ひょんなことで「タロット物語セラピー」という本を手にしました。
「どうしてタロットがセラピーになるの?」と思うでしょう?
それはこういう具合です。
「はじめに」で書いてあることなのですが、そのまま引用いたします。
『この本は占いについての本ではなく、タロットカードを利用した、自分の中に住むインナーチャイルド[内なる子供]を見つめるための癒しのワークブックです。タロットカードの順番に、子供を主人公にした物語を創り、タロットカードを潜在意識に触れるためのガイドラインとして使用しています。10歳の子供になりきって、物語のセリフや主人公の気持ちを考えていくことで、子供の頃の自由な想像力や感性、素直な気持ちを解放し、取り戻すことを本書の目的にしています。』
これをこの前、「JIBUNアートセラピー」(表現アートセラピーのことです。些々羅のサロンでオリジナルでそう名付けています。)の講座で使い、参加者の方と一緒に私も物語をすすめていきました。
やっぱり“物語”っていいですねぇ。
すんなりとその世界観のなかに入っていくことができます。
さて、そこで私のインナーチャイルドは癒されたでしょうか?
癒されたんだ、と思います。
「と思います。」という表現をしたのは、“癒し”というのは人それぞれ受け取り方が違うだろうからです。
子猫やうさぎやモコモコした可愛いものを見たり触ったりして、「はぁ~♡」とほっこりとした気持ちになることを「癒された」と呼ぶのであれば、私は癒されてはいないかもしれません。
このワークに取り組んでそういう感じになったわけではありません。
私は「ここで初めて得られた感覚」を味わいました。
そういう新しい気付き、深い腑に落ち方があったとき、それが私にとっての「癒し」です。
具体的にはどんなことがあったのか、といえば、よく「自分のなかの光の部分と闇の部分を統合する」なんて言いますよね。
このセラピーではタロットカードの大アルカナを自分が小さな女の子として旅をしていくのですが、その旅の後半というのはこれがテーマになっています。
そして自分の闇に光を当てる、なんていうとたいていは「う~ん、自分の欠点とか持っているんだけれど自分でも認めたくない部分を認めよう、ってことかな」って思いますよね。
そしてマインドでは欠点や自分でも認めたくない自分が持っている部分について否定するのではなく、「私の中にはそういう部分もあるんだぁ。」とただ受容すればいいんだ、と思ってもそれがどうしたら出来るのか、ほんとうに心からそう思えるようになるにはどうしたらいいのかわからなかったりします。
でも例えば物語でこういう設定だったらどうですか?
主人公の女の子(自分のことです。)は、錬金術の薬を飲みます。
すると自分のお腹のなかから何か黒い塊が飛び出しました。
その黒い塊は生き物のように女の子が町を歩いているとき、石を投げてきたり、アッカンベーをしてきたりイヤがらせをしてきます。
しかしある塔に女の子と黒い塊がいるとき、塔にものすごい地震が起きます。
このままこの塔にいると死んでしまう!と思った女の子は一緒に旅をしている男の子と一緒に塔の窓から飛び降りる決心をします。
そのとき一緒に黒い塊とも手をつないで助けてやるのです。
黒い塊は助けられると急に気弱になって泣き出します。
「ぼくはずっと外の世界なんて知らないんだ。こんな外の世界じゃ生きていけないよ。」
女の子は一緒に旅をしよう、と慰めてやります。
そうして一緒に旅をしているうちに出会う困難なシチュエーションを黒い塊の力によって打開できる場面なども出てきます。
すると彼はだんだん明るくなり、活き活きとしてきます。
そしてある日彼はこう言うのです。
「ありがとう。ボクはこの先、もう君と一緒に行くことはできないよ。もしかしたら気付いていたかもしれないけれど、ボクは君の影なんだ。君がボクの価値に気付いてくれたからボクは本来の居場所に帰ることができるんだ。」
そういうと、主人公の女の子の胸が太陽に照らされてぽかぽかに温かくなります。
そして黒い塊は女の子の胸に帰って行きました。
どうですか?
このお話のなかに入り込んでみるとこの黒い塊が本来の居場所を見つけて自分の胸に戻ってきた、というところを想像したとき、「これが光と闇の統合なんだ」という気がしませんか?
そんなの「子どもだまし」だよとおっしゃるかもしれません。
いいじゃないですか、子どもだましでも。
すすんでだまされましょうよ。
それでこれまで難解な気がしてどうにも今ひとつわからなかった「自分のなかの光と闇の統合」が少しでもこういうことでいいのかな?と思えたらそれでいいじゃありませんか。
あ、もう1つ。
タロットには「Hanged Man」(吊るされた人)というカードがありますね。
あのカードの絵柄をよく見るとロープで縛られているわけではなく、吊るされた男は笑っていて、何か自分からすすんで逆さになっているだけであるということに気付きます。
それをして、スピリチュアルな世界に溺れることと地に足つけて生活することのバランスを説く、というような意味もあったりするのですが、このことをこの「タロット物語セラピー」では一言で見事にこう言っています。
「コウモリの実習」と。
確かにコウモリは逆さになって食べたり寝たりするくらいで、誰からも強制されてひっくりかえっているわけでもなければ縛りつけられているわけでもありません。
そのほうが自然だからそうしているだけです。
あのカードを一言で「コウモリの真似」と言われるとパッとよくわかった!という気になりました。
このように子どもの発想って目覚ましいものがありますよね。(コウモリの実習と言ったのはこの本の作者の人ですけれど)
言い得て妙でズバリと一言で真実を言い当ててる、っていうときあります。
それは子どもが「深く腑に落とさなくちゃ」とか「真実にたどりつかなくちゃ」とかそんなことを思っていないからでしょう。
何でもかんでも純粋に楽しむ能力をもっているからでしょう。
そんな子どもの魂を取り戻す、思い出すためだけであってもこの本に書かれているとおりにワークしてみることはおススメです。(この本は書き込み式のワークブックです。)
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製品の大きさによって通常郵便か宅配便を利用するかはこちらで
決めさせていただきます。ご指定はできない場合がありますので、
ご了承ください。
すべて、お問い合わせは
chakra@aura-soma.name
までお気軽にどうぞ!
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それはこういう具合です。
「はじめに」で書いてあることなのですが、そのまま引用いたします。
『この本は占いについての本ではなく、タロットカードを利用した、自分の中に住むインナーチャイルド[内なる子供]を見つめるための癒しのワークブックです。タロットカードの順番に、子供を主人公にした物語を創り、タロットカードを潜在意識に触れるためのガイドラインとして使用しています。10歳の子供になりきって、物語のセリフや主人公の気持ちを考えていくことで、子供の頃の自由な想像力や感性、素直な気持ちを解放し、取り戻すことを本書の目的にしています。』
これをこの前、「JIBUNアートセラピー」(表現アートセラピーのことです。些々羅のサロンでオリジナルでそう名付けています。)の講座で使い、参加者の方と一緒に私も物語をすすめていきました。
やっぱり“物語”っていいですねぇ。
すんなりとその世界観のなかに入っていくことができます。
さて、そこで私のインナーチャイルドは癒されたでしょうか?
癒されたんだ、と思います。
「と思います。」という表現をしたのは、“癒し”というのは人それぞれ受け取り方が違うだろうからです。
子猫やうさぎやモコモコした可愛いものを見たり触ったりして、「はぁ~♡」とほっこりとした気持ちになることを「癒された」と呼ぶのであれば、私は癒されてはいないかもしれません。
このワークに取り組んでそういう感じになったわけではありません。
私は「ここで初めて得られた感覚」を味わいました。
そういう新しい気付き、深い腑に落ち方があったとき、それが私にとっての「癒し」です。
具体的にはどんなことがあったのか、といえば、よく「自分のなかの光の部分と闇の部分を統合する」なんて言いますよね。
このセラピーではタロットカードの大アルカナを自分が小さな女の子として旅をしていくのですが、その旅の後半というのはこれがテーマになっています。
そして自分の闇に光を当てる、なんていうとたいていは「う~ん、自分の欠点とか持っているんだけれど自分でも認めたくない部分を認めよう、ってことかな」って思いますよね。
そしてマインドでは欠点や自分でも認めたくない自分が持っている部分について否定するのではなく、「私の中にはそういう部分もあるんだぁ。」とただ受容すればいいんだ、と思ってもそれがどうしたら出来るのか、ほんとうに心からそう思えるようになるにはどうしたらいいのかわからなかったりします。
でも例えば物語でこういう設定だったらどうですか?
主人公の女の子(自分のことです。)は、錬金術の薬を飲みます。
すると自分のお腹のなかから何か黒い塊が飛び出しました。
その黒い塊は生き物のように女の子が町を歩いているとき、石を投げてきたり、アッカンベーをしてきたりイヤがらせをしてきます。
しかしある塔に女の子と黒い塊がいるとき、塔にものすごい地震が起きます。
このままこの塔にいると死んでしまう!と思った女の子は一緒に旅をしている男の子と一緒に塔の窓から飛び降りる決心をします。
そのとき一緒に黒い塊とも手をつないで助けてやるのです。
黒い塊は助けられると急に気弱になって泣き出します。
「ぼくはずっと外の世界なんて知らないんだ。こんな外の世界じゃ生きていけないよ。」
女の子は一緒に旅をしよう、と慰めてやります。
そうして一緒に旅をしているうちに出会う困難なシチュエーションを黒い塊の力によって打開できる場面なども出てきます。
すると彼はだんだん明るくなり、活き活きとしてきます。
そしてある日彼はこう言うのです。
「ありがとう。ボクはこの先、もう君と一緒に行くことはできないよ。もしかしたら気付いていたかもしれないけれど、ボクは君の影なんだ。君がボクの価値に気付いてくれたからボクは本来の居場所に帰ることができるんだ。」
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そして黒い塊は女の子の胸に帰って行きました。
どうですか?
このお話のなかに入り込んでみるとこの黒い塊が本来の居場所を見つけて自分の胸に戻ってきた、というところを想像したとき、「これが光と闇の統合なんだ」という気がしませんか?
そんなの「子どもだまし」だよとおっしゃるかもしれません。
いいじゃないですか、子どもだましでも。
すすんでだまされましょうよ。
それでこれまで難解な気がしてどうにも今ひとつわからなかった「自分のなかの光と闇の統合」が少しでもこういうことでいいのかな?と思えたらそれでいいじゃありませんか。
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タロットには「Hanged Man」(吊るされた人)というカードがありますね。
あのカードの絵柄をよく見るとロープで縛られているわけではなく、吊るされた男は笑っていて、何か自分からすすんで逆さになっているだけであるということに気付きます。
それをして、スピリチュアルな世界に溺れることと地に足つけて生活することのバランスを説く、というような意味もあったりするのですが、このことをこの「タロット物語セラピー」では一言で見事にこう言っています。
「コウモリの実習」と。
確かにコウモリは逆さになって食べたり寝たりするくらいで、誰からも強制されてひっくりかえっているわけでもなければ縛りつけられているわけでもありません。
そのほうが自然だからそうしているだけです。
あのカードを一言で「コウモリの真似」と言われるとパッとよくわかった!という気になりました。
このように子どもの発想って目覚ましいものがありますよね。(コウモリの実習と言ったのはこの本の作者の人ですけれど)
言い得て妙でズバリと一言で真実を言い当ててる、っていうときあります。
それは子どもが「深く腑に落とさなくちゃ」とか「真実にたどりつかなくちゃ」とかそんなことを思っていないからでしょう。
何でもかんでも純粋に楽しむ能力をもっているからでしょう。
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