幕間の作品紹介にもチラシにもそんな描写は一切ありませんでしたから、これはもう確信犯なのでしょう。
コメディタッチな探偵もの、そう思っていたらいきなり想定外な展開は苦手にするジャンルだったので分かっていたら観なかったはずで、完全に騙されました。
もちろん外し気味ではありましたがそういった演出もありましたが逆に言えばそれが無ければ耐えられなかったような、それも計算ずくだったのかもしれません。
もっとも原作のある作品ですから映像化に際してのものなのか原作からしてそうなのか、もやっとした表現で申し訳ありませんがキモの一つですからご自身の目でご確認ください。
とは言え、それなりに楽しめたのも正直なところです。
好き嫌いを置いておけば120分とそこそこの長丁場を息をもつかせない展開はなかなかに見事でしたし、一方で肝心の犯人や動機、トリックは隠すつもりがないだろと突っ込みたくもなるような撒き餌がここそこに、しかし伏線をきっちりと拾い上げたのには清々しさがありますのでそのあたりは気になりません。
ただその舞台設定があまりに唐突で最後までほのめかし程度にも想像ができる欠片もなく、また早々に退場をしたメインキャストが最後に残した口パクがどうにももどかしいです。
これもあるいは次回作への伏線なのかもしれませんがそれも興行成績次第か、そして15人の容疑者と謳いながらどう数えても14人しかいないのが何ともかんとも、消化不良でした。
2020年1月25日 鑑賞 ★★★★☆(4点)
原作のファンなどからは酷評されてますね。
私も期待ハズレで、がっかりしました。
星二つです!
でもあの設定は分かっていてのものですから、原作とは違ったところがあったのかしら。
それともあの軽いタッチで笑いを取りにいったのが不評・・・?
表紙のイラストが幻想的で、軽いノリの展開にも関わらずシリアスな緊張感も持ったまま読んでいました。
あの設定は一部トリックにも絡みますが、あくまでクローズドサークルを演出する為というのがメインでした。
映画はかなりコメディタッチというかコミカルに仕上がっているようで、「あの設定が」というより構成・演出の方が原作ファンの期待を裏切ってしまったのかと。
見ていないので批判は出来ませんが、多分見ません(笑)
ちょっと意外すぎましたが(笑)
原作にはあのコミカルチックな描写は無いのですか、となると原作ファンが違和感なのは当然かも。
かと言って映像で全編シリアスですとちょっと重すぎますから、まあ仕方がなかったのかしら。