オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

2009年通信簿 14 小宮山悟

2009-10-25 20:48:31 | 千葉ロッテ

14 小宮山悟 投手 44歳 年俸3800万円

【2009年成績】 12試合 1勝0敗1S 防御率9.88 13回2/3 24被安打 2被本塁打 1与四球 2与死球 7奪三振 被打率.381

まるで吉井を見るかのような悲惨な現役最後のシーズンとなりましたが、ボロボロになるまで投げ続けると決意をしてのことでしょうから、小宮山としては何の悔いもないと思います。
紆余曲折をしながらもロッテのユニフォームを着ての最終登板でセーブを記録したことは、ファンにとっても小宮山にとっても記憶に残る幕引きでした。

小宮山枠、この悪評高き措置に苦しんでいたのはファンや若手投手だけではなく、当の本人もそうだったようです。
監督に迷惑をかけたとの言葉もありましたが、一昨年あたりからは残念ながらチームにとっての重荷となってしまいました。
これが契約によるものなのかベンチの配慮によるものなのかは分かりませんが、投手陣の新陳代謝の足を引っぱったことは否めません。

現実的に今年のピッチングを見るまでもなく、力の衰えは明らかでした。
往年の精密機械と呼ばれた制球力も影を潜め、ボールに力がないために軽々と外野の間を破られるなど、小宮山の終焉を物語るかのような2009年であったと言ってよいでしょう。
5月に2軍落ちを言われた時点で引退を決意したとのことですから自覚はあったでしょうし、その2軍でも3点台半ばの防御率でしたので来季を考えられなかったのも当然のことです。
それでも特別待遇で先発を任され続けたことには首を傾げたくなりますし、小宮山枠の解除を自ら申し出なかったことからも小宮山はロッテで指導者になるつもりはないのだろうと、自らの手足となるべき若手の台頭を阻むようなことを賢明な小宮山がするはずがないと思っていたので、引退セレモニーでの「近い将来、このユニホームをまとって、この場所に帰ってくることを願って、引退のあいさつとします。」 との言葉は驚きでした。

仲良しクラブの緩い体質の中で、チームメイトに苦言を呈することができる唯一の存在と言ってよいのが小宮山でした。
自身の成績が不甲斐ないために説得力に欠けるところが残念ではあったものの、だからこそ投手コーチとして西村監督を支えて欲しいと、諦めながらもそんな思いは持ち続けていただけに、リップサービスであっても嬉しい小宮山の発言です。
まずはアマチュア球界、おそらくは早大監督を目指しての新たなスタートとなるのでしょうが、西村監督の次の次ぐらいでロッテに復帰をしてくれることを楽しみに待っています。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 3800万円 → 任意引退 ※9/20に任意引退発表

 

コメント (10)    この記事についてブログを書く
« サブローも決着か | トップ | どうなるドラフト »

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お返事 (オリオン)
2010-01-17 19:13:54
それでも117勝している投手ですから、強いチームにいれば勝ちと負けが逆転(141勝117敗)をしていてもおかしくはなかったでしょう。
まさに弱いオリオンズを支えた投手でしたが、果たして周りを引き上げる言動をしていたかと問われれば、当時については否と答えざるをえません。
現役が終盤に近づいた頃から意識が変わってきた、しかし現役にこだわるあまりに最後までは変わりきれなかった、これが小宮山への評価です。
返信する
Unknown (パンテーラ)
2010-01-17 13:55:01
小宮山は理論派なのは間違いないのですが、
実績が伴わないような気がしています。

小宮山が西武だったらもっと実績が上がったのでしょうか?
捕手を育てたとも言えませんし。

オリオンズ選手らしい「お山の大将」の典型です。
ただ、職人肌の落合が監督として成功しているのが救いで、
だったら小宮山でもやれるのではないかと考えてしまいます。

ウチのウィークポイントである球団編成として戻ってきてもらいたいものです。
返信する
お返事 (オリオン)
2009-10-30 00:07:22
ブランクがありながらも第一線に戻ってこれたことは凄いことですし、通算成績は痛いことになっていますが、やはりロッテの歴史に名を記した投手であることは間違いありません。
元ロッテの小宮山、という名前が本人の今後のプラスとなるのかマイナスとなるのか、是非とも胸を張ってロッテの小宮山です、と言えるチームになって欲しいものです。
返信する
ロッテで幕引き (放浪カモメ)
2009-10-30 00:04:10
まぁ、色々と問題もありましたが、よく頑張りましたね。早々に横浜あたりで指導者という道もあった中で、弊害とも思われる事もありましたが、多少なりともチームにピリッとしたスパイスにはなったのではないでしょうか。伊藤や荻野などに言わせると、高木、小宮山が実質、ブルペンで兼任コーチみたいな感じだったようですし。とりあえずは、あれだけの騒動があったにも関わらず、ロッテに戻ってきた事自体、不思議であり、前監督との関係が大きかったのだと思います。往年のロッテのエースが、最後にロッテでユニフォームを脱ぐという事で良い餞になったのではないでしょうか。
いずれは、コーチ・監督…とはなかなかすんなりとは考え辛いところもありますが、今はお疲れ様と言いたいです。
返信する
お返事 (オリオン)
2009-10-26 22:31:42
>なしもぎさん
やはりリップサービスと考えた方が、精神衛生上もよいかもしれませんね。
以前も書いたのですが、私は小宮山は古田とつるむのではないかと思っています。
本当は小宮山監督、古田ヘッドを想定していたのですが、再来年あたりに楽天で古田監督、小宮山投手コーチが見られるかもしれません。

>真砂マリンさん
メジャーで勝ち星を挙げて、日本一にもなれて、そのプロ野球生活の前半生を考えれば想像もできない終わり方だったでしょう。
インテリとのイメージが根強いために食っていくのも困らないでしょうし、なかなかよいポジションです(笑)
そんな小宮山が火中のロッテを拾ってくれるか、あまり期待をしない方がよいのかもしれません。

>ティックさん
次の世代に初芝や堀、黒木が控えているだけに、タイミングを逃すとロッテとは縁のないことになりそうです。
それもこれも西村監督が長期政権を築くことができるか、ダメであっても次は高橋監督のような気がしますし、やはり小宮山は楽天のコーチとして小坂とともに古田監督を支えるというシナリオが濃厚かなと(涙)

>ちょろさん
どこまで本気でアマチュア球界での指導者の道を志望しているか、でしょう。
早大監督を目指しているのではと勝手に想像はしていますが、その道は困難を極めるでしょう。
タイミングを逸するとプロ野球界にも戻ることができなくなりますので、ここ2~3年で動向は見えてくるのではないかと思います。

>もちまるさん
鬼コーチとして通用をするのはロッテだけでしょうから、他球団ですと理論派コーチでしょうね(笑)
返信する
お願い致します (もちまる)
2009-10-26 18:45:36
球界きっての理論派と言っても差し支えないでしょうから、その全てを指導者としてフル活用してほしいものです。
監督もいいですが、ベタに投手コーチ、または鬼のヘッドコーチもよさそうです。
返信する
小宮山 (ちょろ)
2009-10-26 17:13:27
引退登板が最年長セーブが付くという実に劇的な試合が見れた事が印象的です。
2軍でも最後は胴上げされたし、プロ野球に対しての貢献を示しているなと思います。

今後の指導者の道を進むと思うので、ロッテにまた新しい風を吹き込んでもらいたいですね。
返信する
Unknown (ティック)
2009-10-26 00:44:51
本当にいろんな経験をしてる投手なだけにこの貴重な経験を是非、指導者として戻ってきてその経験をいかんなく発揮してもらいたいものです。
一度外からプロ野球界を見る事も悪い事じゃないでしょうし、西村監督という地味な監督が結果を残せない場合は即小宮山マリーンズが誕生する可能性は大いにあると思います。

若い投手だけでなく、清水・俊介・小林などの投手陣は小宮山投手の「一日中野球の事を考えろ」この言葉を真摯に受け止め来年のシーズンに臨んで欲しいものです。
返信する
ちょうど… (真砂マリン)
2009-10-25 22:55:18
NHKで小宮山の特集をしてました。ボビーとの出会い、メジャー体験、日本一、大勢の観客の中で投げれる幸せ…本人もいい投手人生を送れたと感じているみたいですね~
私も千葉マリーンズ誕生の前からよく観ていた投手なので…感慨深いです…ありがとう!と言いたいです。
ここ数年は確かに功罪ありました(苦笑)が…その枠も無くなった新生マリーンズでの若手投手の成長に期待したいです!

近い将来、牛島監督-小宮山投手コーチのマリーンズが観たいですね~
返信する
Unknown (なしもぎ)
2009-10-25 21:05:42
小宮山の、<いつかこのユニフォームで>の真意に悩んでいます。前回の解雇の事も頭を過り、ロッテ愛を本当に感じている境遇だったのでしょうか?前監督への愛は充分に感じさせる起用法であったので、小宮山の現場復帰は他球団のユニフォームになるのでは?
それはともかく、ファンの支持はあった人なので大人の気持ちで今後もロッテを応援してもらいたいです。
本人は今後指導者として早大にとの希望があるようですが、斉藤投手になんやらロッテ情報を吹き込む・・・微妙ですね。
返信する