持ち味のKYぶりを発揮できず

自分で思っているよりは健脚であることは、泰山に登ったときや重い荷物を抱えての史跡巡りで自覚が芽生えつつありました。
しかし沖縄では初日から足腰に疲労が溜まり、今は足首からふくらはぎにかけてと尻の肉に張りが残っています。
このあたりは旅日記でいろいろと書こうとは思いますが、それでもそれが心地よい疲れであることだけは間違いありません。
同じ疲れるのであれば楽しんで疲れようと、当たり前すぎることを当たり前にこなしていきたいものです。

延長11回を戦い抜いて引き分けたロッテと日本ハムに、その心地よい疲れが残ったかどうかはちょっと疑問です。
下馬評どおりにソフトバンクが優勝を決めた片隅での地味な試合は、両チームともに徒労感が残ったのではないかと思います。
2桁安打を放ちながらも揃ったように2点しか取れず、ただただ長い3時間39分でした。
ロッテからすればソフトバンクが負けてくれれば持ち味のKYぶりを発揮することができたのですが、外部要因とは言ってもこれが今季のロッテなのでしょう。
意地が悪いですが負けた試合での胴上げほどばつの悪いものはありませんので、含むところのある孫正義の満面の笑みにむかついています。

試合としてはある意味では今季を象徴したかのような展開ではあったものの、勝負を度外視した来季への展望と考えれば前向きな材料は多々ありました。
いきなり先頭打者に被弾をして成瀬ぶりを見せた泣き顔王子は、9回を9安打ながらも2点に抑えたのですから拙攻合戦であったとは言っても先発としてはまずまずでしょう。
ズルズルと大崩れをしなかっただけでも昨年に比べれば雲泥の差で、このあたりが改善をされれば来季は期待ができます。
たださすがに負け越したままにシーズンを終えるのは気持ちが悪いので、少なくとも五分の成績で終えてもらうことは至上命題です。
また劇場っぷりを見せていた藪田がようやくに落ち着きを取り戻したことで30セーブへの足がかりとしてもらいたいですし、きっと次にあっさりと達成をしてくれることでしょう。
打線でも湿りっぱなしだったクリーンアップのカスティーヨと井口が久しぶりの猛打賞で気持ちと成績を上向きにしてくれればと甘い期待を持つ一方で、こういったときに今江がノーヒットでチャンスを潰した上にまたしても死球で途中リタイヤをしてしまうのですから涙がちょちょぎれます。
何にせよさりげなくCS出場の可能性が消滅をしたわけですし、今後は一勝よりも一球や一振りに重きを置いたプレーに期待をします。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計 安 失 日本ハム 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 2 11 0 千葉ロッテ 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 2 12 0

◆10月1日（土）　千葉ロッテ－日本ハム23回戦（10勝10敗3分、14時、QVCマリン、19,014人） ▽本塁打　陽6号（成瀬） ▽バッテリー 千葉ロッテ　成瀬、藪田、ロサ―的場、田中 日本ハム　ケッペル、宮西、石井、増井、武田久、榊原―鶴岡、大野