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充実果樹園生活(つくば展開地ぶどう園)

来て!見て!食べて!! つくば展開地(てんかいち)ぶどう園

有機農業実践講座 落葉果樹 2016年 で学ぶ その2

2016-01-18 | 70歳をこえた人々
有機農業実践講座 落葉果樹 その2です。二日目は現地見学会でした。
前日は良い天気でしたが、生憎朝から雪の降る中 佐藤善博農園さんの
サクランボの園地に到着。佐藤さんは巨峰の生みの親、大井上康さんの
大井上理農学研究所、日本ブドウ研究所で巨峰を中心とした植物の生理・
生態を学び、菊池賢治郎氏よりサクランボの摘蕾について学びました。
有核の巨峰と安芸クイーンを栽培しているブドウ園は残念ながら見学でき
ませんでしたが、素晴らしいサクランボの園地で説明していただきました。
写真トップはサクランボの苗を持って、マメコバチの巣を説明する佐藤
さん。マメコバチの巣のところに、サクランボより少し開花の早い啓翁桜
を植えておいてマメコバチをサクランボの木付近に引き止めておく作戦。

マメコバチの大敵はヒヨドリだそうです。ヒヨドリの胃袋をみるとマメコバチ
で一杯ということも。


サクランボの摘蕾

ひとかたまりの芽の中心にあるのが葉芽でその周辺に花芽があり、花芽は
2個を残して摘蕾します。冬の間にすませておき、少ない花にマメコバチで
しっかり授粉させます。個数を制限して収穫するときは木ごとするので時間
がかからず、木毎の収穫量も把握出来るそうです。


高いところにある温度調整用のミストの噴口

被覆しているので37度を超えると自動的にミストが出て温度を下げるように
なっています。また高機能の扇風機が同じ高さに設置されています。


山庄果樹園のサクランボ温室

温室内と温室外のサクランボの剪定の違いについて説明をうけました。
温室内は春のようでした。来年は青森でリンゴ中心の勉強会が計画
されています。
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長寿遺伝子をオンにする

2012-02-22 | 70歳をこえた人々
2月21日の朝日新聞の健康・医療フォーラム(18)に興味深い
記事が掲載されていました。老化の仕組みを研究されている
順天堂大加齢制御医学講座教授の白澤卓二さんの話によると
長寿の村で知られる長野県高山村の人は日本人の平均より
遺伝子の末端にあるテロメアが長いそうです。原因を究明中
ですが、男女とも長かったのは果樹園農家の人たちで、自分
の畑で採れた物を食べ、農作業で運動もしている。さらに
皮ごと食べられるブドウを栽培している。皮には生物の長寿
遺伝子をオンにする成分があることがわかってきて、オンに
なるとテロメアは守られるようなのだそうです。研修生の
80歳くらいのお祖母さんが元気にブドウを栽培しているそう
なので、これからでも遅くないような気がしています。
逆にテロメアを短くする要因は肥満(痩せてる人より8年分
短い)と喫煙(1日1箱吸うたびに短くなる)だそうです。


10月のワイン用ブドウ畑
皮ごとはいっている赤ワインも長寿遺伝子をオンにするのかも
しれません。
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植原葡萄研究所

2011-10-15 | 70歳をこえた人々

10月11日から14日まで、東京都、静岡、山梨、長野県の各地で
研究所、試験場、生産主体農園、観光農園を見学してまわりま
した。ブドウ栽培をめざしているので最も印象的だったのは、
植原葡萄研究所(株)で植原宣紘代表取締役からお話しを聞
くことができたことです。



植原葡萄研究所は先代の正蔵氏によって開設され、「甲斐路」
「ロザリオビアンコ」「紫玉」「ゴルビー」「マニキュアフィンガー」
「紫苑」等の人気品種を育成してきています。それとともに、
一般に栽培されていませんが素晴らしい特徴を持つ品種を育成
しています。たとえば、現在一番人気の「シャインマスカット」です
が、片方の親は白南(カッタクルガン×甲斐路)です。これも
植原葡萄研究所が育成した品種です。白南はシャインマスカットより
美味しかったそうですが、カスリ症が難点だったそうです。
植原氏は今年70歳ですがシャインマスカットになにを交配すれば
よい品種が育成できるか研究中だそうです。植原葡萄研究所の
生食用ブドウ品種の売り上げトップ10はシャインマスカット、
選抜巨峰、選抜ピオーネ、ブラックビート、デラ・選抜デラ・献上デラ、
マスカットベリーA、選抜甲州、藤稔、紫玉、ゴルビーです。

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ふたりの「農業技術の匠」の講演会に行きました

2010-12-17 | 70歳をこえた人々
12月15日午後 (独)農研機構農業者大学校で「農業技術の匠」の講演会がありました。
立花孝全さん:原料柿の有機栽培と食品添加物無添加の遠赤干し柿(あんぽ柿)生産
花澤茂さん:ぶどうの新品種「瀬戸ジャイアンツ」ほか7品種の育種と普及

おふたりに共通する点は、地域を支えていた特産物が危機に落ちいっている状況を復活
させるための技術を開発して、普及をはかることによって再び地域を活性化している
ことです。また、特に私にとって興味ある点はサラリーマンから経営者になったことです。
お話から推察しますと立花さんは、50歳くらいで仏教の研究者から禅寺の住職と農業
(養鶏→柿栽培)、花澤さんは、57歳で農業高校の先生からぶどう研究所を設立しています。


(ブドウの匠 花澤さん、干し柿の匠 立花さん)

立花さんの技術では、干し柿を作成するときに、皮をむいた柿を熱湯に数十秒つけると
明るい色にしあがる、遠赤乾燥で50日かかっていたものが10日に短縮される、現在
さつまいもやラフランス等で半生の製品を検討していることが記憶にのこりました。
花澤さんの技術では、交配する品種は欧州系2倍体品種(マスカットオブアレキサンドリア、
ネオマスカット、カッタクルガン)を基幹に用いていることに興味をひかれました。
これから自分が栽培するブドウの品種選択の参考にしたいと思います。

おふたりとも70歳を過ぎていらっしゃいますが、これからの夢を語られていたことも素晴らしく、
よき目標です。

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