ミライノカセキの魚バージョンの作り方をよく訊かれるのでレポ。(製作中を画像で出すのは初めてだな)
伝統的な備前細工物は型起こし製作がメインですが、近年は一点モノもあります。
拙作の場合、まだまだ発展する予定なので一点製作です。
まぁ、基本的には、「ま~~る描いて、フォイッ!」です。 ( ← 古い)
違っ。
「魚型弁当箱に、部品というオカズを詰める」です。 ( ← ちょっとザックリ過ぎか)
では、調理スタート! 食べられないけどなっ。 Ψ(`∀´)Ψ
製作時間は、午後イチ~番犬福助の散歩時間までが目安です。
あっ、設計図とかないから。
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【1】 粘土を丸めて、おおよその魚の形を作る。
金魚は菱形。鮭、鱒などは紡錘形とか。なんとなく。左側に頭をイメージ。
【2】 背びれをつまみ出す。顔のサイズを決める。
この段階で作らなかったヒレは後付け。別に作ります。
側線、背びれ、エラの位置のキワはキッチリ決める。顔のデフォルメはテキトー。
バランス大事。ある意味、決定的な場面ではある。
【3】 部品が入るスペースを作る。
カンナで削り出す。内側は後から入れる部品との隙間が出来ないように、カドカド、ピッピッ。
スケルトン部分は穴を貫通。展示用の穴を腹側に空ける。
イケイケドンドンで。
【4】 部品を作る。(ヒレの写真は忘れた)
チマチマと楽しい。
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バリエーションを増やすのが悩ましい。
↓
チマチマが辛くなってくる。
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「選択肢が増えるので、作りすぎるぐらいで丁度良い」と修行の如く作る。
(ここまで石膏型で出来ますが、敢えて手捻りで)
小休憩チャンス。
ここからが時間が掛かるので、気持ちを入れ替えよう! コーヒーを淹れるのが吉。
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【5】 部品を接着していく。
設計図がないのでアドリブで。
心臓に近いところは大きい部品、ヒレの近くは歯車、口の中はパイプ、エラはコード、内臓系はタンクなど。
スケルトンになるところは、空き具合に注意。
それぞれの部品の乾燥具合を見極めながら接着するのは、楽しいけれどメッチャ気を使う。目が疲れる。
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なかなか捗らないが、途中でやめれないジレンマ。
【注意点】
「何故、これを作っているのか」という自問自答は禁止。自分を呪い出す時もあるけれど、心を強く持つ事。
【備考】
そのうち「部品が入るほど嬉しい」という製作ハイに達するので精神衛生上は大丈夫。
但し、あとから来るダメージが大きい。
大休憩チャンス!!
既にハイな状態なので、このまま続けることが多い。
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【6】 ヒレを組み立てる。
急に曲線を意識して作るので、頭と手が戸惑うのが判る。この切り替わりが面白い。( ← たぶんビョーキ)
このタイプの金魚の尻ビレは、帯びれに隠れて見えないので省略。
シリアルナンバーを入れる。
大抵の場合、部品ギチギチでナンバープレートを入れる隙間が無くて焦る。( ← 次作でまた忘れて、部品てんこ盛りを繰り返す)
【7】 完成~~~~~~~。
透け具合はこんな感じで。
ジャ~~~ン!( ← 何の音だよ)
ご満悦の瞬間。
【8】 乾燥へ。
置けなくて手に持ったまま焦る。「何処にどうやって置くか」しばしウロウロ。福助と目が合う。
スポンジを見つけて、そっと寝かせる。
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てな感じです。
時系列で書くと早いんだけどなぁ。いやはや。 .....( ˘•ω•˘ ).。oஇ
この後は、福助と散歩。
歩きながらクールダウンする。
疲れてトボトボ歩くので、最初はしゃいでいた福助が途中から心配顔で振り返る。
『酒器の勉強』時間が迫っているのを思い出して元気復活!
で、コレ、焼かないと本当には完成しないのよねぇ……。
まっ、それはそれで楽しみではあるけれどさっ。 ( ̄ε ̄)~♪