プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★珍客万来

2007-03-23 13:46:44 | 日記・エッセイ・コラム

 「お父さん、いらっしゃいますかって言ってるヨ」。東京都知事選候補の出陣式のニュースを見ていたら応対に出た妻に促され、重い腰を上げた。玄関先には、歓迎したくない客が立っていた。

 「俺、中学で同級だった○△だ。憶えてるか?今度、選挙に出ることになったので」。と、後援会の入会申込み書を差し出された。30数年間、交友関係も無い同窓生にまで頼み歩く姿が気の毒でもあったが、唐突で無遠慮な依頼に腹が立った。今月に入り歓迎しないこの手のお客が既に5人。女房には不用意に取りつぐなと言ってあるのだが、こちとらの都合など構っていたのでは数をこなせないのだろう。

 「じゃあ、この封筒に書いて送ってくれ」と言って、帰っていった。自治体の役割はますます重くなるだけに、統一地方選に関心があるのだが、候補者は相も変わらず地縁血縁に頼る傾向にあるようだ。

 一方、東京都知事選は国勢にも影響を与えるだけに、当地の比ではない。今日現在、14人が立候補しているが、現職を3人の有力候補が包囲網を張る構図になっている。政治姿勢や側近政治、或いは私物化等の批判もあるが、政治は人格ではなく成果で評価すべきだと思う。高い見識と国にノーと言える知事でないと、世界の東京が霞むことになる。