むかご転じて…

夕刻、散歩がてら裏山を歩く。

ただ散歩するだけではない。
本命は　『むかご』。
山芋のツルに、コロコロと出来るのを
タイミングが良ければ、ボウル一杯集めることが出来る。

この『むかご』をフライパンで　炒って塩を振り掛けると
地味ながら　滋味のある味となる。
細君は　『むかごご飯』がお気に入りのようだが、
小生はこれが良い。

この『塩パラパラ炒りむかご』と　冷酒が良く合う。
個人的には、出会いの組み合わせだな～。
あとは、月とススキとブラームスで完璧。


で、山に入ってみたが、むかご が見当たらない。　
ふと　視線を上げると、アケビがなっていた。
これは、毎年、サルと競争して採っているもの。

まだ、熟していない。
しかし、もう一息待つと確実にサルのものとなる。
やや早いが　とりあえず、先手必勝。いただきっ。
部屋に入れておくと、まもなく熟すだろう。


そんなに美味しいものでもないが、不思議と
店で　売られているのは、すごい値段がついている。


頭の中で、金額を考えながら食べると、
グンと　一味アップする。　

訳ないか……。