備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

路上観察 キャッチコピー

2016-03-29 19:11:11 | 路上観察


小生の趣味のひとつが『路上観察』なのですが、過日見かけたキャッチコピーがなかなか意味不明で興味をそそられました。


ここのところフェミニストという言葉を聞く事が少なくなったかわりに、『女子なんちゃら』という言葉が増えたような気がします。
女子会、女子力、女子トーク……、ん~~~、アレ? そうでもないか?
ある年齢以上の女性から発せられる「女子」という言葉が印象深いだけかな。いや、違和感とかそういうのじゃ……(以下、自主規制)


文部科学大臣の諮問機関である国語審議会では『女子』の定義を「22歳以下の女を指す」としているらしい。
という事で、23歳以上の女性の集まりは『女子会』ではなく……『婦人会』……くぁwせdrftgyふじこlp;……ゴニョゴニョ (以下、自主規制)

まぁ、お姉さんもお姐さんも皆、発音上は「おねえさん」なので……なので、なので特に意見は御座いません。
少年の定義はいろいろであるし、ヤキモノ屋なんて50歳までは若手ですから。重ね重ね特に意見は御座いません。

あっ、そもそも女子会じゃなくて『女史会』だったのかも知れな……くぁwせdrftgyふじこlp;……ゴニョゴニョ (以下、自主規制)


で!! 

話を戻しまして、見かけたキャッチコピーの件。

ここに書いてある『女子力』の定義とは何ぞや? という素朴な疑問でして……。
ひとまず「赤身肉が健康に良いらしい」という事は承った。しかし、その前提が判らないので腑に落ちませんが。


別件。

女子力とはちょっと違いますが、コメントやレポートでしばしば見かける「このサイズは女性には嬉しいですね」とか「この控えめな甘さは女性は大好きですね」とか「しつこくなくって女性向きです」などは、割とセクハラ発言だと思っています。
『ベタ甘ギトギト大盛り大好き』な女性っているでしょ。「らしさ」の強要は良くないな。
フェミニスト女史の皆様に置かれましては、今の攻めどころはその辺りではないでしょうか?


という事で、しばし『女子力の定義』について考えて見たいと思います。( ← ホントは考える気ナシ)



_________

【補足】
小生は社会科学系の学部卒ですが、『科学的であること』の姿勢・手順・証明は常に要求されてきました。社会科学は自然科学以上にここに対する意識が重要です。ややもすれば都合良く我田引水した作文が出来るので。
主に科学性は統計的手法で担保しますが、文章上であっても相関・有意差・暗数に関しては、若干過敏な受け止め方をする癖がついています。それ故、こういう「さもありなんでしょ?」という押し付けには反発心と闘争心に火が着きます。
占い、血液型、心理テストと称する心理ゲーム……も然り。いや、なんだかホントは文系の癖にゴメンナサイ。 m(_ _)m

まっ、良い子は、素直に楽しんで頂きたいと思います。(*^ー')b


















連子鯛の鯛めし

2016-03-24 21:39:36 | 料理・食材


先日、魚屋さん店頭で見かけた『ウオノエ付き連子鯛』でしたが、その後、鯛めしにしました。ちなみに『連子』の読みはツレゴではなくてレンコです。念の為。
魚体が薄くて旨味の少ない魚ですから、諸々のエキスを追加投入です。味付けは塩と料理酒のみで勝負! ( ← 誰と?)

イノシン酸は、連子鯛ご本人からとして。旨味's追加メンバーのご紹介。ジャ~~ン。

ザ・元祖旨味成分の大黒柱、不動の4番打者。 グルタミン酸代表の昆布。
コクを引き出す燻し銀、最強の補強メンバー。 グアニル酸代表の干しシイタケ。
「その手があったか!」という変化球が得意。 コハク酸代表の干し貝柱。

これらの旨味成分の波状攻撃で美味しくなるはずだ。いや、そんなに単純ではないとは思うが……。
特に干し貝柱に関しては、小生のおつまみ用からの提供であるので期待値MAX。美味しくなって貰わないと困るぞ。


さてさて、暫しのち。
無事に炊き上がりました。アッサリとしつつ複雑な出汁の絡み合いです。塩分も丁度良いか。

(残念なお知らせ : 貝柱はエグ味を提供した感がありました。たぶん入れ過ぎ)


頂きつつ、お楽しみである『鯛のタイ』発見に勤しみます。
確保ッ!!


『真鯛のタイ』と比べると、随分と形が異なっています。


ついでに、コレクションも公開しましょう。

イチオシは、コチ。かわゆす。


さてさて、子供達に『ウオノエ』を見せても特にキャアキャアとは言わず……「ふ~~ん」で終わり。
食物連鎖の教育が行き届いていたのでしょうか。それなりに残念でした。ツマランねぇ。


当夜の結論としては「旨味成分、過ぎたるは猶及ばざるが如し」「米粒間の小骨除去は初期老眼にはキツイ」という二点で御座いました。


以上、報告まで。 (`・ω・´)ゞ








さて、ウオノエをご存じない方向けに画像を置いておきましょう。下にスクロールすると出てきます。あっ、拡大は自己責任で。よろ。











ホントに見る?











ひとまず、小さい画像で出しますよ。











拡大は自己責任でね。











あ~~、見るんだぁ。では、どうぞっ!!











【クリックで拡大】
『ウオノエ』
『魚の餌』と表記されますが、実際はウオノエが魚に寄生して栄養を奪っています。魚は自分で吐き出す事が出来ず一生このまま暮らす事になります。人が食べても害はありません。

【クリックで拡大】
卵が沢山ついていました。

第4回 ふるさとあっ晴れ認定委員会

2016-03-23 17:31:51 | Weblog

画像は『山陽新聞さんデジ』様より



あれは2月の終わりだったかのぉ。午前中に窯詰め準備をして午後から倉敷へGO~~!!という日でした。

昨年より拝命しております『晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン』での『ふるさとあっ晴れ認定委員会』の第4回認定委員会が御座いました。
今回は、倉敷、玉野、浅口市、早島、里庄町が対象エリア。
県内では有名でも全国区の知名度がない、または全国区の知名度でも岡山県産と知られていない『えぇとこ・えぇもん・うめぇもん』を認定して応援していこうという活動です。

今回は、本当に魅力的でどれが大賞になっても不思議がないものばかりでした。
そこで以前に「賞というのは審査員がオドロキを持ったかどうかだよ」とお伺いしたのを思い出したのでそれに従いました。
観光地ゆえ多くの方の目に晒されているので、製品そのもの、パッケージ、コピーなどなかなか高クオリティーでした。


●グランプリ『あっ晴れ大賞』

瀬戸内海の夕景と水島コンビナートの夜景
カモ井加工紙の「マスキングテープ」
高田織物の「畳縁(べり)・畳縁グッズ」
信和の「下津井 真だこ一夜干し」
真備竹林麦酒醸造所の「ささ(発泡酒)」


個人的には趣味である『工場夜景』が大賞になって嬉しい。でも、実はここには他の県の工場夜景にはない穴場のビューポイントもあるんよね。 Ψ(`∀´)Ψ


試食と言いながらもガッツリと頂きたい! 酒のアテに抜群なものも多し。これらを手にしつつ岡山の観光地巡りなんて素敵ですわよ。きっと。


認定委員会が終わっての帰路。倉敷駅で偶然乗り合わせた電車。

『くまなく旅し隊』ラッピング電車です。
「ウチの子が言ってたのはこれか~~」と思い乗車して見上げると……。おぉぅ! 自分と目が合った。

見ると幸せになる満面の笑みの陶芸家ですな。恥ずかしながら盗撮しておきました。

乗り換えの時に先頭車両まで行って撮影しました。撮り鉄さんてこういう気分なのか。
今後は宇野線で『La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)』、津山線で『ノスタルジー』が走ります。それらも楽しみです。

さてさて、いよいよDCが始まります。皆様に岡山を知ってもらい、備前焼を知ってもらわねば……。
あっ、小生も仕込みがあります。発表はまたの機会に~~。チャオ。 (*^o^*)/




第4回のあっぱれ認定は下記の通り。

【えぇとこ】
くらしき川舟ながし(倉敷市)
宇野みなと線と宇野港周辺(玉野市)

【えぇもん】
丸五「たびりら tabiRela」
バイストン「倉敷帆布」
倉敷ガラス「吹きガラス」
児島商工会議所「児島のジーンズ」(倉敷市)
襟立製帽所「オリジナル帽子」(浅口市)

【うめぇもん】
林源十郎商店×十八盛酒造「koji100」
倉敷平翠軒「酒宝あかひら」
梶谷食品「梶谷のシガーフライ」
菊池酒造「燦然 純米大吟醸」
ふなおワイナリー「マスカット・オブ・アレキサンドリア・ワイン」(倉敷市)
洋菓子工房ベルジェ「浅口の恵パンプキン」
丸本酒造「純米吟醸 農産酒蔵」(浅口市)
ケイエルシステムまこもたけ直売所「まこもたけ」
サンラヴィアン「県産白桃カステラ」(里庄町)




































陶芸教室では教えてくれない便利グッズ

2016-03-20 19:12:10 | 陶芸


「陶芸教室では教えてくれない便利グッズ」とはいえ、実際のところ陶芸教室に行った事がないので真偽不明。あしからず。

では早速。便利度合いを順位にして発表です。


【第3位】

オカマ

ロクロをする時の手水の容器は色々とありましょうが、オカマが抜群。
縁が内側へ入っているので、手に付いたドベを一発で拭う事が出来ます。火に掛けて温められます。
難点はビジュアル的な面だけど。専用の四角い台を作って使っています。


【第2位】



ロクロをしている時に、頭が痒い~~とか、蚊に刺された~~とか……急な痒みが発生したけれど手が泥だらけ。そんな時に備えて専用の道具を決めておけば探す手間無くサッと使えます。スピードが肝心なトラブルに即対応です。
カケヤブリ(先端が櫛状の道具)を作ったものの使いにくかった為、それを転用しています。


【第1位】

細いマジックハンド

ロクロ座の下に道具が落ちる事は、ままあること。しかし、狭くて遠くて拾いにくい。いざ拾おうと思うとアレコレと大事になる。その時にコレ。「ウワッ」と思ったときにこそ心強いアイテムです。
今期は3度ほど活躍しました。少ない使用頻度に比して絶大なる効果ありです。


先端が開いて……

掴む。

個人的に落とすのは鹿革が多いのですが、概ねこれで対処可能です。


【番外編】

某駅弁の容器

何故か集まるこの容器。いや、まぁ、買うからですがね。細君が好きなもんでして。
この蓋が、ちょっいっと便利。簡易なカメ板といったところ。
ちなみに小生は『柿の葉寿司』の鯖が大好き。葉っぱは特に転用しませんが。


どれも職人的な大量生産過程の中で便利なものなので、手捻り一点モノが多い陶芸教室では必要がないかなぁ~~と。


しかし、いやはや与太話ですな。


これって誰の参考になるんやろ?
まぁ、いいや。

だって、陶芸ブログだもの。(たぶん)


























頂きものの牡蠣にて

2016-03-18 12:26:20 | 料理・食材


窯焚き直前の製作追い込みの頃。う~~ん、2月の中旬ぐらいだったかな。
諸々お世話になっているヤキモノ屋さんからの電話。

「牡蠣、要る?」
「有難う御座居ます」
「買いに行ったら、オマケに規格外の小さいのん貰った。取りに来れる?」
「行けません」
「じゃ、持ってくわ」
「有難う御座います」


『有難う御座います×2回』にして、当夜の食材が決定した。いぇい!
わざわざ遠方の拙宅までお届け頂きました。感謝。
しかも、高圧洗浄機で殻は洗ってある。感謝。


で、殻が綺麗なので殻付きで蒸す事に。忙しいので準備は子供たちへ下請けに出す。まぁ、ホットプレートにアルミホイルを敷き詰める程度の事なんだけどね。
一面に広げて、温度が上がったところで水を投入して蓋をする。そのまま蒸す事しばし。

蓋を開けると、ムフォォォン~~と大量の蒸気が立つ。


う~~ん、エエ感じ。料理のライブ感がある。

出荷規格より小さいとの事であったが、身入りは抜群のムチムチ、パンパンである。


貝の中のスープを落とさないようにして頂く。旨し~~~~~。サイズは規格以下ながら味は劣らずでございます。

こうなっては、日課の『酒器の勉強』も少しせねばな。あぁ、忙しいのに致しかたなし……。やはりここは、白ワインか日本酒か……。
白ワインはご不在ゆえ、いや、むしろ冬の貝出汁を味わうには日本酒が似つかわしいだろう。冷蔵庫より純米のしっかりしたボディーのものをチョイスする。
華やかな吟醸香を味に纏わせるよりは、豊かさある純米酒の旨みを乗せて味の奥行きを深めたいところである。

牡蠣の艶やかなはち切れそうな身を殻の縁からチュルリとひと口。そこへ純米酒を一杯、一杯、また一杯。
多層に重なる旨みが、ただただ口の中に広がり消えていく。一口ごとに押し引きする波のよう。
旨みの海にたゆたう。


ひょっこりとカクレガニも登場。


酔眼で観察しつつ酒盃を重ねる。


「そういえば、以前頂いた素揚げは洒落が効いていて面白かったな」ってな事も思い出しつつ。

その時の記事


いやはや、備前の『うめぇもん』です。


『その土地の食材』 を 『その土地の酒』 と 『その土地の器』で頂く。
これぞローカルの愉しみ。


よきかな、善き哉。


有難う御座いました。m(_ _)m





























窯詰=子豚三男坊的生活

2016-03-17 12:07:26 | 陶芸


さて、今回はお祭り騒ぎなスケジュールで製作・窯詰め・窯焚きでした。イケイケ、ドンドン、オラオラ、グイグイ。

家にいる時間よりも窯の中の方が遥かに長かったなぁ。窯詰め期間中に2回完全徹夜、2回明け方まで作業でした。ほぼ寝ていない。
今回は詰めるべきモノと配置が事前にしっかりと決まっていたので、サクサクと窯詰め。その為に「もうちょっと、もうちょっと」と時間延長した挙句に朝までというパターンでした。たぶん窯詰めハイ。
これだけレンガで囲まれた空間でワラの香りの中にずっといると『3匹の子豚の三男坊』の気分です。割りと居心地が良い。睡眠不足なのに楽しかったなぁ。( ← やっぱり、窯詰めハイ)


左様にサクサク詰めながらも棚組みで気を遣う場面が一番上の棚です。今回は特にトリッキーに詰める予定がないので置いて終わり。いつもはかなり時間を要する場面であって頭も体も疲れます。
しかしながら、その高さは大問題であるのでイケイケであってもしばし逡巡する。ここの高さ如何で後列への影響が大きくなる(=結果が大きく変わる)ので。

火が走る雰囲気を予想する為、焚口に割り木を挿して置くのは窯詰めの時の習慣です。まぁ、これがあっても判断ミスはあるんだけどねぇ。( ← 欲張りさん)


アレコレ考えて決定する。


詰めてしまえば『人事を尽くして天命を待つ』……の気分です。


書いている現在は窯焚きが終わっているので言えますが、この部分は窯焚き中は正解でした。
まぁ、実際に窯出しするまでは判りませんが……。


さてさて、窯詰め期間中にもっとも驚いたのが3日目の昼でした。お昼ご飯を食べていて、気がつくと床で寝ていました。記憶の最後が箸を持っていた場面。そして起きるまでの記憶がない。気を失っていたのかしらん?
窯詰め最終日は徹夜で詰め終えて、陶心会展の搬入の為に岡山へ。完全にヘロヘロ状態。
帰宅して直ぐに火入れ。そのまま窯焚き突入~~~。イケイケ、ドンドン、ヘロヘロ、ヒィヒィ。(あっ、子豚的にはブヒブヒか? もはや思考停止直前)


そして、窯焚き終了後には、確定申告を一気に片付けるという怒涛のスケジュールが続いていたのでした。

チャンチャン。 ┐(-。ー;)┌

備前陶心会展 @岡山天満屋

2016-03-16 11:53:04 | 展覧会・ご案内


本日より始まりました。

タイトル : 備前陶心会展  『 跳 』
会期 : 2016年3月16日(水)~22日(火) 最終日16:00閉場
会場 : 天満屋岡山店 5階 美術ギャラリー

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さてさて、このお気楽ブログが1ヶ月未更新という前代未聞な状態で御座いましたが、達者にしております。

普段は酔っ払った戯言にブログを書くのですが、日課である『酒器の勉強』はキチンとしておきながらも酔っ払う暇が1ヶ月無かったというだけです。
なんともマジメな一面~~! つか、スケジュールに追われてただけなんすケドね……。


で、1ヶ月もあればイロイロと思うところ御座いましたが、まぁ、ボチボチと。


え~~と、展覧会もありました。(会期終了)
毎年この時期開催の『第47回 備前陶心会展』(於:天神山文化プラザ)では、多数の方々のご来場を頂き感謝で御座います。
後援、審査員、メディアの方々にも熱く御礼申し上げます。

「販売しない展覧会なので皆自由にやろぜ~~」という趣旨の展覧会で、今回のテーマは『跳』。
小生は大抵、駄洒落やらなんやらという切り口で「毎年オハズカシイながら……」という態で出品しております。今年もまぁ、そんな感じ。
発想の流れとしては、「跳 → 飛び散る → 爆発 → パンク → puncture → パンク → punk → Steampunk」 ばんざ~いという流れです。
 
で、

『ミライノカセキ』 
スチームパンク ≠ 蒸気爆発

岡山県議会議長賞を頂きました。ごっつぁんです。
こんなニッチでマニアックなモノを評価して頂き感涙ですが、パンク(青二才・与太郎)には似合わねぇのでここはクールになっ。
THX! ( ̄ε ̄)~♪


さて、この搬入後に帰宅して即火入れのスケジュール。今回は窖窯(あながま)。

続きはまた……。


あっ、天満屋は22日(火)までです。

スチパン備前出してます。シクヨロ、ベイベ~~。 Ψ(`∀´)Ψ   ( ← 訳:ご高覧賜頂けると幸いです。m(_ _)m  )