清洲の次に立ち寄ったのが、やはり外せない名古屋です。
「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ」と謳われるように、名古屋の象徴となっているのが名古屋城です。
天守閣は戦後の再建で、石垣は当時のものらしいですが、やはり建物自体は鉄筋コンクリート造りです。
どこもそうですが、城の形をした博物館と考えればいいと思います。
西之丸にある正門ですが、こちらも戦後の再建です。
西之丸と本丸を繋ぐ表二之門、こちらは当時の遺構で重要文化財となっています。
本丸の西南隅櫓で、こちらも重要文化財です。
同じく本丸の東南隅櫓で重要文化財、当時の建物が残っています。
本丸にはもう1つ隅櫓がありましたが、こちらは戦災で焼失し、今は東北隅櫓跡として石垣だけが残っています。
その東北隅櫓跡から二之丸に向かう途中にあるのが清正石、加藤清正が運んだと言われているものです。
城内にも清正公石曳きの像なるものがありますが、この辺りは黒田長政の持ち場であったらしく、単なる言い伝えに過ぎないようです。
二之丸を東に抜けると東門となり、実は私が名古屋城に行く時はいつもこちらから入って正門に抜けています。
地下鉄の最寄り駅から歩いて入るには、おそらくここが一番近いからだと思います。
御深井丸にある西北隅櫓、内側からは木がうっそうと茂っていて見えづらいですが、清洲城から移築したとも言われています。
もちろん重要文化財で、外堀に面しているのはこの櫓だけです。
天守閣が残念なことになっていますが、当時の櫓が残されていて城全体が当時の雰囲気を残しているのは「名古屋の象徴」だけのことはあります。
史跡巡りで西へ行く時にはどうしても立ち寄ってしまう、そんな魅力のある名古屋城です。
【2001年9月 近畿史跡巡り】
天下布武への足がかり
暴れん坊将軍を育んだ城
楠木正成の甥が築いた城
天下人の夢の跡
まだ緑が残ってる頃ですから、ちょっと前でしょうか。
また、是非寄って下さいね。
今後、何が起こるか分かりませんが、うまく残していって欲しいですね。
サイト、拝見しました。
とても綺麗にまとまっていて、素晴らしいです。
私もできればHPを立ち上げたいのですが、野球に忙しくて時間が割けません(笑)
現在連載中・・・の史跡巡りは、もう6年以上前の2001年9月のものです。
思い出の史跡巡りということで、現在発掘中です。
6年も経てば多少は変わってきていると思いますので、また立ち寄ってみたいと思います。
>しろーさん
やはり箱ものとは言っても、歴史好きとしては心浮き立つものがありますね。
土塁などしかのこっていない城跡も趣がありますが、建物の魅力はそれとは別のものです。
清洲城の様に当時とは違うものがあるのは困りますが、鉄筋コンクリートであっても当時の縄張り図などを基に再建してくれていれば意味があると思います。
とは言え地方行政の財政難でなかなか難しいでしょうが、高田城や掛川城のように木材も使った再建が広がってくれるといいですね。