ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

質問がすべて

2019-03-07 09:01:37 | 占い

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昨日は、名古屋で有志による第二回目の「カード練習会」が行われました。
このカード練習会の主旨はちょっと変わっていて、“ここをカードのスキルアップとか練習の場としない”というもの。
えっ、では何のためにやるの? と思われるかもしれませんが、自分自身の“気付き”のため、です。
カードを通じて色んな気付きが起こる。
自身がカードを操っても、相談するにしても、どちらの役をやった場合でも気づきは必ず起こる。
それを大切にしましょう、ということ。
だから逆に言えば、相手に対して「それでは気付きも何も起こりようがないでしょう」というようなカード初心者(例えば取扱説明書を読み上げるだけ、みたいな)はお断り、ということです。
案外ハードル低そうで、高いかもしれません。



さて、前回もでしたが、今回も私自身、多くの気付きがありました。
1番感じたのは、質問者に
「何を質問したいのか?」
をはっきりしてもらう、ということがいかに大切か、ということでした。
時々、ぐじゃぐじゃしている自分の身辺の話ばかりを時系列的にただダラダラと話して、(この人は身の上話を聞いてほしいのか?)というだけの人がいたりします。(いや、今回の参加者の中にはいませんよ。一般的に、カードなどの占いに来た人のなかで、って話)
この前も車を運転しているときにたまたまラジオをつけていたら「人生相談」のコーナーが始まりました。
番組ですからもちろん時間的な制限があります。
「で、どんなご相談ですか?」
ということに対して、
「娘の交際相手の男性が私からしたら常識に欠けていると思う」
と相談者はおっしゃる。
もちろん、もっと「こうで、ああで」というエピソードを話しながらおっしゃる。
でも、これはこの相談者が娘の交際相手を気に入らない、ということを言っているだけであって、「どんな相談ですか?」の答えにはなっていません。
ていうか、ラジオを聴いている私にもわかりましたが、ハッキリ言って
「別れさせたいんです、私としては。どうしたらいいんでしょう?」
ということなんですよね。
でも、そんな相談の仕方をしたら回答者から反感を買う、ということが薄々相談者にもわかるのでしょう。
つまり、この時点でご自身でもそれはできない相談だし、世間の理解も受けられないということがもうわかっている、ということになります。



でも質問者はいかに娘の交際相手が常識のない人間なのか、を延々と並べ立てる。
ついに業を煮やした司会者が、
「で、娘さんはなんておっしゃっているんですか?」
と尋ねました。
もちろん、この質問の真意は誰にだってすぐにわかりますよね。
結婚するのはあなたじゃない、娘さんですよね、その娘さんはその男性のことをどう思っているんですか? ということが聴きたいわけです。
そして、本人が全く問題ない、と思っているのならあなたにどうこうできる問題じゃないでしょう、と続くと思われます。
しかし、この問いにも相談者はストレートに答えない。
「その前にですね、娘とこういうことを話したことがあったんですね・・」
と勝手に時系列を遡って諄々と説きたいらしい。
いかに私が正しいかわかるでしょう? あなたがたも私の味方になるでしょう? と言いたいわけです。
でも、ついに回答者はこう言いました。
「おかあさん、これまで聞いてきて私にはその男性が常識のない人間だとは全然思えませんよ。そもそも娘さんが何も問題ないと言っているなら、もうあなたに出来ることは祝福してあげることだけです」
と。
相談者はとても不満そうな声をあげて、番組は時間が来て、相談者は最後まで承服できかねる、というような
「そうなんですかぁ・・?」
という声を残し、それがまるで糸を引く納豆かのように尾を引く後味の悪さで番組は終わりました。



こういうのってよくあります。
こういうとき、私はいったいこういう相談の場合、あくまで正論で第三者の立場を貫き、その事態だけを見てアドバイスするのが正しいのか、質問者の性根を入れ替えないといけないわ、ということが見え見えであっても、あくまでもこの人が今の私のクライアントなんだ、ということに心を寄り添わせ、この人の心が少しでも軽くなるようなことを言ってあげるのが得策なのかどっちがいいんだろう、私ならどうするだろう、とすごく考えさせられます。
これは公開でのラジオ番組なのでそういう意味では、これを聴いているリスナーが自分のクライアントなんだ、という考えに立脚して行われているようにも思えます。
しかし実際、こういうクライアントが自分のサロンに来たとき、
「娘さんが可哀そうでしょうがありません。あなたは祝福してあげるべきですよ」
で、クライアントが納得できない、という顔をしているまま、
「ハイ、以上です。相談料は○○円です。」
とはとても言えないなぁ、と思ってしまいます。
もちろん、この人の心を軽くしてあげるためだけに浮ついた口優しい言葉だけをかけたり、迎合したり、ウソを言ったりする必要はないかとは思いますが、この相談者が、
「あぁ、そのとおりだな」
と何か気付きを見つけ、視点を変え、心を軽くするものがないとさよならはできない、と思ってしまいます。



そのためにも、
「どんな質問なんですか?」
「それがあなたの質問なのですね?」
という確認はとても大切なものだと思うのです。
このケースだったら、
「で、あなたのご質問は、このまま娘さんがこの男性と結婚するのを親として容認してよいだろうか、というご質問でよろしいですか?」
と言ったら、きっと
「・・・うん、そういうことになりますかね」
としょうがなさそうに言うことでしょう。
「ハイ! あぁ、それ、それ、それです」
と的を得た、という気持ちのよい返事にはならないことは明白ですよね。
「お話を聞いていると、あなたがこの男性を気に入らないと思っていらっしゃることがひしひしと伝わってきます。別れさせたいんですか?」
とこちらからストレートに聞いてもいいかもしれません。
するときっと
「いいえ、そこまでは・・」
とかなんとか普通言うでしょうね。
そこで、
「2人の関係にご自身が直接介入するおつもりはないんですね? では、どうも娘とこの男性はこのまま結婚しそうだ。でもそれでは私の気持ちはザワザワしたままだ。そんな気持ちを収めて穏やかな気持ちになり、本当に祝福できるようになるにはどうしたらいいんでしょう? という質問でよろしいですか?」
とでも言えば、この質問者は、あぁ、そうだな、結局、相手を変えるなんてことはできないんだな、自分の気持ちを変えるしかないんだな、ということに気付くでしょう。
そうしたら、こういうところへ相談を持ち込むこと自体がばからしくなるかもしれませんし、いつも穏やかな気持ちを保つための秘訣でも教えてもらえるならもう少し耳を傾けようかしら、と思うかもしれません。



このように、質問者に質問を明確にしてもらう、ということは、その人が本質で何を求めているかを明らかにすることでもあります。
現に私自身が、今回それを味わいました。
練習会では、それぞれが相談者の役になったり、占う役になったりしてセッションをしあうのですが、私は自分が相談者の役になったとき、今年の課題や仕事について聞いたつもりでしたが、出たカードの解説を聞くうちに、そうではないんだな、と話は自然に夫との関係についての方が私は重要視していたんだな、という話に移っていったのでした。
ですから、当然、質問の仕方自体も変わります。
すると、その質問にまた「あぁ、そういうことならこのスプレッドの方がより答えが出やすいかな」というスプレッドがわかるので、またそちらのスプレッドで占ったりもできます。
そうして相談者とタロティストが2人で物語を紡いでいく。
そういう点ではセラピーでも占いでも、結局は同じですね。