オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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東洋大トリオで逆転勝ち

2013-05-29 01:46:51 | 千葉ロッテ

鮮やかな逆転勝ちでした。
ワンチャンスを活かしての逆転と完璧な継投での勝利ですので、ベンチには充実感に笑みがこぼれていることでしょう。
逆に中日からすれば早めの継投が失敗をした上に微妙な判定がプラスからマイナスに転じましたので、中日ファンには怒りと怨嗟の声が充ち満ちているのではないかと思います。
危うくパシフィックではロッテだけが負けるという最悪のシナリオから辛うじて抜け出しましたので、この勢いで明日も中日をうっちゃってもらいたいです。

先発の西野は4回を4安打2失点と先発としての責任を果たしたとは言えませんが、それでもしっかりとしたピッチングを見せてくれました。
ストレートに伸びがあり打者が前のめりになってスイングをするような落差も緩急もあるカーブやフォークで翻弄をしていましたし、数字は伴いませんでしたが悪くもありませんでした。
強いて挙げればそのストレートを過信しすぎたのか安易にストライクを取りにいった嫌いはありましたが、その攻めの姿勢は買いたいです。
それだけに四回での交代、しかも打席に立って四球を選んでからの代走にどういった意図があったのか、あるいは走者として走ることで息が上がることを懸念したのかもしれませんが、それであれば最初から代打を出せばいい話ですし、やや不可解な感じは残ります。
ただ前回が球数を投げていましたので、結果論ではありますが試合には勝ちましたからいい休養になったと思えないこともありません。
伊東監督が西野もそろそろとのコメントをしていたようですので今後に無理な起用はしないでしょうから、次の登板では体調万全でピシャリと抑えてくれることを期待します。

西野を継いだ藤岡はプロ初の中継ぎでの登板で、2回を無失点に抑えての3勝目です。
ナゴヤドームの性向は分かりませんが他の投手の数字もさしておかしくはありませんでしたので、MAX146キロのストレートが最大の収穫でしょう。
そうなると不思議なものでフォロースルーも服部のような躍動感が感じられましたし、やはり課題は気持ちの弱さなのかもしれません。
味方が逆転をしてくれた次の回になると下位打線と上位打線との違いはありますがピッチングが小さく、鎌ヶ谷で見たそれと似たようなものになってしまいました。
五回はストレートオンリーだったのに対して六回は変化球を交えたことで腕の振りが緩んだのであれば、そのあたりに解が潜んでいるような気がします。
何はともあれ藤岡が中盤を抑えたことが勝利の要因の一つですから、交流戦が明けたときに先発に復帰できるような実績作りを願います。

勝利の方程式は中郷、服部、松永、益田で、ようやくに服部が中15日でのご無沙汰ピッチングです。
僅か1球でちょっとヒヤッとした打球の飛び方ではありましたが、とにかく無事な姿を見せてくれたことだけで充分でしょう。
これが交流戦ではプロ初登板となった服部ですが、折り返しての後半戦でも貴重な左腕としての活躍を期待します。
ヒット1本を許したものの中郷も力強いピッチングでしたし、松永も糸を引くようなストレートで一週間ぶりのホールドを、そしてややスピード不足ながらも益田も久しぶりのセーブを手にしましたので、この1点差を守りきったことでロサが復調をしてきたことと合わせてリリーフ陣は底を打ったと思うことにします。

打線はカブレラのストレートに力負けをしていたところでの二死からの逆転劇ですから、やはり勢いがあるのでしょう。
相変わらずに四番の今江が打線を引っ張っており、和製クリーンアップは元気いっぱいです。
後輩の藤岡に白星をプレゼントする口火を切った清田のタイムリーは先輩としての面目躍如でしょうし、同期の鈴木のリーグトップの5本目の三塁打は見事でした。
そもそも一昨日に今季初勝利を挙げたものの自らのピッチングとしては2四球の押し出しと散々だった田島を、ボールがばらけてきたとは言いながらもロッテ打線をねじ伏せていたカブレラに代えたことはロッテからすればラッキーな交代だったのではないかと思います。
あっさりと荻野貴に死球を与えて逆転のランナーを出した挙げ句の鈴木の逆転スリーベースですから、ナゴヤドームに詰めかけた中日ファンの怒号が聞こえるかのようです。
ハーフスイングの判定を見返すかのような鈴木の殊勲打は以前にも死球を取ってもらえなかった直後のヒットを思い出させましたので、何くそ魂といったところでしょう。
何はともあれ粘っていれば逆転ができるとベンチも選手たちも思い込んでいる、そのことが逆転のロッテの原動力です。

ルナのファインプレーで得点機を潰されるなど流れとしては完全に中日の逃げ切りモードでしたから、あの継投が全てだったように思えます。
田島の壊れっぷりもそうですし、いろいろな意味で反面教師となる試合でした。
中日はベンチ内も揉めているようですし弱っているうちに叩いておきたいですから、是非とも明日も勝たせてもらいましょう。
中5日の唐川ではなく中6日で準備万端の阿部ですので、今度こそ次に繋がるピッチングを見せてもらいたいです。
そして打線も不平不満気味の山井が口をへの字に曲げるような、そんな猛攻を期待します。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 3 0 0 0 3 8

0

中日

0 2 0

0

0 0 0 0 0 2 5

0


◆5月28日(火) 中日-千葉ロッテ1回戦(ロッテ1勝、18時1分、ナゴヤドーム、24,225人)
▽勝 藤岡 7試合3勝3敗
▽S 益田 26試合1勝2敗15S

▽敗 田島 25試合1勝6敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 西野、藤岡、中郷、服部、松永、益田―江村
中日 カブレラ、田島、岡田、武藤、小林―谷繁

 

コメント (31)    この記事についてブログを書く
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31 コメント

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Unknown (グティ)
2013-05-29 02:57:16
服部はやっぱり左のワンポイントとしか考えてないっぽいですね。それならば服部にはシーズン終了まで防御率0.00を維持出来るように左打者を殺してもらいましょう。西野の代走は賛否両論あるでしょうが、恐らくそのまま投げさせるつもりがまさかの四球で、ここで盗塁させて根元、角中で一気に同点までいけると伊東監督の直感的なのが働いたんじゃないですかね。西野を諦めても藤岡を試すにはいい機会でしたからね。残念ながらルナに阻まれましたが前監督は教科書通りな采配が多くて、こうゆう勝負に出る的な采配は多分なかったと思うので凄い新鮮でした。
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これからが勝負 (N.S.ボウラー)
2013-05-29 04:51:30
去年も前半はよかったのですから、問題はオールスター後ですよね。

最近は、2点くらい先行されても慌てません。
西野への代走は、グティさんの仰るように、とっさの思いつきだったのでしょう。
あの回はアンラッキーで点にはなりませんでしたが、
結局逆転しちゃうんですから、たいしたものです。

服部はああいうケース限定なんでしょうか。
もったいない。
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代走の意図 ()
2013-05-29 06:11:02
監督コメント (東海ラジオ)

重苦しい雰囲気だったから西野に代走で勝負に出た、結果、西野には悪いことした 。藤岡がいい流れを持ってきてくれた

だそうです。


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江村の構え (大垣のロッテファン)
2013-05-29 06:12:07
東海ラジオを聞いていましたが、落合英治解説が、江村の構えでフォークを投げる時が丸わかりです、と言っていました。後ろにそらさないため、足を広げて低く低く構えるからだ、打者にはその気配を察して読んでくるものもいる、若いな・・・と言っていました。
しっかりしないと。それもそうですが、早く第二のストッパーを育てて益田の負担を軽減しましょう。
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連打 (レンピー)
2013-05-29 07:00:04
大垣のロッテファンさんのおっしゃる事で、
最近、投手が連打される理由のひとつがわかったような気がします。
やはり江村の勉強は続いているようですね。
まあ、伊藤監督もその辺は…ご存知だと思いますので、大きく育ててもらいたいです。
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Unknown (ペリッパー)
2013-05-29 07:03:39
高木守道采配に助けられました(笑)
地元では順位はどうでもいいからはよ解任させろの声が多いです。
今日も遠慮なく勝ちを頂きましょう。

今日は現地観戦します。試合開始より到着が少し遅れると思いますが、到着時にくれぐれも阿部がマウンドにいないということのないよう願います。
打線もこれまた守道のおかげで不調の山井を早々と攻略しましょう。
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勝負師 (NT)
2013-05-29 07:19:17
野続投するつもりだったけど、盗塁すれば一打同点に出来るので勝負に出たのでしょう。
ロッテの投手は、走塁で怪我をしたり、次の回に影響出たりするイメージなので、まあ悪くないかなと思っていました。
結果は残念でしたが、試合を動かしましたね。

藤岡は2イニング目に球速が落ちました。
スタミナか、逆転したからか、上位打線だからか、とにかく何かをつかんで先発復帰を待ちたいです。
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ワイルドで行こう…ぜ。 (けんぴん)
2013-05-29 07:36:12
拙者的に昨日の一番の収穫(というか驚き)は藤岡でした。

最初に投げた方のイニングですが、力いっぱい投げるとあんなにいい球が投げられるじゃないですか!私はてっきり、昨年あたりに肩をやってしまったのでは…なんて思いこんでましたけど。まぁ、そのかわり目いっぱい投げると制御がおぼつかなくなるのも同時に見さしてもらいましたが(笑)という事で、去年みたいなスタイルにしちゃったのかなぁ~などと思っちゃいました。

またまた観戦の楽しみが増えてしまいました。「中継ぎの藤岡」、ここからもう一回作り直しましょう。やはり稀有な素材でした。マウンドでは猛々しい「ワイルド」で行こうぜ!ワイルドふじちゃんで。(本家が消えはじめましたしね)
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カブレラは (タンマ)
2013-05-29 07:50:32
最初、とても打てなそうだなと思いましたが、5回にはもう球速が衰えて、しかも盗塁天国といった状況・・・普段、どんな指導、練習をしているんだと、唖然としました。

中日は、今後、個の力で勝つ試合はあっても、組織としてはすでに破綻しているのかもしれません・・・打たれた投手だけを責めた監督コメントを聞いたときは、これも唖然としました。

伊東監督は競輪好きで有名ですが、西野に代走の、ああいった勝負勘というか閃きは、同類として共感できました・・・結果、紙一重でしたし。

西野もあの3連打だけで他は安定していましたし、これで無理なく次は中5日で登板できるのではないでしょうか。

藤岡が躍動し、推しの大地が決めてくれて貯金10、今一度気を引き締めて更に飛躍して欲しいです。
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大地を絶賛 (大阪マリン)
2013-05-29 08:34:57
2点を先制されて再三ルナのファィンプレーに
阻まれただけに苦しい展開を予想しましたが
1チャンスをいかした逆転勝ちは痛快です!

鈴木の粘り強さは雰囲気的に何かをやってくれそうな感が
すごく伝わりますし開幕からの活躍は野手のMVP級の活躍ですね

CSプロ野球ニュースでは鈴木の先輩達川氏が
伊東監督が鈴木を絶賛しているコメントを紹介していました
開幕から疲れ知らずでフル出場の鈴木の体の強さが
素晴らしいとのことです

鈴木のおかげで井口をコンバート出来たので
春井口が好調を持続する影の貢献者ですね
守備の不安がなくなった根元の好調にも一役買っているといえます


それにしても今季25試合登板でフル回転している田島を
試合後あの場面で抑えないと意味がないと苦言を呈する高木監督に
前監督のやってもらわないとのコメントを思い出しました(苦笑)
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