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充実果樹園生活(つくば展開地ぶどう園)

来て!見て!食べて!! つくば展開地(てんかいち)ぶどう園

パラグアイ、ピラポ、佐藤農場 2

2010-11-26 | 訪問農園 huerto
移住当初は桐油の生産を推奨されていましたが、試行錯誤の末、
岩手で経験のあった酪農を選択したそうです。現在は息子さんが
70頭の乳牛を飼い、数百ヘクタールの農地に大豆や、飼料作物を
栽培しています。ご夫婦がともにきずきあげたものを、息子達は
引き継いで農場を経営していました。現在お父さん(夫)は六つの
大きな池で約5000匹魚を養殖しています。パラグアイは平原ですが、
大きくうねっていて高い土地で大豆をつくり、その次に高い土地
で酪農、低い土地は沼地という配置です。私たちは朝食前に池で魚を
釣りました、そしてその魚をさしみにしてご飯と豆腐の味噌汁の
朝食をいただきました。おみやげのわさびが大変役立ちました。


さかなに屑大豆をあたえている佐藤さん

なぜ先輩がおみやげにわさびを指定したか分かりました。パラグアイの
主食は牛肉といわれるくらい、たんぱく源は牛肉なのですが、内陸国の
パラグアイでは魚がめずらしがられているそうです。佐藤さんたちは、
日本語を忘れないために、孫達と一緒にカラオケで日本の歌を歌って
いました。パラグアイの私立の学校は2部制ですので、朝は6時ごろには
スクールバスがまわってきて、孫達をオブリガートの学校へ運んでいます。
ピラポの町には日本語学校もあり、週末にはそこでも勉強しているそうです。
ドイツ系のパラグアイ人や日系のパラグアイ人と友達になりながら、
パラグアイに移住した人たちは、現在も真剣に人生に取り組んでいました。
パラグアイは地理的には地球の裏側ですが、インターネットはつながっていて、
息子さんは日本の酪農関係の情報を収集していました。イグアスの滝近くに
世界有数のイタイプ水力発電所があるので電力の供給量に問題はありません。
中継地のトラブルで停電はよくあることですが、世界とつながっています。
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パラグアイ、ピラポ、佐藤農場 1

2010-11-24 | 訪問農園 huerto
高校時代の夢は、農業技術者として南米の国で働くことでした。
その夢を実現するために農業関係の大学にいったのですが、
研究所に就職をしてしまいました。農業技術者になりましたが、
日本においてです。昨年の今頃定年退職を前に、JICAシニア
ボランティアとしてパラグアイで活躍中の先輩がいらっしゃい
ましたのでパラグアイに行ってきました。先輩はアルゼンチン国境
近くのオブリガートで、ドイツ系パラグアイ人が経営している
巨大な協同組合の牧場において、スペイン語で酪農技術の指導を
していました。最も素晴らしかった事は先輩の紹介で、ともに15歳で
パラグアイのピラポへ移住して、昨年で50年になるご夫婦(佐藤さん)
の農場に宿泊できたことです。オブリガートに近いピラポは日系の方が
多く住んでいて、日本の文化を尊重して生活しています。佐藤さん
家族は、夫、妻、息子二人と娘二人です。すでに3人の子供達は
結婚をしていて、数人の孫達がいます。
(朝日をあびた右が佐藤さんご夫妻の家、左が息子さん家族の家)


大豆とトウモロコシの畑

佐藤さんの子供達は数年間日本に住んだことがあり、現在ひとりは日本
で生活していますが、お母さん(妻)は50年間一度も日本を訪れた
ことがありません。おふたりの出身地は寒さの厳しい岩手県で
あったせいか、パラグアイの気候が気にいっているようでした。
コメント (1)
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