延長15回の死闘も決着はつかず

日本シリーズ史上最長の5時間43分の試合は、両チームとも譲らずに引き分けに終わりました。
勝てなかったのか、負けなかったのか、個人的には負けなかったのだと考えています。
中日が自信を持って送り出した浅尾を攻略して同点に追いつき、そして延長戦での度重なるサヨナラのピンチを凌ぎきったのですから、間違いなく「勝てなかった、惜しい、悔しい」と感じているのは中日ベンチ、選手、ファンの方だと思います。
ここから焦りがでてきて前日の試合が嘘のような大差の試合でロッテが優勝をする、明日はそんな展開に期待をします。

試合中の采配やプレーに関してはツイッター風の記事に書きましたので、ここで多くは語りません。
数少ないチャンスに不振だったサブローがタイムリーを放ち、そのサブローにすらバントのサインを出した西村監督に満足をしています。
そのバントの失敗が目立って腹立たしくもありましたが結果でしかなく、一か八かの強攻策で併殺打となるよりはマシです。
攻撃でも守備でも両チームともミスがありましたから、明日に向けて悲観的になることもないでしょう。
ただ中日には大島というラッキーボーイが誕生をしてしまいましたので、ここだけは気をつけなければなりません。
里崎の打球をキャッチされたときには日本全国のロッテファンが悲嘆に暮れたものと思われ、しかし相手もセントラルの王者ですから天晴れと誉め讃えることにします。

明日の7戦、先発は渡辺俊と吉見になるものと思われます。
もし予想どおりであれば、明日に勝てなければロッテの日本一は厳しくなってきます。
8戦に先発ができるのはマーフィーですが、レギュラーシーズン終盤からポストシーズンでのピッチングを見れば多くを期待はできません。
ですから明日に勝てればロッテ、勝てなければ中日が日本一になると見ています。
ネガティブとの批判もあるでしょうが、8戦に山井を持ってこれる中日にアドバンテージがあるのは明らかです。

そう考えると、明日にマーフィーか大嶺を起用するのも一つの作戦ではあります。
捨て試合と言ってしまうと失礼ですが、渡辺俊を中4日で起用をした挙げ句に8戦でマーフィーよりは妙案ではないかと思います。
ドームや急な傾斜のマウンドを苦手にしている渡辺俊に中4日を強いるよりは、中継ぎ陣も藪田や小野などをベンチから外して秋親や上野、大谷らを抜擢して8戦に備えさせることを考えたくなるぐらいに148球vs114球の差は大きいですし、心の負担も相当なものがあることでしょう。
あからさまな捨て試合モードですと選手たちの気持ちが後ろ向きになりそうで怖いのですが、一歩引いてみることも考えたいです。

とは言いながらも、愚直に渡辺俊が先発となることは動かないのでしょうから、とにかく頑張ってくれとしか言いようがありません。
そしてベンチには引き際をしっかりと見極めて、8戦という大局の中での采配をお願いしたいです。
手放した7戦のチケットが惜しい気もしますが、どのみち日曜日に名古屋でナイターなどは無理な話でしたので、そこはスッパリと諦めます。
8戦になればテレビ中継がどうなるのか、チケット販売にも注目が集まりますが、渡辺俊でいくのであれば7戦で決めてもらいましょう。
場合によっては成瀬をベンチに入れてスクランブル体勢も充分にありえそうで、スタメンおよびベンチ入りメンバーの発表が今から楽しみです。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 計 安 失 千葉ロッテ 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 2 8 1 中日  1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 11 0

◆11月6日（土）　中日－千葉ロッテNS第6戦（ロッテ3勝2敗1分、18時11分、ナゴヤドーム、38,094人） ▽バッテリー 千葉ロッテ　成瀬、内、伊藤、藪田、古谷、小野、小林宏―里崎 中日　チェン、浅尾、高橋、河原、岩瀬、ネルソン、久本―谷繁