外国人からみると贅沢なことが、日本人にとっては当たり前になっていることが沢山ある。
例えば、日本の飲食店では「水=タダ」で飲み放題だが、外国では、基本的に有料だ。日本では、自動販売機が氾濫しているが、外国では飛行場やごく限定された所にしかなく、しかも扱う種類も少ない。
コンビニの多さは言うに及ばず、24時間営業や年中無休の商業施設等は、外国では皆無だ。ましてや、飲食店等の出前やコンビニ・スーパーのお届けサービス等は、信じられない次元だ。
また、交通機関の過密ダイヤと正確な運行は世界で類を見ないうえ、5分でも遅れるようなら、お詫びのアナウンスが入る。停車駅のアナウンスすらしない国が多いのに、次の駅の予告や乗り換えの案内まで入る。
以上のことは、日本社会に定着しているために、「普通」のことであって、「幸福」の概念の範疇外になる。「幸福度」の意識レベルが違うので、感謝を忘れ不足を嘆く。豊かさに慣れ切っている生活を見つめ直すことこそ、この国の再生の原点に思える。