えて早坂もしくは金澤でも良かったのではないのでしょうか。
他の外野陣の打撃が好調なのでスタメンから外れるのは致し方ないと思いますが、守備のスペシャリストをDHの代走とは・・・。
案の定、9回表は荻野貴のまずい守備も絡んで失点しました。
これまで僅差のゲームに勝ってきたのは相手の拙守も一因ですし、こちらの拙守で落としたゲームもいくつかあります。
伊東監督はこの辺りをどう考えているのか気になります。
あまりにも些細な事すぎて気にもかけていないのかしら。
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エース (なめこおろし)
2013-05-21 01:49:19
彼は言葉は悪いけど「ぽっと出」みたいな感じで出てきたし、
風貌も地味だし、
背番号もでかいし。

西野君。

彼こそ我が軍の大エースです。
最多勝と最多奪三振も狙えるかも。
そうなりゃ新人王と、まさかのリーグMVPだって。
変化球がキレキレ。
制球がいいですし、
ありゃ研究されても打たれないでしょう。

今季は彼を見届けるだけでも楽しいです。
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次回以降に期待 (N.S.ボウラー)
2013-05-21 05:54:03
しましょう。完封は。
彼ならそのうちできるでしょう。
でも、
さすがに9回は意識したのかな。

江村も9回になって守りに入ったのかな。
西野のときは構えから大きくはずれたりしたので
気にならなかったのですが
益田に代わってから外側一辺倒が気になりました。

ちょっとガッカリなのは
退場外人と
前健の姑息な牽制

あの外人、目が悪いか
あまりにも自分のストライクゾーンにこだわり過ぎ。
初回のセンターの事実上のミスのとき
カメラは最初、レフトを守っていたその外人を向いてましたが、
自分が捕るみたいなゼスチャーでもしたんですかね。
だとしたら、あまりにも視覚に問題あり、では?

8回の前健、
一度刺したのに味をしめたのか
打者じゃなく、走者を気にし過ぎての自滅でしたね。

ほんと、西村さんの解説は聞きたくないです。
生馬なんちゃらと同様、外してほしいものです。
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Unknown (hitmachine9)
2013-05-21 05:56:59
立ち上がりの不安定さとバテに乗じて四球は獲りましたが、ご家庭に悩みがあるのかと云うほど地元では打ててませんね、ビジターでは四割なのに… 個人的にも開幕以来マリンでのヒットが見れとらんのが寂しい…
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西村監督を擁護しますと (大垣のロッテファン)
2013-05-21 06:00:24
私は下剋上は彼の采配しか達成できなかったと思っており、それについての感謝は激しくもっているのです。辞める時も「言いたいことは山ほどある。」と本音を初めて行って?去って行っただけに、解説は「暴露」が出るのでは、と期待していましたが・・・・。例えば「私も西野を早く登録したかったのですが、なかなか予算の関係で球団がイエスと言ってくれなかったもので・・・ここら辺りはプロ野球といえど興業性が強いもので・・」とか。
西村さんの性格上、実況の質問がすべて自分の去年の采配に向けられているように感じて、その都度自己批判をしてしまうのでしょう。だから口が重いような解説になってしまうのでは、と彼を弁護したくなる時があります。

昨日の最後の益田が打たれたヒットですが、あれはセンターにまかせれば、とれたようなきがしないでもなかったのですが、現地の方に教えていただければ、と思います。
成瀬を脅かす存在は唐川だと思っていたのですが、西野になってきましたね。大嶺同様、苦労した時代のある選手が活躍するのは、見ていてうれしいです。しかし、益田がピリッとしませんね。
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Unknown (jun)
2013-05-21 07:12:52
なんだかんだ言って、マエケンは凄いですね。
ダルのように「どうにも打てそうもない」ようには見えないんですが、全ての球種、スピード、球威、コントロール、牽制全てが、高いレベルで揃っている印象です。それと、全然動じないメンタルと。

それに投げ勝ったんですから、西野にアッパレ!です。
大嶺同様、次回までのケアをしっかりして欲しいです。

前監督の解説ですが、「ここは追いつきたいですね」のような抽象的な意気込みばかりで、「やってくれなきゃ困る」と同程度のコメントが多い印象です。もう少し、具体的なコメント、プロならではの着眼点を聞きたいなぁといつも思うのですが。
ただ、西村さんに限らず、監督辞任翌年に自分が担当していたチームの解説をやるのって、結構酷だなという気はして、そこは同情しますが・・・・・。

PS 8回裏の、マエケンVS清田。「茅ヶ崎さん」には、たまらない場面だったでしょうね(笑)
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大金星 (ぽんたろうアルトマン)
2013-05-21 07:12:56
西野、すばらしいですね。勝ってるからそう思えるのか、マウンド上での身のさばきや表情(のなさ)に品性すら感じます。

打者では、しばらく清田に注目&期待しています。
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マエケンに投げ勝つ (NT)
2013-05-21 07:22:56
志願の9回はバタバタしましたが、西野の完封は次の機会に期待します。
球数を減らすのが今後の課題でしょうか。

西村前監督の解説は、やって貰わないと困る、何とかしないとばかりで、昨年までよく聞いたコメントだなあと思っていました。
ファンの感想では無いのだから、例えば、コースや球種を絞るのか、2ストライクまで待つとか、どうやって何とかするのかをしゃべって貰いたいですね。
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Unknown (茅ヶ崎Mファン)
2013-05-21 07:39:29
昨日の試合は試合結果を確認できているだけですが、西野投手、素晴らしかったようですね。速球とフォークで三振を取る投手、見ていて気持ちいいですよね。数試合連続して安定した結果を出せているので制球も調子等に左右されにくいのでしょうか。もし、秋になってから今季を振り返った時、「やっぱ、西野だったよな。」って意見、多く聞かれそうですね。
「1番」、あと9回、今シーズンお立ち台上がれるよう、頑張ってや。
今日はありがとう。

カープについて。
守り、昔に比べてキツイことになっとるの。まずは守り、しっかりできるよう基本からキッチリやらせてや。
謙二郎、もっと考えてくれや。マリーンズの野球見て、感じるものあったじゃろ。負けた後で球数もっと…とか寝ぼけたことぬかすなや。
あとロロノア・ゾロ様
コメント頂きましてありがとうございました。
小さい頃からカープファンで、勤務地の関係で海浜幕張に住むようになってから地元のマリーンズの試合を見るようになり、今に至ってます。ここ数年はマリーンズの試合しか行ってませんでしたが、弱いカープ、見捨てられない思いと、そして普段自分がいるスタンド、逆から見たらどうなんだろう、って思いからレフトスタンド、今回選びました。新しい選手ばかりで応援歌もわからないので、結構大変でした。皆様が言われるように、そんなに迫力ある応援ができていたとは中にいるとわからんもので、私としてはびっくりです。
マリーンズの応援、素晴らしかったです。まわりにリズムこっそり取ったりして反応している方、中にはいらっしゃいました(笑)。また宜しくお願い致します。
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西野くん (タンマ)
2013-05-21 08:09:49
天下のマエケン相手に素晴らしい投球・・・今まで調子に波がないというか、下ブレがないのが見事です・・・風格が出てきました。

9回の益田・江村vs松山は、外角一辺倒から最後、内角勝負は間違いではないと思いますが、これは打った方をほめるべきでしょう。

また、堂林くんの最後の空振り・・・これをカットできるようになれば、彼ももうワンランク上がれるのではと思いました・・・上から目線ですみません(笑)

現地に行った同僚の話によりますと、あの素晴らしいカープファン、帰りのバスで「あの外人・・・」「あの監督・・・」と、批判が止まらなかったようです・・・

そして西村氏・・・とても生真面目な方で気の利いたコメントを言うのは難しく、しかも昨年率いたチームの解説をするのは生々し過ぎ・・・これは、使っている局が悪いと思いました(笑)
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