植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

樹ブロック

2011年11月15日 22時26分40秒 | 樹ブロック
 作成したブロックで、3つのゲームを作成してみました。せっかく木材で作ったので、3つの遊び方の名前は木造の建物の名前から取ってみました。
 
 
●グライヴィッツタワー
 1935年にポーランドのグリヴィツェ(ドイツ語グライヴィッツ)に建設された世界で最も高い木造のラジオ塔で、現存する唯一の木造ラジオ塔です。現在もローカルFM局の中継に使用されています。
 このラジオ塔は1939年にドイツ軍が秘密裏に制圧し、ポーランド住民にドイツへのストライキを呼びかけたことで、これを口実に第二次世界大戦が勃発したと言う歴史的事件の場所でもあります。
 
 これをイメージして、普通に高く高く積み上げて行く単純なルールです。勿論まったくルール無しで積み上げていくと面白くないので、必ず少しは高くしていくことと、接地面を1マスで積み上げるのは無しと言うルールにしました。通常高く積む場合は、ブロックとブロックの接地面が1マスになりかねないので、あえてそれを無しにしてみました。


●メトロポール・パラソル
 スペインのセビリアで2011年春に完成した世界最大の木造建築物です。2005年に着工し103億円をかけて製作された。地下は博物館、地上階はショッピングセンターとなっています。
 
 これをイメージして、傘のように3×3のマス目から少しずつはみ出すことを強制するルールにしてみました。つまり積み重ねれば積み重ねるほど、ブロックは不安定な逆三角形の形状になっていきます。そのバランスの悪さと格闘するルールです。
 

●マッシヴ・ホルツ
 マッシブ・ホルツとはドイツ語で木の塊の意味で、クロスラミナパネルと呼ばれる構造材を用いることで、木造でも高層建造物の建築を可能にしました。1996年にKLHマッシブ・ホルツ社が開発し、2008年にはこの方法を用いて、ロンドンで9階建ての木造ビル(1階部分のみコンクリート)が建設されました。
  
 これをイメージして、3×3のマス目に隙間を空けずに置いていくルールにしました。3×3がすべて埋まっていくので、安定して積み上げていけます。恐らく崩れることは無いでしょう。では勝敗をどのように決しようかと考えて設けたルールが、必ず一番低い段を1マスは埋めることにしました。これによって一番低い段を埋めるためにはそこにおけるブロックの形が限られてきます。相手の手持ちのブロックを見ながら、相手が置けないような形を作っていくと言うバランスゲームではなくパズルゲームにしてみました。
コメント
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