§2-2 戦争を仕掛けるのはいつもアメリカ
◆JB-355計画——アメリカこそが戦争を起こした張本人
ウェデマイヤー回顧録で書かれていることですが、ウェデマイヤーは軍の中枢にいて総動員計画を作らされるんです。アメリカの産業力を全部投入して総力戦をやる。命令が来たのは1940年の12月、ちょうどパールハーバーの1年ぐらい前です。もう一つ強烈な証拠があります。これは一般には知られてないんですが、JB-355計画(17)。アメリカの爆撃機が支那大陸から飛んで日本を爆撃するという計画が昭和16年7月18日、陸海軍長官の連名で大統領に提出され、7月23日に大統領がOKサインをした。これはアメリカの公的資料ですね。( 藤井厳喜 )
◇アメリカこそが戦争を起こした張本人
『日米戦争を起こしたのは誰か』
( 加瀬英明序、藤井厳喜・稲村公望・茂木弘道著、勉誠出版 (2016/1/18)、p065 )
【藤井】 ウェデマイヤー回顧録で書かれていることですが、ウェデマイヤーは軍の中枢にいて総動員計画を作らされるんです。アメリカの産業力を全部投入して総力戦をやる。命令が来たのは1940年の12月、ちょうどパールハーバーの1年ぐらい前です。もう一つ強烈な証拠があります。これは一般には知られてないんですが、JB-355計画(17)。アメリカの爆撃機が支那大陸から飛んで日本を爆撃するという計画が昭和16年7月18日、陸海軍長官の連名で大統領に提出され、7月23日に大統領がOKサインをした。これはアメリカの公的資料ですね。
(17) JB-355計画
日本本土爆撃作戦計画のこと。アメリカが爆撃機を中国空軍に供与
し、中国から東京や京阪神を爆撃させる計画、供与された爆撃機は
中国軍を装い(「フライング・タイガー」と呼ばれる)、アメリカ
陸海軍飛行士も派遣されていた。1941年、米陸海軍合同委員会
から出されたこの計画に、ルーズベルト大統領がOKサインをした
文書は1970年に公開されている。
【茂木】 この件に関しては、アメリカの真珠湾50周年のときに、テレビのABC放送で放送されています。ロークリーン・カーリーという大統領特別補佐官・中国担当が、この計画を進めていた中心人物です。要するにカーリーがコーディネーターとして、陸海軍の参謀に指示し案を作らせた。中国のどの基地から日本のどの都市を爆撃するか、詳細な計画です。これはもはやオレンジプランとは違う。実行プランなんです。しかもそれを中国にやらせる。B-17、150機。なんとカーリーは、やがてコミンテルンのスパイであったことが判明し、南米へ逃亡しているんです。この男がそのABC放送でインタビューされている。何の目的でこの案を作ったのか、との質問に対して、もちろん日本を破壊するためです、と答えています。
【藤井】 飛行機についているマークは中華民国だけで、実際はアメリカがやる。それを大統領が承認しているのですね。
【茂木】そう。たまたまイギリスの方でB-17が必要になって、そっちへ回さなきゃいけないので作戦が遅れただけなんです。イギリスに回さなければ、昭和16年の10月から11月にかけては日本本土に爆撃が行われていた。アメリカこそが戦争を起こした何よりの証拠ですよ。
◆JB-355計画——アメリカこそが戦争を起こした張本人
ウェデマイヤー回顧録で書かれていることですが、ウェデマイヤーは軍の中枢にいて総動員計画を作らされるんです。アメリカの産業力を全部投入して総力戦をやる。命令が来たのは1940年の12月、ちょうどパールハーバーの1年ぐらい前です。もう一つ強烈な証拠があります。これは一般には知られてないんですが、JB-355計画(17)。アメリカの爆撃機が支那大陸から飛んで日本を爆撃するという計画が昭和16年7月18日、陸海軍長官の連名で大統領に提出され、7月23日に大統領がOKサインをした。これはアメリカの公的資料ですね。( 藤井厳喜 )
◇アメリカこそが戦争を起こした張本人
『日米戦争を起こしたのは誰か』
( 加瀬英明序、藤井厳喜・稲村公望・茂木弘道著、勉誠出版 (2016/1/18)、p065 )
【藤井】 ウェデマイヤー回顧録で書かれていることですが、ウェデマイヤーは軍の中枢にいて総動員計画を作らされるんです。アメリカの産業力を全部投入して総力戦をやる。命令が来たのは1940年の12月、ちょうどパールハーバーの1年ぐらい前です。もう一つ強烈な証拠があります。これは一般には知られてないんですが、JB-355計画(17)。アメリカの爆撃機が支那大陸から飛んで日本を爆撃するという計画が昭和16年7月18日、陸海軍長官の連名で大統領に提出され、7月23日に大統領がOKサインをした。これはアメリカの公的資料ですね。
(17) JB-355計画
日本本土爆撃作戦計画のこと。アメリカが爆撃機を中国空軍に供与
し、中国から東京や京阪神を爆撃させる計画、供与された爆撃機は
中国軍を装い(「フライング・タイガー」と呼ばれる)、アメリカ
陸海軍飛行士も派遣されていた。1941年、米陸海軍合同委員会
から出されたこの計画に、ルーズベルト大統領がOKサインをした
文書は1970年に公開されている。
【茂木】 この件に関しては、アメリカの真珠湾50周年のときに、テレビのABC放送で放送されています。ロークリーン・カーリーという大統領特別補佐官・中国担当が、この計画を進めていた中心人物です。要するにカーリーがコーディネーターとして、陸海軍の参謀に指示し案を作らせた。中国のどの基地から日本のどの都市を爆撃するか、詳細な計画です。これはもはやオレンジプランとは違う。実行プランなんです。しかもそれを中国にやらせる。B-17、150機。なんとカーリーは、やがてコミンテルンのスパイであったことが判明し、南米へ逃亡しているんです。この男がそのABC放送でインタビューされている。何の目的でこの案を作ったのか、との質問に対して、もちろん日本を破壊するためです、と答えています。
【藤井】 飛行機についているマークは中華民国だけで、実際はアメリカがやる。それを大統領が承認しているのですね。
【茂木】そう。たまたまイギリスの方でB-17が必要になって、そっちへ回さなきゃいけないので作戦が遅れただけなんです。イギリスに回さなければ、昭和16年の10月から11月にかけては日本本土に爆撃が行われていた。アメリカこそが戦争を起こした何よりの証拠ですよ。