イスラム教徒との関係を考える際、避けて通れない問題がある――三井美奈さん

日本を筆頭に、先進国の少子高齢化の問題だ。先述したように、ドイツは人口減少の対応として、積極的に難民・移民を受け入れようとしている。日本の場合はどうなのか。日本が移民受け入れに消極的なのは、よく知られている。「外国人が来れば、賃金が下がる。得するのは大企業だけ」「治安悪化を招く」「日本に他民族主義は合わない」などの声が強い。本書で見たように、西欧諸国が戦後、大量の外国人労働者を受け入れ、現在もなお移民や移民２世の融合の難しさに悩んでいることを考えれば、日本人の懸念は当然だといえる。 . . . 本文を読む