プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★珍客万来

2007-03-23 13:46:44 | 日記・エッセイ・コラム

 「お父さん、いらっしゃいますかって言ってるヨ」。東京都知事選候補の出陣式のニュースを見ていたら応対に出た妻に促され、重い腰を上げた。玄関先には、歓迎したくない客が立っていた。

 「俺、中学で同級だった○△だ。憶えてるか?今度、選挙に出ることになったので」。と、後援会の入会申込み書を差し出された。30数年間、交友関係も無い同窓生にまで頼み歩く姿が気の毒でもあったが、唐突で無遠慮な依頼に腹が立った。今月に入り歓迎しないこの手のお客が既に5人。女房には不用意に取りつぐなと言ってあるのだが、こちとらの都合など構っていたのでは数をこなせないのだろう。

 「じゃあ、この封筒に書いて送ってくれ」と言って、帰っていった。自治体の役割はますます重くなるだけに、統一地方選に関心があるのだが、候補者は相も変わらず地縁血縁に頼る傾向にあるようだ。

 一方、東京都知事選は国勢にも影響を与えるだけに、当地の比ではない。今日現在、14人が立候補しているが、現職を3人の有力候補が包囲網を張る構図になっている。政治姿勢や側近政治、或いは私物化等の批判もあるが、政治は人格ではなく成果で評価すべきだと思う。高い見識と国にノーと言える知事でないと、世界の東京が霞むことになる。


★薬は患者が選ぶもの?

2007-03-22 10:03:51 | 日記・エッセイ・コラム

 医師から「この薬はよく効きますが、異常行動を起こす危険性もあります。服用しますか?」と、問われたらどう答えるか悩む人が大半だろう。

 厚生労働省がインフルエンザ治療薬「タミフル」を原則として10代の患者には使わない方針を発表した。因果関係を否定しながらも、従来の主張を変更した。その背景はいろいろ取りざたされているが、2005年に「タミフル備蓄構想」を掲げた同省には、因果関係を早急に解明する責任があるはずだ。

 さて、製薬会社と医者の関係は余りオープンにされないだけに、患者は担当医師の言葉に従うしかない。「この薬はあなたの症状に一番合っていますよ」と言われて、「ノー」と言える患者はまずいない。症状や身体的な条件が個人により異なる以上、専門家の判断に頼るのが当然だ。医師に製薬会社の営業マンが売り込む目的もそこにある。

 5年前、「治験」を勧められ断るのにかなりの勇気を要した。手術をしなくて済むうえ、謝金まで貰えるとなると心が揺れるが、リスクもあるのは当然だ。現在、服用中の脳梗塞の薬も、副作用が出ると説明され一旦ことわったが、加齢とともに進行する症状を抑制するために必要と言われ、しぶしぶ了解した。足にむくみが出る副作用だけに、己の練習不足を棚にあげ、最近のランニングの不調はこの薬が原因ではないかと邪推したりしている。


★ランニングは教育の原型

2007-03-21 09:44:38 | スポーツ

 広島に単身赴任している走友から、18日に開催された「2007千里国際チャリティーラン」大会に家族4人で参加したメールが届いた。大阪万博が開催された緑豊かな千里ニュータウンが舞台だ。ファミリーの部ふた組に加えて、両親がそれぞれ個人種目(10マイル&10キロ)にエントリー。一家揃って心地よい汗を流したに違いない。

 ファミリー・ランは、親子で一緒に走る手軽なスキンシップ手段として好評だ。子供のスピードについていけない親や、親が子供の手を引っ張るように走る颯爽とした姿も見かける。「今日くらいは親子仲良く手をつないでゴールしましょう!」との場内アナウンスがスタンドの笑いを誘うし、ゴール手前で、子供がじれながら「速く、はやく!」と親を待つ光景もそれなりに微笑ましい。

 さて、ランニングはあらゆるスポーツの中でもっとも手軽に出来る。シューズとTシャツさえあれば、「いつでも、どこでも、ひとりで」出来る点が最大の特徴だ。特別の用具や施設・場所を必要とせず、誰にも迷惑をかけずに自分の意思で出来るのが最大の魅力でもある。多くのストレスの中で生きていく長い人生におけるストレス耐性が自然に醸成されるし、物事を自分で判断する能力をもはぐくんでくれる。「集団にあって自分を見失わない」価値観を修得する最適な教育方法だと確信している。運動会で順位をつけることを差別と考える人達に学んで欲しいものだと思う。

 走るたびに自己ベストを更新している走友のポテンシャルの高さには脱帽だが、奥さんが初の10キロを59分で走った快挙にも驚いた。それ以上に、2人の男の子が両親の背中を見ながらのびのびと成長している様子が目に浮かぶようで、心豊かな気持ちになった。


★第23回金沢ロードレース大会

2007-03-19 10:21:43 | スポーツ

 3月18日午前8時40分現在の気温は5度。小雪がぱらつく中、第23回金沢ロードレース大会の10キロの部がスタートした。暖冬異変は、2月と3月の寒さが逆転した感じで、ここ10日間ほど平年よりも寒い日が続いている。

 1ヶ月前の東京マラソンの悪天候を思い出し、一瞬、棄権を考えた。が、さいわい、風が弱く花粉の飛散を気に病むこともないだろうと、スタートラインに並んだ。私はやがて20年近く花粉症に悩んでいるが、妻も昨年あたりから同病に罹ったらしく、スタートを待つあいだじゅう、しきりにハンカチを鼻にあてていた。

 二人とも殆んどトレーニングをしていないので、無理せず完走を目標においた。距離的不安はなかったので、3キロ20分、6.6キロ45分の2ヶ所の関門も何とか通過し無事完走。58分18秒のゴールタイムよりも、走りきれた喜びの方が大きかった。ちなみに妻は62分58秒だった。

 レース後、股関節と左腰に痛みを感じ、入浴後、入念にケアを行ったが依然として不安が残る。走友からは筋トレ不足を指摘された。 1ヶ月後の10キロロードを走った後は、しばらくレースを離れ、基礎体力作りに努めようと反省した次第である。


★隠蔽は日本の文化か?

2007-03-16 16:14:31 | 日記・エッセイ・コラム

 北陸電力の志賀原子力発電所で、定期検査中に臨界状態に達し制御不能になっていたことが判明した。しかも、8年間隠蔽していた。原発のトラブル報告漏れやデータの改ざんが次々に発覚し、原発に対する不安が高まっているだけに、今回のケースは悪質だ。

 地球の温暖化対策として、二酸化炭素を出さない原発に頼ろうとする我が国にとって、安全性は生命線だ。事業者が会社ぐるみで隠蔽するようでは、政府が掲げる「原子力立国」の方針そのものまでをも見直して貰いたい気持ちになる。

 プロ野球でも、西武球団がドラフト制度の隘路を利用して現金を渡したことがばれた途端、学生に「知らなかったことにしろ」と指示した隠ぺい工作が判明した。今日、元ライブドア社長のホリエモンに対し、有罪判決が出たが、粉飾決算も事実の隠ぺいだ。「法律に基づき適正に報告している」と繰り返す松岡農水大臣の答弁も、これまた不明朗会計の隠ぺいでしかない。

 「くさいものにはふたをせよ」と詠んだ歌留多で遊んだ頃があったが、隠ぺいのルーツは日本固有の文化なのだろうか。