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長い間ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
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24日以降、毎朝起きるとダーリンがにっと笑って、「えっこちゃん、おるんやねぇ。」と言ってくれるのがせめてもの私の救いでした。
ダーリンは、「正直、えっこちゃんがイギリスに行かなくなってちょっとだけほっとしている気持ちもあるんだ。」と言いました。
何度わたしが飛行機が落ちる確率なんて、毎日町で自動車事故が起こっている確率に比べたら何万分の1なんだ、と言っても、やはり遠い異国の地に離れる、ということだけで彼は不安なようでした。
正直、イギリスという場所に行けなくなった、ということ自体については私はほとんど後悔はしていません。
もともと長距離移動、長旅が好きじゃないんです。
デヴオーラというところは穏やかな空気が流れていてとても良いところで好きでしたし、あそこにいると何だかヴィッキーさんをいつも身近に感じることができたのでそれも良かったんですが、だからといって「片道12時間のフライト+4時間のバス」での移動を考えたとき、それに見合うだけのものか、と言われたら、私の場合、答えはNOです。
オーラソーマをやっている限り、1度は訪れたいとは思っていたので、そしてそれは達成できたわけですから何にも思い残すことはありません。
しかし、イギリスに行けなくなってから、最も私をさいなんだのは、デヴオーラという場所やマイクの授業ではなく、友、という財産でした。
みんながそれぞれの事情や思いを抱えて、1年の間に3回もスケジュールを調整しながらイギリスに行って授業を受ける、ということはやはり相当な覚悟が必要です。
みんなそれを乗り越えてやってきているはずです。
だからこそ、T1、T2、T3とこの1年のスケジュールを乗り越えたときにはすごい達成感があるだろうなぁ、そしてそれをともに乗り越えた仲間としてなみなみならぬ絆が生まれるだろうなぁ、ということは想像に難くありません。
それが私にはできなくなった・・
そこが一番私にとっては辛いことだったのです。
イギリスに直前になって行けなくなった、とわかったとき、私はまずオーガナイザーである先生に連絡しなきゃ、と思いました。
しかし先生の携帯に電話をかけても、何度トライしてもつながりませんでした。
そこで、私は今回一緒にティーチャーズコースに参加している仲間のなかで数少ない携帯のメールアドレスを知っている仲良くさせてもらっている人にメールをしました。
「こういう事情で急遽行けなくなった。先生に連絡を取っているけれど、つながらない。ヒースロー空港での待ち合わせで1人足りない、と先生があたふたされるといけないので、私は飛行機に乗りませんでした、と伝えてもらえますか?」と。
すぐに彼女から返信がきました。
そこには「先生には私が伝えます。また戻ったら連絡します。気持ちを落ち着けて、道中気をつけてくださいね。」とありました。
その短い文章のなかに彼女の気持ちを思い、私はじんとしました。
つまり、彼女はこう言いたかったのですね。
「先生への連絡は私が責任をもってやるから、そんなことはあなたは気にしなくていい。大丈夫。それよりも、これから動揺しながら車を運転して岐阜に戻るあなたのほうが心配だ。くれぐれも気をつけてね。」と。
ま、実際にはダーリンに送ってきてもらっていたので、私が動揺しながら運転する、ということはなかったんですけれどもね。
「え~! 恵津子さん、これなくなったんですかぁ? ショック~、寂しいですね。」などの感情的でセンチメンタルな言葉はいっさい排除して、私のそのときの気持ちを推し量ってくれた彼女。
反対の立場なら、これ、わたしやっちゃいそうだなぁ、と反省しました。
それからまたしばらくして。
別のメルアド交換している人から「26番ゲートで待ってますよ~」とのメールが入りました。
あぁ、そうか、この人にもお伝えしなくては、と思い、私は「実は・・」と返信しました。
すると、この方もまた先述の彼女同様、「え~! うっそ~!」みたいなノリは一切排除し、「それは大変ですね。私は今日から無事をお祈りする瞑想を続けます。」という温かなメールをくれました。
さらには、彼女自身がお父さまが倒れた経験を持っていることから、「私が今まで経験してきたことから何かお役に立てることがあれば嬉しいです。何かあればいってくださいね。私でわかることであればお話したいです。帰ってきたらまたお話しましょう。」と続けてくれました。
あ~、私はこんな良い友人を得たではないか。
T3まですべてを一緒にやり遂げたねぇ、と肩を抱き合うことはできなかったけれど、今でもじゅうぶんだ。
私はこんなにも温かなものをいっぱいもらっている。
もうすでに私はいっぱい財産をもらった。
そう思ったとき、今回、初めて私は泣きました。
やっぱりわたしにとっての一番の財産は友人です。
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