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時悠人chosan流処世術

★沖縄返還の日に思う

2012-05-15 15:56:03 | 日記・エッセイ・コラム

 沖縄が日本に返還されたのは、40年前の今日5月15日。当時、私は東京で沖縄が日本に復帰するにあたっての職員の受け入れや電話の自動化に関する仕事に従事していた。

 沖縄とは、国際通話で待時式(オペレータ接続)だった。報告期限を過ぎても連絡が無いので、電話をすると、すでに退社しているなんて珍しくなかった。上司からは、報告期限を守らせろと叱られたが、こせこせしないで、「羨ましいな」と言うのが、率直な感想だった。

 さて、沖縄における米軍基地の比率は、復帰時59%だったのに、その後、自民党政権下で現在の74%になった。沖縄県民が「本土との差別が解消されない」と訴える背景は、国土防衛の口実に利用されたとの歴史的経過からだと私には思える。

 原発事故では、受益者がエネルギー政策に疑義を唱えている。しかし、米軍基地の騒音や事件については、平和の受益者たる国民全体の問題として共有化されない。なぜ、原発だけが脱原発運動として盛り上がるのか不思議でならない。