充実果樹園生活(つくば展開地ぶどう園)

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この頃販売されているくだもの

2021-05-27 | 農業周辺情報
くだものの流通の現状 落葉果樹(10年前の講義より)

果樹研の研修生時代に卒論がありました。ジベレリン、フルメット処理がブドウの品質
にあたえる影響についてまとめました。その時集めた文献をひくっり返していると
この頃お店で販売されているくだものについて考えていたことを説明している10年前の
講義資料が出てきました。今お店に並んでいる国産果樹は少なく、南半球産のブドウと
リンゴが多くあります。この量は10年前よりもはるかに多くなっています。落葉果樹は
リンゴがまだ冷蔵保存のものが販売されていますが、その他の落葉果樹はビワなど極少量
です。これからモモやブドウが少しずつ増えてきます。


くだものの流通の現状 カンキツ

カンキツは11月から12月の最大ピークがありますが、適正な量の高品質果実を周年
供給することにより納得できる価格の形成、カンキツ産地の維持・活性化をはかる。
この時期は河内晩柑が美味しいですね。


くだものの流通の現状 果樹全体 (果実的野菜とはメロンやスイカ)

カンキツ→輸入果実→果実的野菜→カンキツ以外の果樹 の順に供給ピークがあります。
10年前はそれぞれの供給ピークは棲み分けている傾向がありますが、近年では輸入果実
の量が増加しています。この時期外国産の小さいけれど採りたてのリンゴや皮ごと食べられる
種なしブドウが増加しているのならば、国産のリンゴやブドウを冷蔵で長期保存して販売
しているよりは、収穫期に輸出していく方向に変化した方が良いのかもしれません。
輸入国の嗜好にあった、品質(大きさ)を重視した栽培方法や価格の見直が必要でしょうね。
輸入くだものを購入している一般消費者としては高級でも高価なくだものは買いません。




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