電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《自民党議員/党員必見!》『自民党総裁選候補者の人物評を西川京子前九州国際大学学長・元文科副大臣に訊く;水間政憲』
■緊急拡散『2024年8月発表:トランプ前大統領「米国を再び偉大にするための核心的公約20」』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ジュール・モレルはウェリントンの人となりを評する際に、この手紙を引き合いに出して次のように語った。「かくまで堂々として、しかも人柄の高潔さをうかがわせる告白があるだろうか。30年の軍歴を持つ老兵、鋼鉄の男、常勝の将軍が、大軍を率いて敵地に陣を構えながら、なおかつ債権者たちの前で縮こまっているというのだから……! 古今の征服者や侵略者の中で、このような不安に心を悩ませた者は皆無に等しいだろう。戦いの歴史をひもといてみても、彼ほど崇高で純粋な心の持ち主はいないはずだ」
『自助論』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房(2002/3/21)、p158 )
6章 時間の知恵――実務能力のない者に成功者なし
4 ウェリントンを大将軍たらしめた「実務能力」
◆常勝将軍の堂々たる告白
ウェリントンの実務家としての優秀さは、その真正直な性質からも見てとれる。当時の戦いで、フランスのスルト将軍などはスペインから高価な絵画を数多く強奪して本国へ持ち帰っている。だがウェリントンは、たとえわずかでも財産と名のつくものには指一本ふれなかった。
彼が4万のスペイン兵を従えてフランス国境を越えた時、兵士たちは「ここで一財産つくろう」とばかりに略奪や強盗をくりかえした。彼はまずスペイン人士官をしかりつけたが、あまり効き目がない。そこでついには、スペイン兵を全員本国へ送り返したという。
またイギリス軍がフランス国内へ進軍した時も、現地の農民は同国人の手から逃れてイギリス軍陣内へ駆けこみ、自分たちの貴重品を預けてその保護を頼んだという。これほどまでウェリントンの軍隊は信頼されていたのである。
ところが同じ時期に、ウェリントンは本国政府へこんな手紙を書き送っている。
「われわれは借金で首が回りません。私などは、おめおめ外出もできないくらいです。なにしろ、債権者が負債の支払いを求めて手ぐすね引いて待っているのですから」
ジュール・モレルはウェリントンの人となりを評する際に、この手紙を引き合いに出して次のように語った。
「かくまで堂々として、しかも人柄の高潔さをうかがわせる告白があるだろうか。30年の軍歴を持つ老兵、鋼鉄の男、常勝の将軍が、大軍を率いて敵地に陣を構えながら、なおかつ債権者たちの前で縮こまっているというのだから……! 古今の征服者や侵略者の中で、このような不安に心を悩ませた者は皆無に等しいだろう。戦いの歴史をひもといてみても、彼ほど崇高で純粋な心の持ち主はいないはずだ」
もっとも、当のウェリントンは、こんなほめ言葉を聞いたら即座に首を振るだろう。
「別に、堂々とふるまおうとか高潔な態度を見せようとか考えたわけではない。ただ、借金は期限どおりに返すのが実務上、最善のやり方だと思ったまでだ」
彼はそう答えたにちがいない。
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《自民党議員/党員必見!》『自民党総裁選候補者の人物評を西川京子前九州国際大学学長・元文科副大臣に訊く;水間政憲』
■緊急拡散『2024年8月発表:トランプ前大統領「米国を再び偉大にするための核心的公約20」』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ジュール・モレルはウェリントンの人となりを評する際に、この手紙を引き合いに出して次のように語った。「かくまで堂々として、しかも人柄の高潔さをうかがわせる告白があるだろうか。30年の軍歴を持つ老兵、鋼鉄の男、常勝の将軍が、大軍を率いて敵地に陣を構えながら、なおかつ債権者たちの前で縮こまっているというのだから……! 古今の征服者や侵略者の中で、このような不安に心を悩ませた者は皆無に等しいだろう。戦いの歴史をひもといてみても、彼ほど崇高で純粋な心の持ち主はいないはずだ」
『自助論』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房(2002/3/21)、p158 )
6章 時間の知恵――実務能力のない者に成功者なし
4 ウェリントンを大将軍たらしめた「実務能力」
◆常勝将軍の堂々たる告白
ウェリントンの実務家としての優秀さは、その真正直な性質からも見てとれる。当時の戦いで、フランスのスルト将軍などはスペインから高価な絵画を数多く強奪して本国へ持ち帰っている。だがウェリントンは、たとえわずかでも財産と名のつくものには指一本ふれなかった。
彼が4万のスペイン兵を従えてフランス国境を越えた時、兵士たちは「ここで一財産つくろう」とばかりに略奪や強盗をくりかえした。彼はまずスペイン人士官をしかりつけたが、あまり効き目がない。そこでついには、スペイン兵を全員本国へ送り返したという。
またイギリス軍がフランス国内へ進軍した時も、現地の農民は同国人の手から逃れてイギリス軍陣内へ駆けこみ、自分たちの貴重品を預けてその保護を頼んだという。これほどまでウェリントンの軍隊は信頼されていたのである。
ところが同じ時期に、ウェリントンは本国政府へこんな手紙を書き送っている。
「われわれは借金で首が回りません。私などは、おめおめ外出もできないくらいです。なにしろ、債権者が負債の支払いを求めて手ぐすね引いて待っているのですから」
ジュール・モレルはウェリントンの人となりを評する際に、この手紙を引き合いに出して次のように語った。
「かくまで堂々として、しかも人柄の高潔さをうかがわせる告白があるだろうか。30年の軍歴を持つ老兵、鋼鉄の男、常勝の将軍が、大軍を率いて敵地に陣を構えながら、なおかつ債権者たちの前で縮こまっているというのだから……! 古今の征服者や侵略者の中で、このような不安に心を悩ませた者は皆無に等しいだろう。戦いの歴史をひもといてみても、彼ほど崇高で純粋な心の持ち主はいないはずだ」
もっとも、当のウェリントンは、こんなほめ言葉を聞いたら即座に首を振るだろう。
「別に、堂々とふるまおうとか高潔な態度を見せようとか考えたわけではない。ただ、借金は期限どおりに返すのが実務上、最善のやり方だと思ったまでだ」
彼はそう答えたにちがいない。