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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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かなり微妙なアリエッティ

2010-07-23 01:46:20 | 映画

借りぐらしのアリエッティ

スタジオジブリ

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今日は「借りぐらしのアリエッティ」を観てきました。
社会人になってから映画館で映画を観たのは昨年末が初めてでしたので当たり前と言えば当たり前なのですが、ジブリの作品を映画館で観たのは初となります。
そんなこともあってかなり期待をしていたのですが、その期待に応えてくれたとは言い難かったのが正直な感想です。

さすがにジブリだけのことはあって作画は安定をしていましたし、ストーリーに合った楽曲も見事でした。
しかし胸に残るものがなく、エンドロールが出たときには「これで終わり?」と思ってしまいました。
別に映画にメッセージが必須だとは考えていませんし、またリアリズムも求めてはいませんが、監督が何を表現したかったのかが分からず、また人間と同じような生活レベルの小人に興ざめをしてしまったことも否めません。
原作にどこまで忠実なのかは分かりませんが、どうやら5部作の1作目をモチーフにしているようですから、ストーリーにまとまりを欠いたのも仕方がないようには思います。

ただどうにも納得ができなかったのが、声優に俳優を採用したことです。
ジブリだけではなく最近はその傾向が強いように思いますが、やはり餅は餅屋、桶は桶屋です。
俳優でもプロ顔負けの技術を持ち合わせている人はもちろんいますが、できれば本職の声優に任せてもらいたかったです。
声優に比べれば俳優の顔が分かってしまうだけに、声を聞いてイメージが重なってしまったのも私が入り込めなかった理由かもしれません。

それでもジブリですから一定の興行収入は得ているようですし、世間での満足度も高いようです。
ある意味でブランドイメージが先行をしていることにもよるのでしょうが、それだけの品質に仕上がっていることは間違いありません。
ですから私も観たことを後悔しているわけではありませんが、ただもう一度観たいかと問われれば答えは否で、リピーターが殺到をしてというほどの人気にはならないと思います。
カリオストロやラビュタを期待すると裏切られること必至ですが、最近のジブリの傾向を考えればらしい作品であると、そんな評価をしておくことにします。


2010年7月22日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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スリーアミーゴスがぁ・・・

2010-07-17 03:28:02 | 映画

 

踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!

ポニーキャニオン

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さすがに3日連続の映画鑑賞は生まれて初めてだと思われ、3連休前だからこそのレイトショー連発です。
今日は「踊る大捜査線 THE MOVIE3」で、織田裕二ファンとしてはたまらない作品でした。

ややてんこ盛りに過ぎたことは否定をしません。
しかしこれまでの登場人物をまんべんなく描いてくれたことは、待たされたファンに対するサービスだと思っています。
ユースケ・サンタマリアの「ウォイッス!!」には感動すら覚えました。
だからこそ大人の事情との話も聞こえてきますが、筧利夫と水野美紀がいなかったことが寂しすぎました。
小泉今日子はともかくとしても、岡村隆史や稲垣吾郎、伊集院光らにちょい役で出番を与えるのであれば、この2人を出演させる努力をして欲しかったです。

映画としては141分もの長丁場も苦にならない、満足のいく仕上がりでした。
かなりネットを中心に評判が悪いようですが、これは期待が高かったことへの裏返しだと思います。
あるいはドラマから引っぱっている伏線がニューカマーには分かりづらかった、ということがあるのかもしれません。
観る人を選ぶ、とまでは言いませんが、初めの踊る大捜査線という層には詰め込みすぎが逆効果であったとの指摘は免れないような気がします。
津嘉山正種の嫌らしさは健在でしたが、小栗旬や伊藤淳史、内田有紀や小泉孝太郎などの今後に踊る大捜査線を支えていくであろう面々をもっと魅力的に描けなかったのかなと、当然のごとく次回作があると信じている私としてはそこがちょっぴり残念ではありました。

公開からまだ半月ですし、ストーリーまでに踏み込むことは避けます。
タイトルについても、是非とも映画館で確かめていただければと思います。
グッズ売場が他の作品に占拠をされてスペースが狭く、欲しかったカエル急便の電話メモが置いてなかったことが一番の不満、それが私の評価です。


2010年7月16日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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B級映画じゃないよね

2010-07-16 02:12:38 | 映画

アデル ファラオと復活の秘薬

ハピネットピクチャーズ

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夏休みに入ると封切りの勢いに拍車がかかりますので、観ておきたい映画は早めに観るに越したことはありません。
うだうだしているうちに公開が終わってしまった「孤高のメス」の悔いを、ずるずると未だに引きずっています。
今日も球場には間に合わない時間だったために映画館に向かい、昨日に観るつもりだった「アデル」を観てきました。

予告編から勝手にインディー・ジョーンズの女性版だと思い込んでいたのですが、これをファンタジー・アドベンチャーと呼んでいいかどうかは微妙です。
どちらかと言えばコメディーに近く、完全に裏切られた気分です。
導入から違和感があったのですが、まさか全編を通じてあのペースでストーリーが進んでいくとは思いもよりませんでした。
はっきり言ってあの予告編は、詐欺との指摘をされても文句は言えないでしょう。

ただそういうものだと割り切りさえすれば、それなりに楽しめる作品です。
どこかB級映画の雰囲気もありますし、フランス語が分かればもっとウィットに富んだ会話が味わえたのではないかと思います。
恐竜だのミイラだののチープさが漂っていたことが意図的だとすら思えますし、理屈抜きに観るのが正しい作法なのかもしれません。
どう考えても次回作があることをほのめかしているエピローグでしたし、それをちょっぴり楽しみにしている自分がいます。


2010年7月15日 鑑賞  ★★☆☆☆(2点)

 


ひたすら西へ

2010-07-15 01:20:44 | 映画

ザ・ウォーカー

角川映画

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今日は会社を出たのが726チケットにも間に合わない時間でしたので、TOHOシネマズデーということもあって久しぶりに映画を観てきました。
映画館に着くまでは「アデル」を観るつもりだったのですが、公開から1ヶ月を経て上映コマが1つとなっていたことで見逃してはまずいと急転直下で「ザ・ウォーカー」に変更し、「孤高のメス」の仇を討った気になっています。
それにしても上映期間が短いと言いますか、次から次へと新作が封切られると言いますか、週一ペースで観なければ追いつかないという焦燥感を何とかしたいものです。

その「ザ・ウォーカー」はアクションシーンもそれなりにある作品でしたが、底流にあるのは動ではなく静であったと思います。
1冊の本を持ってひたすら西に向かって歩くウォーカーにその本を狙って支配を広げようとする独裁者と、見方によってはストーリーも極めてシンプルです。
しかしその本が聖書ともなると日本人にはハードルが高く、ある程度の宗教観を有していなければ真の理解は困難だと言ってよいでしょう。
そういう意味では「グリーン・ゾーン」に似通っていると思いますし、予想どおりの映画であったとも言えます。

それでも面白かった、と言うには違うかもしれませんが、少なくとも最後まで飽きずに観ることができたことは確かです。
なぜ手の震えを確認するかの理由が終盤まで分からず、30年も歩けばとっくに歩ききっているはずだろ、歩いているのに車がなかなか追いつけず、腹に銃弾を受けても死なないのはどうよ、などのご都合主義も垣間見えましたが、オチを導く伏線に気づかされたときにはやられたと思いました。
最後まで見切ってこその作品ですので、観る機会がありましたら是非とも途中で席を立たないことをアドバイスとして今日は筆を置くことにします。


2010年7月14日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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年末特番でよかったかも

2010-07-06 01:24:25 | 映画

ロストクライム 閃光

角川映画

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ここのところは邦画ばかりになっている感がありますが、今日もレイトショーで「ロストクライム」を観てきました。
三億円事件をモチーフにしたクライム・サスペンスで、謎解きとは違いますが巧妙なシナリオは元週刊誌記者の作家が手がけた原作の素晴らしさによるものなのでしょう。
犯人像などが心配になるぐらいに史実をベースにしており、白バイが引きずったカバーや発煙筒を仕掛け損なったところなどの描写も忠実で、まるでドキュメンタリーのようでした。
先にWikipediaで事件の概要を抑えておくと、これが真相ではないかと思えるような出来映えに驚かされるでしょう。

個人的に注目をしていたのは主演の1人である渡辺大で、かの渡辺謙の息子です。
ぱっと見は中村俊介っぽいのですが、ちょっとしたときの表情で鼻筋から目にかけてが父親に似ているように感じられました。
何より目力があるのがよく、七光りでなくとも活躍の場を広げていくだけの力があると思います。
奥田瑛二、夏八木勲、原田芳雄らのベテラン勢から浮くこともなく、しっかりと演技ができていたことは高く評価をされてもよいでしょう。

ストーリーとしては面白かったのですが映画である必要があったかどうかは微妙で、それこそ年末特番でよかったような気もします。
原作がそうなのかもしれませんが奥田瑛二の演ずる定年間近の老刑事と渡辺大の演ずる若手刑事の私生活を描く意図が掴めず、ただでさえ短い時間の中ですので犯人グループが殺し合う背景などに費やすべきであったと思います。
あるいは13回の連続ドラマでじっくりと仕上げた方が作品の完成度は上がったのではないかとも思われ、おそらくは時間が足りなかったことが理由の一つでしょうが、正直なところ終盤の無理矢理感は否めませんでした。

公開から3日目ながらも88席のスクリーンに僅か4人、レイトショーとは言っても寂しすぎました。
特撮やアクションなどの派手な映画が作品として優れているとは言いませんが、大きなスクリーンと迫力のある音響を活かしてこそ映画館で観る意義があるとの考えも頷けます。
今回の映画化という選択が正しかったかどうかは個々人の価値観に左右をされるのでしょうが、映画館で観た方がいいよとは薦められないのが私見です。


2010年7月5日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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全員悪人

2010-06-24 01:23:06 | 映画

アウトレイジ

バンダイビジュアル

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今日は野球が降雨中止になったものの夜には星空さえ見えていましたので、レイトショーで「アウトレイジ」を観てきました。
タイトルに書いたキャッチフレーズどおりに全員が悪人でしたし、R15+らしく不必要なまでの殺しの描写も事前に得ていた情報どおりだったのですが、概ね好評なレビューが多かったのが信じられないぐらいに私にとってはダメダメな映画でした。

分かりきっていることですが私感に過ぎませんし、私のレベルが低いだけなのかもしれません。
ただ役者としての北野武の稚拙さがどうにも目についたことと、ラストシーンで三浦友和が口にしていましたので意図をしていたのかもしれませんが、やたらと「バカヤロウ」「コノヤロウ」というセリフが耳障りだったのが正直な感想です。
ストーリーもひねりもなく「BROTHER」の舞台が日本になっただけの焼き直しのようにも思えましたし、全く面白みを感じられない苦痛に近い時間を過ごしたと言ってもよいです。
面白くなくとも何らかのメッセージが感じられればまた違った受け止め方もできたのでしょうが、私の感性には何も響いてこず、ファンの方には申し訳ないながらも一番の悪人はこの映画を世に送り出した監督としての北野武だと、それが私のこの映画の評価です。


2010年6月23日 鑑賞  ★☆☆☆☆(1点)

 

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なーんてね

2010-06-17 02:05:08 | 映画

告白

東宝

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何となく自分の方向性が見えてきたような気がしているのですが、それでも自分探しはまだ続きます。
今日は巷で話題になっている「告白」を観てきました。
TOHOシネマズのランキングではトップでしたので期待はしていたものの、同じくトップを独走していた「アリス・イン・ワンダーランド」は自分には合いませんでしたので、まあネタとして使えればいいかぐらいの気持ちで足を運んだのが正直なところではあります。

結論から言いますと、なかなか面白かったです。
R15+指定らしく人が死んでいくシーンが多いので微妙な表現ではありますが、よく出来た映画だと思います。
公開前の予告篇で犯人捜しをしていくストーリーかと勝手に思い込んでいたのですが、コロンボよろしく10分ほどでその予想はあっさりと覆され、しかも主人公である松たか子演ずる女教師は早々に姿を消し、後は他の教師や生徒らの告白が続き、そして再び登場をした女教師の復讐劇が昇華をしていく話の持っていきようは見事としか言いようがありません。
原作を読んでいないので忠実に描かれているのかどうかは分かりませんし、読んでいた方がより楽しめたのかもしれませんが、それでも充分すぎる仕上がりぶりでした。
暫くは映画の締めくくりとなった「なーんてね」が口癖になりそうです。


2010年6月16日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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ジェマ・アータートンに注目

2010-06-10 02:03:07 | 映画

プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂

ウォルト・ディズニー・ジャパン

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今日は球場に行くつもりで東に向かって自転車を走らせたものの、事情があって途中で吸い込まれるように映画館に行き、そして観た映画は「プリンス・オブ・ペルシャ」です。
先月末の公開から半月も経たないうちに上映コマが縮小をされてしまっていたので期待半分、不安半分だったのですが、思っていた以上に面白かったです。
家族連れでも楽しめる作品ですので、個人的にはかなりお奨めです。

117分とやや長丁場ではありましたが、その時間を感じさせなかったのは分かりやすいストーリーだったからこそでしょう。
何となく先が見えてしまう感じがあり、そしてその通りに展開をしていき、最後には正義が悪を打ち倒すという水戸黄門スタイルが自分には合っているのかもしれません。
「タイタンの戦い」や「パリより愛をこめて」が面白く感じられ、「アリス・イン・ワンダーランド」や「グリーン・ゾーン」が今ひとつだったのも、おそらくはそれが理由でしょう。
先月あたりから手当たり次第に観ている中で、ようやく自分の方向性が見えてきた感じがします。

とにかく映画が愉しい、マイブームが最高潮に達しています。
もちろん当たり外れはありますが、暫くは映画館に足を運ぶ回数が減ることはないでしょう。
そんな中で「タイタンの戦い」にも出演をしていたジェマ・アータートンがちょっぴりお気に入りになりつつあり、今日も彼女あってこそだったと一人で得心をしています。
昔に好きだったコニー・セレッカにどことなく似ていないかなと、何となくそう思っている深夜2時です。


2010年6月9日 鑑賞  ★★★★★(5点)

 

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太ったトラボルタ

2010-05-31 00:47:00 | 映画

この週末は天気予報に振り回されたところもありましたが、それを口実にして自宅でごろごろとしていたことは否めません。
そうなると生来の出不精が頭をもたげそうな不安が出てきましたので、ちょっぴり気力を振り絞って映画を観てきました。
例によってレイトショーですし、ここのところは手当たり次第の感がなきにしもあらずですが、映画がすっかりとマイブームになっています。

パリより愛をこめて

ワーナー・ホーム・ビデオ

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今日のターゲットは「パリより愛を込めて」で、タイトルだけ見るとラブストーリーのようにも思えますが、R15+指定のバリバリのサスペンス・アクションです。
最初から最後まで息をつかせぬ展開で、批評家の評判は今ひとつだったようですが、個人的にはかなり楽しめました。
まるでジャッキー・チェンを思わせるようなジョン・トラボルタの立ち回りは56歳という年齢を感じさせず、太った上にスキンヘッドでかつての二枚目路線とは別人のようですが、むしろ苦み走った中年の魅力がプンプンとしています。
あまりに人を殺しすぎるので家族団らんでお奨めできるものではありませんが、映画を楽しむという点では文句のない刻を過ごすことができました。
ストーリー的にもう一ひねり欲しかった感じもありますが、次回作があってもよいなと思えるような出来映えであったと思います。


2010年5月30日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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山田と上田と暴れん坊将軍

2010-05-17 01:13:48 | 映画

 

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル

東宝

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今日はレイトショーで「トリック3」を観てきました。
劇場で売っていた「山田奈緒子」「上田次郎」の人形に触手が伸びたものの、さすがに両方で4200円には躊躇をして大人しくパンフレットだけで我慢をしました。
約2時間の上映時間はあっという間で、トリックファンであれば見逃す手はない映画です。

逆に言えばトリックが初めて、という方には向いているとも思えません。
これまでのシリーズや劇場版などとの絡みもありますし、どことなくチープな笑いも一般受けはしないかもしれません。
今回はパロディをやり過ぎた感じがありましたが、それらをひっくるめてトリックですのでハードルはやや高いような気がします。

先週に公開をしたばかりなのでネタバレは避けますが、松平健は現代劇には向いていないと感じたこと、もっと矢部謙三を使って欲しかったこと、などの不満がなかったわけではありませんが、久しぶりのトリックらしい映像に次回作が楽しみになりました。
黒門島の件がある限りはテレビ、劇場版の続きが必ずあると、そう信じて待つことにします。


2010年5月16日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 


映画に酔う

2010-05-15 01:11:53 | 映画

昨晩は午前様、今日も午前中に片付けなければならない仕事があったために普段よりも2時間近く早く出社をしましたので、久しぶりに定時で帰らせてもらいました。
そこそこ疲れていたので素直に帰ればいいものを、しかし今日はTOHOシネマズデイで映画が1000円で観られますので行かない手はなく、調子に乗って2本も観たことで2日連続の午前様となり、しかし自業自得ですので誰にも文句は言えません。
20年近くも劇場で映画を観ていなかったものが今月に入ってから4本目ですから突然のマイブームで、今日もいろいろな意味で映画に酔った一日となりました。

タイタンの戦い

ワーナー・ホーム・ビデオ

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最初に観たのは「タイタンの戦い」で、ギリシャ神話をモチーフにした3D映画です。
今日はしっかりとレンズクリーナーを持って行きましたので、レンズの汚れにイライラとせずに楽しむことができました。
ストーリーとしてはメドゥーサ退治で有名なペルセウスの英雄譚なのですが、ギリシャ神話はひととおり読んだことがありますのでスッと入っていくことができました。
3D効果としては先日の「アリス・イン・ワンダーランド」の方が上でしたが、怪物の動きなどは3Dならではのものがあり、いい映画をチョイスしたと悦に入っています。
あくまでモチーフにしているだけで細かいところはギリシャ神話に沿ってはおらず、ペルセウスの父がアクリシオスだったり(本当は祖父)、妻となるアンドロメダを袖にしたり、そもそもメドゥーサを退治する経緯などが全然違ったりもするのですが、全くのオリジナルではなくギリシャ神話のいろいろなエピソードを上手く組み合わせて作り上げたものですから、むしろその手腕を誉めるべきなのかもしれません。
何にせよ個人的にはかなり面白かったですし、お奨めのできる映画だと思います。


2010年5月14日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

グリーン・ゾーン

ジェネオン・ユニバーサル

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2本目は今日から公開となった「グリーン・ゾーン」で、イラクの大量破壊兵器の探索にかかる疑惑を題材としています。
激しい戦闘シーンは迫力がありましたし、戦場の緊迫感は痛いほど伝わってきたのですが、それでもピンとこなかったのは日本人だからかもしれません。
アメリカではイラク攻撃の大義名分とした大量破壊兵器の発見にまつわるストーリーですので身近な存在として興味を持つ向きも多いとは思いますが、どこかテレビの中の世界でしかない日本では何が焦点となっているのかが分かりづらいように感じました。
何より売りでもあるハンディカメラで撮った臨場感に溢れる映像が私には逆効果で、激しく目線が動くことですっかりと乗り物酔い状態となり、後半は吐き気を我慢するために歯を食いしばる羽目になったことは大きな誤算で、これを書いている今も胸のむかつきが収まっていません。

それでも映画は楽しいと、すっかりと忘れていた喜びを取り戻した気分です。
中学生のころは名画座に通うなど映画少年だったと自分の過去を美化していますが、これからは映画中年として趣味を増やしていこうと思います。
次は明後日の日曜日、「トリック3」を懲りずにレイトショーで観る予定です。


2010年5月14日 鑑賞  ★★☆☆☆(2点)

 

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3D映画の初体験

2010-05-03 01:19:04 | 映画

 


アリス・イン・ワンダーランド


ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

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今日はレイトショーで「アリス・イン・ワンダーランド」を観てきました。
3D対応の映画で、巷の話題に乗り遅れないように今さらながらの初体験です。
正直なところあまり期待はしていなかったのですが、こりゃ話題になるのも当然だと感動をしながら夜道を帰ってきました。

3Dはいろいろと種類があるようですが、TOHOシネマズはXPANDという方式を採用しています。
XPANDは視野角に優れる一方で3Dメガネが重いというマイナスがあるようで、実際にウルトラアイを一回り大きくしたような代物でした。
しかし重さは確かにありますが2時間程度であれば耐えられるぐらいで、それよりもレンズが汚れている方が問題が大きいです。
精密機器なのでレンズなどに触るなとの注意をするぐらいならきれいにしておけと文句をつけたくなるぐらいの汚れっぷりで、ちょっと極端ですがべたべたと指紋のついた眼鏡ごしに見るような感覚と言えば分かりやすいかもしれません。
ハッキリ言って今回の私の3Dメガネは鑑賞に堪えうるものではなく、周りでも似たような会話が聞かれましたし、レンズクリーナーなどを配る方がよいように思います。
あるいは価格がこなれてくれば「マイ3Dメガネ」という動きが出てくるような気がします。

そんな劣悪な環境ながらも、3Dの素晴らしさを思い知らされた109分でした。
ディズニーランドなどのアトラクションで似たようなものがあったと思いますが、まさに手を伸ばせば届くような感覚に襲われます。
心配をしていた乗り物酔いになることもなく、実はこれを書いている今がちょっと気持ち悪いのですが、たいていの人は問題ないと思います。
飛び出してくるものを避けようと思わず腰を浮かせる、は大げさな表現ですが、映画やテレビが3Dを推し進めようとすることもよく分かります。
ただ字幕が浮き出るようになっているので映像と合わせて見るのが辛く、純粋に3Dを楽しむのであれば吹き替え版の方がよいかもしれません。

この3Dの流れが今後にどういった広がりを見せるのか、爆発的に普及をするようなことにはならないように思います。
コスト的に制作に際してどの程度の負担がかかるかを知らないのですが、気軽に3Dカメラで撮影をすればよいというものでもないでしょう。
ハリウッド映画などであればまだしも、テレビ放送に普及をするまではある程度の時間がかかると考えるのが妥当だと思います。
そうなると高価な3Dテレビを買うほどのことがあるのか、そのあたりのコンテンツの広がりが鍵を握ることになるのでしょうが、いつの間にかHD放送もだんだんと増えてきたことを考えれば3D放送も時間はかかっても着実に増えていくのだろうと、何となくそう漠然と考えています。
そうなれば3Dテレビの価格も下がってくるでしょうし、大型液晶テレビが手の届くような価格になるまで3年程度だったように思いますので、2013年あたりが狙い目かもしれません。

肝心の「アリス・イン・ワンダーランド」ですが、3Dでなければ観なかっただろうなという感想です。
と言いますか、この映画は3Dの素晴らしさを伝えることが主眼であり、そこを意識した作りとなっているのですからシナリオを語っても仕方がありません。
本音を言えば「アバター」を観ておけばよかったというところですが、それでも充分に楽しめました。
2Dと3Dを併映している作品もありますが、例えば「アリス・イン・ワンダーランド」のエンディングで蝶が飛ぶシーンは3Dでなければ意味を為しませんので、間違っても2Dを選ぶことがないよう頭の片隅にでも留めておいていただければと思います。


2010年5月2日 鑑賞  ★☆☆☆☆(1点)

 

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映画でも観ようか

2010-05-02 01:42:57 | 映画

 

基本的に人混みが嫌いということもありますが、これまで映画は60型のリアプロ+5.1ch+レンタルDVDで充分に満足をしていました。
ところが昨年末に社会人になってから初めて映画館で観たことで、ちょっとしたマイブームになりつつあります。
やはり大きなスクリーンと大音響は迫力がありますし、意外にもレイトショーであれば1200円と安いこと、ジェッターのおかげで行動範囲が広がって映画館への足が確保できたこと、TOHOシネマズだと6本で1本が無料で観られるサービスがあることなど、きっかけはいろいろとあります。
もしかしたら野球と同じぐらいの価格と時間で楽しめるサービスという点で、私には向いているのかもしれません。

その昨年に観た映画が「ワンピース・ストロングワールド」ですから、ミーハーの域は脱していません。
今日も前売りを買ったのは「トリック3」「踊る大捜査線3」「借りぐらしのアリエッティ」で、話題性が命とも言えます。
「アバター」は子どもの頃の赤と青のセロファンで作った3Dメガネで見たテレビ番組の印象が悪かったためにパスをしたのですが、百聞は一見にしかずと思い直して明日は「アリス・イン・ワンダーランド」を観るべく予約済みです。
そして今日はファーストデイで1000円ということもあり、前売りを買ったついでに「ウルフマン」を観てきました。

ウルフマン

ジェネオン・ユニバーサル

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特に興味があったわけでもなく、中央の席を確保できたこととプレミアスクリーンでゆったりと観たかったという消極的な理由でしかなかったのですが、これが結果的には失敗でした。
ハッキリ言って消化不良で面白くなく、よくぞこんな映画を作ったというのが正直な感想です。
R15+の指定らしく残忍なシーンがあり、また体をビクッと震えさせるようなところも多々あったのですが、とにかくシナリオが悪すぎます。
思わせぶりなジプシーとウルフマンとの関係は分からないままでしたし、ウルフマンと化した主人公を助けるべくヒロインが命を賭けると口にした割にはすぐに逃げだし、最後は銀の弾丸でとどめを刺すわけですから思わず失笑をしてしまいました。
事前準備がなかったために求めるものが曖昧だったということもありますが、ただ残虐にウルフマンが人間を殺しまくっただけの映画と言ってよいでしょう。
まさかとは思いますがラストシーンに警部が満月を見上げるシーンは次回作への繋がりを意図しているようにも見えましたので、さらに後味が悪くなりました。

今回はハズレを引いた感がありましたが、今後も映画はどんどん観ていこうと思っています。
会社の先輩の年間100本には足元にも及びませんが、前売りを買った3本以外でも「タイタンの戦い」「グリーン・ゾーン」「プリンス・オブ・ペルシャ」「アウトレイジ」などは観たいなと思っていますし、きっと観ることになるでしょう。
今日と同様にハズレもあるでしょうが、ここのところは球場以外は引きこもり気味で視野が狭くなっていますので、そういう意味でも外に出ようかなと、まあそんなところです。
もちろん映画館は外ではない、という突っ込みを受け付けないことは言うまでもありません。


2010年5月1日 鑑賞  ★☆☆☆☆(1点)

 

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