![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/6a/aa26c053226a4b0ab3e787f87f759363.jpg)
夕刻の事。
夕飯準備としてまず冷蔵庫の中身チェックする。通例からすると食材の都合で『本日のメニュー』が決まることが多い。
本日は塩鮭を発見。子供の弁当の材料として買ったもののそのままになっていたに違いない。少々、賞味期限切れである。
「まぁ、見た感じ大丈夫」と判断して本日の食材としようか。
さて、材料は決まったが『焼き魚定食』では面白くない。しかし鮮魚と違って塩分があるので幅が広げにくいなぁ。どうしよう。
子供に相談すると意外な答えが返ってきた。
「妄想料理でよろしく」
某公共放送の番組で『妄想ニホン料理』というものがある。
日本料理を外国人に少ないヒントから想像して作ってもらうという料理番組。異文化交流クッキングバラエティーと銘打ってある。面白くてほぼ毎回見ている。
それに倣って「料理のヒントを出題するので出来上がりを想像して作れ」という趣旨である。
子供が『鮭・外国料理』のワードでネット検索して料理を探す。そして、お題が出された。
お題は『鮭のモンテカルロ風』である。
今日は外国料理を妄想で作るというメニュー。
出題者(子供)は出来上がりを知っているけれど、作る側(小生)は知らないという状況。
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【 鮭のモンテカルロ風 】
・モンテカルロとは地名であ~~る。
・ニンニクを使う。
・モンテカルロとはイタリア語で『シャルル3世の山』という意味であ~~る。
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地名は知ってるが、どんな所かは知らない。ヒント外に鮭を使うのは前提なので助かる。
さてさて……。
「ヨーロッパの山となるとアルプスか。アルプスは万年雪なので白い山だな。鮭は寒流の魚なので地域的に推測すると付け合せは素朴な食材かな。となるとジャガイモか? イタリア語とニンニクがヒントにあるという事はぺペロンチーノ風味が良いか? となると鮭はソテーして……いや片栗粉でムニエルにしよう。白い山は付け合せで立体的に表現する。タルタルソースの山も良いな。盛り付けは手前に鮭、その奥に白い山脈で決まりだな。太陽の象徴としてトマトは偶然あったので使おう」
という事で、
『塩鮭のムニエル・ぺペロンチーノ風味。ポテトサラダ、タマネギの玉子とじ、トマト添え。』を作る。
で、
これが我が家の『鮭のモンテカルロ風』だ。ジャ~~~~ン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/e7/cca956d5cfde1e48772ccb10b76d00da.jpg)
え~~と、画像を見ると普通にありきたりな組み合わせですが、今日は『モンテカルロ』だから!
なお、タルタルソースは作りそびれた。
頂く前に子供から正解発表される。
「生鮭に塩コショウして小麦粉でムニエルにする。皿にあけてアンチョビソースを塗る。そのフライパンにバターとニンニクを入れ、焦がしニンニクバターのソースを作る。茹でたジャガイモを添える」
「あっ、割と近い? あ~~、アンチョビかっ、えっ、山は?」
「知らん。茹でたジャガイモちゃう?」
「それはザックリし過ぎやん。山を頑張ったのに」
「知らん。では頂きます」
「……」
「ポテサラおいしいね」
「いや、今日は鮭がメインだから……」(ポテサラ記念日かよ)
という事で無事夕飯は終了しました。
鮭のムニエル・ぺぺロンチーノ風味は美味しゅう御座いました。
以上、本日の妄想料理でした。
( 注 : 放送局の回し者では御座いません。)