団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

自分の言葉

2021年01月08日 | Weblog

  1月7日夕方、菅首相によって1都3県に再び緊急事態宣言が出された。菅首相の事務的な、まるで記者会見の時と変わらぬ話し方に、この先への希望を感じることはできなかった。日本の政治屋さんも官僚も、記者会見の時、投げかけられた質問に、まっすぐな答えを返さない。はぐらかし戦術。一方「キッチリ」「シッカリ」「絶対に」が多用される。結果が出れば、知らん顔。責任という言葉は存在さえしない。特に菅首相は、首相就任前、長い官房長官時代に、今の答弁の仕方が身についてしまった。加藤現官房長官しかり。日本には、オオカミ少年のような政治屋さんがまかり通る。

 菅首相の宣言を聴いていて思った。こんな緊急事態、もし田中角栄元首相だったら、小泉純一郎元首相なら、どう国民に語りかけただろう。たらねばを言っても始まらない。現政治屋を選んだのは、国民の私たちである。政治家とは、言葉を愛と科学で包んで発し、国民を納得させられる指導者であるべきだ。

 作家の村上春樹が、このところの菅首相の話し方について書いている。「自分の言葉で語ることができなかった。政治家自身のメッセージを発することができなかった。それが最悪だと思います」

 

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