電脳筆写『 心超臨界 』

忍耐は力だ! 忍耐の時が過ぎれば
桑の葉がやがてシルクのガウンになる
( 中国のことわざ )

文書の中身を見たとたんに、私はシャンとなってしまった――グラント将軍

2024-03-02 | 03-自己・信念・努力
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苦悩は人並みはずれて頑強な人間をも病気にする。グラント将軍は、このことを南北戦争の終盤に発見した。その話はつぎのとおりである。グラントは9カ月にわたって南軍の首都リッチモンドを包囲しつづけた。リー将軍の部隊は、戦列の乱れと飢えのために敗走してしまった。


◆文書の中身を見たとたんに、私はシャンとなってしまった

「道は開ける」
( デール・カーネギー、創元社、p59 )

苦悩は人並みはずれて頑強な人間をも病気にする。グラント将軍は、このことを南北戦争の終盤に発見した。その話はつぎのとおりである。グラントは9カ月にわたって南軍の首都リッチモンドを包囲しつづけた。リー将軍の部隊は、戦列の乱れと飢えのために敗走してしまった。

全連隊から同時に脱走兵が続出した。残った者はテントにこもって、祈祷会を開いていた。彼らはわめいたり、泣いたりして、目もうつろであった。最後のときは目前に迫っていた。リーの部下たちは、リッチモンドにある綿花やタバコの倉庫に火を放ち、兵器庫を焼きはらい、炎が天を焦がす中を夜にまぎれて市街から逃げ出した。グラントは、南軍を両側と後方からはさみ打ちにしながら、激しく追撃した。その間に、シェリダンの率いる騎兵隊は、前方から襲いかかり、鉄道を破壊し、補給列車を奪い取った。

猛烈な頭痛のため半ば盲目となったグラントは、部下たちからはるかに遅れてしまい、とある農家に一晩の宿を求めた。彼は『回想録』にこう記している。「私は一晩中、カラシ湯に両足をひたし、手首と首のうしろにはカラシの湿布をして、朝までに治りますようにと祈った」。

翌朝、彼は一瞬の間に全快した。だが、彼を治したのは、カラシの湿布ではなく、リー将軍の降伏文書を持って早馬でやってきた軍使だった。

グラントは言う。「軍使が私のもとに来たとき、私は依然として割れるような頭痛に苦しんでいた。ところが、文書の中身を見たとたんに、私はシャンとなってしまった」。

言うまでもなく、グラントの病因は彼の苦悩、緊張、感情だった。彼の感情が自信、成功、勝利といった彩りを帯びると、即座に全快したのである。
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