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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2019年通信簿 40 島孝明

2019-12-22 01:43:24 | 千葉ロッテ

 

40 島孝明 投手 21歳 年俸590万円

【2019年成績】 E 20試合 0勝1敗0S 防御率2.00 18回 10被安打 2被本塁打 16与四球 0与死球 11奪三振

地元出身で将来のエースとして期待をされていた島は、しかし僅か3年でユニフォームを脱ぐこととなりました。
同期の種市が華々しく一軍で活躍をしたのとは対照的に、おそらくはプロに入ってから自分で納得のできるボールは一球も投げられずに終わったのではないかと思います。
あまりに残念すぎますが本人が別の道に進むことを選択したのであれば仕方なし、それが逃げではなく前に進むためのものであることを願ってやみません。

春季キャンプ初日の紅白戦では1四球ながらも1回零封で一軍スタートですから、昨季までのイップスを考えればまさに涙ものでした。
ブルペンにも入っていましたしオープン戦デビューも果たしましたから今季こそ、とは本人はもちろんのこと多くのファンもそう期待をしていたでしょう。
そして開幕後は二軍でも実戦登板で短いイニングながらもきっちりと抑える試合も少なくはなく、順調にいけば夏過ぎには一軍でのお試しがあるのではと楽しみにしていましたが、その夏過ぎになって姿を消したのはイップスの再発だったのか故障だったのか、いずれにせよこれで島の心が折れてしまったのかもしれません。
戦力外通告から引退表明まで二ヶ月間もありましたから悩みに悩み抜いた、あるいは周りとの折り合いを付けるのにそれだけ時間がかかったのか、ここにきて高卒投手が雨後の竹の子のように伸び始めている中でその筆頭になってもおかしくはなかった島のこの結末はそれがプロの厳しさであってもやはり寂しすぎます。
既にイップスが発症をしていたのにウインターリーグに送り込んだルーキーイヤーが島にとっては苦痛の始まりで、遠投すらまともにできないところからようやくブルペンで力強いボールを投げるまでになるには血のにじむような努力、忍耐があったはず、もしまたイップスが再発をしたのであれば同じことの繰り返しに体が拒否反応を示してもおかしくはありません。
そのあたりの事情は分かりませんが島には第二の人生をとにかく頑張ってもらいたく、そして球団には第二の島を作らないためにも慎重な上にも慎重な目配りをお願いしたいです。

2017年通信簿
2018年通信簿


【オリオン村査定】 590万円 → 500万円 (▼15%) ※10/3に戦力外通告、12/7に引退表明


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コメント (6)    この記事についてブログを書く
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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (頑張れ福浦)
2019-12-22 06:15:00
何故にこんな症状が発症するのか、罪作りな話です、藤浪がイップスだと言われますが、一軍で投げれているんで島のそれはまた少し違ったものなんでしょう。
一度もその球を見ることがなかったですが、オリオンさんがかなり推していたところから、第二の岩下レベルの剛球を思い浮かべて楽しみにしてました、非常に残念です。
第二の人生に幸多かれと願います。
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決断に敬意 (Bluelily)
2019-12-22 08:44:40
私も島には高い期待を抱いていました。しかし、アジアウィンターリーグでの投球は、イップスというものの恐ろしさを見せつける凄まじいものでした。そこからの回復は、基礎練習の繰り返しという地味で辛いものだったと思います。
今シーズン当初に短いながらも公式戦で投げられるようになったのを知って、本当に良かったと胸を撫で下ろしたものです。
ファームを良く見ている方の情報によりますと、7月2日の巨人3軍戦で打者6人に対して5四球、うちワイルドピッチ3という内容だったそうですから、この辺りからイップスが再発したようです。それでも7月は公式戦でも数試合投げ、記録上はさほど酷い成績ではありませんので、日による状態だったのかもしれません。ただ、8月に入ると遠征には不参加で浦和のブルペンピッチングが続き、9月は遠征にも少し参加してブルペンでは投げていたようですので、怪我ではなかったと思われます。
この状態で育成契約を打診されているので、自分の状況と今後をじっくり考えての決断だったのでしょう。大学に進学するということは、彼の選択の幅を広げる意味でもとても良いことだと思いますので、その決断に敬意を評したいと思っています。
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Unknown (名古屋マリン)
2019-12-22 08:49:39
高卒3年目で戦力外になるとは思っていませんでした。
たしか開幕前に期待の投手として井口監督も名前を挙げていたような気がしますし、今季のファームの成績も悪い成績ではないですから、これからだと思っていただけに残念でなりません。

まだ21歳。
来年が大学4年生の年ですから、十分人生の再スタートが切れる年ですし、別の世界で活躍していくことを心から願っています。
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Unknown (たかぽて)
2019-12-22 09:22:12
残念、まだ早いだろうというモヤモヤ感はあるけれど世代間で抜きん出ていなければ選ばれないnpbに所属していればこその、もうこれ以上は…だったのでしょうか。

プロに入るのも決断、辞めて新しい道に一歩踏み出すのも決断、いつの時代、どの年齢でも決断には勇気が必要、とにかくこの一言

ガンバレ
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イップス (パンテーラ)
2019-12-22 12:29:22
京大田中のときもそうでしたが、
イップスの重症者の投球動作を見ていると、あまりにもフォームが違いすぎて「残酷な病気だな」と思ってしまいます。
井口イズムの「痛いの痒いのいう奴は試合に出さない」はイップス患者にとっては最悪の言葉であり、
耐えられるものではないでしょう。
高校時代の投球は大嶺や唐川、岩下、種市、二木を凌駕しており、というより歴代マリーンズ投手の高校時代ではNO.1だったので期待もひとしおでした。
これからは逆にその経験を活かし、精神保健福祉士、臨床心理士、アスレチックトレーナーなどなど独立開業できる道はたくさんありますので、
大学に行くのはどんな進路があるのかを調べる期間と割り切ってほしいものです。
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お返事 (オリオン)
2019-12-23 02:46:44
>頑張れ福浦さん
フォームを見失って、ってのを一括りにしたのがイップスですから、人それぞれなのでしょう。
ただ藤浪も一軍で投げただけ、って感じで打者の生死にかかわるノーコンぶりもありましたから、島と症状はさほど変わらないような。
今春の石垣島でのブルペンでは、活きのいいボールを投げていました。
それだけに残念過ぎる、もったいない、が本音ですが、こればっかりは本人の決断ですから仕方がありません。

>Bluelilyさん
めちゃくちゃだったらしですからね、ウインターリーグでの乱れっぷり。
もう三宅か島か、みたいな。
やっぱ再発だったのかしら、仰せの夏ぐらいに姿を消して、それでブルペンには入っていたのであれば故障ではないのでしょう。
それだけに本人としてはまたあの苦しみの繰り返しに耐えられなかった、となれば、それを体験したことのない第三者があれこれ言っても詮無きことかな。
その判断、将来に幸あれ、と送り出すのがファンとしてできるただ一つのことなのか・・・

>名古屋マリンさん
枠の問題もあったのでしょう、余裕があれば育成枠での打診にはならなかったと思います。
高校のときの学力は分かりませんが言うなれば三浪での大学受験はそれはそれで困難が伴いますが、前向きに取り組めるのであれば乗り越えていけると信じています。

>たかぽてさん
あれだけ苦労をして克服したと思っていたイップスの再発が理由であれば、プロ野球選手としての自分の将来に不安を感じてもそれは当然でしょう。
自分のことは自分が一番に分かっている、とは限りませんが、現状にもがくよりも新しい道を切り開いていく、それがさらなる厳しさと苦労を伴うにしても自分が選んだ道ですので、迷わず前を向いて頑張ってもらいたいです。

>パンテーラさん
語学の勉強を、ってのをどこかで読んだような。
それであれば必ずしも大学にこだわる必要もありませんし、あまり最初から門戸を狭めずにいろいろな可能性を模索してくれればと。
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