背伸びはちょっぴりから

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　＜１1月のご予約について＞

11月、１２月は新メニューを充実させるためのわたくしの準備期間として
　　おやすみをさせていただきます。

　　新年度からは大幅にメニュー変更する予定です。
　　それに伴い価格設定も値上げを予定しておりますので、

　　１１月については
　　　　「オーラソーマ　セッション」をご希望の方についてのみ、
　　以下の日程内でのみ、
　　お受けいたします。

　　現在の価格設定のなかでの最後のセッション、
　　お考えの方はお早目にどうぞ！



　　　１１月　　２日（木）　　全日　時間OK
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　　　　　　　　６日（月）　　全日　時間OK
　　　　　　　１３日（月）　　全日　時間OK
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よく、「お金持ちになりたいのなら普段からお金があるように振る舞え」とか言いますよね。
あれを勘違いしちゃって、お金がないのにもかかわらずローンでめちゃくちゃ高額商品買っちゃった、なんていう人がいらっしゃいますが、そういうことじゃありませんよ～
ヨーロッパには「ノブレスオブリッジ」という言葉がありまして、それは「それなりの地位にある人はそれ相応の責任や立ち居振る舞いが要求される。そのように振る舞え」というような意味なんですね。
まさにそういうことで、お金がなくてもすでにある人だったら木枯らし吹きすさぶ中でも仕立ての良いコートを着て襟元にはカシミアのストールでも巻いてるだろうから背筋をしゃんと伸ばして歩いてるだろうな～、背中まるめて腰も丸めて膝も曲げ気味で要するに“しけた面”してはあるいていないだろうなぁ、そういうことを学びなさいよ、という意味だと思います。



けれど、冒頭のように「なくてもあるように時にはお金を使ってみる」というのも必要なことではあると思います。
でもこれに対して先日、どなたかのメルマガで、
「背伸びして使ってみるのは、まずは自分に見合った背丈のものから少しずつ増やしていくのがいいですよ。」
みたいなことが書いてあって、それそれ、そうだよな、やっぱそうだよな、と思いました。



それで１番思い出すのは・・・
大学生の頃。
「資生堂パーラー」というところがあって（今でもあるんでしょうが）、そこはものすごく品がいいらしい。
ああいうところでさりげなくお茶を飲むような人間になりたいものだ、というようなことをどこかで読み、
「へぇ～　パーラーって名前がつくのにフルーツパフェとかがあるだけじゃなくて、食事もできるところなのか。資生堂ってあの化粧品の資生堂でしょ？　化粧品はさほど高級ってわけでもないのに、資生堂パーラーとなるとそんなに品のいいところなの？　入ってみたい！」
と思い、日に日に思いは募り、ある日、勇気を出して入ってみたのでした。
こういうとき私は同級生を誘って物見遊山的にきゃっきゃっとはしゃぐことはしません。
どうしても１人で行ってみたかったのです。
そしてその雰囲気にひたりきり、一人静かにそこで文庫本なぞ広げ、しばし読書を楽しんだりして優雅に去っていきたかったのです。



で、入ってみました。
どうってことはありません・・・
めちゃおしゃれとかめちゃ雰囲気いいわ～とかそんな風には思いませんでした。
メニューブックを見て私は（ひえっ、とてもじゃないが食事はできないな）とあきらめ、ぺこぺこのお腹を抱えながらもデザートだけ食べにきましたのよ、という顔をしてチョコレートパフェを頼みました。
確か１５００円くらいしたような気がします。
今から４０年ほども前の話ですよ！（年がわかる・・）
びっくりしました。
普通の喫茶店よりちょっとくらいは高いかな、と思ったけどチョコレートパフェごときがそんなにするのか！と。
これなら優にほかでなら立派な食事ができたではないか。
ほんとはお腹すいてたのに。
これが今日の食事代わりか・・・。
しかも私は仕送りで学生生活を送る身。
この１５００円を稼ぎ出すのに、両親は汗水たらして１本１００円の串カツを売っているんだよなぁ、両親の今日の夕食はコロッケかもしれないのに、と思ったら両親に申し訳なくて涙が出そうになってしまいました。
なんでこんなところに入りたいと思ったんだろう。
優雅な気分どころか悲しくなってきちゃった。
文庫本を取出し、ちょっとリッチな時間を味わってから退散する、という予定のはずが本の内容なんて何にも頭に入ってこず、私はパフェを食べ終えると早々に退散いたしました。



そりゃおいしかったですよ。パフェ。
でも、他と比べて３倍ほどの値段がするようなものとは思えなかった。
どうしてこんなお値段になるのかがわからない。
これを本当のお金持ちは、
「あぁ、ホンモノのバニラビーンズが使ってあるからね、やっぱり風味が違うわ。」
とか、
「チョコはベルギー産ね」
とかわかるんだろうか・・。
このお値段の意味がさっぱり理解できないうちは無理してこんなところにきちゃいけなかったんだ、背伸びして寂しいような気分を味わうくらいならもう２度と背伸びなんてしない！と思った切ない経験でした。



今ならデザートに１５００円くらいの出費なら堂々と支払うことができます。
なんもそれで寂しいような気持ちにはなりゃしません。（そりゃ、いまでもちょっとリッチですがね）
大体食事なんてどんなに高額でも腹くくって５万円ほども持っていればどうにでもなるでしょう。
そう思ったらお安いもんです。
これがもしコートとかバッグとかだったら、５万円のコートかと思っていたら５０万円やんけ～！　ぶるるっ、てなこともありえますからね。
銀座で食べたって５０万円なんてことはありえないでしょう。
そう思ったら食事ではそんなぶるわなくなりました。



でもね、
つくづく”背伸び”はその言葉どおり、実際の上背からつま先立ちになる程度にちょっぴりにしておくのがいいなぁ、と思うのです。
じゃないとかえって精神をむしばんじゃう。
だから「リッチな人になりたかったら、まずそのリッチな暮らしぶりを味わっちゃえ」というのも額面どおり受け取らない方がいいですよ、と言いたかったのでした。
そして自分で働いて稼いだお金に限る、と私は思ったのでした。
自分で稼いだお金なら「このお金であれも買える、これも買える」と思っていたものが、たった１つのチョコレートパフェになろうとも「あちゃ～」くらいで終わります。
けれどこの大学生のときのように両親が汗水たらして働いてくれたお金だ、とか主人が・・とか思うとどうしても使い方の矛先も鈍る（笑）



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